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2020年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来 健康の真実

テキサス州をはじめ全米の21州が「6月に入ってから過去最大の新たな感染確認数」を記録。そして、アメリカでは「7種類の異なる株」が流行中であることが判明

投稿日:2020年6月11日 更新日:


USA tops 2 million confirmed coronavirus cases




 

3ヶ月に及ぶアメリカのロックダウンの成果…

以前から、新しい感染症、特に感染力の強い病原体によるパンデミックは、「基本的には、くまなく感染が広がるまでは終息するものではない」というようには思っていましたし、今もそう考えています。

いろいろと考え方はあるでしょうけれど、根本的な感染予防対策がない中で、

「人を屋内に閉じ込めて、病気を封じ込める対策」

だとか、

「人と人との距離をとって生活させる」

というようなことは、基本的にオカルトだと私は考えています。

しかも、それが単に意味のないものであるならば、ただ無駄なことをしているというだけで済みますが、今行われている多くの政策は、

「人体に対しての害のほうが多い」

ことは事実であり、たとえば最近では以下のような記事などで繰り返して記してきました。

本当のカタストロフが発生する前に私たちは特に小さな子どもたちへの消毒剤の乱用とマスクの強制装着の観念と慣行を捨てなければならない
In Deep 2020/06/04

しかし、ほとんどの国で、現在までに行われているような感染症対策の基本的な方針を変えるつもりはないようでして、多くの国や地域に「国家としての自死のとき」が着々と近づいていることを感じますが(特にソーシャルディスタンス政策は、多くの経済を壊滅的に殺します)、まあしかし、このような社会に生まれてしまったのですから、巻き込まれて滅びていくのも仕方ないのかもしれません。

日本には昔から「吉祥寺のナイスガイに刃物」という表現がありますが、そういうものに見舞われているような心境になることもあります。

 

さて、世界中、ほとんどの国で、同じような政策に陥っているわけですが、その中で、ダントツで新型コロナウイルスの感染者数も死者数も多いのがアメリカで、6月11日には、ついに、

・感染確認数 200万超 (206万6508人)
・死亡者数 10万人超 (11万5137人)

ということになっています。

アメリカでは、3月から、ほとんどの州でロックダウン、あるいはそれに準じる政策を続けていたわけですが、5月下旬頃から順次解除されています。

これは「ロックダウンに効果があったから」というよりは、「どうしようもならなくなってきたため」という州が多いですが、最近になって、一部の州で、どんどん感染者数が増加しており、たとえば、テキサス州などでは、

「 6月11日に過去最高の1日あたりの感染確認数が記録された」

ということになっています。

以下のグラフは、テキサス州の 3月6日から 6月10日までの新型コロナウイルスの新たな感染確認者数の推移です。ロックダウンが始まったのは 3月24日過ぎで、テキサス州は 5月1日に解除しています。


2,504 new confirmed coronavirus cases reported today in Texas

このグラフを見ていますと、つくづく「何やってるんだろうなあ」と思います。

ロックダウン中も特に改善しているような部分は見当たらず、しかし経済の問題が大きくなり、テキサス州は、他の州より早くロックダウンを解除したのですけれど、その後も同じような動きのまま、そして、今になって唐突に増え始めたということになっています。

このグラフは対策の無意味さを特に示していると思いますけれど、無駄に経済を疲弊させたただけのロックダウン政策は、人々の健康状態(免疫を含む)も悪くしていますので、今後もこのような唐突な急増はいつでも起こり得ると考えられます。

同時に、「全体の免疫が獲得されるまではこの繰り返し」だとも思います。つまり増えたり減ったりの繰り返しです。日本の東京なんかもそうですしね。

テキサス州と同じように、最近になって「パンデミック開始以来、過去最大の新たな感染者が確認されたアメリカの州」は、以下のようになっています。

最近になって過去最大の新たな感染者が確認されたアメリカの州の一部

Cases are rising in 21 states

全米 21州が、この2週間内に急激に新たな感染者が増えているのです。

いくつかの州では、この数日の増加ぶりが非常に激しいものとなっています。

カリフォルニア州やノースカロライナ州などは、ロックダウン対策も何も関係なく、パンデミック発生以来、一直線に感染者が増加し続けていることがわかります。

もちろん感染者が減っている州も多くあり、ニューヨーク州やニュージャージー州など、比較的人口の多い州で新たな感染者が減少していることもあり、アメリカ全体の新たな感染者数は、現時点では、「やや減少の方向」にあります。

以下は、ニューヨークタイムズ紙に掲載されていたアメリカ全体の新たな感染者数のグラフです。


NY Times

このようなグラフが「アメリカ当局の何らかの対策による良い結果」といえるのかどうかは、ご各自のご判断でしょうが、何もしなかった国のグラフはもう少し良いものが多いです。

それはともかくとして、アメリカの話に戻りますと、先ほどのような「 6月に入ってから急激に増加している州が増えてきている」こともあり、この増え方がさらに激しくなりますと、アメリカ全体の新たな感染者数も「再度増加に転じる」可能性もありそうです。

以下は、ニューヨークタイムズに掲載されているマップで「過去2週間で新たな感染者が増加している地域と、減少している地域」を示したものです。水色の部分は、この 2週間で新たな感染者が「減少」した地域で、黄色は、変わらない地域、そしてオレンジから赤は「増加」している地域で、赤が最も激しく増加している地域となります。

6月10日までの2週間で新たな感染者が増加した地域と減少した地域

・NY Times

ニューヨークや南西部あたりでは、水色の地域が多く見られますが、しかし、全体として見れば、オレンジや赤の地域が多く、これは、「アメリカでは地域的に、再度、感染者の増加が始まっている」ことを示すものなのかもしれません。

そうなった場合、どうするのですかね。

またも、全米で「強力なロックダウン」でもすることになるのでしょうか。

先ほどのテキサス州のグラフで示されているように、ロックダウンに効果があるとはとても思えないのですけれど、「それ以外の考えが存在しない」のが現在の各国当局の思考ですので、また走り始めるのですかね。

ちなみに、アメリカの今回のパンデミック対策での経済対策で急激に増加した債務により、現在のアメリカの借金は 26兆ドル(2800兆円)に達しています。


Total US Debt Increases By $1 Trillion In One Month

いかに経済に疎い私でも、「これはやっちゃいけないことなのでは」という気持ちにはなります。

何もかもが「前代未聞の領域」に入りこもうとしているアメリカと他の国々ですが、今のアメリカの感染者数の推移を見ていますと、ますます「何もしなければよかったのに」と思わざるを得ません。

 

そういえば、アメリカの UPI が、「カリフォルニア北部で 7種類の新型コロナウイルスの株が活動している」ことが見出されたサイエンスに掲載された研究を報じていました。


UPI

この研究は、少なくとも、カリフォルニア州へは「複数の種のウイルス株」が入ってきていることを示唆していまして、さらに研究者たちは、

「この研究は、北カリフォルニアへのウイルスの複数の種の株の導入の可能性を示しており、そのため、感染の拡大を制御することがより困難になっている」

と述べています。

これはカリフォルニア州の話ですが、ここから考えられることは、アメリカでは、「いろいろな種のコロナウイルスが流行している」可能性がありそうなのですね。

最初のほうに書きましたテキサス州など複数のアメリカの州で、今になって唐突に感染者数が急増しているのも、これら「異なるタイプの新型コロナウイルス」が複数拡大してきていることと関係があるのかもしれません。

それぞれの免疫のメカニズムはわかりませんけれども、事態が複雑化しているとは言えそうです。

しかし、ここまで事態が複雑化しているからこそ、あまりビクビクせず、普通の生活の中で前に進むほうがいいと思うのですけれど。

アメリカだけではなく、どの国も。

こんなに臆病に生きる人間集団の姿を私は見たことがないです。

 
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Oka In Deep

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