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10月4日にメルマガ太陽の50年ぶりの目覚めの中でを発行させていただきました。

2020年からの世界 中国という国 人類の覚醒と真実

中国の国家は疲弊しきっているけれど、市民による「死者への崇拝の祭事」は平年通りにおこなわれていることに軽いショックを受けて

投稿日:2020年9月5日 更新日:

9月2日 中国武漢で行われた年に一度死者を崇拝する「鬼节 (幽霊節)」の行事

NTD




 

疲弊する国で

中国語メディアを見ていましたら、複数の報道で、9月3日に北京で行われた「抗日戦争勝利75周年」という行事の記念フォーラムについての記事がありました。

そこで久しぶりに習近平国家主席の姿を見たのですが、「なんか表情が疲れてるなあ」と思うと共に、急激に白髪が増えたことにも気づきました。

9月3日 抗日戦争勝利75周年フォーラムでの習近平国家主席

中視時政

白髪に関しては、光の当たり具合もあるのかなと思い、他のメディアも見てみましたけれど、今の習近平さんは、量として白髪が黒髪を圧倒しているようです。

習近平さんといえば、つやつやとした黒髪をポマードみたいなので固めている「ギラギラヘッド」のイメージがあったので、この写真はやや意外でした。痩せたように見えますしね。

今年の 3月くらいまでは、まだそれなりに元気そうでした。

2月10日 北京から武漢へ「リモート」で檄を飛ばす習近平さん

jbpress.ismedia.jp

この半年くらいで、少し印象が変わってしまったようですが、いろいろありますでしょうしね。

アメリカなどとの国際問題もありそうですが、そういう地政学的なことは私はよくわからないですので、それはともかくとして、度重なる洪水に、イナゴや異常気象にアフリカ豚熱などの蔓延で食糧危機が取り沙汰されることも多いですし、政権内部のいろいろもありそうです。

先ほどの「抗日戦争勝利75周年」のフォーラムで周さんがどのようなことを述べたかについては、中国の報道に以下のようにあります。

習近平主席は「いかなる勢力も共産党と中国民を分離させることはできない」と述べた

习近平:绝不答应任何势力割裂中共和人民
zaobao 2020/09/03

9月3日、抗日戦争勝利 75周年記念フォーラムで、習近平国家主席は国名を挙げずにアメリカを牽制し、中国共産党と中国国民を分離しようとするいかなる勢力にも決して同意しないことを示した。

中国国営放送のレポートによると、中国共産党と中国国務院は、日本の侵略に対する中国人民戦争と世界反ファシズム戦争の勝利 75周年を記念してフォーラムを開催した。

習近平主席は国名を挙げずにアメリカに以下のように応じた。

「中国共産党を中国人から分離しようとする勢力に対して、軍も人民も決して同意しないだろう。彼らは、中国の進歩の方向を変え、中国人の美しい生活を作るための努力を妨害している。私たち中国人は決して同意しない」

抗日戦争については、戦争の勝利は中国の国家主権と領土保全を強く擁護し、中国を世界の主要国としての地位を再確立するための大きな勝利であったと述べた。

現在の日中関係については、日本は中国の隣国であることを指摘し、日本と中国の間の平和で友好的な関係が長期に渡って維持されることが両国民の基本的な利益の一つだと述べた。

このようなことを述べたそうですが、これが先ほどの写真のようにちょっと疲れた姿で述べられていたということになりそうです。

中国の「食糧問題」へのリスク要因は、今も毎日のように増大しているようで、この 1週間くらいだけの間でも、地球の記録に以下のような「農作物被害」の記事を続けて掲載しています。

中国雲南省のイナゴ被害が11の郡に拡大。農作物が危機的な状況に
投稿日:2020年8月31日

中国で小麦の深刻な感染症「コムギ株腐病」が広範囲に蔓延していることが判明。食糧危機の懸念がまたひとつ増加
投稿日:2020年9月4日

そして現在、日本にも大きな影響を与える可能性が高い台風 10号が近づいているのですけれど、先日の「台風 9号」は、実は、北朝鮮と中国に大きな被害を出したことがわかってきています。

北朝鮮や中国に進んだ頃にはすでに台風ではなく温帯低気圧だったと思われるのですが、北朝鮮では、この台風で少なくとも数十人が死亡したと共同通信が伝えており、それと共に、稲作や畜産を含めた農業に大きな被害を残したことが、北朝鮮の国営放送が報じています。

9月3日 洪水による稲作の被害を伝える北朝鮮の朝鮮中央テレビ

rfa.org

そして、中国でも、北東部のトウモロコシ畑が多い地域に大きな被害を与えたことが報じられていました。メディアは、暴風と洪水で、かなり広範囲に農作地が破壊されたと報じています。

時期を見ますと、台風以前から大雨が続いていた場所があるようで、以下は中国吉林省の 9月1日の洪水の様子だと記されています。

9月1日 吉林省の洪水の状況

希望之聲

無常なのは、今、東アジアに向かっている台風 10号も、これらの地域をまたも直撃すると見られているのです。台風 10号は、東アジアに向かう台風としては史上最強クラスのスーパータイフーンとなりつつありまして、その台風がその前の台風と、北朝鮮と吉林省においては、ほぼ同じようなルートを辿るようなのです。

以下は、日本の気象庁の 9月5日の台風予想進路図に、北朝鮮と中国吉林省の場所を加えたものです。

台風10号の予想進路

typhoon.yahoo.co.jp

この予想の通りですと、北朝鮮と吉林省は、前回よりも強力な台風の直撃を受ける可能性があります。

とはいえ、この台風 10号は、東アジアを直撃する台風としては異例の規模で、そして最も大きな規模で直撃を受けるのが、日本ということになりそうですので、他の国がどうだといっている場合ではないとも思いますが、もともとが生活防御やインフラを含めて、さまざまな部分で脆弱な北朝鮮や中国北部の被害は懸念されています。

ここ数年の自然災害でよく感じられることが、「無慈悲」という観念で、たとえば九州を中心とした西日本は、今年の夏前までの豪雨被害からさえまだ復旧していない場所もあるはずで、心配されるところです。

 

今回は中国の話ということで、話を戻しますが、最近知った中国に関しての興味深い出来事として、

「中国の政府高官と富裕層が次々と国外に脱出、移住している」

ことが明らかになったことでした。

 

 

キプロス政府の文書が示す中国高官たちの国外逃亡

これは、もともとは中東カタールの報道社アルジャジーラが、独占記事として、キプロス政府の「キプロス文書」(Cyprus Papers)と呼ばれる文書を入手し、その内容を報じたところから始まりました。

キプロスは地中海東部にある島にある国家ですが、欧州連合(EU)加盟国であり、キプロス政府は外国人に対して、「キプロスに投資すれば、ゴールデンパスポートを申請できる」という投資プログラムをおこなっているのです。

このゴールデンパスポートを取得すると、「 EU 26カ国すべてを自由に行き来、あるいは就労できる」のです。

投資額は、215万ユーロからですから、日本円で 2億7000万円ということで、ある程度の富裕層でないとできないでしょうが、この文書の一覧の中に、500人以上の中国人が含まれていることがわかったのです。つまり、その規模の富裕層が国外に逃亡している。中国は二重国籍を持てないですので、自国を捨てるつもりでないと、これはできません。

以下は、報道からの抜粋です。

多くの中国高官が、密かにキプロスへ移動

カタールの放送局アルジャジーラは8月23、24日に独占調査レポートを発表し、中国高官を含む海外移住した人のリストを公開した。

その多くは中国共産党の最高意思決定機構、全国人民代表大会(全人代)と政府の諮問機関である全国人民政治協商会議のメンバーであることを明らかにした。

同局が入手したキプロス政府の『キプロス文書』によると、キプロスは 2017~19年にかけて、 70カ国以上に 1400の「ゴールデンパスポート」を承認し、うち 500以上が中国人だという。

欧州連合(EU)加盟国のキプロスは、不動産の購入など 215万ユーロ(約 2億 7000万円)を投資すれば、「ゴールデンパスポート」を申請できるという「キプロス投資プログラム」を 2013年に開始した。

この「ゴールデンパスポート」を取得すれば、EU 26カ国を自由に渡航したり、就労したりすることができる。

調査によると、同パスポートを取得した人の多くはロシア人、中国人、ウクライナ人だという。申請者が書類を提出すれば許可され、審査基準が非常に緩いと指摘されている。

中国の法律では、二重国籍は認められておらず、全人代などのメンバーは、外国籍を持つと代表の資格が取り消されるという。epochtimes.jp 2020/08/27)

キプロス政府発行のゴールデンパスポートを取得するには 2億7000万円もの投資をしなければならないわけで、中国でそれだけの資産を持つ人たちというのは、地位も立場も国内でずっと上の方の人たちでしょうし、本来なら「そのまま中国にいたほうが良さそう」とも感じるのですが、現実にはそういう人たちから真っ先に「逃げて」いる。

この記事によると、中国では、外国籍を持つと全人代メンバーなどの資格が剥奪されるということで、つまり「中国に戻る気はない」という意志のあらわれなのかもしれません。

政府高官になればなるほど、いろいろと国の内部的な事情を知って、こういう行動に出るのかな、とも思います。

 

 

死者と生者の祭事

ところで、今のパンデミック下の異常な社会が作られたキッカケは、新型コロナウイルスの登場でしたが、それが最初に発生したとされている中国の武漢で、9月2日に、

「鬼节」

という祭事が行われました。

冒頭の写真がそれです。

この漢字の意味がわからなかったので、中国語から英語に翻訳しますと、

「 Ghost Festival (ゴースト・フェスティバル)」

つまり、「幽霊祭」という意味の祭事となるようです。

中国の各地であるもののようですが、冒頭の写真は武漢での「幽霊祭」です。この日には、風習として紙幣を含む紙などを街中で燃やすのだそう。

中国の辞書的な説明ではいかのようなもののようです。

幽霊祭

幽霊祭は、その名のとおり、霊にまつわる祭事であり、霊を崇拝する祭事だ。霊への概念は、東洋と西洋の文化では異なるところがあるが、人間の死は常に霊文化の概念の主流だった。

中国の漢字では、幽霊は、人間のように見える怪物を意味している。その後、それは次第に進化して変化していった。鬼节

この「幽霊祭」では、霊に対して、邪悪な霊や祖先などの霊など、いくつか対応の違う方法がとられるうですけれど、それはともかく、多少ショックだったのが、

「中国では、死者との共同作業の《祭》が、中止されずに今年も普通におこなわれている」

ことでした。

先日の以下の記事で書きましたように、日本では、由緒ある「死者を弔い、死者と共同で作る」という意味の祭事は、ほとんどが中止か規模の縮小となっていて、そして、それは全世界に及んでいます。

神を黙らせる時代が始まった : 日本そして全世界での祭事の停止の意味
投稿日:2020年9月2日

冒頭の写真が掲載されていた記事には、

「今年前半には、武漢からおびただしい数の人々が去っていったが、その数はいまだにわからない」

とあり、これは武漢から去っていく転居などによる人々の流出と共に、「亡くなった人の数」のことも示しているようです。

確かに、武漢で都市封鎖中に実際にどんなことが起きていたのかはいまだによくわかっていません。

それでも今、武漢では「死者を弔い、死者と分かち合う祭」が平年通りに行われているということに対して、ややショックを感じたのです。

何しろ、日本はそれをおこなえない状態なのですから。

肉体を持つ生者と、肉体を持たない死者の間の式典としての祭の復活が、この世が元に戻ったかどうかを知る指標となりそうですが、来年はどうでしょうね。

 

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