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4月26日にメルマガ40兆個による細胞への攻撃が延々と続いていくを発行させていただきました。

2023年からの世界 ディストピアへようこそ 人類の未来 人類の覚醒と真実 日本の未来

全世界で乳幼児たちから認知能力と言語能力を剥奪したマスク禍を繰り返さないために

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マスクは乳幼児たちから「人生」を奪う

先日、英ガーディアンで「パンデミック下で生まれた子どもたちはコミュニケーション能力が低いことが研究で判明した」という記事を読みました。

この記事を最後にご紹介させていただこうと思いますが、マスクと、小さな子どもの「認識と言語の成長の阻害」の関係については、2020年にマスク社会に突入した頃から懸念していたことでした。

周囲の大人たちがマスクをしていることで、乳幼児は表情を学べなくなるのです。以下はおよそ 3年前の記事ですね。

[記事] マスク社会がもたらす「本当のディストピア化が何か」に気づいた。それは表情を学ぶ機会を失った赤ちゃんたちによる「人の感情を理解しない人々の社会」の誕生
 In Deep 2020年8月26日

 

ここでご紹介した研究では、「生まれたばかりの赤ちゃんたちは表情を理解していない」という部分が重要です。

つまり、「赤ちゃんは、人間の表情への理解を持たないで生まれる」のです。

生まれた瞬間から、あるいは目が見え始めた瞬間から、周囲の大人たちの「顔」から、猛スピードで表情を「学んで」いくのです。

この期間は、最初の段階は、ほんの数ヶ月の間です。

しかし、その期間中に、「どこへ行っても、大人たちも自分の親もマスクをしていて表情がまったくわからない」という環境に叩き落とされた場合、赤ちゃんは、人間の表情と「人と別の人の顔の違い」さえ学習することなく、乳幼児期に入ってしまいます。

 

「数年後はわりと大変なことになっていくのだろうなあ」

 

と、当時思っていましたが、2020年当時は、まさか、3年半もこんなマスクの狂気社会が続くとは思っていませんでした 。

そして、2021年になり、あるいは、2022年になり、「その結果」が次々と世界中から報告されるようになりました。

以下の記事は、2021年に米ブラウン大学の小児科研究の専門家が行った、「パンデミック中に生まれるか乳幼児期を過ごした子どもたちの調査」をご紹介したものです。

[記事] パンデミック中に生まれた子どもたちの IQ が認知障害のレベルにまで低下していることがアメリカの研究により見出される…
 In Deep 2021年8月15日

 

「パンデミック以前の子どもたちの IQ を 100」とした場合、

 

「パンデミック中に生まれるか成長した小さな子どもたちの IQ 平均値は 78だった」

 

という普通ではあり得ない低下を示したのです。この下落率は、この専門家によれば、「深刻な認知障害のレベル」だそうです。

さらに、2021年には、アメリカでの乳幼児の言葉の遅れが顕著になっていることが示され始めていました。

[記事] マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明
 In Deep 2022年1月20日

 

このような「現実」を受けて、米国 CDC は、「乳幼児の言語発達基準」を、2022年2月に「下げる」ことになりました。言語発達基準が下げられたのは、おそらく、言語発達という概念と学問が登場してから初めてのことだと思います。

[記事] 米国当局は乳幼児たちの言語能力が極端に下がっていることを認識している… : CDCが言語発達基準を「生後24ヵ月で50語」から「生後30ヵ月で50語」に変更
 In Deep 2022年2月22日

 

あり得ない変更の数値といえますが、この、

> 「生後24ヵ月で50語」から「生後30ヵ月で50語」に変更

というのは、「乳幼児で、約 6ヵ月程度の言語発達の遅れが出ている」ことになるわけですが、 6ヵ月というのは乳幼児の発達においては大きな期間です

最近では、さらにアメリカの言語発達の状況が壊滅的になり続けていることが明らかになっています。

[記事] アメリカの250万人の子どもの調査で、5歳以下の乳幼児の言語発達の遅れの壊滅的な状況が明らかに
 In Deep 023年5月21日

 

日本については、このあたりについて曖昧なままでしたが、最近調査がおこなわれまして、アメリカの「 6ヵ月の発達の遅れ」という数値とあまり差がないものが示されていました。

以下は、7月11日の朝日新聞の記事からです。

[コロナ禍で年長クラスに4カ月の発達の遅れ]という日本の報道 (2023/07/11)

(報道より)

> 3歳児の年少クラスから5歳児の年長クラスになるまでにコロナ禍を経験した園児は、経験していない園児より平均4・39カ月の発達の遅れが出た。運動や言語表現、しつけなどの分野で遅れが大きかった。

 

3歳児から5歳児ですと、「パンデミックが始まったころに生まれたか、その時に、1歳か 2歳だった子どもたち」となります。。

この、

> 平均4・39カ月の発達の遅れ

というのが、乳幼児にとってどれだけ大きな数値かということですが、私は子どもの幼少期の事情の関係で、乳幼児の言語発達を調べたことがあり、乳幼児の「見ることによる世界の学習」と「見ることによる表情の学習」が、 4ヵ月とか、6ヵ月とか遅れているということには戦慄をおぼえます。

以下は、日本の乳幼児の言語発達の標準値ですが、このように、赤ちゃんは、最初の 1年などの間に、猛烈な勢いで言語を獲得していきます。

乳幼児の言語機能通過率

 

そして、その赤ちゃんたちが、言語を「最初にどこから学習していくか」というと、

「大人の口の動き」

からです。耳から言葉を聞いて、ではありません。

以下は、米国科学アカデミー紀要に掲載されている 2012年の論文です。

乳児たちは、会話を学ぶときに、話している人の顔の「口」に選択的な注意を向ける

Infants deploy selective attention to the mouth of a talking face when learning speech

人間の乳児期における音声生成能力の獲得の根底にあるメカニズムはよく理解されていない。私たちは、4〜12か月の英語学習の乳児たちと成人たちの、母国語(英語)または非母国語(スペイン語)で独白を唱える女性を見たり聞いたりした際の視線を追跡した。

乳児たちは、言語に関係なく、4〜8カ月齢の間に、視線は「目から口」に注意を移し、その後、ネイティブの発話に応答して、12カ月で目に注意が戻り始めたことがわかった。

最初のシフトは、乳児たちがネイティブ(英語)のスピーチ形式を学ぶことを可能にする冗長な視聴覚スピーチの手がかりにアクセスできるようにし、2番目のシフトは、社会へのアクセスを得るために目に注意を移すことができる母国語の専門知識の成長を反映していると考えられる。

このため、12カ月の乳児は、母国語の専門知識の増加と知覚の狭小化により、母国語以外の音声の処理がより困難になり、母国語以外の音声にさらされても注意を向けなくなる。

現在の調査結果は、音声生成能力の開発が選択的な視聴覚注意の変化に依存していること、およびこれが初期の経験に決定的に依存していることを示している。

 

赤ちゃんは、「大人の口を見て、言語を学ぶ」のです。これをマスクにより阻害された社会で、通常の言語発達ができることはありません。

 

もう少し上の世代の認知能力も、世界中でボロボロになっています。

以下は、ドイツの調査で、小学校高学年の読解力の低下が壊滅的になったことを取り上げています。

[記事] そしてマスクは残った……。これによる脳力と認知力の低下は乳幼児だけではないことが最近のドイツの調査で判明。小学校高学年の読解力の低下が壊滅的に
 In Deep 2022年3月27日

 

以下は、アメリカで、学習能力の極端な低下と共に、子どもたちの「コミュニケーション能力」が崩壊の危機に瀕していることを伝えた報道を取り上げています。

[記事] アメリカで、パンデミック後の子どもたちの「双方向の会話」能力と読解力が壊滅的な崩壊に瀕していることに対して迅速な対策の必要性を米フォーブスが訴える
 In Deep 2022年5月15日

 

ここまでリンクした記事で引用した報道でも、今回のガーディアンの記事でも、ほとんどが「ロックダウンでの交流の不足の影響」としていますが、5歳以上などの子どもの場合では、それも大きな原因だとも思いますが、乳幼児は違います

平時の世界でも、赤ちゃんはひとりで出歩いたりするわけではなく、「親がすべて」の年頃です。

外出した時の親の表情、他人の表情、そういったものが言語の学習の場であり(口の動きを見ることによる)、しかし、マスクでそれが全部阻害された。

家の中では親の口を見られますが、他人の口を見ることなく育ったのでは、「コミュニケーションに至らない」はずです。人はみんな違う。

話し方も表情も性格もみんな違う。

その「感情と表情の差異」を学ぶことがコミュニケーションの学習だとも思います。

そして、その期間は「生まれた最初の 1年ほどに集約されて」います。

さらには、そこで遅れた分の認知能力を後から取り返すことはできないのです。

 

あと、パンデミックの頃に生まれた赤ちゃんは、「顔認識」も苦手となっているはずです。

「人と他の人は違う」ということを学ぶのも「顔」からです。

まあ……この顔認識については、私自身もやや弱いのです。

私は 4歳くらいまで、病で寝ていることが多く、両親は共に働いていましたので、人の顔を見ないで過ごす時間が長かったのですね。絵本なんかをよく読んでいたせいで、文字も言葉もどちらも大変早く覚えたようですが、人の顔の違いがあまりわからない、という状態は続きました。

実は、今でも初対面の人などでは、あとで会ってもわからないことがあります。

それはともかく、マスクの罪は一般的に思われているよりも、特に小さな子どもには、一種犯罪的な影響が残ると思われます。

こういう間違いを二度と起こさないようにしたいものですが、現状では「新たな感染症が流行すれば、いつでもマスクは復活しそう」な感じです。

どのみち、特にブースター王国の日本は終わりに進んでいるのですから、別にいいのかもしれないですが、それでも子どもたちには悪いことをしたものだなあとはいつも思います。

英国ガーディアンの記事をご紹介します。ここでも、ロックダウンの影響としていますが、ロックダウンは良くないことにしても、乳幼児発達に直接介入する学術的な証拠はありません。原因は周囲の大人たちのマスクです。




 


パンデミック下で生まれた子どもたちはコミュニケーション能力が低いことが研究で判明

Children born in pandemic have poorer communication skills, study finds
Guardian 2023/07/16

研究者たちは、新型コロナウイルスの規制下で交流が制限されたため、ロックダウン中の乳児たちは発達が遅れていると結論づけた

 

パンデミック中に生まれた赤ちゃんは、2歳の時点で、新型コロナ感染症が到来する前に生まれた子どもと比較して、コミュニケーションスキルが遅れていることがわかった。

これらは、アイルランド王立外科医大学を拠点とする研究者たちによって実施された、パンデミック中に生まれた赤ちゃんの生活がどのようなものであったか、また赤ちゃんの健康と発達への影響を調べた研究の興味深い結果となる。

この研究は、アイルランド王立外科医大学の上級講師であるスーザン・バーン氏と、小児科教授であるジョナサン・フーリヘイン氏が率いるチームによって実施され、ロックダウン期間の最初の 3か月間に生まれた赤ちゃんに焦点を当て、パンデミックの前に同じように生まれた赤ちゃんのグループと比較した。合計 354人の家族とその赤ちゃんが研究に参加した。

チームの発見は驚くべきものだった。

研究者たちは、生後 6か月の時点で、両親を含めて赤ちゃんにキスしたのは平均 3人だけだったことが判明した。これは、赤ちゃんが親戚や家族の友人に会ったことがほとんどなかったことを示している。乳児の 4人に 1人は、 1歳の誕生日までに同年代の子どもに会ったことがないことも明らかになった。

バーン氏は、ロックダウン中に子育てをするのはどんな感じかと尋ねられた保護者は「孤独」や「孤立」などの言葉を頻繁に使ったと付け加えた。一方で、家族の時間や絆が広がることもわかった。

パンデミック中に生まれた赤ちゃんは、おそらく家から出ていなかったため、聞いた言葉が少なく、それが以前に生まれた子どもと比べてコミュニケーションスコアがわずかに低かった可能性がある。

(※ 訳者注 この研究者は間違っていまして、先ほどの 2012年の研究にありますように、赤ちゃんは「聞く」のではなく、「大人の口を見て」言語を学習するのです)

 

ただし、運動能力や問題解決能力などの他の属性については、全体的なパフォーマンスの低下は記録されなかった。さらに、親が記入したアンケートでは、睡眠障害、不安、社会的引きこもりに関して、子どもの行動に違いがないことが明らかになった。

現在、研究グループは研究を拡大し、5歳で学校に通い始めるまでの赤ちゃんを追跡したいと考えている。

「新型コロナウイルスによる制限はかなり前に終わり、赤ちゃんは外に出て通常の活動をしたり、他の人に会ったり、グループで遊んだりしています。そして、その結果が 5歳までに解決することを望むでしょうが、それが本当に当てはまるかどうかを決定的に知る必要があります」と研究者は語る。(※ 訳者注 脳の発達の問題ですので、5歳になっても解決しません)

先週、イギリスの小学生の、数学と作文の成績は、パンデミックにより学校閉鎖を余儀なくされる前に確立された基準と比べて依然として悪かったことが明らかになった。読解力のパフォーマンスも停滞していることが判明した。

先週発表された数字によると、イギリスで小学校の終わりに受けた標準評価テストは、昨年より若干の改善が見られたものの、結果は依然として 2019年に大きく及ばなかったことが報じられた。新型コロナウイルス感染症による混乱のため、2020年と 2021年にはこの検査は実施されなかった。

読み書き、数学といった主要科目で期待される基準に達している生徒は 5分の 3にも満たないことが判明した。今年の 59%という数字はロックダウン前の 65%から低下しており、2030年までに重要なステージ 2の 3分野すべてで生徒の 90%が予想基準を満たすという政府目標を大幅に下回っている。

3歳のジェイコブくんと 4歳のマディちゃんの母親であるアレックス・トーマスさんはウォルサムフォレストに住んでいる。彼女は以下のように述べた。

「私の子どもは二人とも言語療法を受けています。ジェイコブは、パンデミックが始まったばかりの 2020年4月に生まれ、その時、私の娘は 1歳半でした。保育園が閉園したため、彼女は行けなくなりました」

「ロックダウン中、私の子どもたちは、そうでなければ自然にできたであろうグループで遊んだり、友達や家族と毎日触れ合うことができませんでした。他の皆さんと同じように、私たちも他の人と会うことはほとんどなかったので、たとえば私が他の母親やその子供たちと話しているのを彼らはあまり聞かなかったのです」

「その後、私は、マディの言語が発達していないことに気づきました。2歳になっても彼女はまだ何も言葉を発していなかったので、私は保健訪問者に言語療法士を紹介するように頼みました。セッションは Zoom で行われ、セラピストは娘ではなく私とのみ対話しました。彼らが彼女を少しでも助けたとは思えません」

「 2022年9月、マディが 4歳近くになったときでさえ、彼女はあまり話しませんでした。それ以来、私たちはプライベート言語療法に時給 80ポンド (約1万4000円)を支払い続けています」

「ジェイコブも 2月から言語療法の順番待ちリストに載っています。保育園に通い始めた頃、彼は目立った言葉を発していませんでした」

「ジェイコブは現在 3歳ですが、まだ他の友達より遅れています。それは少なくとも部分的には、パンデミック中に私たちが耐えた孤立のせいだと思います。多くの人は彼の言っていることが理解できず、その結果、彼は他の子どもたちと話すことを避けることがあります」

「私たちに何かを伝えようとして、私たちが理解できないと、ジェイコブはイライラします。それは彼を悲しくさせ、最終的には話す努力をやめて黙ってしまう。このことに心が痛みます」

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