2017年6月27日のインドの報道より
Sponsored Link
インドので、「2ヶ月間で 150頭以上の羊が何かに殺されている」という出来事が大きく報じられています。
起きているのはオリッサ州のニアリという場所ですが、その報道のひとつを最初にご紹介しておきます。
ちなみに、冒頭の写真は羊の部分が写真加工されているもので、なぜこういうものが報道で使われているかというと、「ニセの情報に注意するように」とい喚起のためのようです。それほど、噂が広がっているようです。
Unseen creatures create havoc in Odisha village
The Asian Age 2017/06/27
見えざる生物がインド・オリッサ州の村にパニックを引き起こす。過去2ヵ月で150頭以上の羊が殺害されている
オリッサ州のニアリで、数多くの羊たちを殺し、そして人間をも攻撃する「目に見えない生き物」の正体についての噂が広がっている。
この2ヶ月で 150頭の以上の羊が村で殺されたが、それをおこなった存在の正体が確認されていないため、この混乱に乗じて、フェイク(偽物)写真や、フェイク・ビデオなどが SNS などで拡散している。
しかし、今のところは正体については、いかなる事実も判明していないとして、当局はニセの情報に留意するように注意を促している。
これまでの一連の情報では、過去2ヶ月のあいだに「未知の生物」が羊を殺し続けているとされている。
最近は、羊だけではなく、人間が攻撃されたケースも報告されているが、今のところ、その姿をはっきりと見た者は誰もいない。しかし、多くの人々は、長い爪を持った犬のような生き物ではないかと想像しているという。
6月25日には、さらに3頭の羊が殺されているのが発見されたが、その状況は奇妙なもので、羊たちは「肝臓だけがなくなっている」という状態で見つかったのだ。
この不思議な殺害に、ニアリの村の人たちの間には恐怖とパニックがさらに広がりつつあるという。
しかし、オリッサ州環境資源局の長官ダモダール・ロウト(Damodar Rout)氏は、「羊を殺す不思議な未知の生物」という概念を否定している。当局は、ハイエナなどの動物を含めた既知の生物によるものという可能性を考えているという。
また、現在 SNS に広がっている写真やビデオはすべて偽物であるとして注意を促してもいる。
地区の獣医師は、「羊が殺されていることは事実だが、殺された動物たちがすべて肝臓を失った状態だという話は間違いだ」と述べる。
6月25日、地区当局は特別調査チームを編成し、チームに羊の死の原因について調査を開始することを命じた。
この2ヶ月で殺された羊の数は 150頭に上っており、村では多くの人々が、恐怖と不安から眠ることのできない日々を送っていると伝えられている。
しかし、いまだにその正体は特定されていない。
ここまでです。
こういう「動物が《何かに》殺される」という事象は、わりとあるものですが、このインドの事例は数が多いです。報道では 200頭以上と書かれてあるものもありました。
その数の異常性などから、地元のオリッサ州以外の報道メディアでも頻繁に報道されていて、村人の写真と共に「多くが眠れない日々を送っている」と書かれてあります。
まあしかし、写真を見ると「恐怖で眠れない」という雰囲気を微塵も感じさせない屈強な男性たちばかりが写っているというのはどうしたものかとも思います。
ニアリ村の人々
・Unseen Killer Gives Sleepless Nights To Niali Villagers
女性はあまり表面に出てはいけないというような土地柄なのですかね。
他の写真も何だか男ばかりですが、それはともかく、地元の報道によれば、村の人の中には「人間の体を持ち、ハイエナの頭を持つ生き物がやっている」と主張する人たちもいるようです。
体が人間・・・頭が動物というと・・・。
体が人間で頭が動物の生き物
・高円寺経済新聞
いや、これはちょっと違いますが、いずれにしても、結局ほとんどのことがわかってはおらず、わかっている「事実」は下点だけです。
・羊が大量に夜間に殺されている
・実行しているものを見た人はいない
・羊の中には肝臓を抜かれているものがある
・村の人たちは強そう(これは事実じゃなくて主観だろ)
そして、これはインドでの話ですけれど、世界のどこの国や地域でも、こういう出来事があった場合、出てくる主張や意見は下のようなものにわけられるように思います。
動物の大量殺りくがあった場合に言われる原因
・犬やハイエナ、オオカミなど既知の動物の襲撃
・人間
・伝説上の生物、あるいは未確認生物
・エイリアン(キャトルミューティレーション)
「伝説上の生物、あるいは未確認生物」というのは、たとえば、南米や北米に「家畜などを殺して血を吸う」と言われるチュパカブラと呼ばれる伝説の動物があります。
アメリカなどでは、今でも、何か起きると「チュパカブラではないか」という話がインターネット上でにあらわれるほど親しまれている概念ですが、もちろん正体は不明で、これらも、犬やオオカミなどの既知の動物だと考えられることが多いです。
チュパカブラの話は、過去記事でも取りあげたことがありますが、まあしかし、アメリカのチュパカブラの話は今回の本筋とは「雰囲気が違う話」ですので、それにはふれません。
どうして今、羊は殺され続けるのか
そして、どうもここ最近、いろいろなところで、この「羊の惨殺」が続いているのです。
中には、「人間(あるいは人間のようなもの)がやっている」と確定できる事象もありますが、報道では、多くは「犬がやった」としているものが多いです。
まあ、どうやら下のアイルランド報道のように、犬に殺される羊は実際に多いようなんですが・・・。
2017年6月14日のアイルランドの報道より
最近の「世界の羊の惨殺」についての報道をいくつか並べてみようと思ったのですけれど、とにかく多いのですよ。そして、原因として、やはり「犬」だとするものが多く、羅列してもあまり意味がなさそうですので、報道を並べるのはやめますけれど、6月だけでも世界で数十件の羊の惨殺報道があります。
まあ、ただ・・・。
やったのが犬なら犬で、それでいいのですが、報道の写真を見ますと、どの写真でも「食べていない」のです。
それらの写真そのものは気持ちいいものではないですので、載せませんが、以前、
・アメリカで起きている「儀式的に見える動物の死」が残す大きな謎…
2016/04/07
という記事で書いたことがありますけれど、たとえば、オオカミは、よく羊などを襲いますけれど、
「食べるために襲うので、食べる分以上には殺さない」
ということがあります。
鉄則とまではいいませんけれど、普通はそうです。
人間がゲームとして狩猟をするような、つまり「食べるわけでもないのに殺す」という行動はオオカミはしません。「食べるために殺す」という基本的な自然ルールの中で羊を殺すわけですが、今回のインドの羊などは、あきらかに食べるために殺されていないし、世界中で起きている多くの例でも食べていない感じの写真が残されます。
犬はオオカミと違い、「人間のように娯楽として他の動物を殺す」ということなのですかね・・・。
そのあたりは不思議な感じはいたします。
ここでふと、少し前のことになりますが、今年2月にイングランド・エセックス州にあるブレントウッドで起きた「羊の惨殺事件」を思い出しまして、その報道をご紹介しようと思います。ブレントウッドはロンドンの近くにある場所です。
これは人によるものだと思われますが、どうしてこの対象が羊なのか、あるいはそういうことが世界でも続いているのか。それについていろいろと考えます。
もともとは、動物も、あるいは人間も「食べるために動物を殺す」ということになっていたのですけれど、それが「殺すためだけに殺す」ということになっているのか、あるいは、未確認動物やエイリアン的なことも関係するのかはわからないですが、意味のよくわからない動物の死の拡大は象徴的な出来事ではあります。
Brentwood sheep massacred by 'psychopathic' killer who shot flock
essexlive.news 2017/02/14
「精神病的」殺人者によって虐殺されたブレントウッドの羊たち
調査官たちは、カリフォルニア州ブレントウッドで、放牧されている羊たちを虐殺した「精神病的」殺人者を探し続けている。
コックスティー牧場の牧場主マイク・ペレイラさんが、その日、自分の牧場で見たものは、殺されている羊たちの悲惨な姿だった。そのうちの何頭かは妊娠していたが、銃で処刑されていた。現場の壁には血が飛び散っていた。
凶悪な攻撃は、2017年2月6日の午後7時頃に行われたと考えられている。
4頭の羊が処刑されており、4頭は重傷を負っていた。銃弾による負傷は非常に深刻で、生き残っていたその羊たちも安楽死させざるを得なかった。
そのうちの一頭は犬に襲われた証拠があったが、他は銃で撃たれていた。
凶行をおこなった者は、すべての羊を殺そうとしていたようだが、羊は非常に厚い頭蓋骨を持っているため、銃が殺人道具として完全に機能しなかったようだ。
現在、警察が捜査していると共に、農場のセキュリティも強化されている。
エセックス警察のスポークスマンは、「捜査は進行中だが、情報を持っている人は警察に連絡してほとい」と述べている。