幻の感染症
この最初の部分は、本題とは関係ないのですが、メルマガの読者様からいだきましたメールで、以下のようなことが書かれてあるものがありました。
母のかかりつけ医が面白い方で、「コロナウイルス感染症はPCRの誤用による”まぼろし”の感染症」と意見を述べています。
「そんなお医者さまがいるのだなあ」と思い、その病院のウェブサイトを見ましたら、そこには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチン、乳幼児のB型肝炎ワクチンなどは「完全に無用」なものなので、当医院では一切接種をしていませんという旨の文章がトップページに明確に記されていました。
また、子宮頸がんワクチンには徹底して反対していまして、アメリカで子宮頸がんワクチンの副作用と思われる悲劇に見舞われた数々の少女たちの記録を詳細に記されてもいました。
その病院のウェブサイトをご紹介したいのですが、こういうご時世ですし、このようなサイトでご紹介したためにご迷惑がかかるのは不本意ですので、まあそういう医療者の方々も、日本にはたくさんいらっしゃるという話です。
探せば、良心と知識にあふれた素晴らしいお医者さまや保健衛生関係の方々が必ず見つかるはずです(私の住む地域には見つからないですけれど)。
ところで、その病院のウェブサイトのコラムの中に、発売されている PCR 検査キットに書かれてある「注意事項」について書かれていました。
出典元がなかったですので、自分で探してみましたら、PCR キットを販売している会社のひとつに、バイオテクノロジー関連の企業であるタカラバイオという企業があり、その製品情報の中に、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出キット」の説明がありました。
そのページの一番下の部分に「注意事項」として、以下のようにありました。
新型コロナウイルス検出キット「注意事項」より
弊社の取扱い製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。
このように、
> ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。
と明記されている製品を、ヒトの臨床診断用に使用しているというのが現状のようです。
どうなってる? とは思いますが、全体的に今はもうムチャクチャですので、これもまた些細なムチャクチャのうちのひとつということでしょうか。
ちなみに、9月11日に発行したメルマガは、PCR検査に関してのものでした。
効果の無効性とか脳に与える影響とか、いろいろなことを書かせていただいたのですが、その無効性については、たとえば、アメリカの感染症対策組織のトップである米国 CDC (アメリカ疾病予防管理センター)そのものが、2017年に以下のように自らのウェブサイトに記しています。
これは、百日咳の PCR 検査についてのページです。
CDC の2017年8月7日のリリースより
無症状の人をテストすることは、偽陽性の結果を得る可能性を高めるので、避けるべきだ。
確認された症例の無症候性の密接な接触者は検査されるべきではなく、接触者の検査は暴露後予防の決定に使用されるべきではない。 (CDC)
つまり、当時の CDC は「濃厚接触者であろうと何だろうと、《症状のない人に対して PCR 検査をしてはいけない》」と述べていたのです。
それが今はもう、無症状だろうが何だろうがやっているのが現状です。
その点に関しては、今の CDC は、上の主張と矛盾していることがアメリカでおこなわれていることに何も言及していません。
なお、この PCR 技法の発明者であり、その功績により 1993年にノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスさんは、後年「自分の発明が誤用されている」ことを悲しんでいました。
1994年のインタビューでは、「こんなこと(ウイルスの検査に使われるようになった)のなら PCRはこの世から消えてもいい」というような思いを述べた以下のような発言をしたことが、アメリカのメディア記事に掲載されています。
PCRの発明者キャリー・マリス氏の1994年のインタビューより
「科学者たちは患者の救済という名目で( PCR 検査により)世界中に多大な損害を与えています。私はこのこと( PCR の発明)を恥じており、自分の友であったPCRが、今は攻撃されてもかまわないと思っています」 (UNCOVERDC)
このようなことを涙ながらに語っていたことが記事に書かれています。
発明した本人の意志とはまったく違う方向で用いられるようになってしまったようなのですね。
キャリー・マリスさんという方は、いろいろな伝承などを読めば読むほど、私の大好きなタイプの人間で、もちろん天才なんですけれど、愉快な人で、日々楽しく過ごすことを中心に考えているような人だったようです。
ノーベル賞受賞の当日も、「自分は学会に嫌われているから受賞しないだろう」と好きなサーフィンをやっていた時に「受賞した」と連絡があったのだそう。
そんなキャリー・マリスさんは、世界中で史上最大規模の PCR検査が始まろうとしていた直前の 2019年8月7日に亡くなりました。8月7日は私の誕生日ですので覚えました。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
場合によっては大変に重大な公衆衛生的な危機を含むことかもしれません。
ポリウレタンに含まれるイソシアネートとは?
実は、これから書かせていただくことも、メルマガの読者様の医療関係の方から教えていただいたことなのですが、その方も非常に素晴らしいお医者様ですが、やはりご時世がら、具体的にどこの県のどういう医療関係とは書けないものがあります。
さて、長くなりそうですので、最初に結論を書いておきますと、
「一部のマスクで使われているポリウレタンには猛毒の成分が含まれている」
ということです。
それはイソシアネートという成分なんですが、そのことを書かせていただきます。
私は、教えていただくまで、そんなことは知らなかったのですが、正直ショックでした。
というのも、街では、若い人たち、特に若い女性を中心にポリウレタンのマスクをしている比率がとても高いことを毎日見ているからです。
ポリウレタンが含まれているマスクは、以下のような形状をしているものが多く、布マスクよりスマートなルックスで、また、ポリウレタン系マスクには、冷感のものとか「何度も洗って使える」というものもあり、色も白だけではなく、黒やピンクやベージュなどさまざまな色があり、若い女性では、ポリウレタン系マスクを装着してらっしゃる方がかなり多いです。
ただ、これから書くことの内容に関して言いたいことは、「ポリウレタンのマスクをしてはいけない」ということを書きたいということではないです。
ポリウレタンには「そういう猛毒成分が含まれている」という事実をお知らせしたいだけです。
たとえば、このことについて私が知らなかったように、
「多くの方も知らないのではないだろうか」
ということで、書かせていただこうと思います。
その後、どうされるかはご各自のご判断です。
メールをくださった医療関係者の方は、岡田幹治さんという方の書かれた『香害 - そのニオイから身を守るには』という著作から一部を抜粋してくださっていました。Amazon にありましたので、私も購入しました。
『香害 - そのニオイから身を守るには』より
イソシアネートはごく希薄な吸入でもアレルギー性喘息や中枢神経系.心臓血管系症状を引き起こす毒性化合物で、過敏性を生じやすく、慢性の肺線維症、間質性肺炎の原因にもなります。
つまり、気体になったごく微量でも人が吸い込むと、目、皮膚、呼吸器などに炎症を起こし、涙が出たり、喉が痛くなったり、咳、息切れがはげしなったりします。
繰り返していると過敏になり、どんな低い濃度でもひどい症状を再発するようになり、生命に関わるような喘息発作が起きることもあります。
その毒性がどの程度のものか、イソシアネートが存在する作業環境で許される濃度をみると、よくわかります。
シックハウス症候群の原因物質の一つとして室内環境基準が設けられているトルエンが 50ppmなのに対して、トリレンジイソシアネートはわずか 0.005ppm。
トルエンより 1万倍も毒性が強いわけです。
これを読みまして、
「トルエンの 1万倍ってマジ?」
と思わざるを得なかったのですが、たとえば、トルエンの毒性については以下のようにあります。
トルエン - Wikipedia より
トルエン蒸気の吸入には中毒性があり、強い吐き気を催す。
長期にわたり繰り返し吸入を続けた場合、回復不能の脳障害を負うことが確認されている。
私が中学生くらいの頃までだと思いますが、「液体の入った袋を手にしてウロウロとする若者たち」というのが実際に見られた時代がありました。当時「シンナー遊び」と呼ばれていたもので、常習になると、脳も神経もいろいろと破壊されてしまうとよく言われていました。
トルエンは、脳と骨と神経などに不可逆的な後遺症を残します。
以下は、Wikipedia からの抜粋です。シンナーとありますが、これは基本的にトルエンのことです。
シンナー - Wikipedia 「シンナー遊び」より
シンナーを吸引すると最初は強い快感をもたらし、日常生活のさりげない行動が楽しく感じられるといわれる。
その後は急激に副作用が強まり、全身の筋肉の劣化、成長期における骨(軟化し脆くなる)や生殖器への障害などが見え始め、ついには妄想や幻聴、そして幻覚症状などが発生する。
それでも、副作用から逃れるためや一時の快感を求めて再びシンナーを吸引し、最終的には意識不明の重体や死亡に至る場合もある。
ポリウレタンにも含まれるイソシアネートの毒性は「この 1万倍」らしいのです。
もちろん、「吸入する量が違う」のは確かでしょうが、しかしです。毒性が 1万倍ということは 1万分の 1の量で同じ毒性作用があると解釈できる上に、製品化されたポリウレタンからイソシアネートが揮発するかどうかはともかくとして、
「マスクという道具の特性」
を考えていただきたいのです。
マスクというものは、
「肌に密着させて使い」
そして、
「常にマスクを通して通過する空気を吸い、それが口や喉や肺に達し」
現在の社会では、
「装着が長時間にわたることが多い」
わけです。
会社やお仕事などの状況では、1日 10時間近く装着している場合もあるのではないでしょうか。
含まれるイソシアネートの量自体がものすごく微量であっても、トルエンの 1万倍の毒性を持つイソシアネートが確かにそこに含まれている可能性が高いわけです。
ポリウレタンが含まれているマスクとはそういうもののようなのです。
先ほどスーパーに行って確かめましたら、ポリウレタンが使われている製品が多数ありました。
くどいようですが、「なので、このようなマスクは危険だ」と言っているのではないです。
ポリウレタンの場合は、きちんとした過程で製品化されれば、完全にポリマー化しているので、通常の状態でそこから猛毒イソシアネートが揮発することはないはずです・・・と書いて、
「本当に揮発しないんだろうか?」
という気もしないではないのですが、たとえば、日本で流通するウレタンマスクには「中国製」なども多いです。中国のマスク工場での製品はどのようなものだろう、などということも思います。
これに関して、旭川医科大学から 2012年に発表されていた「臨床環境」に掲載された論文「環境に広がるイソシアネートの有害性」には、
> 重合不完全で揮発性イソシアネー トを残留させたウレタン製品
という記述があり、つまり、「いい加減に作ったウレタン製品の場合、揮発するイソシアネー トが残留している可能性がある」ようなんですね。
もちろん、ウレタンマスクの大部分は、きちんとした工程で作られ、そういうような「イソシアネー トを残留させた」ようなものは少ないと思いますが、中国製などを含めて「全部が全部そんなにきちんとした製品だろうか」というような懸念です。
先ほどの「環境に広がるイソシアネートの有害性」の冒頭は、以下のような文言で始まります。
ポリウレタンのモノマーであるイソシアネートを吸入または皮膚接触すると、ごく希薄でも感作され、 強い影響を受ける。
ここには、影響を受ける場所として、
・吸入
・皮膚接触
とありますが、マスクという製品は、このどちらの条件も満たすものです。
先ほども書きましたが、マスクというのは、皮膚に長時間装着しているものである場合が多いとともに、「そこを透過した空気を吸入する」ものです。
仮に、作成がいい加減な製品があるとした場合、イソシアネー トが残留しているようなものでは、わりとダイレクトに健康への影響を受ける可能性を否定できません。
今回は、この 2012年の論文をご紹介して、締めさせていただこうと思います。
この論文の中のセクション 3「症状およびこれまでの対応」からです。
環境に広がるイソシアネートの有害性
臨床環境 2012年
III. 症状およびこれまでの対応
イソシアネートが体内に入る経路によって毒性は大幅に違い、経口摂取では消化器内でアミンや尿素に変化して容易に排出され易いのであまり害はない。
しかし吸入した場合には、肺胞から血液中に入り、血漿の成分(血清アルブミンやヘモグロビン)とイソシアネートの抱合体になり、全身の臓器に行き渡る。
体内での寿命は人により異なり、半減期は約1日から21日に及ぶ。
イソシアネート抱合体が多く蓄積するのは、上鼻部の臭覚器、気管支、肺など呼吸器と、 次いで腎臓、心臓である。
皮膚からも進入し、呼吸器からと同様に血漿イソシアネート抱合体として全身を循環し、喘息を引き起こす場合もある。
粘膜や皮膚と容易に反応して刺激し、目や皮膚の症状も起こす。著しく感作性で、 極めて低濃度でも感作し、発症率が高い。
日本のウレタン工場作業者を調べて、0.02ppm に10分程度、或いは0.005ppm に労働時間の15%程度の曝露でも感作することを確かめた研究がある。
一度感作されると、その100分の1程度でも症状を再発すると言われ、また、感作以前にも発症することがあるともいう。
ここまでです。
表組みの中にあります「イソシアネートによる症状」の中で気になった部分としては、
> 2〜 3ヶ月ないし数年で過敏性獲得
という部分です。
過敏性を獲得すると、「微量でも症状を起こす」ということになると思われますが、もうマスク社会になってから半年ほどになっています。
この中にあります、
> イソシアネート抱合体が多く蓄積するのは、上鼻部の臭覚器、気管支、肺
とか、
> 皮膚からも進入し、全身を循環
というものと、先ほど書きましたマスクの特性、つまり「長時間にわたり皮膚に付着し続けている」ことと、「マスクを通して空気を呼吸器に入れていること」を考えますと、仮にイソシアネートが残留しているような作り方のマスク製品の場合は、急速に健康状態の悪化と関係してしまう可能性があるのかもしれません。
なお、この論文には、イソシアネートを利用した主な製品について、以下のような一覧が載せられています。
コンタクトレンズとかマットレス、あるいは包帯といったような「人体に密着する」ものにも結構使われているのですね。
なお、今回の内容と直接関係するものではないですが、マスク着用が義務づけられているイギリスでは、「マスクによる顔の吹き出物」などの症状が出る人が多くなっているらしく、英インディペンデントは、「フェイスマスクニキビの治療に必要なもの」というタイトルの記事を掲載していました。冒頭のイラストはその記事のものです。
いずれにしましても、現在のパンデミックでは、ウイルスそのものとは関係のない健康被害が著しくなっていまして、健康への影響を最低限にするための生活の智恵が必要となっている時代である気がいたします。
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