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11月29日にメルマガ第三次世界大戦が迫っているかもしれない中で「体に良い食生活とは何か」と考え込むを発行させていただきました。

2020年からの世界 中国という国 人類の未来

中国の新型コロナウイルス感染者数の「数字操作のカラクリ」が明らかに。当局は老人養護施設の320万人、刑務所の160万人、そして臨時病院の180万人を完全にカウントから除外し、そして多くの死を「死因不明」とする指示を出している

投稿日:2020年3月4日 更新日:


Thailand Medical News




 

タイと中国の中国当局に挑戦的なメディアが開示するさまざま

もともと感染拡大の当初の頃から、多くの人が新型コロナウイルスに関して中国当局が発表する数値をそれほど信用していたわけではないとは思います。

とはいっても、数値を独自に推定する根拠もないですし、これがどのような感染力のあるウイルスなのかということも最初の頃はわからなかったですので、「こんなものなのだろうな」と考えていましたけれど、さすがに今になり、韓国やイタリア、イランでは、毎日 500人とか、あるいは 1000人に近いような増加を見せている中で、

「中国の新規感染者が毎日どんどん減っている」

という数字を見まして、「そんなことあるわけないやん」と強く思うようになりました。特にこの数日の当局発表の数値はちょっとやり過ぎだと思っていました。

たとえば、3月4日の時点で、

韓国 昨日より 516人増加して 感染確認者は 5328人に

イタリア 昨日より 466人増加して 感染確認者は 2502人に

イラン 昨日より 835人増加して 感染確認者は 2336人に

というような状況となっている中、中国保健省の発表した 3月4日の中国の新規感染者については以下のようになっています。

中国 昨日より 119人増加

なっているのです。

このような中国の当局発表を聞きますと、さすがに誰でも、「だいたいやねぇ」(お、竹村健一さん)と言いたくなるのではないでしょうか。

「中国は人口 30万人くらいの国にでもなったんかい?」

というような皮肉も言いたくなるのですが、13億人の国で、この新規の患者数はないです。

何しろ、この新型コロナウイルスは、極端に感染力が強いわりには「発症率がわりと低い」といえるもので、あるいは、軽症である率もかなり高い。

つまりは、感染していて普通に生活している人がものすごくたくさんいる可能性が高いわけです。ですので、中国で封鎖されていない都市でも、実際にはかなり感染は拡大していると考えるのが妥当だと思います。

もはや現状では、中国から発表される数値は意味を成していないと考えられるのですが、しかしそれがどういうカラクリによってなされているのかはわかりませんでした。

そんな中、それについて、中国の北京に本拠を置くメディア「財新(カイシン)」が、複数の記事で、

「当局は、老人養護施設と刑務所と臨時収用施設の人員をカウントしていない」

という調査結果を曝露したのです。

中国には現在、14,823以上の高齢者養護施設があり、収用されている人の数は 320万人以上されています。

また、中国で刑務所にいる受刑者は、推定値として 160万人と言われています。

臨時収用施設というのは、報道では野戦病院という呼ばれ方をしていますが、新型コロナウイルス対策として、中国各地に次々と建てられた収用施設です。

たとえば、こちらの報道では、2月23日に、中国黄港市にある 6000人が収用されている施設の 1つで、収用されている人たちのほぼ 32%が新型ウイルスの検査結果に陽性だったと報告されていたと報じられています。

6000人の 32%ということは、このひとつの収容所だけでも、大ざっぱに 2000人近くの新規の患者が報告されたということになりますが、現在、このような臨時収用施設が、中国全土に 462カ所あり、施設の規模からは、収用されている人の数は 180万人以上だと推定されています。

下は、ひとつの臨時収用施設の内部の様子ですが、これでは、感染していない人もすぐ感染してしまう状況のようにも見えます。


thailandmedical.news

もちろん、高齢者施設も刑務所も感染しやすい環境であることは同じでしょうし、そういう人たちが少なくとも中国には 600万人以上いて、「それらの人々の感染者と死亡者数は、当局の公式の数値に反映されていない」ことを中国のメディア「財新」が報じたのです。

それと共に、メディア「財新」は、

人が死亡した場合、「死因不明」とするように当局は指示を出している

ことも伝えています。

メディア「財新」は登録した人員しか読めないメディアですが、それを世界に伝えたのが、新型コロナウイルスの報道において現在世界で最も「アツイ」と言われているタイの医療メディアである「タイランド・メディカル・ニュース」でした。

タイランド・メディカル・ニュースはすごいですよ。

新型ウイルスについても、非常に刺激的な記事を出し続けています。しかも、基本的にはどの記事も、査読されていないものも含みますが、発表されている医学論文に基づいているために、比較的信憑性があるのです。

最近の In Deep の以下の記事も、タイランド・メディカル・ニュースが最初に報じたものでした。

インドの科学者たちが発表した「新型コロナウイルスの中に存在するHIV要素」を中国やフランスの科学者たちも発見。それにより、このウイルスは「SARSの最大1000倍の感染力を持つ可能性がある」と発表

以下の報道は、見出しと簡単な説明だけですけれど、すべてタイランド・メディカル・ニュースが独自ニュースとして報じたものです。

新型コロナウイルスに関するタイランド・メディカル・ニュースのいくつかの報道より

中国の科学者が発表した最新の研究は、新型コロナウイルスが感染した男性患者を不妊にする可能性があると述べた (2020/02/16)

新型ウイルスが ACE2という受容体と結合して感染することと関係していまして、この ACE2 という受容体は、ヒトでは精巣と腎臓に多いため、それらの器官を傷つけてしまう可能性があるためと説明されています。査読されている途中の論文です。

アメリカ血液銀行協会は、新型コロナウイルスで汚染された血液による輸血感染を防ぐための予防策を講じることを推奨した (2020/03/03)

SARS が血液を介して感染していた可能性があるため、新型コロナウイルスもその可能性があるのではないかとして、アメリカ血液銀行協会(AABB)が対策を求めているというものです。しかし、新型コロナウイルスは「自分が感染していることがわからない」人たちが多いため、難しい問題となるかもしれません。

タイ保健当局が使用済みフェイスマスクをリサイクルする工場を摘発 (2020/03/03)

タイで「使用済みのフェイスマスクにアイロンをかけた後、箱に入れて新しい未使用のマスクのように見せて出荷」していた人たちが逮捕されたというものです。1日、1000個以上出荷していたそうです。というか、タイがどうのこうのということではなく、「世界中で同じようなことが起きているだろうなあ」と思った次第です。

他にもいろいろとあるのですが、「輸血感染」というのは、想像もしていなかったですけれど、もし、輸血からの感染があるのなら、この新型ウイルスの問題は、ずいぶんと長く先に続いていくものになるのかもしれません。

というわけで、中国当局に挑戦し続けるタイランド・メディカル・ニュースと中国の「財新」ですが、しかし、「財新」は、中国政府に近いところからも資金提供を受けているように書かれているのですが、大丈夫なんですかね。

財新の記事を引用しているタイランド・メディカル・ニュースの報道を少しご紹介したいと思いますが、感じとしては、「財新が控え目に報じていることを、タイランド・メディカル・ニュースが激しく表現している」という感じではありますが、中国当局の数値を信じるよりは、タイランド・メディカル・ニュースの記事の内容のほうが信憑性があると私自身は思います。

韓国やイラン、イタリアのものすごい感染者数の増加ぶりを見ていますと、中国当局の数値の信憑性はすでに崩壊していることがおわかりになるのではないでしょうか。

まずは、2月25日のタイランド・メディカル・ニュースからです。

 


中国当局は、71人の新たな死亡、508人の新規の感染という現実と矛盾した偽の報告を続けている

China Continues With Fake Reporting Of 71 New Deaths, 508 New Infections and As More Contradictory Cases Emerge
Thailand Medical News 2020/02/25

中国当局は 2月25日、過去 24時間で新型コロナウイルス関連の死者が 71 人となり、新規の感染確認者数が 508人しかいなかったと発表した。

この発表は、中国の感染状況がピークに達し、中国国内の感染拡大が抑制されているという錯覚を引き起こした。中国のこれまでの総死者数は 2,663人で、 感染者は 77,658人だ。

おそらく、これらの中国のデータを信じて賞賛するのは、WHO とその職員だけだろう。

中国の国民たち自身は、今や自国の政府に対する信頼を完全に失っており、実際の中国国内の状況を自分自身たちから外部へと暴露し始めている。

2月24日、勇敢な調査を続けている財新メディアの中国人ジャーナリストたちは、中国全土の多くの省が高齢者養護施設と老人ホームをコントロール下に置いていることを明らかにした。

報告によれば、中国の高齢者養護施設と老人ホームでは、数十万人の高齢者たちが新型コロナウイルスに感染しており、その多くが毎日死にかけている。

その事実を示す一例として、武漢では、高齢者養護施設と老人ホームの毎日の死亡者数と感染者数は中国の公式の記録として追加されていないことがわかっている。

中国には全体で 1万4823以上のこのような高齢者養護施設老人ホームがあり、320万人以上の人たちがそこで暮らしている。さらに、 すでに刑務所での集団感染と死亡の事例が全国的に発生していることが明らかにされている。

一方、当局は、中国の野戦病院(臨時収用施設)と検疫センターでは毎日、膨大な数の感染が引き起こされているが、ここでの死者と感染者の数も、中国の公式の数字には追加されていないことが調査で判明している。

また、黒龍江省は、多くの都市が過去 48時間に開始された隔離下にあるが、新型コロナウイルスの症例と死亡が制御不能になっていると報告されている。

匿名を条件として話した上海のある中国の医学研究者は、以下のように述べた。

「私たちの政府は経済の先行きに懸念を抱いており、何よりも経済の再建を進めることに関心を持っていることは理解しています。しかしそれは国民の健康と生命のリスクと引き換えにすべきものでしょうか」

「現在の状況は、ピークや回復にはほど遠いです。それどころか、この流行の初期段階よりもさらに悪化する可能性がある新しい段階にエスカレートしています」


 

ここまでです。

これが完全な現実かどうかはわからないですが、中国当局による「本日の中国全土での新規感染者数は 119人でした」という発表よりは、納得できる部分はあります。

もうひとつご紹介します。これは 2日前の比較的新しい報道です。

 


財新メディアによる新しい曝露では、中国は新型コロナウイルスの流行の実際の数字をいまだに隠し続けている

China Continues To Hide Real Coronavirus Epidemic Figures Still. New Exposure By Cai Xin Global Online Media
Thailand Medical News 2020/03/02

中国以外での新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、中国政府は、中国での感染の実態を隠蔽し、2020年3月の終わりまでに「中国国内の感染は完全に終息した」と PR する計画を進めていることがわかった。

中国の刑務所での死者数と感染者数が、独自の調査から、過去 7日間だけでも、日々上昇しているにもかかわらず、WHO と米ジョンスホプキンスのコロナウイルスのリアルタイム報告などの西側メディアは、中国の死亡と感染に関して低い数値を示し続けている。

しかし、中国では現在、介護施設、高齢者養護施設、野戦病院などの感染者と死者は、少なくとも過去 9日間はこれらの数字は毎日の数字に追加されていない。

中国は 3月2日、過去 24時間でわずか 202人の新規の感染確認と 42人の死亡数を報告し、多くの国際メディアが、この中国当局の数値を疑うことなく報道した。

ある中国の医師が、中国政府が依然として流行の深刻さを隠していることに憤り、メディアに、すべての中国の省での「死亡事例についての詳細」を調査するように依頼した。

すると、すぐに異常な部分が見出された。それは、過去 2ヵ月において、「死因不明」とされている死亡事例が大量に見出されたのだ。中国の病院では現在、検査されていない死亡事例は「死因不明」とするように指示されているが、すでに陽性と検査されている場合でも、その指示に従うように言われる。

さらに重要なのは、財新メディアの優秀な記者のチームが行った適切な調査報告書の存在だ。

その記事では、中国政府が再び新型コロナウイルスの毎日の報告方法を変更した、その変更内容について示している。それは、核検査や場合によっては CT スキャンによって新型コロナウイルス陽性を示しても、「症状のない場合は感染者としない」というものだった。

また、財新メディアの記事によれば、中国全土で症状のない感染者の数が大幅に増加していると見られており、多くの懸念と恐怖を引き起こしているという。


 

ここまでです。

ちなみに、こういうことから、ふと思い出したのは、かつての中国の指導者である毛沢東の言葉です。毛沢東は 1957年5月17日の党大会で、以下のように述べたことが記録に残っているそうです。

1957年5月17日の中国共産党党大会での毛沢東の言葉

「世界大戦だといって大騒ぎすることはない。せいぜい、人が死ぬだけだ。人口の半分が殲滅される程度のことは、中国の歴史では何度も起こっている。人口の半分が残れば最善であり、3分の1が残れば次善である」

こういう「中国共産党式思想」というのが、今においても続いているのかなというような気もしないでもないです。

私自身は、あまり陰謀とか隠蔽とかいう表現が好きではないですが、イランで 1日で 1000人近い感染者が出ている中で、中国当局の「本日の新規感染者は 119人でした」には、さすがにちょっと思うところもあり、これらのエキサイティングな記事をご紹介させていただきました。

それにしても、上のタイランド・メディカル・ニュースの記事には、

> 多くの国際メディアが、この中国当局の数値を疑うことなく報道した。

とあります。日本のメディアもそうでした。

今の日本のメディアは「デマに注意して下さい」と連呼していますが、「最も大きなデマにはだまされて下さい」ということなのかもしれません。

 
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