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2020年からの世界 2021年からの世界 これからの太陽活動 人類の未来

太陽活動が異様に早い段階で活溌化していることに疑問を感じ、調べると、米国の政府系研究所が「太陽活動周期サイクル25は近年最大のものとなる可能性がある」と発表していたことを知る

投稿日:2020年11月28日 更新日:

2020年11月28日の太陽黒点の状況 黒点数「60」

NASA SDO / HMI




 

太陽活動はこれまでの予測とはまるで逆の方向に

太陽活動は、現在「サイクル25」の活動周期に入っています。

科学界の全体的な予測としては「サイクル25の活動(黒点数)は、活動が極端に弱かったサイクル24と同等か、それ以上に弱い」というコンセンサスが主流となっていたのですが、11月に入ってから、どうも「活発」なのです。

11月5日には、以下の記事を書きました。

アメリカ大統領選挙と同時に太陽に出現した「サイクル25最大の巨大黒点群」。今後、地球に向けて強い太陽フレアを放つ可能性あり
投稿日:2020年11月5日

それでも、この記事の時点での黒点数は「全部で 15」というもので、小さなフレアが何度か発生したものの、それほど黒点活動は大きくはなりませんでした。

しかし、11月の日付が進むにつれ、徐々に黒点数もそのサイズも大きくなり続けていまして、11月24日には、巨大な黒点が中規模の太陽フレアを発生させ、ニュージーランドなどで、ラジオ電波に障害が起きたことを以下に書きました。

太陽に巨大な黒点群が出現。太陽フレアの発生によりニュージーランドなどでラジオ電波に障害
投稿日:2020年11月25日

そして今、太陽表面に「過去数年で最大規模の黒点」が出現して、地球に向いている渦中なのです。

太陽表面の黒点数も「 60 」にまで増えており、新しい太陽活動周期が始まったばかりにしては、やけに黒点活動が活発なのです。

現在、太陽に出現している中で最も巨大な黒点群は、AR 2786 と番号づけられている黒点群で、太陽観測衛星による撮影では以下のような様相をしています。


NASA、 spaceweather.com

この黒点群が通常と異なるのは、黒い領域の間に「光の橋」みたいなものが通っていますが、普通、黒点群にこういう様相は見られないものでして、なぜこういうブリッジのような現象が起きているのかもわかっていません。

それについて、まず、スペースウェザーの記事をご紹介します。

黒点がひび割れている?

IS THIS SUNSPOT CRACKING UP?

世界中のアマチュア天文学者たちが、現在出現している黒点活動領域 AR2786 を撮影している。この黒点は、この数年で最大の黒点となるものだ。

そして、観察している誰もが何かに気づき始めている。それは「黒点がひび割れているよう」に見えることだ。写真に、AR2786 を横切る 2つの光のラインがあることに注目してほしい。

これらは「光の橋(ライトブリッジ)」と呼ばれており、巨大な黒点に稀に現れる亀裂だ。

AR2786のライトブリッジの長さは約 1万 5,000キロメートルで、地球とほぼ同じ幅だ。このように巨大なものであるために、撮影者たちがこの光景を撮影することを容易にしている。

ライトブリッジの性質は完全には理解されていない。いくつかの研究では、ライトブリッジの基部の磁場が頻繁に交差と再接続を繰り返していることを示唆していると述べられている。

この「交差と再接続を繰り返す」という構造は、太陽フレアを引き起こすのと同じ爆発プロセスでもある。もしそうであるなら、AR2786は太陽フレアの爆発の準備をしている可能性がある。

その一方で、ライトブリッジは「黒点の崩壊」が差し迫っていることを示す場合もある。結論としては、この巨大な黒点から太陽フレアが発生するのか、それともこのまま黒点が崩壊するのかを含めて、次に何が起こるかは誰にもわからないのだ。

 

なお、この黒点群 AR2786の別の写真の様相は何だかものすごくて、美しいのやら迫力に満ちあふれているのかわからない面があります。

11月27日に撮影された黒点群2786

Francois Rouviere

いずれにしましても、今の太陽活動の状態を見ていますと、

「サイクル25の太陽活動は過去数百年で最も弱くなる」

とした予測は、

「間違いであるかもしれない」

という雰囲気が漂ってきています。

NASA など世界中の科学機関や太陽科学者たちは、以下の記事でご紹介しましたように、今後の太陽活動は非常に弱いものとなるとした統一見解を出していました。

米NASAが次の太陽活動周期サイクル25は「過去200年間で最も弱くなる」という予測を公式に発表。2032年頃まで続くその環境の中の地球はどうなる?
投稿日:2019年6月23日

何より、私自身、サイクル24の太陽活動があまりにも弱いことを見るにつけて、次のサイクル25も「非常に弱いものとなる」と予測していました。

太陽活動と太陽放射が極端に弱まった時代は、過去には長期的な寒冷化に見舞われることが多かったこともあり、「ミニ氷河期」的な時代が続くのではないかと考えていました。

しかし、ミニ氷河期のほうはともかくとして、これからの太陽活動が極端に弱いという考え方は、間違ったものである可能性がある気がしてきています。まだ新しい太陽活動周期が始まったばかりだというのに、あまりにも太陽活動が激しすぎるのです。

そして、私は 11月の太陽の活動が、予想と全然異なる活発ぶりを見せていたことから、「何が起きようとしているのだろう」と、いろいろと科学論文などを探したのですが、そうしましたら、

「現在の太陽活動周期は、これまでで最大のもののひとつになる可能性がある」

と結論付けた論文を見出したのです。10月14日に公開されたものです。

論文を出したのは、アメリカ国立大気研究センターという米国政府系気象研究所の科学者たちで、その論文は以下にあるのですが、まあ、難解で難解で、理解し難いものではありました。

Overlapping Magnetic Activity Cycles and the Sunspot Number: Forecasting Sunspot Cycle 25 Amplitude
(重複する磁気活動周期と太陽活動周期:サイクル25の振幅の予測)

探しますと、この論文の内容を紹介しているアメリカのメディアがありました。

それをご紹介したいと思います。


発表された学術論文は、太陽活動周期サイクル25はこれまでで最強の活動周期の1つになる可能性があると予測している

Academic Paper Predicts Sunspot Cycle 25 Could be Among the Strongest Ever
ARRL

米国コロラド州ボルダーにあるアメリカ国立大気研究センターの副所長スコットW.マッキントッシュ氏を中心とした研究者によって発表された研究論文『重複する磁気活動周期と太陽活動周期:サイクル25の振幅の予測』は、現在の太陽活動周期であるサイクル25が、これまで観測された中で最も強い太陽黒点周期の 1つになると述べている。

サイクル25は、終了したサイクル24(最大太陽黒点数 116)よりも、ほぼ確実に強くなるという。そして研究者たちは、それがサイクル23(最大太陽黒点数 180)よりも強くなる可能性が高いと述べる。

論文の概要は、以下のようなものとなる。

「太陽は、約 11年間にわたって、表面の黒点数に観察される変調を示す。現代の観測天文学の黎明期から、太陽黒点は、数の準周期的な変動を理解するための課題を提示してきた。 175年前に最初に太陽黒点が注目され、今日まで観測天文学のコミュニティ全体の関心を刺激し続けている。現在の多くの技術は、太陽黒点の「周期」の時間的推移、幾何学的形状、および振幅を説明することができるが、ただし、これらの機能を事前に正確に予測することについては、とらえどころのないままとなっていた。」

「最近の太陽観測に動機付けられた研究は、太陽の 22年の磁気周期と太陽黒点周期のランドマークとパターンの生成との関係を示しているが、太陽黒点周期の振幅は示していない。ヒルベルト変換を使用すると、過去 270年以上、毎月の太陽黒点数、前の 11年周期の太陽黒点周期の終わり、そして現在の黒点周期の強化/加速、および 22年周期の磁気活動周期の終わりを示す「ひとつの太陽活動周期の終了」事象を確実に識別する。これらの観点から、ひとつの太陽活動周期の終了の時間的間隔と太陽黒点周期の大きさの関係を抽出できる。」

「そして、これらの関係と 2020年の太陽活動周期の終了事象の予測を考えると、太陽活動周期サイクル25は、太陽黒点の記録が始まって以来、その活発さにおいて上位に匹敵する規模になる可能性があると推測される。今回導かれたこの結果は、太陽活動周期サイクル25の活動規模に関する観測天文学コミュニティのコンセンサスの推定とはまったく対照的なものとなっている。」


 

ここまでです。

> 観測天文学コミュニティのコンセンサスの推定とはまったく対照的なものとなっている。

というのは、観測天文学では「サイクル25は弱い活動となると予測される」という統一見解が出されていたわけで、しかし今回のアメリカ国立大気研究センターの論文は、

「それとまったく逆の結論に達している」

のです。

少し前までなら、私自身、「そんなばかな」と思ったかもしれないですが、現在の太陽活動のあまりにも早期の活発化を見ますと、「サイクル25が太陽観測の歴史の中で非常に強い活動周期」となる可能性をこのように提示されても、納得できる部分もあります。

私などは、この数年間、ずっと「太陽活動は弱くなり続ける」と確信していたわけで、「まったく自分の予想と逆の方向に太陽は進み出している」という可能性があるわけです。

ちなみに、この研究者たちは、「最大黒点数が 180」というような規模のサイクルになるというように述べていますが、リストを見ますと、それを超えるような規模の活動周期は、近年では、1976年に始まり 1979年に極大期をむかえたサイクル21(最大黒点数 233)と、1986年に始まり 1989年に極大期をむかえたサイクル22(最大黒点数 213)の時期です。

過去の太陽活動周期の最大黒点数

arxiv.org

仮に、この予測の通りに今後、太陽活動が増大していくとすれば、

「世界は荒れるなあ」

と思わざるを得ません。

太陽と社会の関係について、過去記事などをご存じない方のために以下のふたつの記事をリンクさせていただきますが、「強い太陽活動の時代には、必ずといっていいほど、革命、戦争、社会暴動が非常に多くなる」のです。

太陽活動と人類の革命と戦争の歴史を振り返る
投稿日:2018年3月15日

太陽活動と人類の革命と戦争の歴史
投稿日:2018年3月16日

大きな戦争は、ほぼすべてが太陽活動の極大期に発生しており、また、暴力を伴う社会変革も、ほとんどが太陽活動の極大期に発生しています。

以下は、社会変革の起きた時期と、太陽黒点数のグラフとの相関です。

1750年から1990年までの著名な革命の起きた時期(すべて太陽活動最大期)

Solar Activity and Human History

私はこれまで、今後は太陽活動が過去にないほど沈静化し、少なくとも極端に暴力的な時代を経験することはないだろうと思っていました。

しかし、先ほどの論文が正しければ、あるいは何より現在の異常に早い段階から活発化している太陽活動を見ていますと、世界は今後数年にわたって、もしかすると、非常に暴力的な状態となっていく可能性が出てきたのかもしれません。

現在のパンデミックへの対策で抑圧され続けている世界の人たちの感情が「暴力」へと向かった場合、それはもう非常に混沌としたものとなるのかもしれません。

もちろん先ほどの論文が正しいかどうかは時期が過ぎてみないとわからないですが、仮にそれが正しいとすれば、暴力の問題だけではなく、「巨大な太陽フレアの直撃による文明の毀損」というリスクも伴うことになります。

いろいろな意味で、これまでの予想とは異なる激しい世界が出現していく可能性が少し出てきてしまったようです。

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