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3月15日にメルマガニネベの年に起きること。そしてガンと寄生虫の関係を発行させていただきました。

2016年からの世界 地球という場所の真実 悪魔の輪郭

アメリカで起きている「儀式的に見える動物の死」が残す大きな謎:メリーランド州で13羽のワシを殺したのは誰か? そして、ワイオミング州で19頭のヘラジカを殺したのは?

投稿日:

アメリカ合衆国の国章

Great_Seal_of_the_United_StatesWikipedia

 

2月の記事、

世界で再び始まった「鳥の大量死」の連続から思い至ったこと。それは、「現在の異常な動物の大量死は自分たちの現在と未来を見ている」に過ぎないということ
 2016/02/26

というものの最初に載せましたのは、下のナショナルジオグラフィックニュースの報道でした。アメリカ国家の国鳥であり、国章にも使われているハクトウワシが「 13羽」死んでいたという出来事が記されていました。

2016年2月22日の報道より

bald-eagle-usa2National Geographic

ここでは、

「13羽のハクトウワシが原因不明の事象での死」

というようなタイトル通り、この際には原因はわからず、自然要因の調査が進められるとしていました。

ところが、その後、この同じページが 3月10日になって「 URL(アクセス先)は同じで、タイトルが違うニュース」として「再配信」されていたのです。

その際には、下のようなタイトルとなっていました。

現在のそのページ

bald-eagle-may-crimunal-actNational Geographic

このように、

「13羽のハクトウワシの死に犯罪的行為の可能性」

というものとなり、この表現は、13羽のワシが「人為的に」殺された可能性が高くなっているということを示しているといえます。

そのナショナルジオグラフィックの記事は以下のようなものです。

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The Deaths of 13 Bald Eagles May Have Been a Criminal Act

13羽のハクトウワシの死に犯罪的行為の可能性が浮上

メリーランド州野生生物局は、同州東部で発生した謎のハクトウワシの大量死の調査を続けている。

その後、研究者たちの調査により 13羽のワシは、病気、あるいは他の自然の原因で死亡してはいなかったことが判明した。当局は、犯罪行為が関係している可能性も想定している。

それにしても、これはまるで動物界での推理小説のような出来事になっている。

13羽のハクトウワシが見つかったのは、メリーランド州東部の農場だった。最初、住民により1羽のワシが見つかった後、連絡を受けた州当局により、さらに 12羽の死んだワシが見つかった。

米国魚類野生生物局の広報担当者のキャサリン・ヒバート(Catherine Hibbard)氏は、ワシの死の原因を推測するのは時期尚早だとした上で、以下のように言う。

「私のこの職務での8年間で、このように大量のワシの死を見たことがありません。これは非常に珍しい出来事だとしか言いようがないのです。私たち米国魚類野生生物局は、ワシたちの死の原因についての情報を国民に求めています」


 

ここまでです。

とにかく「非常に珍しいこと」だということなのですが、それが、どうやら自然の原因ではなく、

「何ものかに殺された」

という可能性が高いということになっているようです。

しかし、考えるほどに、これは確かに謎としか言えないようにも思えてくるのです。

 

普通に考えれば「謎」すぎる様々

ワシの死体の損傷の状況などの詳細は報道には載っていないのですが、「殺された」としても、その相手が何かはまだはっきりしていないはずです。

たとえば、銃などで撃たれた痕跡があったり、鈍器や刃物などで損傷を受けた痕跡があるのなら、「犯人は人間」と断定できるのでしょうし、記事にもそのことが書かれるはずです。しかし、そういう記載はないですので、人為的、つまり人間によるものと断定するのも難しいところです。

しかし、アメリカの自然界で、

「13羽のワシを一気に殺すことができる存在は何だろう」

というものを考えると、これは非常に謎とはいえます。

さきほど、「人為的」という言葉を使った部分があるのですが、人によってなされたとしても、

「空を飛ぶワシを銃を使わずに捕らえて殺すことができる人間というものがいるだろうか」

という、単純ながら最大の問題に突き当たります。

おそらくは、普通の人間がどうやっても、あるいは何十人でやっても、それは無理なような気がするのです。

このことを考えていて、ふと思い出したのが、先日、地球ブログに書いた記事なのですが、「高い電線にヤギやヘラジカがぶら下がっていること」についての書いたものです。

記事は、

空中の動物たち:ギリシャのヤギは、いかにして空中の電線に引っかかったのか?
 地球の記録 2016/04/05

というものです。

2004年にアラスカで電線に引っかかっていたヘラジカ

moose-01mysterious universe

 

最近、

「アメリカンドリームの死」が描かれたアリゾナの北緯33度線上で起き続けている史上最大規模のキャトル・ミューティレーション …
 2016/03/16

という記事で、牛から血液を抜き取り、部位を持ち去ること(キャトル・ミューティレーション )が毎年発生している農場のことなどを書いたのですが、その記事に、これらのキャトル・ミューティレーションは、

  • 犯人は人間(か、それに準じたもの)
  • おそらく「動物の血液」を集めている
  • アメリカの祭事と関係している

ということを、少なくとも私個人は確信しているというようなことを書いたのですが、最近たまに起きる「得体の知れない動物の殺害」というのも、こういうことと関係しているものなのかもしれないなあと思った次第です。まあ、「こういうこと」が、どういうことなのかはわからないのですが、儀式「的」な概念も加えて、何らかの「こういうこと」が、いろいろと進行しているのかもしれないというような。

これらは、日本でもたまにあるような、ネコなどの小動物を殺したり、遺体を損傷したりといったものとは、「行動力のレベル」が違いすぎるというのがありまして、イタズラ心や、個人的なサディズム願望を満たすための行為としては大きすぎます。

ちょっと考えてみても、

「ワシを13羽も一気に捕まえる方法?」

「体重 800キロのヘラジカを車が入ることができないような場所で、十数メートル上に持ち上げる方法?」

など、どう考えても普通のことではないです。

ハクトウワシの場合は、「アメリカの象徴の死」ということと「13」という数字が絡んでいるということも気になる部分ではありますが、それはそれとしても、やっぱり「方法」について、単純な理解では難しいです。

そして、最近、やはりアメリカですが、ワイオミング州で、「19頭のヘラジカが殺されていた」という出来事が起きました。

2016年3月25日のアメリカの報道より

elk-slaughter-wyomingNational Geographic

このタイトルにありますように、「オオカミに襲われた」ということになっていますが、しかし、専門家たち自身が、それを信じられないでいます

なぜなら、オオカミは食べる以上に余分に殺すということをしないのです。

基本的には、遊びや娯楽で他の生き物を殺すことをするのは人間だけで、猟も釣りも虫取りなども、人間の場合は、多くは食べるためではない場合が多いですが、他の動物は「食べるためか、自分の身を守るために他の動物を殺す」ということ以外に、「殺戮行為自体に興味を抱くことはない」のです。

ですので、もしこのヘラジカを殺したのがオオカミだとした場合、それはそれで大変に厄介な話で、

「オオカミが、純粋に殺すことに楽しみを見出している」

という、奇妙な話になりまして、やはりそれはないだろうと思います。

このヘラジカたちが「何かに襲われて殺された」ことは間違いないのですが、「それが何か」ということになりますと、このヘラジカの死もまた非常に謎の、ややこしい話かもしれません。

しかも、巨大なヘラジカを襲うのはやはり大変なことで、仮に何かの存在の「儀式的」なものだとしても、それはとても重要なことなのかもしれません。

先ほどのニュースの内容をご紹介して、今回は締めたいと思います。

記事では、あくまでオオカミによるものものだとしていますが、仮にそうだとしても、専門家の話から、これがいかに異常なことかがわかります。


Wolf Pack Slaughters 19 Elk in Rare 'Surplus Killing'
National Geographic 2016/03/25

オオカミの群れが「余分に殺す」という珍しい状態で19頭のヘラジカを惨殺

動物の異常な行動が、ワイオミング州野生生物局の職員たちを当惑させている。

一般的に、自然の中では無駄にされるものは何もない。つまり、捕食動物たちにしても、自分たちに必要な以上のものを殺すということはない。

しかし、時折、動物たちは私には認識できないような理由で余分に殺すということもするようだ。実際、キツネやオオカミのような捕食者たちは、時に、食べられるであろう量以上に多くの獲物を倒すことがある。

今回、ワイオミング州で起きたヘラジカの大量死事象も、この例にならうものなのかもしれない。

ワイオミング州野生動物局の責任者ジョン・ルンド(John Lund)氏は、この出来事に対して、「一晩に1頭、あるいは2頭のヘラジカが殺されることは珍しいことではないですが、一晩に 19頭というのは極めて希なことです。」と述べている。

当局は、この事件の犯人はオオカミの群れだと考えている。

殺されたヘラジカのほとんどは子どものヘラジカだった。17頭が子どもで、大人のヘラジカは 2頭だった。

アメリカ魚類野生生物局のオオカミの担当者であるマイク・ヒメネス(Mike Jimenez)氏は以下のように述べる。

「この出来事は非常に希なことだと言っていいと思います。知っている限り、オオカミが5〜6頭余分に殺すということはあり得るかもしれないですが、19頭も余分に殺すということはあまりにも珍しいことなのです」

アイダホ州にあるオオカミ保護団体の一人は、「人間と異なり、オオカミは娯楽やスポーツのためには殺しません」とした上で、冬の終わりになると、オオカミは、余分に殺す傾向があると述べた。

アメリカのオオカミは、1万年前には、北米大陸に 200万頭生息していたと考えられているが、現在は 5500頭しかいない。ワイオミング州で確認されているオオカミは、わすか 300頭だ。

ヒメネス氏は「ヘラジカの大量殺戮のような出来事は、人々の心象に良くないイメージを与えるかもしれないですが、オオカミがこのようなことをするのは極めて希なことだと知って下さい」と訴えた。





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