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これからの太陽活動 地球という場所の真実 宇宙の中の地球

[衝撃] 太陽は地球を含む太陽系の惑星に支配されていた : ドイツの科学機関が、《太陽活動が金星 - 地球 - 木星の惑星直列にコントロールされている》ことを科学的に裏付ける

投稿日:2019年6月9日 更新日:

太陽系ではすべての惑星と恒星が共生しているかもしれない

2019年6月4日の科学メディア「ニューサイエンティスト」より


The planets might control the sun's activity - and it's not astrology




 

太陽は太陽系のボスではなかった

今回ご紹介するのは、個人的にはかなり衝撃的な科学研究の発表なんですけれど、昨日、冒頭の科学メディア「ニューサイエンティスト」に、

「太陽活動は、惑星直列に支配されている」

というようなタイトルの記事があるのを見たのでした。

さすがに、「権威ある科学誌が何というオカルトを語っているのか」とも思ったのですが、気にもなって調べてみましたら、この研究発表は、ドイツを代表する科学研究組織であり公益法人である「ドイツ研究センターヘルムホルツ協会」下の組織によるものでした。

その内容は、

「金星 - 地球 - 木星の惑星直列と、太陽活動周期の一致が確認され、そのメカニズムも解明された」

というものなのです。

これによりますと、「地球は、太陽活動サイクルを支配している惑星のひとつ」だということです。

太陽は、ものすごく特別感のある存在であり、太陽系の中でも別格の存在というイメージが強く、「太陽が他の星を支配している」というのならともかく、今回の発表を読む限りは、「太陽のほうが、惑星に活動をコントロールされている」ことがわかるのです。

あるいは、支配とかコントロールという表現が良くなければ、

「太陽活動は、太陽系の惑星と太陽の共同の動きによって作られている」

ということのようなのです。

まずは、そのヘルムホルツ協会ドレスデン・ルッセンドルフ研究所のウェブサイトのニュースリリースを先にご紹介します。

あまりに難解な専門用語は一般的な表現に置き換えたりしていますので、太陽物理学などにお詳しい方は、直接ニュースリリースをご覧いただいたほうがいいかもしれません。


The Sun follows the rhythm of the planets
HZDR 2019/05/27

太陽は太陽系のそれぞれの惑星のリズムに従っている

 

新しい研究は太陽活動に対する惑星潮汐力の影響を裏付けた

太陽物理学における大きな疑問の 1つには、太陽活動が 11年という規則的なサイクルをたどるメカニズムをもつ理由がある。この太陽活動のサイクルが正しく発生する要因について、ドイツを代表する科学研究機関であるヘルムホルツ協会「ドレスデン・ルッセンドルフ研究所(以下、HZDR)」の研究者たちは、新しい発見を発表した。

それは、金星、地球、木星の潮力が太陽磁場に影響を及ぼし、太陽周期を支配していることを示したという内容のものだった。

太陽のような恒星の磁気活動が周期的なサイクルを持つこと自体は珍しいことではない。しかし、過去のモデルは、太陽が示し続ける非常に規則的な活動の時間的周期を適切に説明することができなかった。

そのような中で、 HZDR の研究チームは、太陽系の惑星潮汐力が、太陽に対して、外時計のように振舞っており、それが太陽活動周期の安定したリズムを支える決定的要因であることを実証することに成功した。

この結果を達成するために、科学者たちは、過去 1000年間の太陽活動の歴史的な観測と、惑星の配列を系統的に比較し、その結果、惑星の配列と太陽活動という2つの現象が関連していることを統計的に証明したのだ。

この研究の主執筆者であるフランク・ステファニ (Frank Stefani)博士は、非常に興奮した様子で以下のように述べる。

「惑星の直列と太陽活動のあいだに驚くほど高いレベルの一致が見出されたのです。私たちは、90サイクル(約 90回におよぶ太陽周期活動 → 約 1000年)にわたって続く、惑星配列と太陽活動の完全な平行性を見出したのです」

月の重力による牽引が、地球に潮汐を引き起こすのと同様に、惑星は太陽の表面の熱いプラズマを移動させる力を持っているということになる。

研究では、太陽に対しての潮力が最も強くなる時は、「金星 - 地球 - 木星」の3つの惑星が太陽に対して整列する時だった。この整列は、11.07年ごとに起きる。

実際には、この金星 - 地球 - 木星の整列と、太陽活動周期の時間的サイクルが一致することは以前から知られていたが、しかし、巨大な太陽に対しての潮力の効果はあまりに弱く、それが太陽の内部の流れまでを乱すことはできないと考えられきたために、このふたつの「一致」は長く科学的に無視されてきていた。

しかし、HZDR の研究者たちは、潮力によって太陽磁場に影響を与える可能性のある潜在的な間接メカニズムの証拠を発見した。

それは、「レイリー・テイラー不安定性」と呼ばれる現象による震動であり、これは、ある電流から導電体の挙動を変えることができる物理的な効果で、液体またはプラズマに作用する。太陽でいえば、太陽表面のプラズマに作用することができる。

この概念に基づいて、科学者たちは 2016年に彼らの最初のモデルを開発した。彼らはそれ以来、より現実的なシナリオを提示するために、新しい研究においてこのモデルを進歩させてきた。

 

大きな影響を与える小さな引き金「潮汐」は不安定性によって作用する

太陽の熱いプラズマでは、テイラー不安定性が磁束と磁場を乱し、それ自体が小さな力に非常に敏感に反応する。

テイラー不安定性の作用は、わずかなエネルギーの推力でも、かく乱が右巻きと左巻きのヘリシティ(運動量の方向へのスピンの射影)の間で振動を発生させるのに十分なのだ。

これに必要な運動量は 11年ごとに金星 - 地球 - 木星の惑星直列の潮力によって引き起こされている可能性があると研究者たちは考えた。これは最終的には、磁場が太陽の極性を逆転させるリズムを設定するものだ。

ステファニ博士は以下のように述べる。

「太陽活動の原動力(太陽ダイナモ)を、地球や木星や金星等の惑星の直列と結びつける考え方には、当初、私は非常に懐疑的で、そのような関係性を信じませんでした」

「しかし、私たちがコンピューター・シミュレーションで、ヘリシティ振動を受けて駆動しているタイラー不安定性を発見したとき、私は自分自身に次のように尋ねたのです - 太陽表面のプラズマが、小さな潮のようなかく乱の影響を受けた場合はどうなるだろう? と」

「その結果は驚異的でした。この振動は本当に、外部からのかく乱のタイミングと同期するようになったのです」

 

活動を促される太陽ダイナモ

太陽活動の原動力の標準的なシナリオ(ダイナモ理論)では、太陽の回転と太陽プラズマの複雑な運動が周期的に変化する磁場を作り出す。そこでは 2つの効果が相互作用する。プラズマは極ではなく、太陽の赤道でより速く回転する。

これは、オメガ効果(太陽などの恒星が星の差動自転により磁場を生み出すメカニズム)につながる。

プラズマ内で凍結された磁力線は、太陽の周囲に広がり、その磁場を太陽の赤道とほぼ平行に整列した磁場に変換する。一方、アルファ効果というメカニズムもあり、それは磁力線をねじって磁場を南北方向に戻すメカニズムを表す。

しかし、太陽に磁場を作り出す、このアルファ効果を引き起こすメカニズムの正確なところはわかっておらず、議論が続いている。

ステファニ博士のモデルは、このアルファ効果は、部分的にタイラー不安定性が担っていることを示す。

そして、研究者たちは、最も可能性のあるシナリオは、太陽運動の原動力であるダイナモが、地球や金星、木星によって励起された変調と組み合わされたものであると考えた。

ステファニ博士は言う。

「そこから導き出されたのは、太陽は、その活動サイクルが他の惑星の潮力によって同期されている、まったく普通の星であるということです。太陽は、年齢が他の惑星より古いというだけです」

「この新しいモデルの素晴らしいところは、黒点数の観測だけでは説明することができなかった、太陽活動のさまざまな状態の説明ができるところです」

太陽系の惑星の潮汐力は、太陽活動の 11年周期に影響を与えることに加えて、太陽に他の影響を与えている可能性もある。

例えば、磁束がより容易に伝導されることができるように、それらが太陽の内部放射領域と外部対流領域との間の遷移領域において、プラズマの層別化を変えることも考えられる。このような条件下で、かつてマウンダー極小期と呼ばれる太陽活動期間が訪れたことがある。この期間は、長期間にわたり太陽活動が大きく低下した。

長期的には、太陽ダイナモのより正確なモデルは、宇宙天気のような気候関連のプロセスをより効果的に定量化することの手助けとなり、おそらく、いつか宇宙天気予報を改善することにもつながると思われる。

この新しいモデルはまた、潮汐力の他に、これまで無視されてきた太陽活動のメカニズムを、これまでの太陽ダイナモ理論に統合しなければならないことをも意味してもいる。

現在 HZDR は、研究者たちが実験室でもこの基本的な問題を調査することができるように、新しい液体金属実験を始めている。


 

ここまでです。

ものすごく大ざっぱに表現しますと、たとえば、「月は地球の海の潮位に影響を与えている」ということがありますけれど、その中の、月が「金星 - 地球 - 木星の整列」であり、地球の海が「太陽の表面」に該当するという理解でよろしいのかと思います。

しかし、「太陽」という巨大な存在に対しての影響が本当に可能なのかということを科学者たちは突き止めていったと。

地球と金星と木星の惑星直列のような、そんなに弱い潮汐力のようなものが太陽のような巨大な星に影響を与えられるわけがないというのが、これまでの考え方だったようですが、しかし、「太陽」というのは、地球などのような「固体の惑星」ではないわけです。全体として「流体」であるわけです。

そのようなことから、そこを、レイリー・テイラー不安定性という「流体の運動が不安定化する現象」の理論から検証すると、結果的に、

「太陽表面に与えられる、わずかなかく乱でも、太陽の磁場生成を支配する」

ことがわかったと。

それは特に、金星 - 地球 - 木星が直列する時に、最大の効果となり、その直列がするのが、

「 11.07年のサイクル」

であり、まさに太陽活動サイクルと同じなのです。

これまで、「惑星直列」なんていう概念は、どちらかというと、オカルトの世界であり、それによって他の惑星に何らかの影響を与えるなどということは、科学的には認められていなかったことでした。

しかし、太陽のような流体のエネルギーで構成されている存在に対してなら、テイラー不安定性という理論から、「どんな小さな外部からの刺激であっても、影響する」ということがわかったのです。

このニュースリリースの中で興味深かったのは、以下の部分です。

> 太陽系の惑星の潮汐力は、太陽活動の 11年周期に影響を与えることに加えて、太陽に他の影響を与えている可能性もある。

 

そして、この後に、「マウンダー極小期」についての記述があるのですが、つまり、この「金星 - 地球 - 木星」の整列は、太陽の 11年周期の時間的サイクルだけではなく、

「太陽活動の増加や低下の程度にまで干渉している可能性がある」

ということのようなのです。

 

それにしても・・・・・。

 

これまで、ずいぶんと太陽活動については記事にしてきました。

そして「太陽が地球の環境と人間に与える影響」についても、ずいぶんと書かせていただいた気がします。

それらの影響の多くが太陽活動そのものと関係しているものであり、磁場や気象や社会の状況など、多くの影響があることがわかっています。

しかし今、

「その太陽活動をコントロールしていたのは地球自身でもあった」

という、わりとショッキングな発見が見出されているわけで、太陽と地球と人間の関係性への理解も、なかなか混沌としてきた感があります。

 

そういえば、最近、「太陽活動と、地球での降雨量」が完全なリンクを示していることが見出された科学発表がありました。

これはまた別の記事として、ご紹介したいとも思っていますが、やはりドイツの科学者により見出された「 黒点数とヨーロッパの降水量の関係」を示したのが下のグラフです。

西暦1900年(サイクル14)からの降水量と太陽黒点数の推移


notrickszone.com

かなり完ぺきなリンクを示していますが、「どうしてこのようなことになるのか、そのメカニズムは不明」と記事には書かれてあります。

いずれにしましても、気象、人間社会、人間の健康などさまざまな分野に太陽活動の影響は及びますけれど、その太陽活動を作りだしてるのが、地球を含めた「太陽系の惑星たちだった」というこの科学的発見は、今後、太陽活動の考え方をどのように変えていきますかね。

なお、以前、以下のようなタイトルの記事を書いたことがあります。

太陽と人間と地球の間に存在する永遠のシンクロ : 最近の研究でわかった「すべての人類の心臓のリズムが地球規模で同期している」ことと共に、「太陽と地球と全人類は常に磁場を介して同期している」こと
投稿日:2017年9月12日

これは、「人間の自律神経のリズムが地球の地磁気活動とシンクロしている」というようなことが述べられている記事をご紹介したものですけれど、このこと自体はともかくとしても、太陽と地球と人間の関係の理解というのも、新たな段階に入ってきたのかもしれません。そして、太陽と地球と他の惑星と人間と他の生命は「すべてがお互いに共鳴、共生していて、全体がつながっている」ということがさらに実感されてきます。

今回の件から、ルドルフ・シュタイナーの太陽に対しての考え方(太陽は宇宙の光と力を地球に反射している)を思い出しますと、それなりに感慨深いものがありますが、ここでそれらを取り上げますと、話が混乱しますので、今回は科学的な主張についてだけをご紹介させていただきました。

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