「微生物と人間は完全に共生している」ことを知ったのですが
エポックタイムズで、下のような、「あなたのマイクロバイオームに食べさせる」というような、パッと見、何だかよくわからないフレーズにあたりました。
・The Next Food Fad Is Coming: Feed Your Microbiome
内容的にはどちらかというと、ビジネス的な話なのですが、何となく興味がありそうな気がしましたので、翻訳しながら、「マイクロバイオーム」という言葉を調べていましたら、
「ああ、人体の科学はこんなにも進んでいたんだ」
と感嘆しまして、こういうことを今まで知らなかったんだなあと、いろいろとさらに調べていましたら、時間切れとなってしまいました。
上の記事の翻訳や、関係する過去記事などを含めまして、明日ご紹介しようと思いますが、要するに、このマイクロバイオームというものについての見識は、
「人間の体内(主に腸内)の微生物(細菌、古細菌、真菌、原生生物、ウイルス)は新しく定義された人間の臓器と見なすのが妥当」
ということなのですね。
これは「人間と微生物が体内で完全に共生している」という意味でもあります。
どうやら、体内の微生物たちと私たち人間は一体だという科学的見識が今にして根ざそうとしているようです。
これは、最近のメディアから抜粋させていだきますと、以下のようなものです。
太字はこちらによるものです。
人体は「マイクロバイオーム」を内蔵する生態系、腸内フローラ、腸内細菌叢の世界
well 2015/12/22
世界的に有名な英国の総合科学雑誌ネイチャー誌が、このたび、人の腸内に住む微生物群、マイクロバイオームに関する話題を取り上げる特集を2015年2月25日に組んでいる。(中略)
研究グループは、マイクロバイオームの大部分は腸内に棲み付くが、微生物群は単なる「居候」ではないと説明している。「食べ物の消化」「抗炎症物質の産生」「敵味方を見分けるための免疫システムの教育」など、人間の健康と生存に重要な機能を数多く担う存在になっている。
医学や栄養学の世界の考え方が大きく変わりつつある。人間は単独で生きていく生き物ではなく、互いに協調・競合する微生物を内部に秘めた複雑な生態系だと考えられるようになりつつある。
というようにですね、
> 人間は単独で生きていく生き物ではなく、互いに協調・競合する微生物を内部に秘めた複雑な生態系
だということが、ようやくわかり始めたと。
こういう観点から見てみますと、たとえば、体内の細菌を殺す「抗生物質」という薬剤が(その歴史的な功績は大いに認めつつも)根本的には、これらの「互いに協調・競合する微生物」を死滅させるものだったという意味で反省するべき点は多いのではないかとも思う次第です。
最近は、「バクテリアが人類に勝利した日 (2015/12/07)」などというような抗生物質耐性菌について書くこともありましたけれど、これらは「登場するべくして登場したのかもしれないな」という気もします。「人類は、これ以降は、抗生物質に頼らない生き方をせよ」と。
どのみち、遅かれ早かれ、「すべての抗生物質」が効かなくなることは明白になりつつあります。それはそんなに遠い日ではないと思います。
その時に、人類は、抗生物質のない医学の中での模索をしながら、再び体内の微生物と調和をとれる「普通の生活」に戻ることができるのかもしれないというようなことも思います。
まあ、そんなわけで、今日は翻訳絡みの記事は書き上げられませんでしたが、明日早めにアップしたいと思います。
ところで、今、日本では、関東より西などを中心に、寒波や大雪で大変なことになっていますが、東アジアはわりとどこも同じで、
・北極からの「極渦」の到来により東アジア各地で数十年来の寒波と大雪 : 台湾では50人以上が凍死
地球の記録 2016/01/25
という記事に、台湾、韓国、中国などのことを記したのですけれど、最も印象的だったのは、「マカオ」のニュースでした。
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象徴的な年の初めの月に
どんなものかといいますと、下のそれぞれの報道で、今年 1月20日と、1月25日のマカオの報道からです。
「過去63年で最も暖かかった2015年」という内容の1月20日のマカオ・デイリー・タイムズより
「過去67年で最も寒かった1月24日」という内容の2016年1月25日のマカオ新聞より
1月20日に、
「去年は何と過去63年で最も暑かったのです!」
と報じられた4日後の 1月25日には、
「昨日は過去65年で最も寒くて、マカオで初めてあられも降りました (>_<)」
という報道が流れるという両極端は、今後を示唆していそうな感じではあります。
台湾では 60人近くの方が、凍死を含めて、寒さが原因で死亡しているようですが、どんなことに関しても、今年は「こちらの方向だけ」とか、「あちらの方向だけ」というのはなさそうです。
それでは、明日、続きというか、ビジネスを含めて、マイクロバイオームについてを書くことになると思います。
【追記】この翌日に書いた記事は、
・微生物、植物…。地球上のすべてが人類と共生関係であり表裏一体であるかもしれないことを確認させてくれる「人間と細菌たちの共存=マイクロバイオーム」の概念
となります。