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3月22日にメルマガ悪魔に乾杯を発行させていただきました。

2021年からの世界 ディストピアへようこそ 人類の未来 日本の未来

仏英のワクチンパスポートの現実。そして、1990年のファイザー社の特許「コロナウイルス遺伝子組み換えスパイクタンパク質の発明」から30年間の努力の歴史

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bgr.in




 

ワクチンパスポートがなければ、事実上生活できなくなることに

前回の以下の記事で、「フランスで、一部の職種の人たちへの強制ワクチン接種が始まり、同時にワクチンパスポートが厳格化された」ことについて少しふれました。

カルトからカタストロフへ : フランスで強制ワクチン接種が開始される中、変異種とワクチンと人々の自然免疫の喪失がもたらす未来社会は
投稿日:2021年7月14日

一部の職種の人たちへの強制ワクチン接種のほうはともかく、ワクチンパスポートのほうは、日本の報道をそのまま引用してしまい、特に以下のようなところを引用してしまっていました。

> 来月上旬以降、カフェやレストランなどに入る際、ワクチン接種や陰性の証明書の提示を義務付けると発表しました。

なんだか最近の日本の報道はいたるところに「トリック」が散りばめられていますので、日本の報道をそのまま引用した自分がいけないとはいえ、これもまたトリックでした。

重要な部分」を、おそらく意図的に報じていません。

先ほどのブログ記事の後、フランス在住の方からメールをいただきました。

上には、

> カフェやレストランなど

とありますが、実際には「全部」なんです。病院も含まれるのです。電車もバスも何もかもです。

今後のフランスでは、そのすべてがワクチンパスポートがないと利用できないのです。

病院には「救急搬送」も含まれているのだとか。

つまり、そのフランス在住の方が書くには、フランスで生活するためには、

「すでに、打つか打たないかという選択はなくなった」

ようなのです。

ワクチンを打たないと何もできない。

生きていくことさえままならない。

上の日本の報道で「最も重要な部分」に言及しなかったのは、日本でもワクチンパスポートに同じような適用を行う意図があるからだと考えます(カフェやレストランより病院に行けなくなることのほうが重要なのは明白なのに、そこを報道で割愛しているあたりが)

その後、マクロン大統領が演説で述べた内容が記されていました海外の報道を読み直しまして、それをご紹介します。


マクロン氏が店舗、医療、公共交通機関へのアクセスを制限するワクチンパスポートの内容を発表した後、国民の祝日にフランス全土で抗議行動が勃発

westphaliantimes.com 2021/07/14

フランスのマクロン大統領は 7月13日、公開イベントや必須ではない活動に参加するにはワクチンパスポートが必要になると発表した。

また、大統領は同日、フランスの 2つの島嶼地域(マルティニーク島とラレユニオン島)に再び緊急事態を適用し、午後11時以降の夜間外出禁止令を適用すると発表した。

大統領はまた、7月21日から、50人を超える人が集まる場所(劇場、コンサートホール、フェスティバルなど)での活動に参加するには、ワクチンパスポートが必要になると発表した。

この措置は、12歳以上のすべての市民に適用される。

8月中旬からは、カフェ、バー、レストランへの入店と、その従業員にはワクチンパスポートが必要になる。

電車に乗る、または飛行機に乗るにためにもワクチンパスポートが必要になる。

ショッピングモール、高齢者施設、社会医療施設(病院等)を利用するにも、ワクチンパスポートが必要だ。

医療従事者と消防士には予防接種が義務付けられるが、警察はワクチンパスポートを免除される。

2021年9月からは、フランス政府は、主に脆弱な市民と高齢者を対象とした 3回目の「ブースター」ワクチン接種キャンペーンを開始する。

フランス政府はまた、高校、短大、大学での予防接種キャンペーンを開始する。

ワクチン接種が義務となった医療従事者たちに対しては、9月15日から警察のチェックが実施される。まだワクチン接種を受けていない人々に対しては、制裁が課せられる。

発表の翌日の 7月14日、偶然にもフランスの祝日だが、市民たちは政府のワクチンパスポートに抗議するために 17の都市で街頭デモを繰り広げた。抗議者たちは行進しながら「自由」を唱えた。


 

ここまでです。

報道では、今後、フランスでは、以下のようなものが「ワクチンパスポートがないと利用できない、あるいはそこに入ることができない」ことになります。

・劇場、コンサートホール、イベント
・カフェ、バー、レストラン
・電車、飛行機などの公共交通機関
・ショッピングモール、高齢者施設、病院等

ということは、日本でいう区役所、市役所のたぐいや、銀行、図書館、美術館などもすべて、そのようになるのでしょうね。

昨日の記事で抜粋しました報道に出てきたフランスの若者が「バカンスに行きたいから打つ」と言っていたことに対して私はプンプンしていましたが、これは確かにワクチンパスポートがないと生活そのものができないですから、気持ちもわからなくもないです。

若者悪かった…。

このような強硬な手段を最初に適用するのは、ロックダウン時の政府の態度からイギリスが最初になるだろうと考えていましたけれど、フランスのほうが早かったですね。

もちろん、イギリスも同じ日に動き始めています。

アメリカの報道が、以下のように伝えています。

英国の立法府は 7月13日、英国の医療従事者に、仕事を続けるための要件として COVID-19ワクチンの接種を強制することが投票で議決した。

投票は、319対 246で、賛成票が上回った。

これにより、英国の医療従事者と社会福祉従事者のワクチン接種の受け入れが義務とされる。その結果、英ケアクオリティ委員会(英国のヘルスケアサービスの規制機関)に登録されたケアホームで働く人は誰でも、COVID-19ワクチンを接種する必要がある。ワクチン未接種のスタッフたちには、規則が施行される 10月末までに、16週間の「猶予期間」がある。 lifesitenews.com

以下が、イギリス政府のウェブサイトにある投票の結果です。

2008年健康社会福祉法案(規制活動)改正(コロナウイルス)2021年規制 投票結果

Votes in Parliament

「青」が与党だと思いますが、反対票のほうにも青がそれなりにあるのですね。

いずれにしましても、イギリスでも、フランス同様に医療、介護関係者たちへのワクチン強制接種が始まるということで、ワクチンパスポートの導入もすぐかもしれません。

イギリスとフランスで議会決定されたものなら、他のヨーロッパの多くに伝染していくのもすぐでしょうし、欧米を倣うことの多いアジアの各国も、それに続くのかもしれません。

先ほども書きましたけれど、日本の報道で「重要な部分が内容から抜かれている」という点で、少なくとも日本でも「検討」はされているのだと思われます。

病院に入るのにもワクチンパスポートが必要」ってすごいですけどね。

重い持病とか、強いアレルギーなどを持つためにいかなるワクチンも接種してはいけないと言われているような人たちでも「病院に行くためにはワクチンパスポートが必要になる」わけで、つまり「副作用が出ようが何だろうが打たなくてはいけない」と。

「すごい形での優生学の具現化だなあ」

と、つくづく思いますが、日本でも導入される可能性はあると思われます。

つまり、ワクチンを打たないと「劇場もコンサートもイベント参加もレストランも電車も飛行機もショッピングモールも高齢者施設も病院も全部利用できない生活になる」と。

もちろん、それぞれの従業員や施設スタッフ、あるいは芸能関係の人たちも「ワクチンを打たなければ、仕事を続けることはできない」と。

そういう世界が近づいているようですね。

まあでも仕方がないのですかね。

最初にマスクとか社会的な距離とかに多くの人々が従っちゃった以上は、「最終的なところにまで突き進む」のは、歴史が常に示してきました。

以前、以下の記事を書きました。

「ワクチンパスポート」は2018年の欧州委員会の提案以来、着実にロードマップ通りに進んでいることが判明。正式な社会への適用は予定通りなら2022年
投稿日:2021年4月15日

この記事では、欧州委員会が、「ワクチンパスポート」という概念を提案したのは、パンデミックが起きる 2年前の 2018年4月だったことを取り上げています。

該当するような感染症の流行がない時に、すでに現在の形は組み立てられていたわけで、だからこそ、進展も早いのかもしれません。

その欧州委員会の「ワクチンで予防可能な疾患に対応する協力の強化に関する理事会の勧告」(文書)の 1ページ目には以下のようにあります。

医療従事者は、予防接種率の向上という目標に向けて取り組む上で重要な役割を果たす。医療従事者たちは、ワクチン接種に関する継続教育と訓練の機会を提供されるべきである国の推奨に従うこと。

医療従事者たちの予防接種率が全国的に不十分と考えられる場合、それらの医療従事者とその患者を保護するために、勧告に取り組む必要がある。

ここに、

> 医療従事者たちは……国の推奨に従うこと

とあり、これが今回のフランスとイギリスでの「医療従事者に対するワクチン強制接種」という形であらわれているわけですが、ただ、欧州委員会の予定より「1年早まっている」のですよね。

この書類では、ワクチンパスポートの導入は、2022年という目標が掲げられています。

思えば、昨年 12月の時点で、私自身、ワクチンパスポートの採用が世界的な動きとなることが避けられないことは、当時からなかば諦めていまして、以下のような記事にも書いていました。

2021年あたりから必須の免疫パスポートと移動許可証の時代に向けて
投稿日:2020年12月5日

この昨年の時点で、日本でも大多数の人々が行動規制措置を支持し、マスクを支持し…ということになっていて、この頃はまだワクチンの話は日本ではなかったのですが、「おそらくワクチンも多くが支持する」とは思っていました。

…けれど、予想以上の支持ではあります(7月15日の日本のコロナワクチン接種者数は 3900万人超)。

ワクチンパスポートを否定する理由がない人たちがこれだけいるということでもあり、問題なく日本でもワクチンパスポートは採用されるのではないでしょうか。

「どこにも行けないのはいいとして、物が買えなくなったらどうしようかな」

とか昨年から思ってました。

まあいいや。

それと、今回は、やや興味深いものとして、

「ファイザー社による 1990年の組み換えコロナウイルスのスパイクタンパク質についての特許」

の存在を知りまして、それなどをご紹介したいと思います。

現行のワクチンのメカニズムの歴史は、予想している以上に長いもののようです。




 

21世紀に注ぎ込まれた遺伝子への情熱

最初は、ふとしたことで、2016年にアメリカの特許庁に申請された以下の特許を見出したことでした。

融合前コロナウイルススパイクタンパク質とその使用 (特許番号 WO2018081318A1)
Prefusion coronavirus spike proteins and their use

この特許の最初の部分を読んでいたとき、

「ああ、あの改変は 2016年にはできていたのか」

と知りました。

この特許の最初の部分をご紹介します。

出てくる用語が全然わからないのですが、大ざっぱに調べたものを書きますと以下のような感じです。

・ヘプタッドリピート → 7つのアミノ酸の繰り返しパターンで構成されるタンパク質(ここではスパイクタンパク質)の領域

・細胞外ドメイン → タンパク質(ここではスパイクタンパク質)のうち細胞外に露出した部分

・ヘリックス → タンパク質(ここではスパイクタンパク質)の二次構造の共通モチーフ

・プロトマー → オリゴマータンパク質の構造単位

以下です。

ヘプタッドリピート1(HR1)と、融合前のコンフォメーションで細胞外ドメイン トリマーを安定化する中央ヘリックスとの間の接合部またはその近くに 1つまたは 2つのプロリン置換を含むプロトマーを含む組換えコロナウイルス細胞外ドメイン トリマー。

前記1つまたは2つのプロリン置換が、2つの連続するプロリン置換を含む、請求項1に記載の免疫原。 WO2018081318A1

なんだか面倒くさいことが書かれてあるのですが、要するに、ここには、

「プロリンを置換する」

とあり、現在のファイザー社のコロナワクチン遺伝子におこなわれているのと同様の改変は、この際の特許の内容であり、この時期におこなわれていたのだなあと知ったのです。

プロリンなどというものを知ったのは、つい最近で、以下の記事のマサチューセッツ工科大学のステファニー・セネフ博士の話で知ったことです。

遺伝子コロナワクチンのさまざまな害についての「完全に科学的な側面から見たメカニズム」を、アメリカの三人の医学者と科学者が語ったその内容
投稿日:2021年6月24日

以下の部分です。

ステファニー・セネフ博士のインタビューでの談話より

最も気がかりなのは、彼らが実際に「 mRNA の遺伝子コードを変更」していることです。遺伝子コードを改変し、スパイクタンパク質の正常なバージョンを生成しないようにしているのです。

ワクチンでは、通常のスパイクタンパク質は生成されず、スパイクタンパク質の重要な場所にプロリン(一度破壊されたコラーゲンを修復する力をもつアミノ酸)が 2本並んだバージョンが生成されるのです。

ワクチンで作られるスパイクタンパク質には 2つのプロリンがあるので、非常に硬くなっており、形を変えられないようになっています。通常なら、このタンパク質は ACE2 受容体に結合すると、形を変えて膜に突き刺さります。ところが、ワクチンのスパイクタンパク質は、再設計により、それができなくなっており、ACE2 受容体の上に居座ることになります。それにより、ACE2 受容体は露出した状態となります。indeep.jp

プロリンというのは、「一度破壊されたコラーゲンを修復する力をもつアミノ酸」だそうで、つまり、この遺伝子の改変は、「スパイクタンパク質を丈夫にするためのもの」です。

そして、このセネフ博士の言う、

> スパイクタンパク質の重要な場所にプロリンが 2本並んだバージョンが生成

という改変と、先ほどの特許にある、

> 2つの連続するプロリン置換を含む免疫原

は、おそらく同じ部分の改変についてのことなのだろうなと。

この「免疫原」とは、抗原となるもののことで、ここでは、スパイクタンパク質のことです。

つまり、この 2016年の特許は、

「2つの連続するプロリン置換によって強化されたスパイクタンパク質」

に関するものだといえそうです。

この発明が、2020年に開発した(とされる) mRNA ワクチンの mRNA 変更の際に役立てられたと。

「スパイクタンパク質自体を強化する」という考え方は、わりと以前からあったのだなあと知ります。

この特許申請には、コドンの全配列(こちらの記事に書きました CUU GAC GUU …とかいう厄介なやつです)が載せられていますので、付き合わせてみれば、同じようなものかどうかはわかるのかもしれません。

 

その後、アメリカの経済的利益に関連するイノベーションを監視する企業 M-CAM社のデビッド・マーティン(David Martin)博士という方が、ドイツの国際コロナ調査委員会に提出した書類の存在を知りました。

これはとても参考になるものだとは思うのですが、何とPDF で 200ページもあるもので、この書類で、

「 2010年までだけで、コロナウイルスに関しての特許は、391件に達していた」

ことなどを知りました。

アメリカは、自然のウイルスでの特許申請はできません。

そして、「組換えコロナウイルスの生産方法」の特許が出願されたのは、2002年の以下のものです。

組換えコロナウイルスの生産方法(特許番号 US7279327B2)
Methods for Producing Recombinant Coronavirus

さらに、何と、今から 30年以上前となる 1990年にはすでに、

「コロナウイルスのスパイクタンパク質遺伝子治療に関する特許」

が、ファイザー社により提出されていたことを知りました。

この特許は 2010年4月に失効となり、現在は、パブリックドメインになっていますが、内容については以下にあります。

犬コロナウイルスS遺伝子とその用途
Canine coronavirus S gene and uses therefor

これらが記されているドイツ国際コロナ調査委員会に提出された 200ページの書類は、最初の少しだけしかまだ読んでいないですが、以下が、そのデビッド・マーティン博士が提出した書類です。

ファウチ / COVID-19 調査資料
The Fauci/COVID-19 Dossier

文書の表紙には、「この文書は、人類のために準備された」と書かれてあります。


The Fauci/COVID-19 Dossier

それにしても、コロナウイルスのスパイクタンパク質を軸にしての治療薬 / ワクチンの開発は、1990年から実際にヒトに使用される 2020年までの実に 30年間続けられてきたということになり、「コロナワクチンは研究開発期間が短すぎる」と言われることなどもありましたが、30年なら十分ですね。

月並みな生物兵器でも、そんなに時間をかけて作られるものは少ないと思います。

「だから完璧なのかあ……」

と、先日の以下の記事の内容などを思い出して、感慨にふけっていました。

臨床で使われたものと現在実際に使われているコロナワクチンは「異なるもの」だと知る中で始まってしまった「ワクチンmRNAのゲノム改変を探究する旅」
投稿日:2021年7月8日

「何でも地道な努力だな」と改めて思います。

 

私は、物事の良い悪いの価値観がとても曖昧な人ですので、コロナワクチン自体を糾弾できるような善良性や客観性は持たないです。

しかし、このものを知れば知るほど、

「少なくとも自分自身は、全力で拒否しなければならない」

とさらに思います。

人生最期の戦いといってもいいのかもしれません。
(年齢的に大した先も長くないですし)

繰り返しますが、このワクチンの善悪の価値判断は私にはできません(この世には、長く生きたい人もいれば、そうでない人もいますけれど、それぞれの考え方の善悪の価値判断はできないように)。

30年間の努力は素直に賞賛に値するものですが、「その努力が向けられた方向は何か」と考えると複雑です。

なお、このデビッド・マーティン博士の文書を紹介していた海外の記事などがいくつかあり、興味深いことも書かれていたのですが、ここまでで少し長くなりましたので、別の機会にご紹介できればと思います。

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