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2020年からの世界 人類の覚醒と真実 健康の真実

「風邪の効用」: 一般的な風邪ウイルスが「インフルエンザの気道感染を防ぐ」ことを米イェール大学の研究者が突き止め、医学誌ランセットに発表

投稿日:2020年9月6日 更新日:


Yale News




 

インフルエンザの特効予防は「風邪ウイルスに曝露すること」であると判明

9月4日の医学誌ランセットで、米ハーバード大学と並ぶ世界最高峰の大学の一つである米イェール大学の研究者たちが、次のような研究を発表しました。

「いわゆる風邪の一般的な原因であるライノウイルスに曝露すると、それはインフルエンザウイルスの気道への感染を防ぐことがわかった」

こういうものでした。

医学誌ランセットに発表された研究論文

The Lancet

これは、人はふたつのウイルスに感染発症しないという「ウイルスの干渉」の原則のことではなく、「風邪ウイルスは、実際の働きとして、インフルエンザの気道感染から人を防御する」ことがわかったというものなのです。

今回は、この研究を発表したイェール大学のニュースリリースをご紹介しようと思いますが、この、まさに「風邪の効用」という言葉が当てはまる現実を知り、感慨深く思った次第です。

というのも、私がブログを書き始めた後、最初に「人間の健康」というものに興味を持った頃、健康と病気に対しての観念の「価値観の反転」を最初に与えてくれたもののひとつが、日本最初の整体師であった野口晴哉さんの、

『風邪の効用』

という著作だったのです。 60年近く前の 1962年に初版が発行されています。


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野口さんは、「風邪は身体をリセットさせてくれるもので、風邪は人に健康をもたらしてくれている」と述べていました。

こんなような、つまり「風邪は身体にいい」というような文言を聞いたのは、これが初めてであり、この概念は驚きでした。

その際、私は以下の記事を書いています。2015年のことで、もう 5年前のこととなります。

人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は「風邪ウイルス」かもしれないこと。そして、薬漬け幼児だった私がその後の十数年経験した「免疫回復戦争」の地獄体験記
In Deep 2015年04月21日

私はそれまで野口晴哉さんという人の名前さえ知らず、この本も、ほとんど偶然手にしたものでした。

まあしかし、そのことなどについては、後に書かせていただくとしまして、まずは、米イェール大学のニュースリリースをご紹介します。9月4日のもので、発表されたばかりのものです。

医学誌ランセットの論文の記事のタイトルと URL は以下となります。

・ライノウイルスとインフルエンザAウイルス間の干渉について:臨床データ分析と実験的感染研究
Interference between rhinovirus and influenza A virus: a clinical data analysis and experimental infection study

ここからです。


一般的な風邪は、インフルエンザと戦うことが判明

Common cold combats influenza
Yale News 2020/09/04

インフルエンザの季節が近づくにつれ、公衆衛生システムには緊張が高まってきているが、私たちには驚くべき味方がいるかもしれない。一般的な風邪ウイルスが、インフルエンザから人間を防御している可能性が見出されたのだ。

いわゆる風邪の最も一般的な原因であるライノウイルスは、体の抗ウイルス防御を急激に開始することにより、インフルエンザウイルスがヒトの気道に感染するのを防ぐ作用を持っていることをイェール大学の研究者たちが医学誌ランセット・マイクローブに発表した。

この調査結果は、2009年の H1N1 型豚インフルエンザのパンデミックを取り巻いていた謎に答えることに役立つ。たとえば、この 2009年のインフルエンザのパンデミックは、ヨーロッパでも大流行することが予測されていたが、風邪が蔓延した秋には、ヨーロッパでは予測されていたような豚インフルエンザの症例の急増が起きなかった。

エレン・フォックスマン博士(Dr. Ellen Foxman)が率いるイェール大学の研究チームは、イェール・ニューヘブン病院で呼吸器感染症の症状が見られた 1万3000人を超える患者の 3年間の臨床データを調査した。

その中で研究者たちは、一般的な風邪ウイルスとインフルエンザウイルスの両方のウイルスが活動していた月の間でさえ、普通の風邪ウイルスが存在してさえいれば、インフルエンザウイルスは活動していないことを発見したのだ。

研究の筆頭著者で、免疫生物学の助教授であるフォックスマン博士は以下のように述べる。

「データを調べたところ、同時に両方のウイルスに感染している人はごくわずかであることが明らかになりました」

なお、フォックスマン博士は、一般的な風邪ウイルスが COVID-19 (新型コロナウイルス)の感染率に同様の影響を与えるかどうかは、今のところわからないと述べている。

「それに関しては、研究を行わずに 2つのウイルス(風邪ウイルスと新型コロナウイルス)がどのように相互作用するかを予測することは不可能なのです」と博士は言う。

ライノウイルスとインフルエンザウイルスがどのように相互作用するかをテストするために、フォックスマン博士の研究チームは、肺の気道を覆い、呼吸器ウイルスの主な標的である上皮細胞を生じさせる幹細胞からヒト気道組織を作成した。

研究者たちは、ヒト気道の組織がライノウイルス曝露した後は、インフルエンザウイルスがヒト気道組織に感染することができないことを見出した。

「インフルエンザウイルスが気道に到着する前に、風邪ウイルスによる抗ウイルス防御がすでに有効となっていました」と博士は述べる。

ライノウイルスは、病原体の侵入に対する初期の免疫系の反応の一部である抗ウイルス・インターフェロンの産生を引き起こしたと博士は述べた。

「インフルエンザへの防御効果は少なくとも 5日間続きました」と博士は言った。

フォックスマン博士の研究室では、COVID-19ウイルスに感染する前に風邪ウイルスに曝露させることで、同様の防御が提供されるかどうかを調査し始めたという。


 

ここまでです。

このニュースリリースの文章の最初が、

> インフルエンザの季節が近づくにつれ、公衆衛生システムには緊張が高まってきているが、

となっていますが、これは現在のコロナウイルスの感染状況があることと共に、昨年度のアメリカのインフルエンザ感染状況が「史上最悪級」だったことと関係しているものだと思われます。

前回のインフルエンザシーズンである 2019- 2020年のアメリカのでのインフルエンザの流行は異常といえるものでした。以下の記事のうちの、最初はインフルエンザの感染拡大の初期の頃(2020年1月中旬まで)のもので、次が、感染拡大のピークの頃のものです。

アメリカで「パンデミックじみた」インフルエンザの過去最悪級の流行が進行中。今シーズンすでに最大2万人が死亡しており、患者数は最大2100万人に
地球の記録:2020年1月26日

もはや異常。アメリカの季節性インフルエンザの患者数が最大4100万人、死者は最大で4万1000人に。さらには「子どもの死者数が統計上過去最大」に
地球の記録:2020年2月22日

 

このイェール大学のニュースリリースには、風邪ウイルスは、

> 抗ウイルス・インターフェロンの産生を引き起こした

ということで、風邪の一般的な原因であるライノウイルスは、人間の体内でインターフェロンを作り出すことにより「人間を感染症から防御する」役割を持っていることがわかったということのようです。

ちなみに、この研究筆頭者のエレン・フォックスマン博士は、臨床検査医学および免疫生物学がご専門のようで、イェール大学のフォックスマン博士のページを見ますと、「呼吸器感染ウイルスから気道を保護する自然のメカニズム」を研究しているようで、その気道を保護する自然のメカニズムのひとつが風邪ウイルスだったと。

エレン・フォックスマン博士

Ellen F Foxman, MD, PhD

ちなみに、ライノウイルスは、成人の場合では、風邪のほとんど( 7割くらい)の原因となりますが、子どもの場合は風邪の原因ウイルスは多彩で、ライノウイルスの風邪は 3割程度だそうです。

いずれにしましても、こういう最新の研究の数々が、かつての西洋・東洋の賢人たちの昔の訴えを次々と証明していっているわけで、『風邪の効用』などというタイトルの本を書かれた野口晴哉さんも地獄で微笑んでいると思います(地獄でかよ)……ああ、天国で微笑んでいらっしゃると思います。

野口晴哉さん

Google

なお、2015年に野口晴哉さんの本を知る以前から、私自身、西洋医学の「病気に対してのアプローチ」には疑問は持っていました。

というのも、幼い時から体が弱かった私は、人一倍、医療や治療を経験してきていますが、たとえば何かの疾患や症状が出た時、西洋医学は、そのつらい症状に対しての対症療法がほとんどで、場合によっては確かに症状が消えます。

しかし、その次のステージとして、

「さらに悪い部分が広がる」

という経験をずっとし続けてきたからです。

これについては、先ほどリンクしました 2015年の過去記事のタイトルの後半が、「薬漬け幼児だった私がその後の十数年経験した「免疫回復戦争」の地獄体験記」というものだったあたりでもおわかりになりますように、そこでもふれられていますが、それはつい最近まで続いていました。

「症状 → 薬 → 症状消失 → 副作用 → 別の症状悪化」の永遠に近いループが、生まれた直後から、ほぼ数十年続いたのです。

安保徹さんや野口晴哉さんや東城百合子さんの本などに出会うまで。

そして、西洋医療から離れるまで。

 

 

 

賢人たちが述べていた「病気は自然良能」という言葉のおかげで

その 2015年頃、病気と健康の真実に気づかせてくれた最初は、医学者の安保徹さんの著作と偶然出会ったことでしたが、安保さんはあくまで医療者であり、「病気を治す」という方向において、真摯に取り組まれていました。

ところが、野口晴哉さんやシュタイナー、あるいはナイチンゲールさんなどに至っては、「病気は回復の証」だとしていたのですね。健康も病気もそのプロセスは同じだと。

なので、そのような多くの人たちに共通していることは、

「無理に治してはいけない」

ということでした。

自然経過のうちに回復することを手伝う程度にするべきだと。

ナイチンゲールさんは、今でも医学での看護思想の中枢として続いている看護の理念が書かれている『看護覚え書』(1860年)に以下のように書いています。

ナイチンゲール『看護覚え書』より

およそ病気というものは、その経過のいずれの期間においても、多かれ少なかれ回復過程であり、それは必ずしも苦しみを伴わない。

つまり病気とは、何週間、何ヶ月、時には何年も前から起こっていながら気づかれなかった病変あるいは、衰弱の過程を修復しようとする自然の努力のあらわれであり、その病気の結末は、病気に先行する過程が進行している間にすでに決定されている。

自然によってすすめられる病気という回復過程は、「新鮮な空気、陽光、暖かさ、静けさ、 清潔さ、食事を与える際の規則正しさや世話」が欠けることによって、「妨害され」、その結果「痛みや苦痛、あるいは過程そのものの中断」 がおこる。

看護としてなすべきことは、自然によってすすめられる回復過程を邪魔している要素を取り除くことである。

自然による回復過程の「邪魔をしないこと」、それは回復を促す自然のはたらきに従うということを意味する。自然のはたらきに従うということは、自然法則、われわれの身体と、 神がそれをおかれたこの世界との関係について神が定めた法則に従うことを意味する。

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ここに、

> 自然によってすすめられる病気という回復過程

とありますが、これに関してはノグッチも(友だちかよ)…野口晴哉さんもシュタイナーも同じことを述べています。

野口晴哉さんは『風邪の効用』の中で、以下のように述べています。

野口晴哉『風邪の効用』より

病気が治るのも自然良能であり、病気になるのも自然良能です。

生命を保つためには自然のはたらきを活かすことの方が、人智をつくすより以上のことであるということを考えてみるべきでしょう。

シュタイナーは、1928年のイギリスでの講演「病気と治療」の中で以下のように述べています。

シュタイナーの講演『病気と治療』より

病気のとき、肝臓、腎臓、頭、心臓で生じるプロセスはどのようなものでしょうか。自然のプロセスです。

健康なプロセスは自然のプロセスです。病気のプロセスも自然のプロセスです。

野口さんの

「病気が治るのも自然良能であり、病気になるのも自然良能です」

というのと、シュタイナーの

「健康なプロセスは自然のプロセスです。病気のプロセスも自然のプロセスです」

は、まったく同じことを言っていることに気づきます。

ナイチンゲールの言う「自然のはたらきに従うこと」という看護の掟を考えますと、現在、病院にいる方々がチューブや数値を示す機械たちに囲まれる様子というのは、あれはどうなんだろう、とかも思いますけれど、まあ、それはここでは置いておきます。

このあたりは、 2015年の「病気の本質…」という過去記事などでふれています。

そして、最先端の医学研究は、昔の人々が言っていたことをある程度、証明し続けてもいます。

たとえば、野口さんとシュタイナー、あるいは江戸時代の名医であった後藤艮山さんなんかかが、やはり寸分違わないことを言っていたこととして、

「熱を下げてはいけない」

ということがあります。

シュタイナーなどは「病気において、熱は最も慈善的で、最も治療的です」(1908年の講演)とまで言っています。なお、この講演は

『人間の四つの気質』
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という著作におさめられています。

この世に今に至る「解熱鎮痛剤」というものが初めて一般的に登場したのが、シュタイナーの時代だったそうですが、それが発売された時、シュタイナーは大変に悲嘆したそうです。また、野口さんも、当時日本で流行していた解熱鎮痛剤を批判していました。

紀元前 400年頃の古代ギリシャの医師ヒポクラテスも「患者に発熱するチャンスを与えよ。そうすればどんな病気でも治してみせる」という格言を残しています。

しかし、この「熱を下げてはいけない」ということに対しての理論的支柱は、医学ではわかっていないままで、判明したのは、2019年になってからでした。

以下の記事で取りあげていますが、

「感染症を治癒するための体内のメカニズムは体温が 38.5 ℃以上でないと発動しない」

ことが中国科学院の研究で判明したのです。

熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明
投稿日:2019年1月19日

細胞がウイルスなどに感染した際に、その排除に働く一種のリンパ球は、「熱ショックタンパク質 90(Hsp 90)」というものが発現しなければならないそうなのですが、この Hsp 90 という重要な物質は「 38.5℃以上で多く発現する」ようになることがわかったのでした。

つまり、38.5℃以上の発熱の際に、人間の細胞は「感染菌と戦うための最終メカニズムを発動させる」ということのようなのです。

そして病気は治っていく。

この「発熱の過程」で、解熱剤などで無理やり熱を下げてしまうと、感染症の根本的な要因であるウイルスなどの病原体を体から排除するメカニズムが完全には機能しないようなのです。

いずれにしましても、今回のイェール大学の研究もまた「風邪の効用」というものの本質が、医学的研究により明らかとされたということになりそうです。

 

まあ・・・今は、コロナウイルスへの対策の中で、これらのような健康に対しての「自然のプロセス」というものを阻害し続けている社会となっています。

このような中で、「自然良能のメカニズム」が発動されるのは難しいはずで、社会全体の健康の行方に関しては、私個人としては、いまだにあまり希望的ではないですが、ひとりでもふたりでも、本当の「人間の健康の仕組」というものに興味を持つ方が増えればいいなあとは思います。

ちなみに、数カ月前までは、私は、新型コロナウイルスのこともあり、サプリを飲んだり、いろいろしていたのですが、「ふと気づき」今は、以前からご紹介している酪酸菌(ミヤリサン)とアーユルヴェーダのトリファラを 2日に 1度くらい飲むだけで、あとは薬やサプリのたぐいは口にしていません。ミヤリサンはちょっとやめにくい感じで。

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他に関しては、なんだか急に「もう健康のために何かをしたり、何かを避けたりするのはやめよう」とふと思ったのです。

そんなに長い人生でもないし、好きなようにやろうと。

そういえば、そのように思った後、最近ふと知った野口晴哉さんの『躾(しつけ)の時期』という 1970年の本に以下のようにありました。

人間の健康の理想は、何もしないで、好きなことを好きな通りやって無事なことである。こうしなければならないということに縛られていることは、もうそれ自体健康ではない。

護り庇わなければ無事ではないと考えたら、もうその考え方自体に不健康なものがある。

ところが実際には、連想の中で人間を不健康に方向づけることが医学常識や衛生知識の普及のように思われている。 (野口晴哉『躾の時期』)

これが発行されたのが、今から 50年前の 1970年。

この中に、

> 連想の中で人間を不健康に方向づけることが医学常識

とありますが、その頃から、現代に続くような「自然良能の観念と相容れない医学的観念」が拡大していたようです。考えれば、この 50年前というような時期、子どもだった私は、病院で「薬漬け」にされていたのですから、何となくわかります。

そして、過去 50年ほど、日本をふくめて、世界中で、ガンや生活習病を含めた、あらゆる病気が爆発的に増加してきました。

その理由が今にしてわかります。

それは書きませんが、今回の記事の中にすべて書かれています。

特にノグッチの言葉にそれが集約されています。

 

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