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2019年からの世界 人類の未来 拡大する自然災害

地球の気候が本格的なカオスに : インドでは連日の50℃超の猛暑で多数が死亡。アメリカでは夏の大雪。オーストラリアでは氷点下の猛寒波。南極では-86℃を記録。そして日本には梅雨が来ない

投稿日:

インドの熱波を伝える2019年6月18日のNHKニュースより


India heatwave leaves 200 dead

2019年6月21日のオーストラリアの最低気温(青の地点はすべて氷点下)


Freezing weather for the rest of the week




 

世界全体に異常気象による農業の危機が拡大中

地球全体として、気温や気象がますますムチャクチャなことになっています。

日本にしても、何となくおかしなことになっていまして、それほど大荒れの状況が出ていないので話題になりにくいですけれど、多くの地域で梅雨入りしていません。

以下は 6月20日の日本気象協会のニュースの冒頭です。

異例づくしの「今年の梅雨」 この先は?

tenki.jp 2019/06/20

今年の梅雨は、いつもの年とは、かなり違っています。

違いの1つめは、「梅雨入り」が遅れていること。平年ですと、この時期は、沖縄から東北にかけて「梅雨の真っ最中」ですが、20日木曜日現在、九州北部や四国、中国、近畿では、まだ梅雨入りが発表されていません。原因は、梅雨前線がなかなか北上しないから。

九州北部や四国、中国、近畿は、1951年の統計開始以来、梅雨入りが最も遅い記録に並んだり、遅い記録を更新する可能性もあります。

 

そして、今日 6月22日にもまだそれらの地域では梅雨入りが発表されていませんので、四国に関しては「観測史上最も遅い梅雨入り」が確定しました。

九州北部や中国、近畿なども、週明けに梅雨入りしなかった場合は、観測史上最も遅い梅雨入りとなると思われます。

そして、関東などの地域も梅雨入りしたとはいえ、本格的な雨が降っていません。

梅雨のない北海道を別にして、日本の多くの地域は、梅雨があることを前提に農業の行程が進められますので、今後どうなるか気になりますね。

雨は年間で必要量が降ればいいというものではなく、適切な時期に、適切な量が降るということが、農業にも、あるいは経済全般にも必要なことだと思われます。

今後、急にたくさん雨が降り始めたとしても、今年はいろいろと難しい面が出てきそうです。

以下のような記事でも取り上げていますが、今年は「日本がたくさん食糧を輸入している国々」が、自然状況の崩壊で、農作が大変なことになっています。

世界的な食糧危機がやってくる : フランス、アメリカ、オーストラリアなど農業輸出大国で記録にないような甚大な被害が進行していることが明らかに

アメリカは、大雨と洪水と寒波により、広い地域で、「今年は農作自体が放棄された」という状況になっていて、フランスも春の寒波により、ワイン用のブドウやトウモロコシが絶望的な状況になりました。

穀物の一大輸出国であるオーストラリアは、116年ぶりの大干ばつにより「海外から穀物を輸入する」という事態に陥っています。

そのオーストラリアは、今度は、冒頭にも載せましたような「異常な寒波」に現在見舞われています。

南半球のオーストラリアは、これから冬に入るとはいえ、冒頭の気温分布のような「全土の3分の2以上の最低気温が氷点下となる」というような国ではないです。

また、南半球の気温といえば、6月20日に、南極大陸で「 -82.7℃」が記録されたことが報じられていました。記録されたのは、「ドームA」と呼ばれる標高 4093メートルの高地です。

2019年6月20日 南極で -82.7℃が記録される


Severe Weather Europe

この南極のドームAは、世界で最も気温が低い場所とされていまして、過去には「 -89.2℃」を記録したことがありますが、南極の気温が本格的に下がる季節はこれからだと思われますので、今年は、新記録が期待されるかもしれません。

そして、夏を目前にしたアメリカのモンタナ州では、6月20日に「大雪」が降りました。こちらはもう異常気象そのものです。

以下の写真は、雪の中でたわむれる結婚式中のおふたりです。

2019年6月20日 米モンタナ州ボーズマンにて


Bozeman、Montana 06/20/2019

ジューン・ブライドのその日は雪だった……ということで、思い出には残るかもしれません。

まあしかし、来年も再来年も、6月に雪が降るということになるのかもしれないですが。

 

 

狂気じみた気象に陥っているヨーロッパとロシア

ヨーロッパは、気温云々を超えて、比較的全域が、

「狂った気候」

と表現して構わない状況となっていまして、先日も、以下の記事で「ヨーロッパの広範囲に、直径 10cm以上の雹(ひょう)が降った」ことをお伝えしています。

https://earthreview.net/apocalyptic-hail-storm-across-europe-june-2019/

 

下の図は、この記事に乗せました「10cm以上の雹が降った場所」です。

2019年6月に巨大な雹に見舞われたヨーロッパの場所


ESSL

 

もう、これに関しては完全に異常でありまして、かつてなかったことであると同時に、現在のヨーロッパでは、「このようなことが繰り返されている」ということが、もう黙示録的といってもいいかと思います。

そして、この雹で、またしてもフランスなどで農作物が壊滅的な被害を受けていまして、食糧への影響は拡大しています。

この「雹」というものの被害は、「 21世紀になってから唐突に拡大した事象」であることについては、以下の記事でふれたことがありますが、同時に、この記事を書きました 5月以来、全世界で雹の報道がさらに増えています。

全世界で一斉に激しい雹が降り落ちた黙示録的な三日間から知る「雹被害は21世紀になってから始まった災害」だということ

アメリカでは、夏を前にして、すでに 2019年の雹による経済被害が過去最大となっているこことが伝えられています。ヨーロッパ各地も、農業被害を含めて、おそらく過去最大の被害となっていると思われます。

雹は、合理的には「非常に荒れた気象状況」を示す事象ですが、一方では、雷と共に象徴的な意味を持つ事象でもあるだけに、世界各地で雹が連続し続けているというのは、印象深いことでもあります。

 

ここまでは、どちらかというと、寒波のほうの問題のある国や地域についてでしたが、南アジアの地域では、過去最大の「熱波」に見舞われています。

 

 

1ヵ月以上50℃超が続くインドでは「水暴動」も勃発

インドは、5月の中旬頃から、平年ではあり得ない高温が続いていまして、特に、インド北部と中部では、すでに 1ヵ月以上、異常な高温が続いています。

以下は、最近のインドの中部から北部の最高気温ですが、このような状態が、もう 40日ほど続いているはずです。

2019年6月19日のインド中部から北部の気温。デリーで48℃は史上初


climatesignals.org

インド中部から北部の 50℃近くというような極端な気温ではないにしても、インドでは、ほぼ全域が猛暑となっています。

冒頭には、この猛暑で 200名以上の方が亡くなっていることにふれましたが、死者が急激に増えている原因のひとつとして、「深刻な水不足が発生し、拡大している」ことがあると思われます。

先ほど「日本に梅雨が来ない」ことにふれましたが、インドも北部や中部に「雨をもたらすモンスーンが来ない」のです。

高温が続いてる上に、雨が降らないために、水不足も深刻になっています。

たとえば、以下の写真は、都市圏人口が 867万人にのぼる南インドの世界都市チェンナイの「最大の貯水池」の現在です。

水がほぼ完全に枯渇したインド・チェンナイ最大の貯水池


boletin del tiempo

このように、インド各地で水が枯渇しており、6月20日には、水不足による暴動も発生したことが伝えられています。

以下は CNN の報道からです。

インドの水危機が深刻化、抗議デモで500人以上逮捕

CNN 2019/06/21

インド南部タミルナドゥ州の州都チェンナイで、大規模な干ばつのために数百万人が深刻な水不足に直面している。20日には今年に入って初めて本降りの雨が降ったが、水不足は解消されそうにない。

同州のコインバトールでは19日、空の水タンクを巡り当局が対応を怠ったとして抗議する市民らが市庁舎前に詰めかけて、少なくとも550人が逮捕された。

チェンナイに水を供給する4つの貯水池は、ほぼ枯渇しかけている。

気象庁によると、20日の雨は翌日以降も続くと予想され、その間は猛暑も収まる見通し。

しかしタミルナドゥ州気象局によれば、降雨によって熱波からは一時的に解放されるものの、枯渇しかけた貯水池を満たす助けにはなりそうにない。「貯水池を満たす雨は11月まで期待できない」という。

地下水の水位が低下し、雨水も不足する中で、州政府はチェンナイの住民にトラックで水を配送しており、大勢の住民が長蛇の列をつくって水の配給を待っている。
インドは全土が熱波に覆われ、ムンバイやデリーなどの大都市も水不足に見舞われている。

この報道の絶望的な部分は、

> 貯水池を満たす雨は11月まで期待できない

という部分かと思われます。

この苦境を乗り切る方法ってあるのですかね・・・。

 

水不足については、ウィキリークスが 2016年に「 30億人分の水が足りなくなる」とした文書がリリースされています。

以下の記事で内容をご紹介しています。

あと25年で「30億人分の水が足りない」状況になることを報告したウィキリークスがリリースした機密文書 : 原因は世界中で進行し続ける過度な肉食

具体的には、2050年までに以下のようになると報告しています。

・中東は水不足による原因で GDP が 14%落とされる。中央アジアでは GDP が 11%落ちる

・東アジアでも、旧態依然の水の管理体制のままの場合、 GDP が 7%削ぎ落とされる可能性がある

・深刻な水不足は、東アフリカ、北アフリカ、中央アジア、南アジアの一部で発生することが予測される。それらの地域では、部分的に現在の3分の2まで使用可能な水量が減少する

日本に住んでいると、そんなに深刻な水不足というものを実感する機会は少ないですが、現在のインドのように、「少しモンスーンが遅れている」だけで、何億人という人たちに影響を与える水不足が起きているという現実もあります。

今年の日本も、地域的には少雨のまま夏に至る可能性がありますので、インドほど深刻ではないとはいえ、水不足の問題は出てくるかもしれません。

 

いろいろと脈絡なく、現在の世界の気温や気象のことを書かせていただきましたけれど、夏を前にしてこうだと、夏から秋の「最も荒れやすい時期」は、いろいろな意味で大変なことになっても不思議ではないかもしれません。

それに加えて、地震と火山の活動もまだあるでしょうし。

非常に急進的な形で地球の環境の変化が進行していることを感じます。





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