見えるものや聞こえるもの
カナダの医学者であるウィリアム・マキス博士の文章をご紹介させていただくことがあります。
少し前の、「次のパンデミックは H5N1 鳥インフルエンザ…」という記事でも取りあげさせていただきました。
昨日、またマキス博士の新しい記事を読みました。コロナワクチン接種後の「精神疾患」に関する医学論文を 13件取りあげているものでした。
COVID-19 ワクチン誘発性精神病 – ショックを受けるワクチン接種後の精神病、躁病、自殺未遂の13例
COVID-19 Vaccine Induced Psychosis – 13 Cases of Post-Vaccine Psychosis, Mania & Suicide Attempts That Will Shock You
マキス博士はそれぞれの論文を要約されているのですが、それを読んでいるうちに、論文そのものを読みたいと思いまして、その 13の論文を読み、私なりに要約しました。
ちょうど今日は、早朝非常に早く目覚めまして、午前4時前に起きちゃいまして(そうちょう早いな ← やめなさい)、時間があったものでしたので、まとめてみました。
昨日以下のような記事を書いたのですが、もちろんこの解釈は、さまざまでしょうが、この記事を書いた後に、マキス博士の文章を知ったというのも何となく印象的でした。
[記事] あくまで創作としてお読みいただきたいですが、今の現実と死後の世界を妙に示しているのかな、とか
In Deep 2023年3月9日
まあ……幼い頃から、私自身、いつもあっちの世界とこっちの世界の紙一重でしたので、これらの論文に対してそれほど違和感はなく、そのため、マキス博士の記事にあるようなショックも特には受けないですが、その「作用のメカニズム」は気になっています。
今後の人生で時間をかけて調べたいひとつです。
長くなりそうですので、始めます。
ワクチン接種後に発症した精神疾患に関する13の医学論文の症例
症例1
(論文) mRNAベースの COVID-19 ワクチン投与後に新たな精神病が発生する可能性はあるのだろうか? (sciencedirect.com 2021/10)
過去に病歴や精神病歴のない 31歳の独身のヒスパニック系男性が、常軌を逸した奇行を理由に警察によって緊急治療室に運ばれた。
彼は不安で、用心深く、表面的で、誇大妄想を持つことがわかった。彼は「透視能力」を持つと主張し、死んだ人々と話すことができ、「家の外で人々が太鼓を鳴らしている」のを聞いたと述べた。
彼が不倫相手であると信じていた同僚の絶え間ない声を聞いたと報告した。
これらの症状はすべて、mRNA ベースの COVID-19 ワクチンの 1回目の投与を受けた 1か月後に始まり、2回目の投与を受けた 3週間後に著しく悪化した。
過去に精神病歴はなく、彼はフルタイムでオフィスマネージャーとして働いていた。
患者は自分自身を孤独だと表現した。そして、過度にスピリチュアルな考え方をするようになり、神と直接コミュニケーションをとることができると述べた。
患者は精神科病棟に移送された。環境治療に従事し、幻覚と妄想は 2日後に解消した。5日後に同じ投薬計画で退院した。退院から 1週間後、投薬は続けたが、症状はなく、仕事に戻った。
症例 2 (米国)
(論文)COVID-19の時代に考慮すべき病因としてのワクチン誘発性精神病 (psychiatrist.com 2022/11/15)
Aさんは 45歳のアジア系アメリカ人女性で、2回目の mRNA-1273 (モデルナ) COVID-19 ワクチンを接種してから 1か月後から、パラノイアと幻聴が始まり、精神科外来を受診した。
彼女は突然 18年間続けた仕事を辞め、食べることを拒否し、4か月で体重が 25キロ減った。
彼女は、クローゼットや閉ざされたドアの後ろのバスルームで、自分が自分を見ることができると信じて、患者は暗闇の中でしか服を着なかった。
彼女は一日中歩き回り、何年もやってきた家事をするのをやめた。彼女は夜中に夫を起こして、隣人が彼女を傷つけようとしていて、家に侵入していることを彼に納得させようとした。
これらの理不尽な恐怖のせいで、彼女は一晩に 2~ 3時間しか眠らず、寝室で眠ることはなくなり、バスルームに閉じ込もって眠ることを好んだ。
彼女は自分について話している人々のささやきを聞いて、その彼らと完全な会話を続けた。彼女は、ドアを閉めた部屋で一人でこれを行っていた。家族は誰と話しているのかと彼女に尋ねたが、彼女は怒った。
彼女の感情は完全であり、精神運動活動は目立ったものではなく、話す速度も同様だった。
過去の精神病歴については、陰性だった。彼女の病歴には、II型糖尿病、甲状腺機能低下症、高血圧症が含まれていたが、それらはすべて適切に管理されていた。家族の精神病歴もなかった。以前の法的問題や薬物乱用歴もなかった。
症例 3 (日本の事例)
(論文)COVID-19ワクチンブースターに対する精神医学的副作用は、精神病的特徴を伴う最初のエピソードの急性躁病として現れた (researchsquare.com 2022/09/30)
37歳の男性が、ファイザー BNT162b2 mRNA ワクチンを 2回接種し、その後、約 6か月後にブースターショットを接種した。3回目のワクチン接種以降、彼は軽度の頭痛、浮遊感、集中困難があった。
ワクチン接種の4日後、彼はおしゃべりとなり、競馬で 20億円勝ったなどという誇大な妄想を持つようになった。 その他にも、「みんなで幸せになろう」と言って泣くなど情緒不安定を呈することがあった。
翌日、彼の家族は彼を私たちの病院の救急科に連れて来た。 彼が提示したのは、不眠、興奮、多動、性的逸脱などだった。
接種 8日目に再び病院に行き受信。神経内科医の診察を受けたが、脳炎としての神経障害とは診断されなかった。
接種 9日目、彼は自宅 2階から飛び降り、救急車で病院に運ばれた。理学療法を受けた後、精神科に入院した。彼に過去に精神科への受診歴はない。
彼は、思考の飛行、多動、注意散漫、洞察力の欠如、および、「私の子供は神だ」などの宗教的妄想を持った。 彼は洞察力の欠如を示し、激怒した
血液検査は正常範囲内で、梅毒などの感染症はなく、および尿中の違法薬物検査の結果は陰性だった。
入院 66日目に退院。追加の薬を投与することなく完全に解消した。 退院後、患者は経過観察中に躁症状を示さず、安定した状態を保っている。
症例 4 (トルコ)
(論文)BNT162b2 mRNAワクチンの新たな副作用:精神病の特徴を伴う急性躁病の最初の症例 (sciencedirect.com 2021/12)
42歳の男性が、ファイザー BNT162b2 mRNA ワクチンの初回接種の 5日後に、神経過敏と不眠を訴えて精神科救急科に入院した。
ワクチン接種当日は脱力以外の症状はなかったが、ワクチン接種の翌日から訴えが始まった。
患者は、自分の家族がディープ ステートに追跡されており、家族が危険にさらされているという妄想を抱いていた。
患者には過去の精神科の入院歴はなく、患者には、病気や定期的な薬の使用もなかった。
また、患者は自発的にワクチン接種を受けており、ワクチン接種に対する極端な不安もなかった。患者は、不安、連想の緩みを示し、迫害的な妄想について説明し、洞察力の欠如を示した。
退院から 15日後の通常の精神医学的評価で、患者は精神医学的症状が始まった時のことを思い出すことができないと述べた。
症例 5 (ラトビア)
(論文) COVID-19ワクチン接種後の最初の精神病の症例報告 (Psychiatria Danubina)
精神病歴のない 45歳のラトビア人男性が、mRNA ワクチンの 2回目の投与から 1か月後に、異常な行動と早朝の首つり自殺未遂のために両親に付き添われて受診した。彼は、2回目の mRNA 投与の直後に、不眠、不当な不安、振戦を発症していた。
2週間後、彼は自分のアパートのカーペットの下に白い粉を見つけ、それは不吉の前兆だと確信したという。その瞬間から、彼は慎重になり、アパートを離れず、迫害を報告した。
精神科クリニックを訪れる前の最後の日に、患者はアパートの窓を通り抜けてきて彼を見ている男性を見た。患者は頭の中で考えていることは自分のものではないと説明し、通りにいる人を観察するように命じた。
その夜は眠れず、彼は自殺すべきだと強く確信した。彼はロープを結び、首を吊ろうとしたが、父親に止められた。
精神科では、彼は感情的に引きこもり、自分の経験に没頭していることがわかった。時間に混乱しており、恐怖に満ちていると報告した。彼は 4週間入院した。
症例 6
Flannery et al.
20歳の女性が、ファイザーの 1回目の投与から 1週間後に、頻尿、不安、不眠、そして、自分は過敏性腸疾患と腎疾患に苦しんでいるに違いないという固定観念を持ち、救急を受信した。
彼女は、「自分は COVID-19 に感染し、自分の体は機能停止している」という心気症の妄想を持った。患者はまた、いくつかの運動機能障害と一過性の失語症があることも指摘された。
彼女はまた、非難される幻聴を持っていたが、自殺または殺人の念慮は否定した。彼女は一晩入院した。
翌朝、患者は服を脱ぎ、床に排便した。彼女は入院して投薬を受けたが、ますます精神状態が悪化し、大発作を起こし、集中治療室に入院した。
彼女は進行中の緊張病の症状も示し、発声の少ない単調な口調で短い文章で質問に答えた。彼女は歩くことはできたが、ゆっくりであり、主に動きの開始を助けるために補助が必要だった。
彼女は自己免疫性脳炎と診断され、45日間入院した。
症例 7 (ブラジル)
Neves et al.
精神病歴のない 38歳のブラジル人女性が、最初のファイザー投与の 24時間後に発熱、震え、筋肉痛を発症した。接種後、1週間以内に、彼女は動揺し、親戚を認識できなくなった。
彼女は攻撃的になり、乱れ、衛生状態の悪さ、無愛想な表情、自己指向の欠如、医療スタッフとの会話の拒否、医師との非協力的な態度を示した。
彼女の考えは妄想的だった。彼女は、何人かの市長が彼女の両親であることと、医療スタッフが彼女を迫害していると信じていた。 彼女の気分は不快で激怒していた。
彼女は精神科の薬を処方されたが、改善しなかった。6か月の入院後、彼女は敵対的で迫害的であり、スタッフと話すことを拒否し続け、彼女の精神病は難治性と定義された。
彼女は決して回復しなかった。
症例 8 (台湾)
(論文)青年におけるmRNAベースのCOVID-19ワクチンによって誘発された急性精神病:小児症例報告 (Pediatr Neonatol 2022/12/30)
15歳の少年が、ファイザー BNT162B2 ワクチンの 2回目の接種を受けてから 2日後に、動揺、不随意の手足の伸び、悲鳴、を主訴として当院の救急科に連れられてきた。ワクチン接種前は特に病歴もなく健康な青年だった。
彼のバイタルサイン (※ 呼吸、体温、血圧、脈拍などの数値)と神経学的検査はすべて正常範囲内だった。さらに、彼の血液学、血液化学、および尿毒物学の結果は正常範囲内だった。脳の磁気共鳴画像法では、異常に増強された病変は認められなかった。
入院後、彼は頻繁に起き上がったり横になったり、ベッドで祈る癖を持ったりするなど、奇妙な行動を示すことが観察された。また、幻聴と妄想にも注目した。
患者の精神状態は 2か月の追跡調査で徐々に改善した。彼の思考能力と感情表現も大幅に改善された。
しかし、彼の幻覚と奇妙な行動は、退院後 1か月以上持続した。
症例 9
(論文)COVID-19ワクチンによって誘発される可能性のある精神病理学 (Progress in Neurology and Psychiatry 2021/10)
患者は、2021年3月中旬にアストラゼネカ COVID-19 ワクチンの初回投与を受けた。
10日後、患者は混乱し始め、彼の行動に大きな変化が見られることに患者の妻が気づいた。 彼は、飲食を拒否し、コミュニケーションも拒否した。その後、救急車で地元の総合病院の救急部門に運ばれた。
彼は時間と場所を混乱した。コミュニケーションは、短い文章で話すこともあれば、時にはささやいたりつぶやいたりすることもあり、また完全に無言になることもあった。
患者は、自分の考えを書き留めるために紙を渡されたとき、意味のあるものを書くことができず、線だけを描いていた。
患者は、男性と女性の両方の声が聞こえ、「Covid」という言葉を彼に言っていると述べたが、それ以上詳しく説明することは彼にはできなかった。彼の気分は不安定で、行動は奇妙で、時には非常に抑制されていなかった。
症例 10
(論文)COVID-19ワクチンの初回投与後の最初の精神病の症例 (sciencedirect.com)
過去に精神科の病歴がなく、家族に精神疾患の病歴がない 18歳の女子学生が、無関係な話や奇妙な行動を理由に家族から緊急に連れてこられた。身体疾患または薬物使用の過去の病歴はない。
彼女はワクチンの初回投与を受けた 2~3時間以内に、解熱剤を飲んでも症状が改善しない悪寒を伴う高熱と軟便の複数の症例を発症した。
これらの症状に続いて、めまいと 1回の転倒があった。
翌日には熱が下がったが、患者は不安を持ち始めたと伝えられている。彼女は夜眠れず、頻繁に目が覚め、怯えているように見え、その間、何かを見つめているように見えた。彼女は歩き回り続け、苦しんでいるように見えた。
次の 3~ 4日間で、彼女はイライラしたままになり始め、無関係に話し、家出を試み、迫害と妄想を表明し、神と悪魔を見る視覚的な幻覚を報告した。自宅で彼女を制御することが困難になったので、彼女はさらなる管理のために緊急に連れてこられた。
…治療により、彼女は次の 2週間で有意な改善を示し、その後、この用量を過去 3か月間良好に維持している。
症例 11 (英国)
(論文)ChAdOx1 nCoV-19ワクチンの症例報告 - 関連する脳炎 (BMC Neurology 2021)
中東出身の 22歳の女性が、アストラゼネカの 2回目の投与の数日後に前頭部の頭痛と疲労の病歴で病院に来院した。
症状はタイレノールに反応せず、2日間の錯乱と幻覚 (視覚と触覚)の症状へと進行した。彼女は、ディスコボールを見たり、誰かが自分の肌に触れたりしたと報告した。
動作は機敏だったが、時間、人、場所が分からず、不安定な感情で動揺していた。彼女は聴覚と視覚の幻覚、例えば、部屋が火事であるなどの幻覚と、しばしば本質的に超宗教的な妄想を訴えた。彼女はまた、目に見えない刺激に反応しているかのように、空中で身振りをしているのも見られた。
退院後、家族は、彼女は病気の前の状態に戻っていないと報告している。
彼女は今では静かに引きこもっており、時折「緑色の光」を見たり、以前より祈ったりするような精神病症状が残っている。
症例 12 (クロアチア)
(論文) COVID-19 ワクチン接種後の精神病の最初の症例 (Psychiatria Danubina 2022)
患者は、45歳のクロアチア人男性だ。
患者は COVID-19 のワクチン接種に消極的だった。彼は政府の役人が言うことをほとんど信頼していなかった。しかし、彼は職場で予防接種を受けるように圧力をかけられ、アストラゼネカのワクチンを接種した。
彼は、接種 5日以内に異常な行動を起こした。不安になり、疑わしくなり、妄想的になり、まとまりがなくなり、頭痛を訴えた。接種の 2週間後、迫害妄想と関連妄想により、彼は腹部を刺して自殺を図った。
彼は手術を受け、23日間入院した。
症例 13 (インド)
(論文)COVID-19 ワクチン接種後の精神病 ( Telangana Journal of Psychiatry 2022)
患者は、アンドラ・プラデシュ州の地方都市の中程度の社会経済的地位にあるヒンズー教徒の核家族に属し、小学校の教師として働いている 46歳のシングルマザーだ。
独り言、睡眠不足、食欲不振、15年前に亡くなった夫の声が聞こえ、弟の事故と同じように自分と娘に何か起こるのではないかと心配し、娘が外来に患者をつれてきた。
なぜそう思うのかを尋ねたところ、夫の声が彼女に、娘が事故で亡くなること、そして、これは近い将来起こることを伝えていると説明した。
家族は、彼女が独り言を言うようになったことに気づいた。彼女は仕事に行くのをやめ、過去 20日間はほとんど家にいた。
これらの症状は、アストラゼネカワクチンの 2回目の接種から 3日後に始まった。検査では、患者には意識があり、話す内容にも一貫性があり、場所と人に注意を向けており、検査では安定した数値を持ち、熱もなかった。
症状は、体の痛み、落ち着きのなさ、睡眠不足、動悸、将来起こるかもしれない出来事への恐怖などの症状が続いた。
患者には、精神疾患やその他の重篤な併存症の過去歴または家族歴はない。
家族は入院を拒否し、経口薬を受け入れた。治療から 20日以内に、患者は、症状が 70% 以上改善したと報告した。彼女は 3か月連続して定期的な経過観察のために受診している。
彼女は完全な改善を報告しており、現在は通常の生活に戻っている。
ここまでです。
事例により異なる部分はあるとはいえ、「見えないはずのものが見えたり、聞こえないはずの声が聞こえたりする」という事例が多いですね。
> 彼女は自分について話している人々のささやきを聞いて、その彼らと完全な会話を続けた。(症例 2)
> アパートの窓を通り抜けてきて彼を見ている男性を見た。(症例 5)
あと、
「宗教的な幻覚、幻聴が多い。あるいは死者と交流している事例も多い」
です。
> 神と直接コミュニケーションをとることができると述べた。(症例 1)
> 死んだ人々と話すことができ、「家の外で人々が太鼓を鳴らしている」のを聞いたと述べた。(症例 1)
> 「私の子供は神だ」などの宗教的妄想を持った。(症例 3)
> ベッドで祈る癖を持ったりする…(症例 8)
> 神と悪魔を見る視覚的な幻覚を報告した。(症例 10)
> しばしば本質的に超宗教的な妄想を訴えた。(症例 11)
> 15年前に亡くなった夫の声が聞こえ…(症例 13)
あの……まあ、ここまでで、すでに長いですので、そのことにはふれないですが、「現実と非現実は紙一重」だということはあります。
以下の記事で、最近の量子力学についてを書かせていただいています。
[記事] 繰り返し行われる量子力学実験により「この世に客観的な現実は存在しない」ことがさらに明確になり、そして「この世は人間の主観で成り立っている」ことが否定できない状況に
In Deep 2019年11月19日
量子力学では、「この世の現実を創り出しているのは人間という観測存在だった」ことが示されています。
しかし重要なこととして、観測している肉体は「物質としての人間」かもしれないですが、
「意識は物質ではない」
ということです。
そのために、結局は、「物質としては存在しないものにより、物質的には存在しないこの世が作られている」というのが、どうやらこの世の現実のようです。
意識ではなく、魂という言い方もあるのかもしれないですが、ちょっと魂だと別の意味に捉えられそうですので、意識、あるいは意志としておきます。
もちろん、肉体を持つ我々が何かを知覚するには、脳の「どこかの部分」が必要ではあります。
しかし、見ることも聴くこともすべて、光や音波といった「単なる周波数」を特定の受容体が認識することで知覚させてくれています。今においても、
周波数は「まるで、ないようなもの」でもあります。
ただ、今回ご紹介した患者の方々は「不安や恐怖を訴えている」のが問題で、それがなければ、「単なるそういう現実の中に住んでいる」ということだけなのかもしれません。
以下はずいぶんと昔の記事ですが、「愛する人と死別した後、多くの人たちが、死後その姿や声や感触を体験している」ことが示されたイタリアの研究論文をご紹介しています。
[記事] 愛する人との「死別後の出会い体験」の現実 : 相手に先立たれたうちの60パーセントの人たちが、死後その姿や声や感触を体験していることが研究で明らかに
In Deep 2016年3月15日
> この研究によれば、親しい人や愛する人が死亡した人たちのうち、30- 60%の人たちが、たとえば、亡くなった相手が部屋の古い椅子に座っている姿を目撃したり、あるいは、亡くなった相手から名前を呼ばれるというような体験をしていることがわかった。 (Telegraph 2016/03/12)
私は死者を見たことはないですが、日々見ているのかもしれないですし。
…それにしても、こんなにたくさんの精神症例を一気に読んだのは、三十数年ぶりでしょうか。
どこかの記事で書いたことがありましたけれど、中学の時に「幻聴」を経験したことがあります。単発ではなく持続的でした。
さすがの私も、幻聴が異常なことであることはわかりますので、「あーついにきたか」と観念し、これから自分はどのようになっていくのだろうと思い、その後、毎日、図書館に通い、精神医学の本を読み続けていました。
受験シーズンが近い頃で、多くの中学生や高校生たちが図書館で勉強している中、ひとり、精神医学の専門書を読み続けるという毎日を送っていました。
そうして精神医学の勉強しているうちに、いつのまにか幻聴は消えました。精神医学の本ばかり読んでいて、受験勉強はできませんでしたが、入試は幻聴の指示で乗り切りました(冗談ですよ)。
それについては、2017年のこちらの記事の後半に書いていました。
思い出せば、その図書館の医学書コーナーの棚の隣に並んでいるのは「犯罪」、「宗教」、「戦争」のコーナーで、精神医学書に飽きた時には、残忍な犯罪や荒唐無稽な宗教の本を読んだりして息抜きしていました。おかげで、犯罪や戦争にも詳しくなってしまいました。
淡い青春の思い出です(なんか全体的に淡くないぞ)。
今回ご紹介しました症例については、他にもいろいろと思うことはあるのですが、また別の機会に書かせていただこうと思います。
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