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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

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フィンランドの「年齢構成リセット」に見る日本の1日のコロナ死が今の20倍を超える日

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それは見間違いではなかった

前回、ヨーロッパの現在のコロナ「死」の状況を書かせていただきました。報道されなくなった「データ上だけの人の死」です

[記事] ジ・エンドに向かう欧州、そして日本
 In Deep 2023年1月7日

 

しかし、国によっては、「ジ・エンド」ではなく、リスタートあるいは「リセット」に進むために動いていることを漠然とデータから悟りました。

上の記事では、ヨーロッパの何カ国かのコロナ死亡数の推移を取りあげています。

それらのデータを見ている中で、

「え?」

と思った国があったのですが、昨日は、いろいろな国をバーッと見ていた中でのことでしたので、「見間違いか何かだよな」と思っていたのですが、今朝もう一度データを見てみまして、それが見間違いではないことを知りました。

まず、日本の現在のコロナ死が、他のどんな国や地域よりも悪化しているということは、以下のグラフで、他の大陸などとの人口あたりのコロナ死亡数の比較を見てわかります。

人口100万人あたりのコロナ死亡数の比較 (7日移動平均)

ourworldindata.org

 

このように、世界でも突出して死亡率の高い日本ですが、その日本と「ある国」の死亡数の推移を比較してみます。

北欧のフィンランドです。

これは、7日移動平均ではなく、人口 100万人あたりの日々の新たなコロナ「死」の推移の比較です。約 3年間の推移です。

日本とフィンランドのコロナ死亡数の比較

ourworldindata.org

 

「なんだこれ?」

と思われないでしょうか。

大陸同士の比較できわめて高いコロナ死亡率を示している日本が、フィンランドと比較すると、

「大した死亡数ではないようにさえ見える」

というようなものとなっています。

人口がまったく異なりますので、実数は日本のほうがやや多いですが、それにしても異常といえる死亡率です。

人口は、

 

日本 1億2570万人

フィンランド 554万人

 

と、フィンランドの人口は、日本の 22分の1程度ですが、たとえば、最新のデータにある 1月5日の 1日のコロナ死亡の「実数」は、

 

日本 334人

フィンランド 330人

 

と、さほど差のないものとなっています。

人口 100万人あたりのコロナ死の数は、 1月5日のデータでは、

 

日本 100万人中 2.69人

フィンランド 100万人中 59.56人

 

となっています。

フィンランドの人口あたりのコロナ死亡数は、「日本の 22倍」という、一種とんでもない数値となっているのでした。

 

しかも、先ほどのグラフでわかりますように、フィンランドでは、2022年の 1年をほぼ通じて、「一貫して死者が多い」のです。

「なんだこれ?」

と改めて思いましたが、こんな感じでは、フィンランドでも大きく報じられているのだろうなと思って、フィンランドの報道を見てみましたら、

「コロナのコの字もない」

ということになっていまして、日本同様に、報道に何らかの規制あるいは、報道管制が敷かれている気配があります。

しかしこれが、規制の「気配」ではなく、おそらく事実だろうと思えるのは、フィンランドの英語報道にあった以下の記事でした。2022年12月30日、つまりつい最近の報道です。

フィンランドでは2021年に 952人がコロナウイルスで死亡した

helsinkitimes.fi 2022/12/30

統計局によるフィンランドの死亡統計レポートは、2021年に合計 952人がコロナウイルス感染症で死亡したことを示している。そのうち、200件のケースは、基礎疾患を持った人たちだった。

「死亡の原因としてコロナウイルス感染症を患っている人たちは、多くの場合、複数の病的状態にありました。彼らの約40%が根本的な死因として心血管疾患を患っており、約45%が記憶障害または癌を患っていました」と、統計の専門家は述べた。

 

この文脈から、なぜ「報道に規制がかかっている」と感じるのか。

フィンランドという国は優れた統計の体制を整えている国です。

2022年12月30日の報道なら、少なくとも、前日までのデータは明確に存在しているわけで、つまり、報道では、2022年全体の「コロナ死の統計」に言及して構わないと思うのですが、

「 2021年の数を述べている」

という不自然さがあります。

そして、フィンランド統計局の数値を見て、「なるほど」と思いました。

2022年の数値は「とても報じられない」のです。

先ほどの報道では、2021年全体を通して、フィンランドでは 、「 952人がコロナで亡くなった」と書かれてあります。

そして、以下がフィンランド政府の統計です。実際はフィンランド語ですが、日本語にしています。

2020年から2022年までのフィンランドの公式コロナ死亡数

koronatilastot.fi

 

2021年は、1年間で 952人とありましたが、2022年は、以下のようになっていました。

2022年のフィンランドの月別コロナ死亡数

1月の死亡数 435人
2月の死亡数 411人
3月の死亡数 643人
4月の死亡数 737人
5月の死亡数 426人
6月の死亡数 218人
7月の死亡数 314人
8月の死亡数 361人
9月の死亡数 366人
10月の死亡数  636人
11月の死亡数  552人
12月の死亡数  140人 (12月は途中)

1月から11月までの合計 5,099人

koronatilastot.fi

 

このようなデータが出ているということは、12月30日の報道であれば、集計中の 12月のデータを除いたとしても、

「2022年は 11月までで 5,099人のコロナ死があり、2021年より 4,000人以上多かった」

と報じられたはずです。

集計中の 12月のフィンランドのコロナ死も、グラフでは、10月 (636人)や 11月 (552人)などと、ほぼ変わらないように見え、フィンランドでは、「 2022年は、前年より 5000人前後コロナ死が多かった」といえると思います。

普通なら、このようなことは、少なくとも国内向けには報じていいと思うのですが、メジャーメディアでは見当たりません。

しかしですね。

このフィンランドの公式統計を見ていまして、気づいたことがありました。

特に陰謀論めいて話すつもりはないです。データを示させていただくだけです。

フィンランドの統計をご紹介します。




 

高齢者だけのブースター

先日の記事などでは、日本のコロナ死者数だけが唐突に上昇していっている理由について、明白な部分はわからないながらも、他国とのグラフとの比較と相関で、最も一致しているのは、「ブースター接種率」との関係でした。


ourworldindata.org

 

フィンランドに関しては、 2回目の接種までは、日本と同様のものでした(日本 83%、フィンランド 78%)。

しかし、ブースターとなると、比較になる数ではありません。日本がブースター接種率 132%なのに対して、フィンランドは 77%であることが示されています。

フィンランドの尋常ではないコロナ死の理由に「ブースターは関係ないのかなあ」とも思ったのですが、しかし、上の数値は「国家全体の数値」です。

 

フィンランドの公式統計を見て「やや驚くべきこと」がわかりました。

まず、フィンランドの「年齢別の接種回数の比率」です。ここも日本語にしています。

年齢別の接種回数の分布

yle.fi/

3回目接種までは、18歳以上で比較的広く接種していますが(それでも、40代以下は半分以下で、若い年齢層はほぼ打っていない)、茶色で示された 4回接種は、

「ほぼ高齢者」

ということになっています。

70代と 80代では 70%以上が 4回目を接種していることがわかります。

こういう場合、「予防接種というものの元々の意味から考えると」つまり、本来なら、4回目のブースター接種をした年齢層が「より、高度にコロナウイルスから守られる」はずです。

以下は、フィンランドのコロナ死の年齢別分布です。

フィンランドのコロナ死亡事例の年齢分布

yle.fi/

 

高齢者のほうが多く亡くなるというのは、コロナに関する傾向としては、どこの国や地域でもそうですが、この率の差は相当大きいようには思うのですが、どうなのですかね。

日本の厚生労働省のデータでも、80歳より下と、80歳より上では死亡数に差はありますが…… ただ、日本でもブースターを接種しているのは高齢の方が多いかもしれず、あまり比較にはならなそうです。

 

しかし、言えるのは、2022年までにフィンランドでコロナによって亡くなった全コロナ死者数 7738人のうち

「 5112人が 80歳以上」

さらに、

「 6812人が 70歳以上」

そして、

「 7401人が 60歳以上」

なっています。

60歳以上が 95%を占めています。

 

さらに、フィンランドの全コロナ死 7738人のうち、

「 5000人以上が、2022年に亡くなっている

ことになります。

 

以下のグラフが示している通り、「感染数の平均が下がっても、死亡数はむしろ上昇している」こともわかります。

フィンランドの感染数 (上)と死亡数 (下)の推移

ourworldindata.org

 

この 2022年中盤から急激に増加したフィンランドの死者の年齢層もまた、そのほとんどが高齢者であったはずです。

直接的な原因はコロナだったとしても、なぜ、前年より、2022年に前年とは比較にならない数の高齢者たちがコロナで亡くなるようになってしまったのかということでもあります。

 

最近の以下の記事では、「免疫の抑制が長期にわたって続くことが最も大きな問題なのではないか」ということを書かせていただきました。

 

[記事] コロナワクチンの最大の問題点がようやくわかってきた
 In Deep 2023年1月4日

 

フィンランドという国家そのものには、いろいろとあります。たとえば、福祉大国と言われてきたフィンランドの福祉は、実際には「崩壊の危機に面している」ということは過去数年言われていました。

そもそも、医療は、コロナ前からやや崩壊していたようですし。こちらの日本語のフィンランド紹介ページには以下のような記載があります。

 

(「世界一幸せな国」フィンランドの社会問題、より)

> 精神病以外にも、一般に、公立病院の混雑が問題になっています。コロナも関係していますが、コロナ以前にも国立病院で診てもらうには何週間何ヶ月間も待たないといけない時がありました。特に歯医者の場合は、半年待ちもあり得ないことではないです。 suomikun.com

 

歯医者が半年待ちというのは、ちょっとあれですが、フィンランドは、失業率も日本の 3倍近く( 6.7%)で、特に若い人たちの失業が増加していて、そして看護師不足もあるようです。

結局、国家としてのフィンランドは、もう何年も前から「リセットしなければいけない局面にあった」ことは事実だと思われます。可能ならば、年齢別のリセットを、です。

 

もちろん、それと今回ご紹介したデータと関係があるとは言いません。

 

しかし、コロナという「偶然」により人口構造に変化が出たことは確かだと思います。人口 550万の国での 7000人の死というのは、そんなに小さなことでないはずです。

ちなみに、フィンランドは最新の 1月6日のデータで過去最大の 1日の死者数を記録していますので、これが頂点ではなく、いまだに死の波は増加している途中だと見られます。

 

しかし。

 

今回の話は「フィンランドは大変だ」というものではないです。

そうではなく、フィンランド以上にブースター接種が進んだ日本はどうなるのか、ということです。

フィンランドの最新のコロナ死のデータは、人口比で日本の 22倍でした。

日本の最新のコロナ死は、厚生労働省の 1月7日のデータで 463人です。

22倍は、約 1万人です。

つまり、日本においても、フィンランドと同率の「コロナにより 1日 1万人の方が亡くなる」という日が来ないとはいえないかもしれない、ということを書きたかった次第です。

ここまで書かせていただいた流れから、日本とフィンランドの死亡率が同率になるという話は突飛だと思われますでしょうか。

突飛な話なら、それでいいのです。

1日1万人が亡くなるというような社会は、それはあらゆるシステムにおいて確実に機能不全の世の中となるわけであり、私自身も、そんな中で生きたいわけがありません。

そうならないことを願っています。

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