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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

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ジ・エンドに向かう欧州、そして日本

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過去最悪の感染状況に突入

昨日、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症情報のページを見て、「またも日本の 1日の死者数が過去最多を更新」していることを知りました。

2023年1月6日 日本の1日のコロナ死者数が過去最多を更新

厚生労働省

 

理由は定かではないですが、現在、世界的に報道メディアは、「日本のことにふれない」という一種の規制的なモードにあるようで、日本の現在の危機的な状況は、世界的にほとんど伝えられていません

日本国内でも、です。

「現在、コロナの感染状況がパンデミック以来最悪の状況にある」

ということをご存じない方が多いように思います。

しかし、データが物語るところは現在が過去最悪であり、以下のタイランドメディカルニュースの記事のタイトル通りとなっています。

(報道) 日本での SARS-CoV-2 変異株クラスターの猛攻撃は現在、中国よりも深刻だ。231,000件の COVID-19症例、そして過去24時間で 456人が死亡している
SARS-CoV-2 Variant Cluster Onslaught In Japan Is Now Worse Than China! 231,000 COVID-19 Cases, 456 Deaths In Last 24 Hours!

 

この「中国よりも深刻だ」というのは勢いでつけた感じと思われ、何しろ中国は、日々の症例数と死亡者数の発表を停止しましたので、具体的な数はまったくわかりません。

当局による聞き取り調査での「推定感染率」の数字があるのみです。

いずれにしましても、実態がわからない中国はともかく、日本はこのような事態に陥っている上に、

「これが中国の国境が開かれる前の状況」

だということも、先行きの重さを感じます。

 

 

[記事] 中国保健当局の調査で四川省のコロナ感染率は 63%…。日本人の大多数が感染増強抗体を持っている中でこんなものが国に入ってきたら…
 In Deep 2022年12月29日

 

日本の現在の状況は、「始まりに過ぎない」という可能性が高くなってきています。

今回は日本の現在のコロナをめぐる状況、特に「循環している変異株の種類」等を冷静に見てみたいと思います。

 

 

そして欧州の惨状

ところで、先日、韓国の中央日報の日本語版で、「西欧では相次ぎ「パンデミック終了」エンデミック宣言」という報道がありました。

長い記事ですが、冒頭は以下のように始まっているものでした。

中国で新型コロナ急増する時…西欧では相次ぎ「パンデミック終了」エンデミック宣言

西欧の主要国で新型コロナウイルスをこれ以上パンデミックではなく、エンデミック(風土病)と見る動きがますます明確になっている。

ドイツメディアによると、ドイツの著名なウイルス学者であるクリスティアン・ドロステン氏は26日、「新型コロナウイルスのパンデミックは終わった」との見解を明らかにした。

続けて「われわれはこの冬、初めてエンデミックとしての新型コロナウイルス拡散を経験している」とした。新型コロナウイルス感染者が増えても症状が軽く致死率が低くなり、日常回復が可能になったという意味だ。

彼は「ドイツを含む欧州諸国がパンデミックを終わらせることができたのは新型コロナウイルスワクチン接種キャンペーンに成功したため。これに対して現在新型コロナウイルス感染が急速に拡散している中国はそのようにできなかった」と話した。 中央日報 2022/12/27)

 

記事は少し前のものですが、読んだのは昨日でした。

それで、「ヨーロッパはそんなに良い状況になっているのか」と思いまして、今朝、ヨーロッパのいくつかの国の「コロナ死亡数の推移」を見てみました。

何しろ記事では、「新型コロナウイルス感染者が増えても症状が軽く致死率が低くなり、日常回復が可能になったという意味だ」と述べているわけで、これは、ヨーロッパの死亡者が圧倒的に減少していないと出てこない言葉です。

 

ところが、データを見た途端、

「エンデミックどころか、ジ・エンドのミックスじゃねえかよ」

と呟かざるを得なくなった次第です。

 

以下のそれぞれの記事にグラフを掲載していますが、一言で書けば、

「ヨーロッパ各国で過去最大レベルの死亡が起きている」

のでした。

 

ヨーロッパの惨状

(参考記事)フィンランドの1日の新たなコロナ死者数がパンデミック以来で最多の330人に(2023/01/07)

(参考記事)デンマークの1日の新たなコロナ死者数がパンデミック以来で最大に(2023/01/07)

(参考記事)スウェーデンの1日の新たなコロナ死者数が過去約1年9か月で最大の315人に (2023/01/07)

(参考記事)ベルギーの1日の新たなコロナ死者数が過去約2年で最大の167人に(2023/01/07)

(参考記事)イタリアの1日の新たなコロナ死者数が過去2年で最大の798人に (2023/01/07)

(参考記事)ドイツの1日の新たなコロナ死者数が過去8か月で最大の349人に (2023/01/07)

(参考記事)フランスの1日の新たなコロナ死者数が過去10か月で最大の423人に (2023/01/07)

(参考記事) 日本の1日の新たなコロナ死者数が過去最多を更新 (2023/01/06)

 

そのうちのいくつかのグラフは以下のようになっています。小さくなりまして、見にくいとは思いますが。

ヨーロッパのいくつかの国のコロナ「死者数」の推移

ourworldindata.org

 

先ほどの記事の「症状が軽く致死率が低くなり、日常回復が可能になったということだ」というのは、このようなことをあらわすのでしょうか。

記事の科学者の国であるドイツも、「症状が軽く致死率が低くなり」と述べていたすぐ後に、過去 8か月で最大の 1日のコロナ死者が記録されています。

 

しかし、ヨーロッパにも賢明な国があります。

イギリスです。

中国方式を取り入れて、死亡事例数の発表を「停止した」のです。

イギリスのコロナ死者数の推移

ourworldindata.org

 

中国は、公式発表を停止して非難されていますが、英国は 1か月以上前からそれを行っていて、なぜか非難の対象になりません。

 

まあともかく、このように「データを公開しない」という新たな方法により、英国は文字通りの「エンデミック」を達成しています。

もちろん、数字は公表されなくとも、他のヨーロッパのデータを見る限り、英国も大変なことになっていると見られます。

現場は修羅場のはずです。

これ以前から、イギリスは「救急車の待ち時間が日に日に長くなっている」ことが報じられています。

[記事] イギリスの救急車待ちが地域的に「2日以上」になっている模様。その中で、コロナとインフルエンザが同時に急増中
 In Deep 2022年11月8日

 

最近発表された公式データでは、

「2022年10月の救急車待ち時間が過去最長となった」

ことが示されています。

英国の救急車待ち時間の推移 (平均待ち時間が 60分超)

telegraph.co.uk

このグラフが示されていたのは、英テレグラフの 2022年12月30日の報道で、そのタイトルは、

「英国民保健サービスはすでに崩壊している」

でした。

 

さきほどのヨーロッパのコロナ死者数のグラフを見ますと、ヨーロッパの他の国でも、ある程度、医療が混乱している地域もあるかもしれません。

少し前に、ノルウェーのトロンハイムという市で「死者が多すぎて、葬儀場が機能しなくなっている」ことをお伝えしたことがあります。

[記事] ノルウェーで死者のあまりの急増に葬儀場が機能不全に。葬儀は最大で2週間待ち。死者急増の原因は不明
 地球の記録 2022年12月25日

 

なお、ノルウェーは他のヨーロッパ諸国ほど深刻なコロナ死亡状況にはないです (それでも、昨年夏以来最大のコロナ死亡数が 1月3日に記録されていますけれども)。

すでにこのような状況のヨーロッパですが、多くの観光立国を抱えるヨーロッパには、1月8日の中国国境開放と共に、非常に多数の観光客の方々が中国から見えられると思います。

ヨーロッパはすでに大変なことになっていますけれど、今後、収拾がつかないところにまで行き着く可能性もあります。

すべての国や地域が、英国や中国方式である「数字の公表停止」に踏み込まない限りは、数はさらに拡大していくと見られます。

しかし、それでも、ヨーロッパは日本よりまだましかもしれません。

 

 

日本で蔓延している変異株の奇妙さ

地域や病院によって異なるとは思いますが、今現在の日本では「限界に達している病院」が数多くあるようです。

そのような医療従事者の方の SNS も散見されます。


twitter.com


twitter.com

 

ところで、現在、日本で流行している「変異株」はどのようなもので、そして、それは欧米などと比較してどうなのかを見てみました。

前回の以下の記事では、今、世界中で報じられている XBB 1.5 という変異株について取りあげました。

 

[記事] 日英米を含む西側メジャーメディアがこぞって「すべての免疫を回避する変異種を生み出したのはワクチンである可能性がある」と連呼する不気味
 In Deep 2023年1月5日

 

私も、この XBB 1.5 が日本でも蔓延しているのかなと思っていたのですが、日本で現在循環しているコロナ株の分析ページを見ましたら、

 

「現在、日本での XBB 1.5 株の流行はゼロ」

 

であることがわかりました。

コロナ株の国ごとの分析ページがありまして、以下が現在までの半年の間、「日本で流行していたコロナ株の分布の割合」です。数値は現在の数値だと思われます。

日本で検出されたコロナ変異株の検出率の推移 (過去6か月)

cov-spectrum.org ※ XBB とだけ書いてしまいましたが、XBB 1.5 です。

 

XBB 1.5 は「 0%」とあり、少なくとも現在は、日本では流行が「終わっている」ようです。

しかも、国別のグラフを見ますと、この XBB 1.5 株は、大流行が報じられていたアメリカにおいても、すでに流行が終わっていることが示されます。

XBB 1.5 株の過去6か月の国別の検出率の推移

cov-spectrum.org

 

では、日本で多く検出されているのは、どのような変異株なのかというと、先ほどのグラフで、10%程度以上の数字が示されているものは以下のようになります。

2023年1月6日現在、日本で検出されている主な変異株

BA.5 77.2%

S:346T 36.7%

S:460K 23.8%

BQ.1 11.7%

BA.2.75 9.5%

cov-spectrum.org

 

最も多いのは、「 BA.5 」というもので、77%を占めます。このオミクロン BA.5 は、この秋からのコロナワクチンにも「BA.4-5 対応」のものがあります (厚生労働省)。

ということは、BA.5 対応のブースターを接種した方々が世界で最も多い日本の場合、この BA.5 の感染は「少ないはず」なのですが、国別で見ますと、

「 BA.5 は、日本が世界最大の感染率」

となっていました。

オミクロン BA.5 株の検出率の推移の比較

cov-spectrum.org

 

黄色のラインはアメリカで、紺色はデンマークです。

日本以外の国では、10月頃から BA.5 の占める割合が緩やかに減少していますが、日本だけ高い検出率を保ったままです。

理由はわからないでもないですが、日本は BA.5 ブースター接種率が世界一である、ということと関係がある「かもしれない」ということ以外は、ここではふれません。

 

しかし、今後優勢になりそうな株がデータで示されているかと思って見ていましたが、ぶっちゃけ、「それはわからない」という感じです。

中国からどんな株がやってくるのかということにもよりますが、中国国内での民間によるコロナの解析は禁止されていますので、

「来るまで正確なところはわからない」

ということも言えそうです。

 

ちなみに、現在、世界の多くで圧倒的な優勢を誇っているのは、どうやら、

XBF

という変異株のようです。

こちらの分析ページによれば、非常に多くの国で、「最大 100%」などの数値が示されています。

この XBF は、中国がコロナに関する公式発表を停止する前日までは、

「中国の 7割程を占めていた」

ことがわかります

現在、日本では、この XBF 変異株は、「 0.1%」と非常に小さな割合ですが、これが優勢になっていくのでしょうかね。

 

変異株によっての「症状の違い」は、今のところよくわかっていないですが、XBF が比較的多かったかもしれない中国では、「激しい嘔吐と下痢」の症状がかなり報告されていました。

[記事] 独自の変異株が流行していた中国で、世界で主流の XBB コロナ株の流行も始まり、一大重複感染状況に。上海周辺では過度な下痢症状が拡大
 地球の記録 2023年1月6日

 

この「激しい嘔吐と下痢」が、 XBB などによるものなのか、 XBF という株によるものなのかはわかっていません。

しかし、日本の場合、これまで、コロナにかかって非常に激しい下痢や嘔吐の症状があるということは、あまり聞いたことがないような気もしますので、今まで経験したことのないような強い下痢や嘔吐が見られた場合、その可能性もあるのかもしれません。

しかし、ノロウイルスなどのウイルス性の感染性胃腸炎でも下痢や嘔吐はありますし、今は感染性胃腸炎の流行するシーズンでもありますから、判断は難しいところかもしれません。

いずれにしましても、日本が、他の主要国と比較すると「わりと独自の変異株の流行を見せている」ことは興味深いです。

ともかく、この冬から春は、過去 3年のパンデミック期間で最大の試練の時期となると見られます。

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