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4月12日にメルマガ夢見と古代ギリシャと「痛みとの個人的歴史」が混沌とを発行させていただきました。

2019年からの世界 人類の未来 拡大する自然災害

2019年の狂気の気象はさらにエスカレートし、ほぼ地球全域がカオスの真っ只中に

投稿日:

2019年6月25日の米メディア記事より


End of the American Dream




狂気と呼ぶにふさわしい今の世界の気象

先日、以下の記事で、最近のあまりにも異常な気象の様相などをご紹介させていただきました。

地球の気候が本格的なカオスに : インドでは連日の50℃超の猛暑で多数が死亡。アメリカでは夏の大雪。オーストラリアでは氷点下の猛寒波。南極では-86℃を記録。そして日本には梅雨が来ない

ところが、その直後から、さらに「異常としか表現しようがない」気象の状態が、次々と報じられているのです。

特に驚いたのは、今日 6月25日に報じられていた以下の記事でした。
冒頭の部分をご紹介します。

欧州全土で6月異例の猛暑、40度超の予想 フランスなど厳戒態勢

AFP 2019/06/25

欧州全土は24日、6月として異例の猛暑に見舞われた。今週はさらに高温が予想されることから、各地の当局は警戒を呼び掛けている。

気象学者たちによると、この例年より早い熱波の到来は、サハラ砂漠から吹き込む熱風によって起きている。週後半にはさらに高温が予想され、欧州の広い範囲で気温が40度まで上がる可能性もある。

各国政府は、特に子どもや高齢者の脱水症や熱中症への警戒を呼び掛け、医療機関は多数の患者を見込み厳戒態勢で備えている。

ここまでです。

海外の報道では、スペインとフランスの一部では「 43℃」まで気温が上昇すると予測されている場所もあるようです。

どうして驚いたかといいますと、つい1ヵ月半ほど前までのヨーロッパは、以下のような記事でご紹介していますが、「いつになっても春が来ない」状態で、「 5月なのに雪さえ降っていた」のです。

ヨーロッパで過激化する「真冬のような春」の状態。スウェーデンでは5月としては異例の -10℃以下の気温が記録される

それが今や、それらのいくつかの地域では、30℃後半から 43℃などという気温になっていたり、あるいは、なろうとしている。

「 5月が -10℃で、6月は 40℃」というのは、ちょっと急激すぎる変化です。

あるいは、このヨーロッパが過去最大の猛暑に襲われている同じ頃、

「アメリカでは過去最大の夏の雪が降っていた」

のですね。

以下の記事でご紹介しています。

アメリカ中部は完全なミニ氷河期… : コロラド州で夏至の降雪の後、今シーズンの積雪量が平年の 4000% 以上になったことが判明

いよいよ気象のカオスがその異様性の本質を見せてきた感じもあります。

現在の気象の異常について、米プレッパー系ブログ「エンド・オブ・ジ・アメリカン・ドリーム」が、報道を引用して、この無軌道な気象状況をまとめていました。

その記事をご紹介させていただきます。

 


Sign Of The Times? Weather Patterns All Over The Planet Are Going Absolutely Nuts
End of the American Dream 2019/06/24

来たるべき時の徴なのか? 地球の天候のパターンが完全に狂気に陥っている

記録的な高温が地球上のいたるところで観測されている一方で、その同じ時に、アメリカの一部の地域では、大量の雪に見舞われていた。

インドでは、非常な高温と乾燥した気候のために重大な水不足が発生しているが、逆に、アメリカ中部では雨が降り止まない。実際、この記事を書いている現在も、アメリカ中西部は深刻に暴風雨に見舞われている。

一方、オーストラリアは、同国が経験したことのないような干ばつのために、大量の小麦を他の国から輸入せざるを得なくなっている。

今や、世界のどこを見回してみても、あちこちに奇妙な天候が現れ続けている。世界的な気象パターンが劇的に変化している

そして、私たちが目撃している今の気象の出来事は、「ほんの始まりに過ぎない」と多くの人たちが確信するようになってきている。

今いったい何が起きているのかの説明を聞きたいところだが、実際のところ、ほとんどの専門家たちは、これらが起きている理由を知らない。

たとえば、夏至(6月22日)にコロラド州で何が起きたかを見てほしい。コロラド州の一部の地域では、この夏の最初の日に、最大 60センチの雪が降った。その結果、コロラド州の積雪量は現在、平年の 4,000パーセントを超えているのだ…。

メディアは以下のように報じている。

6月21日から 22日にかけて、コロラド州の一部で激しい雪が降ったため、アメリカ土壌保護局は、6月24日の時点で、コロラド州の積雪量が通常より 4,121% 多いと発表した。

通常、コロラド州では、6月下旬まで雪が残ることはほとんどないが、今年の春は低い気温が長引いたために、雪が多く残っている中に新しい雪が降ったことで、記録的な積雪量となった。

雪に見舞われた週末、デンバー西部の田園風景は、真冬そのものだった。雪により道路は閉鎖され、また、各地のスキー場から「夏の積雪」の報告があった。

アメリカとは地球の裏側にあたるインドでは、アメリカとは逆に「まったく雨が降らない」状態に苦しめられている。

インドで 6番目の都市であるチェンナイには 460万人以上の人々が住んでいるが、 高温と干ばつのために、チェンナイに水を供給している貯水池が急速に干上がり、ほぼ枯渇していることを CNN は以下のように報じている。

チェンバラン貯水池の底は乾燥してひび割れていた。この貯水池は、インドで 6番目に大きな都市チェンナイの何百万人の人々に水を供給している貯水池だが、すでに使える水がなくなっているのだ。

チェンナイの市民活動家ジャヤラム・ベンカテサン氏によると、チェンバラン貯水池を含む、古くからチェンナイに水を供給してきた 4カ所の貯水池すべてがほぼ干上がっている状況で、チェンナイではすでに深刻な水不足に人々は苦しめられいるという。

干上がったチェンナイの貯水池

水を必要とする何百万もの人々がいるにもかかわらず、彼らに水を供給することができない状況になっているのだ。今のところ実行されている一時的な解決策は、水をチェンナイまでトラックで運ぶことだ。

現在、「何十万人もの」住民たちが、水トラックが到着するのを待つ間、猛暑の中で何時間も並ぶことを余儀なくされている。 

トラックで水が運ばれている

 

ヨーロッパは、かつてない熱波に見舞われており、今後、6月の記録としては、観測史上で最も暑い週になる可能性が報じられている。

今後数日のうちに、スペインでは最高気温が 40℃を超えると予想されている。英ガーディアンは、タイトルに、ひとりの気象学者の「地獄がやってくる 」 ('Hell is coming')という言葉を引用した記事で以下のように報じている。

気象学者たちによると、サハラ砂漠から大西洋に暴風が吹き、中央ヨーロッパに高気圧が発生しているために、今後、スペインからスイスにかけて、気温は 40℃に達するか、さらには 40℃を超える見込みだという

湿度が高い場合は、体感で 47℃にまで感じる可能性があると専門家たちは警告している。 スペインの気象学者シルビア・ラプラナ氏は、6月27日までにエブロ、テージョ、グアディアナ、グアダルキビルの各渓谷で気温が 42℃に達すると予測し、山火事の発生に関して、「極めて危険な状態になる」と警告した。

2003年に、恐ろしい熱波がヨーロッパ中を襲い、何万人もの人々が死亡した。しかし、今回のヨーロッパの熱波は、その時よりさらに悪いと予想されている。

この異常な猛暑は、フランスにも達するだろう。報道では、フランスの一部の地域では、今週末までに 43℃に達する場所があると以下のように予測されている。

パリを含むフランスの大部分では、6月26日の気温が 40℃を超えると予想されている。マルセイユから北に 80キロ離れた人口 28,000人の町カルパントラの気温の予報はさらに悪い。

カルパントラでは、気温が週末の 28日と29日に 43℃に達すると予測されているのだ。ロイター通信によると、 2003年6月に記録された 41.5℃というフランスの最高気温記録を大きく更新することになりそうだ。

スペインの一部でも気温は 40℃を超えて上昇し、ドイツ、スイス、ベルギーでも、40℃に近づく可能性がある。気温は、夜間もあまり下がらない異常な状態となりそうで、子どもや高齢者には深刻な健康上のリスクをもたらす可能性がある。

言うまでもなく、ここまでのことはどれも正常な事態ではない。

そして、私たちのアメリカでは、特に国の中部で非常に異常な天候を毎月受け続けている。まるで、永遠に降り止まないかのような雨が続き、前例のない洪水が繰り返されている。

中西部に住む多くのアメリカ人たちは、この異常な天候は、すべてそろそろ終わるはずだと考えているかもしれない。

しかし、現実はそうではない。

たとえば、今この記事を書いている時にも、より厳しい天候がアメリカ中部を通過しているのだ。それは以下のように報じられている。報道のタイトルは「アメリカでウィスコンシン州からジョージア州までの5000万人以上が暴風雨と洪水の危険にさらされている」だった。

アメリカの 5,000万人以上の人々が、中央部から南東部への激しい天気に狙われている。

大規模な気象システムは、アメリカ南部の一部やアパラチア山脈、オハイオ渓谷、五大湖に猛烈な突風と大きな雹をもたらすと予想されている。

週末にはミズーリ州南西部の大部分が雨と鉄砲水で浸水し、救助と避難が促されていた。

これらの雨のすべてがアメリカの農家の人々に計り知れない荒廃をもたらしていることは以前から述べている。

それらはいまだに終わる気配がない。

この異常な世界の気象パターンが通常に戻ることがあるのだろうか。それともこのような気象が「これからの普通の気象の状態」ということになっていくとでもいうのだろうか。


 

ここまでです。

インドの水不足は、今年の「異常な高温」と「モンスーンが来ない」という理由が大きな要因であることは確かでも、構造的な問題もありそうで、ニューズウィークでは、「インド国内の21都市で地下水が枯渇し、1億人以上に影響が出る」として、インドの水の問題を以下のように報じています。

水不足は、チェンナイにとどまらず、インド全土で懸念されている。インドでは、集水システムが十分に整備されておらず、地下水に依存している地域が多い。長年、地下水源を得るために地面を掘削し続けてきた結果、地下水の枯渇も深刻だ。

インドで水不足の解消に取り組む非営利団体「FORCE」の代表ジョティ・シャーマ氏は、米テレビ局CNNの取材に対して「インド政府は、国民が水を確保できるよう懸命に取り組んでいるが、地下水源が枯渇するスピードは年々速くなっている」と述べている。

インドの行政委員会が2018年6月に水資源省らと共同で策定した報告書によると、インドでは、高度または極度の「水ストレス」に6億人が直面している。

ここにありますように、

> 地下水源が枯渇するスピードは年々速くなっている

ということで、年ごとの気象による水不足とは「別の要因」が進行しているようで、今後、インドは相当厳しい状況になる可能性もあります。

そして、今回のアメリカの記事には出ていないですけれど、日本も相当異常な状態の 6月になろうとしています、

先日の記事「地球の気候が本格的なカオスに…」では、日本の多くの場所で「梅雨入りが記録的に遅くなっている」ことにふれました。

というか、もうすでに、西日本の多くは「観測史上で最も遅い梅雨入り」となっていますが、今後、梅雨入りするにはするようですが、何と、西日本は、

「台風の上陸と共に梅雨入りする」

可能性が高そうなのです。

台風については以下のウェザーニュースの報道などにあります。

台風3号、発生するとともに西日本へ上陸の恐れも

仮に台風に発達しないとしても、「梅雨入りしていなかった西日本が、突如ものすごい豪雨と共に梅雨に入る」という可能性が高くなっています。

さらには、梅雨に入ったら入ったで、「信じられないほど、ずーっと雨が続く」可能性もあるようなのです。

記録的な長雨の予報、名古屋では15日連続の可能性も」という気象ニュースには、今後の雨についての説明がありましたが、たとえば、名古屋は「下手をすると丸 2週間、毎日雨」になるかもしれないのですね。

名古屋の天気予報の 6月26日の水曜日から 7月10日の水曜日までのすべての日に雨のアイコンがついているのでした。もちろん、天気予報ですので、当たらないかもしれないですが、それが当たるかどうかということではなく、「そういうような気象配置が続く」と予測されているということなのです。

記録的に梅雨がやってこないと思っていたら、梅雨入りした途端、「ずっと雨」という極端さ。

 

こうなってきますと、アメリカもヨーロッパも日本も、このような気候下での「農業」の状態が相変わらず気になります。

フランスは、ほんの少し前に、以下の記事で取り上げましたように、全土で巨大な雹に襲われるという事象が起きていまして、その際の農業被害も非常に大きなものでした。

中央ヨーロッパのほぼ全域で「10センチ以上の大きさの雹が降る」というかつてなかった黙示録的事象が発生。フランスでは農作物に壊滅的な被害

今年のヨーロッパは苛酷です。春は雪と寒波で被害を受け、ヨーロッパ全域が雹の被害を受け、そして今度は過去に経験したことのない猛暑がやって来る。

常軌を逸した猛暑は、畜産動物などにも影響を与えるはずですので、全体として、今年のヨーロッパの食糧生産は厳しいことになりそうです。

アメリカもオーストラリアも厳しい。

日本も今のところ何ともいえないにしても、記録的に遅い梅雨入りや、あまりにも長く続く雨が農作に良い状況のわけもないでしょうし、これで夏の気温がおかしなことになった場合、日本もいろいろと厳しいことになるのかもしれません。

今回ご紹介した記事の最後の部分は、以下のようなものでした。

この異常な世界の気象パターンは通常に戻ることがあるのだろうか。それともこのような気象が「これからの普通の気象の状態」ということになっていくとでもいうのだろうか。

おそらく、「元に戻る」ということは、そう簡単には起きないと思います。

というのも、先日の「地震にも「惑星の配列」が関係している可能性…」という記事でもふれられていますように、地球の気象をコントロールしている大元は「宇宙」ですから、その宇宙の状態がそう簡単に変化するものとも思えないからです。

これから、太陽活動は新しい周期サイクル25に入りますが、その太陽活動は、以下の記事に示しましたように、「過去 200年、誰も経験していないような」太陽活動となる可能性がとても高くなっています。

米NASAが次の太陽活動周期サイクル25は「過去200年間で最も弱くなる」という予測を公式に発表。2032年頃まで続くその環境の中の地球はどうなる?

そのような状況では、これまで経験したことのないような宇宙線量を地球が受ける可能性が高く、つまり、気象の変化はさらに激しくなると考えるほうが妥当であるような気がします。

いろいろな意味で、これまでとは違ったシステムが作り出されていかないと、なかなか厳しい時代になるかもしれないですね。





  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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