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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

人類の未来 悪魔の輪郭

薬に飲み込まれる地球 : 2016年の世界全体の製薬企業の売り上げ額は「100兆円」を突破

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Spectator Index

日本だけの状況を見ても、今の世の中では薬は結構売れているのだろうなとは思っていましたが、結構どころか、結構毛だらけ灰だらけ的な感じでもある「 100兆円」にまで達しているということを知りました。

この 100兆円というのは、ドル換算での語呂のいいところで記したもので、実際には日本円で「 118兆円」ほどです。

100兆円産業というと、自動車産業や IT産業などが挙げられることがありますけれど、これらはそれぞれいろいろなモノや収益体系があっての 100兆円ですが、製薬会社の収益の場合は、ほぼ純粋に「薬を売ったお金」と考えると、純粋な 100兆円産業は今は製薬企業だけなのかもしれません。

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世界は薬に飲み込まれていっている

最初は 100兆円という数字に、ただ驚いていたのですれど、統計を見ますと、2015年度までに、すでにその額に達していたようです。

Statista

2001年からの数値は倍増どころではない増加を示していますが、2016年も、2015年と製薬会社の収益はほぼ同じ程度だったということは、どうやら、さすがに 2014年頃で、「頭打ち」というような感じになっているのかもしれません。

とはいえ、これだけ破竹の勢いで勢力を拡大してきた製薬会社が、ただ頭打ち状況に手をこまねているとも思えないですので、日本などを含めて「さらなる新しい日常薬の登場」というものがあるのかもしれません。要するに、血圧の正常値を 110くらいにまで下げるとか、心拍数にも異常値を適用するとか、方法はまだまだあります。100兆円産業の可能性は無限です。

「日常薬」と書きましたけれど、「毎日飲み続けてくれて、できれば一生飲み続けてくれるもの」が、最も安定した収益をもたらしてくれるものだと思いますので、たとえば、今の日本などで処方されている中で「毎日、一生」ということになれば、

・血圧の薬
・目薬
・コレステロールの薬
・睡眠薬のたぐい
・鎮痛剤(湿布などを含めて)のたぐい

などがあるのでしょうかね。

これだけで数千万人などの処方数になっているのではないでしょうか。

特に、高齢者なら、上のうちのどれかは必ず使っているというような時代でもあります。

「私ゃ、全部使っております」という猛者の方もいそうですが、こういう「一生飲み続けなければならない薬」というのは、製薬会社の「大発明」だったと思います。

古来から、もともと薬の役割というのは「症状に対して処方されて、症状をおさめるもの」ものだったと思いますが、それだと安定した収益に結びつかないですので、「症状がなくても、病気ではなくとも、飲んでもらえる薬が作り出せないだろうか」と。それができれば、製薬業界の産業革命となります。

そういう意味では、

「意味がなくても毎日薬を飲んでほしい。そういうものはできないだろうか」

という願いはあったはずです。

これは、お医者さんの希望とも合致する部分はあるかもしれません。

「意味がなくても定期的に病院に来て、意味がなくても検査とかしてほしい」

と。

それで安定した収益を得られるという道筋がついてきたわけで、おそらく、この世にこんなに「日常的に飲む薬」が氾濫し始めて、健康診断やガン健診が叫ばれ続けだしたのは、そのあたりが理由ではないかと思います。そこに、少なくとも医学的な理由はあまり存在しないと考えるのが妥当です。

なぜなら、それらの薬が世にあふれ始めてから「国民がみんな健康になった」という話を全然聞かないわけで、むしろ、ほとんどの病気は増えています。

でも、「意味はないけれど、血圧の薬を毎日飲んでいます」という生活が今では普通になっている。

飲む側も、

「血圧というものは体の状態の何を示しているのか」

ということを特に考えず、信者が教祖のご託宣に従うように医師の宣告に従う場合が多いようです。

 

そういえば、血圧といえば、関係ない話かもしれないですが、私は、2年くらい前から「体の数値を計測しない」という生活をしていましたが、最近、ちょっとしたことを知りました。話が逸れますけ少しだけ。

 

血圧のことで思い出す2年ほど前の決意

数値を測らないというのは、血圧とか体温とか体重とか、そういうものですね。それらを測らない。

そんなわけで、血圧もしばらく測っていなかったのですけれど、実は最後に測った頃、「大変に高かった」のです。

当時、歩くこともままならないような激しいめまいに見舞われていまして、それで近所の耳鼻咽喉科に行ったところ、各種の検査の中で血圧も測られまして、その時、

「上が 160」

とかありました。

計測した看護婦さんから「高いですねえ」と言われたのですけれど、当時の私は血圧の正常値なんて知らなかったですし、「ああ、そうですか」程度に思っていたのですが、聞けば、上は 130 とかが正常値らしい。

「へえ」と思い、家には奧さんの血圧計があり(奧さんは低血圧なんです)、それで測ってみると、160とか、場合によっては 170とかある。「へえ、オレって高いんだ」と思って、ネットで調べていると、何だか血圧の高いことが異常に悪い扱いを受けていて、何だかイヤになって、

「こんなことを気にしていたら、さらに具合が悪くなりそう」

と、血圧を測るのを止めたのですね。ついでに「もう、そういうの測るをすべてやめよう」とうことになりました。

何しろ、もともとそういうことをしない人だったのです。たとえば、「健康診断」に行ったのは、思い出せる範囲では 22〜23年くらい前が最後で(もしかすると、30年くらい前かもしれません)、それ以来、一度もそういうのを受けていないのです。なので、自分の体の血液とかの数値を知らないのです。

大酒飲みですし「おそらく悪いだろうなあ」とは思いますけれど。

でもまあ、病気になる時はなるんだから、別にそんな数値に一喜一憂しなくてもいいのでは、という考えはあり、これはむしろ、私が小さな時から病弱で「病気ばかりしていた」からかもしれません。

つまり、私は、

「病気が健康診断で事前に防げるんだったら、なんでこの世はこんなに病気であふれてるんだよ」

という思いが小さな時からあり、今もあります。

まあ、それはともかく、血圧に関しても、上が 160とか 170とかで、「まあ、別にそれでいいや」と思っていたのが2年くらい前です。

 

その後、ふと「健康に目覚め」(笑)たのが、 2015年の春から夏で、先ほど書きましたけれど「めまい」ですね。これは本当につらくて、

そして、自分なりに調べた中での結論では、

「めまいは全身の病気であり(内耳は平衡感覚の機能を有しているだけで原因ではない)、あきらかな心身病であり生活習慣病」

というものでした。

その頃の健康に関連した記事としては、

健康ブームの中でガンが増え続ける理由 : 世界でもダントツの「薬」消費国である日本は「薬に人間の自己治癒能力を奪われながら」滅ぼされつつあるのかもしれない
 2015/04/10

自立した人生(1) - 薬と病院と介護から脱却して、「ガンを自然治癒できる力」を持たないと未来を生きることはできない
 2015/07/24

などでしょうか。

健康を目指すこと自体にはやぶさかではないけれど、

・現代の西洋医学の見識をあまり信用しない
・薬を極力飲まない

というふたつの「自分の掟」を作ったのです。

自分の掟ですから、人にそれを強要するつもりはありませんし、実際、周囲の人には勧めることはありません。

この頃そのように思うようになった具体的な欲求のベスト3としては、

1. この深刻なめまいを治したい
2. できるなら、30年続いているパニック障害を治したい
3. できるなら、もっとかっこよくなってモテたい

というものでしたが、重要な「3」は結局ダメでした(何だよ)。

まあ、他のふたつに関しては、結局、「治った」ということになりました。どちらもは1年以上かかったとは思います。

何より嬉しかったのは、

・ベンゾジアゼピン系の抗不安剤から30年ぶりに解放された

ことでした。

ベンゾジアゼピン系の薬というのは、抗不安剤や睡眠薬系など、メンタルのジャンルで最も多く処方されている薬の一群のことで、過去に何度か記事にしたこともあります。過去記事は、こちらのリンクに一覧があります。

ベンゾジアゼピン系は、場合によっては、とてもよく効くものですが、その依存性は人により非常に強く、おそらく非合法とれさるドラッグよりも「依存性」という一点では深刻な部分もあるかもしれません。

私も 23歳の時からベンゾジアゼピン系を飲んでいて、約 30年間、頻度は時代によって様々ですが、一貫して飲み続けていました。

それをやめられたというのは、その解放感は非常に大きく、その気持ちは専門用語でいえば「ぱねー」です。

 

そういうわけで、先ほどの《改善したい「1」、「2」、「3」》のうちの「1」と「2」は薬ナシ、病院ナシでクリアできたのですけれど、深刻な問題としての「3」がクリアできないかもしれないという恐怖と不安で今はいっぱいです(そうかよ)。

あれ?

話が血圧の話だったような気がしますが・・・何でこうなったのか、よくわからないですが、まあ、そういうように、この2年ほどを過ごしていました。

そして、先日、ある公的な場所で「血圧を測らなければならない」ということになってしまったのです。

測るのはお医者さんでした。

「あー、なんか言われるのかなあ」と思っていましたら、そのお医者さんは、

「上が 130、下が 93 ですね」

と言ったのでした。

2年前が 160 から 170 くらいが定番でしたので、30 から 40 下がっていることになります。

釈然としなかったので、家で測りましたら、さらに低く 120 台でした。こちらだと、最大 50 くらい下がったことになります。

「うーん…」

と私は唸りつつも、何だかよくわからないですが、とにかく、この2年間で、血圧が、最大 50 くらい下がったようです。

ただ、このこと自体がいいと言っているわけではないです。

私は血圧が高いというメカニズムを自分なりに勉強したことがあり、

「血圧は高いから悪いのではなく、どんな血圧の数値でも、それは体(自律神経)がもたらしている適正な状態」

だと思っています。

これを詳しく書くのは今は難しいですが、「異常な血圧の数値というのは存在しない」と思っています。血圧が 190 だからよくないとか、120 だからいいという理論はないと私は思っていますので、低くなったことがいいとは思っていませんが、「こんなに大きく変化するものなだなあ」とは思いました。

血圧が 50 下がったということは、良い悪いではなく、「体内の状態が変化した」ことを表していることは事実です。

いずれにしても、次に血圧を測る機会があるとしても、また何年も先でしょうが、数値が変化していたことを知ることはできました。

ちなみに、この2年「何をやってきたか」というのは、恥ずかしくて、とても書けるものではないですが、この2年間、いろいろやってきたことで、今も毎日続けていることは、

・朝の散歩
・朝の入浴(入浴時に 432hzの音楽を聴く)
・足裏とふくらはぎのマッサージ

だけになると思います。

あと、実は日常とても心がけていることは、

・呼吸法(息を吐くこと)

です。

これは、いろいろと難しい理論もあるようなのですが、「吸う時間より吐く時間を長くする」ということを意識する呼吸を一日に何度もやります。

人間が「意識して」自分の自律神経の動きに介入できる方法は、この「呼吸」くらいなんです。

人は、

・息を吸っている時は交感神経が支配的になる
・息を吐いている時は副交感神経が支配的になる

となっていまして、副交感神経、すなわちリラックスの際に働くメカニズムを意識的に作るためには「息を吐く」ことでおこなえる、ということに気づいたのです。

もちろん、吸わなければ吐くことはできないですので、深呼吸ということになりますが、なるべく短く吸って、長く息を吐く、と。

ただ、呼吸法に関しては、私は自己流以外は知らないですが、おそらく専門のいろいろな方やサイトなどに方法があると思いますので、そういうのを参考にしていただいたほうがいいと思います。

 

薬に頼るか頼らないかは個人の責任に帰結するだろうけれども

何だか、もともとの話とは関係のないことをいろいろと書いてしまいましたけれど、病院に行くとか行かないとか、薬をたくさん飲むとか飲まないとかには、どちらも良いも悪いもないと思っています。

なぜかというと、私は「プラシーボ(偽薬)効果」と、人間の「心が作り上げる健康状態」をとても重視していますので、「病院と薬を心から信頼している」という人なら、病院と薬に頼ったほうがいいのかもしれません。

私自身は、病院と薬を信用できなくなったというだけの話です。

どちらが良いとか悪いとかという言い方はしません。

ただ、冒頭に書きましたように、薬の市場は拡大の一途を辿り、そして、これからも(日本の医療制度が破綻するまでは)拡大し続けるのだと思います。

その中で、次々と「新しい日常の薬」が登場して、実際に病院で勧められることもあるかもしれません。

そういう時に、「本当にそれは自分の体に必要なものなのだろうか」と考えてみることを、最近の日本人は忘れてしまっているような気がします。

 

面白いデータがあります。

下のグラフは、2007年から 2012年までの「世界の地域別の薬の市場規模」を示したものですが、「他の地域は広い範囲の地域での区分けとなっているのに、日本だけひとつの国で示されている」ことがおわかりかと思います。

GLOBAL PHARMACEUTICALS MARKET

ヨーロッパ全域で処方される薬の割合を、日本単独で「超えている」という事実を見ますと、「この薬好きな民族を私たちは手放さない」と考える会社があっても不思議ではないと思います。

そして、今でもすでに相当そうですけれど、日本は「数千万人の薬漬け人間たちの大国」というようなことになっていきそうです。





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Oka In Deep

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