欧州検察庁の「やる気」は不明
先日、欧州議会の議員が「EU のコロナワクチン購入は人類史上最大の汚職スキャンダルだ」として、声明を発表したことを書かせていただきました。
[記事] 最期のワクチン戦争が始まる : 欧州議会の議員が「EU のコロナワクチン購入は人類史上最大の汚職スキャンダルだ」と声明を発表
In Deep 2022年10月15日
これは、ミスラフ・コラクシッチ欧州議会議員が声明を発表したのが、10月12日ですかね。
それで、昨日、「欧州検察庁」が、ヨーロッパでのコロナワクチンの購入関しての調査を開始したことを知りました。
以下に、欧州検察庁のニュースリリースを掲載していますが、それはもう短いリリースでありまして、「なんか頼りならない感じがする」ものではあります。
(報道) 欧州検察庁がヨーロッパのコロナワクチン契約についての調査を開始 (2022/10/15)
ニュースリリースに書かれているのは以下だけでした。
( 欧州検察庁のニュースリリースより)
> 欧州検察庁 (EPPO) は、欧州連合での COVID-19 ワクチンの取得に関する調査が進行中であることを確認しています。この例外的な確認は、非常に高い公共の関心の後に行われます。現段階では、これ以上の詳細は公開されません。
ただ、ちょっと面白かったのは、このページにワクチンの写真が掲載されていまして、「それは別に要らないのでは」という感じがしたのは面白かったです。
以下の写真がリリースに併載されていました。
ちなみに、この欧州検察庁の他のニュースリリースを見ますと、
「詐欺の案件ばっかりかよ」
という感じで、並んでいる事案は、以下のようなタイトルばかりでした。こちらに一覧があります。
・イタリア: 欧州検察庁は、2012 年にエミリア・ロマーニャで発生した地震後の再建資金に関連する 70万ユーロの詐欺を発見した
・ルーマニアの医療リハビリテーションセンター : ビジネスマンと会社が詐欺とマネー ロンダリングで起訴され、EU の資金で 300万ユーロ以上の損害が発生
・リトアニア:最大34万3000ユーロの信用詐欺で5人逮捕
・偽造と詐欺未遂で起訴された難民を監督するギリシャの警察官
・ラトビアで 4人が調達詐欺で有罪判決、78万ユーロの EU 資金が全額回復
本当、日本だけじゃなくて、世界のどこでも「詐欺ばっかり」な感じです。
ロシアの RT の最近の報道でも、「世論調査では、82%のロシア人が、詐欺を経験したことが判明」という記事がありました。
この「経験した」というのは、詐欺の被害に遭ったということではなく、そういうようなものとふれたことがあるという意味だと思います。
日本でいえば、詐欺系のスパムメールとか電話だとかのことだと思いますが、メールや電話なら私自身もずいぶん経験したことがありますので、この 82%というのは理解しやすい数字のような気もします。
参考までに、その RT の報道を一部ご紹介します。
世論調査 : ロシア人の 82% が過去 6か月間に詐欺を経験したことがある
Опрос: 82% россиян за последние полгода столкнулись с мошенничеством
RT 2022/10/14ロシア人の大多数 (82%) は、ここ数か月で詐欺の試みを経験していた。これは、 NAFI 分析センターの専門家が実施した調査結果によって証明されている。
作業の過程で、専門家たちは最も一般的な詐欺スキームのいくつかを特定した。
トップは、たとえば暗号通貨やテクノロジーなどに投資するなど、「投資」でインターネット上でお金を稼ごうとする詐欺的な提案が上位を占めていた。回答者の 55%がそのようなメッセージを受け取ったと報告している。ほとんどの場合、彼らはロシア南部連邦管区と北コーカサス連邦管区の居住者 (64%)、18~ 24歳の若者 (66%)、男性 (60%) だった。
その 2位は、「銀行」または「法執行機関」の代表者からの電話だった。内容は、銀行カードの詳細を調べたり、被害者の個人口座にアクセスしたりすることだった。ロシア人の 54%がこれに直面した。ロシア中央連邦管区の住民 (63%)、45歳から 54歳のロシア人、高等教育を受けた回答者 (63%) だった。
3位は、ウイルスまたは悪意のあるリンクを含む電子メールだった。詐欺師は同様のメッセージを送信して、被害者のデジタルデバイスをブロックし、ロックを解除するために金銭を要求した。ロシア人の 39%がそのようなメッセージを受け取ったと報告している。
4位は、銀行カードの詳細を提供する必要がある「国」からの支払いまたは補償を受け取るという申し出で占められ、5位は、友人を「助ける」などの内容となっていた。
さらに、専門家たちによると、インターネットで商品を売買する際に詐欺師に遭遇し (回答者の 29%)、有名ブランドの偽ページ (22%) であるフィッシングサイトにアクセスした。
「詐欺を報告したロシア人の割合は過去 6か月で 58%から 82%に 増加しました」とアナリストは付け加えた。
NAFI 分析センターのグゼリヤ・イマエバ事務局長によると、詐欺の急増は通常、社会経済的変化の時期に発生する。
「変化の間、人々は警戒心を失い、感情的に決断を下すことがよくあります。この背景に対して、詐欺師は荒れた海にいる魚のように感じます。今日私たちが目にする不正なアプローチの多様性は、攻撃者たちが新しい状況に適応する能力が高いことを示しています」と説明し、金融リテラシーを向上させる必要性を述べた。
この調査には、ロシアの 53地域の 18歳以上の 1,600人が参加した。データの統計誤差は 3.4%を超えない。
ここまでです。
日本でも似たようなものなのだと思いますが、この中にある、
> 詐欺の急増は通常、社会経済的変化の時期に発生する。
という部分からは、日本でも、これから、こういう事案はさらに増加していくのかもしれません。
経済的、金融的な変化の本番はこれからだというのは否定しようがない部分があると思いますけれど、詐欺をする(上層部の)人たちはそういう時の人々の心の変化を理解しているということになるのかもしれないです。
だまされやすい時期であり、だます人々が活動しだす時期ということですね。
しかし、荒みましたね、世界中。
……次第に何の記事だかわからなくなってしまいましが、最近以下の記事を書いた後、読者様から、人々のエネルギー、あるいは単純に「情感の消失」について、お感じになられていることをお知らせいただくことがあります。
[記事] 2021年以来、人間のエネルギーは変わってしまったのだろうか
In Deep 2022年10月9日
良い時代というものもあったのかもしれない、というようなことのひとつして、私の好きな「かつての日本人」というのを示したもののひとつかもしれないものとして、1876年(明治9年)と1899年の二度、日本に来日したフランスの画家のフェリックス・レガメという人が、日本滞在時の日本人への思いを書いた『日本素描紀行』という著作があり、そこから抜粋させて締めさせていただきます。
日本も140年くらい前までは、こんなに「良かった」のかもしれません。
もちろん、今のほうがいいというお考えも否定はしません。
レガメ「日本素描紀行」(1876年)より
私は、午後三時から始めた貧しい人々の住む地域の散策から戻って来た。魚屋や八百屋の店先は、夕食のため、たいへん賑わっている。この時刻の盛んな活気は、やがて人気のない街の静けさに移っていくのだろう。
私は、深く感動して、頭をかしげて戻る。たった今見たすべてのことに、心の奥底まで動かされ、あの誠実な人たちと、手まねでしか話せなかったことが、たいへんもどかしい。
勇気があって機嫌よくというのが、陽気で仕事熱心なこのすばらしい人々のモットーであるらしい。
女性たちは慎ましく優しく、子供たちは楽しげで、皮肉のかげりのない健康な笑い声をあげ、必要なときには注意深い。すべての人が、日中は、家の中でと同じように通りでも生活をしている。
彼らは、私がどんなに彼らが好きであるのか、おそらく知るまい。また、自分たちに、どんなに愛される資格があるのかも知らない。
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