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緑茶の効用 : コロナウイルス感染予防策として浮上した緑茶は、抗ガン作用、抗肥満作用、抗不安作用を含む多くの「驚異的な効用」を持っていることを数々の論文から知る

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茶摘みと富士山




 

ウイルス感染予防の他にも数々の驚きの効果

皆さん、海藻食べてますかぁ! お茶飲んでますかぁ! (とても明るい人かよ)。

海藻と免疫の関係につきましては、過去記事「…「抗ウイルス策あるいはサイトカインストーム防御策」。それは海藻とフコイダンに」などをご参考いただければと思いますが、少し前に、緑茶に含まれているカテキン成分のうちのエピガロカテキンガレートの新型コロナウイルスへの抗ウイルス作用について、以下の記事を書かせていただいたことがあります。

治療薬として有望なクロロキン等より「緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートのほうが新型コロナウイルスへの抗ウイルス作用がはるかに高い」ことが公開された論文で判明。そして思う日本人の日常食のすごさ

それでデスね(外国人風?)、いやタイプミスですが、そのままいきます。

それで DEATH ね(多彩なタイプミスかよ)、まあ、それでですね、上の記事を書きながら「緑茶ってすごいもんなんだなあ」と改めて思った次第ですが、お茶はあまりにも身近で、それまで、

「そりゃまあ、良いのは良いだろうけど、まあ日常モノだし、効果はほどほどだよな」

と軽く見ていた自分に気づきました。

考えれば、海外ではアジアの一部の地域を除けば、緑茶というのは日常では一般的なお茶ではない場合が多く、ここまで徹底的に緑茶が日常の習慣となっているのは、日本くらいかもしれません。

世界的には、一般的に、発酵させた茶色いお茶(ウーロン茶とか紅茶など)を日常のお茶として飲む国や地域が圧倒的です。

ですので、海外の人たちのほうが、日常ではない視点を持って緑茶に対峙しているのではないかなと、海外の医学系のウェブサイトを見ていましたら、

「緑茶を摂取する 400 の理由」

という英語のサイトがありまして、その冒頭は以下のように始まっていました。

お茶は薬として始まり、飲料に成長した」と、日本の岡倉角三は『茶の本』で述べている。

「へえ、お茶って最初、薬だったん。ってか、岡倉角三さんって誰?」と調べましたら、これは、日本の思想家である岡倉天心の本名だそうです。この『茶の本』というのは、Wikipedia の項目にもなっていまして、以下のように書かれてあります。

茶の本 - Wikipedia

日本の茶道を欧米に紹介する目的で、1906年(明治39年)、米国ボストン美術館で中国・日本美術部長を務めていた天心が、ニューヨークの出版社から刊行した。茶道を仏教(禅)、道教、華道との関わりから広く捉え、日本人の美意識や文化を解説している。

新渡戸稲造の『武士道』と並んで、明治期に日本人が英語で書いた著書として重要である。

岡倉天心にとって「茶の本」は、現在を永遠とするための美の教典である。

こういうように、「現在を永遠とするための美の教典」というようなオオゴトになっている本のようですが、この著作は、英語で書かれたもののようで、ヨーロッパ各国の言葉でも当時翻訳され、その後、日本語へも「翻訳されて」出版されたようです。海外でも大変に著名な本のようで、そのために、海外の人でも読まれていた方がいたということのようです。

英語での説明で日本を有名にしたという意味では、この岡倉角三さんの『茶の本』はピコ太郎さんの PPAP みたいなものでしょうかね(違うわ)。

それで、この『茶の本』の

「かつてお茶は薬であった」

という引用から始まる「緑茶を摂取する 400 の理由」というサイトですが、これは医学系サイトでして、ページには、おびただしい数の「薬としての緑茶の効能」を研究した数々の医学論文が載せられています。

それをご紹介したいと思います。

そういえば、先ほどリンクしましたエピガロカテキンガレートについての記事について調べていた際、大塚製薬の「免疫を高める方法」というページに、

「緑茶を飲んだ場合と、飲まない場合のインフルエンザの罹患率」

を調べたデータがグラフになっていまして、以下のように、かなり明らかでした。


BMC Complement Altern Med.;11,15,2011

緑茶を飲んだグループでは、インフルエンザの罹患率が 4%程度で、飲まないグループでは、13%くらいが罹患していますので、「罹患率が 3分の 1くらい」になっていまして、ここまで顕著な差ですと、緑茶の抗ウイルス性作用は、かなり明らかな感じがします(手洗い、うがい、予防接種の奨励より、「お茶を毎日飲みましょう」という予防法のほうがインフルエンザ予防には効果があるのでは?)

さて、ここから「緑茶を摂取する 400 の理由」というページにありました中から、抗ウイルス以外の効用と、医学論文へのリンクをいくつか示してみたいと思います。

おおむね、緑茶には以下のような作用あることがが医学研究で認められているようです。

・抗ガン作用
・脳機能と認知能力の低下を抑制する(認知症の進行の抑制)
・コレステロールの低下
・抗酸化ストレス作用
・抗肥満作用

などです。

なお、論文はすべて英語ですが、ここでは日本語で記しています。

 


緑茶の効用

greenmedinfo.com

◎緑茶の天然ポリフェノールに「抗ガン作用」が認められる
・論文「癌疾患における酸化ストレスのモジュレーターとしてのポリフェノール:新しい治療戦略」 (Oxid Med Cell Longev 2015年)

◎緑茶は細胞死を抑制する
・論文「抗酸化メカニズムによるキナーゼ経路の活性化の阻害によるベータアミロイド誘発PC12細胞死に対する緑茶抽出物の阻害効果」 (Brain Res Mol Brain Resr 2005年)

◎緑茶は、炎症誘発性サイトカインの生成を低減する
・論文「緑茶ポリフェノールは、肥満および痩せたラットのリンパ球からの炎症性サイトカイン放出のプロファイルを変化させ、酸化的損傷から保護する」 (Int Immunopharmacol 2015年)

◎緑茶の抽出物は、筋ジストロフィーの動物モデルにおける壊死を軽減または遅延させる
・論文「緑茶抽出物は、筋ジストロフィーマウスの筋壊死を減少させ、活性酸素種から保護する」 (Am J Clin Nutr 2002年)

◎緑茶からの抽出物は、大幅な体重減少と、さまざまな生化学的パラメーターの数値を改善する
・論文「肥満の治療のための低カロリー食の補助としてのグリーンセレクト・ファイトソーム(※緑茶からの抽出物):臨床試験」 (Altern Med Rev 2009年)

◎緑茶のエピガロカテキンガレートが男性の脂肪酸化を高め、抗肥満効果を持つ可能性
・論文「エピガロカテキンガレートが肥満男性の熱産生と脂肪酸化に及ぼす影響」 (J Biol Chem 2007年)

◎緑茶に含まれるカテキンに、記憶退行を遅らせる作用がある
・論文「緑茶カテキンの毎日の消費は、高齢マウスの記憶退行を遅らせる」 (Biogerontology 2007年)

◎緑茶カテキンの毎日の摂取が、老齢マウスの脳機能障害を抑制した
・論文「緑茶カテキンの毎日の摂取は、老齢マウスの脳機能障害を抑制した」 (Biofactors 2008年)

◎緑茶とリンゴの抽出物を組み合わせた飲料がアルツハイマー病患者の酸化ストレスを低下させる
・論文「アルツハイマー病患者の酸化ストレスのバイオマーカーに対する抗酸化飲料の影響」 (Eur J Nutr 2016年)

◎緑茶は腎臓の損傷を改善する
・論文「緑茶は、ゲンタマイシン(※抗生物質の一種)によってラットに誘発された腎臓の酸化的損傷を改善する」 (Aging Clin Exp Res 2010年)

◎緑茶が「お肌の若返り」に強力に作用
・「緑茶と赤い光 - 肌の若返りに強力なデュオ」 (Photomed Laser Surg 2009)


 

このあたりまでとさせていただきます。

緑茶は、特に「肥満を抑制する作用が強い」ようで、緑茶と抗肥満に関する論文が非常に多かったですので、そのようなことに悩まれている方は、緑茶はいいものかもしれません。

また、緑茶を粉末にしたものが抹茶ですが、

「抹茶は、不安とストレスを軽減する」

という論文が、かなりあることも知りました。

以下はそのうちの 2つの論文です。

抹茶と不安の削減に関しての論文

◎抹茶は、ドーパミンとセロトニンを通して不安を減少させる
・論文「マウスにおける抹茶の粉末と抽出物による抗不安作用:ドーパミンD1受容体およびセロトニン5-HT 1A受容体を介したメカニズムの寄与」 (Journal of Functional Foods 2019年)

◎抹茶に含まれる「テアニン」は脳の海馬に作用し、不安を軽減する
・論文「ヒトの予測不安に対するテアニンの急性効果」 (PJ 2004年)

なんかこう、抹茶を用いる「茶道」というものが、戦乱の荒れた時代であった戦国時代に最も栄えたというのも、抹茶に「強い抗不安作用」があったことも関係しているのかもしれないですね。抹茶を飲むことで不安が解消されることを経験的に知り、それで茶の湯が栄えたという面もありそうです。

あと、抹茶には、「コルチゾール」というホルモンを低下させる作用もあるようなのですが、このコルチゾールというのは、感染症と関係しているようです。

以下は、免疫学の第一人者である宮坂昌之教授が、インタビューの中で述べていた「新型コロナウイルスにかからないために」という記事からの抜粋です。

「最後にストレスを避けることです。ストレスにより副腎からコルチゾールというホルモンが作られ、これにより免疫細胞の機能が低下します。ストレスのある時に風邪を引いたり、ヘルペスになるのは、このためです」 news.yahoo.co.jp

ここに「最後に」とありますが、他に宮坂教授が述べていた、免疫反応を強くして、新型コロナウイルスにかからないための方法は、以下のようなことでした。

・体内時計を正す
・積極的に体を動かす(白血球内のリンパ球が増加する)
・バランスの良い食事
・ストレスを避ける

などでした。

ストレスに関しては、前回の以下の記事でも書きましたけれど、ストレスは本当にウイルス感染に悪影響を与えます。ですので、パンデミックの渦中でこそ、私たちはストレスを避ける必要がありまんねん(こういうように人を和ませることも大事ですね ← かえってストレスになるわ!)

いずれにしましても、こういう時こそ、ストレスのない社会であるべきなのに、現在の世界は、人々にストレスがかかりやすい社会を政策として実行してしまっていますので、いかにして個人としてストレスを避けるかということは、健康上の最大のポイントかもしれません。

これから何億人が「コロナウイルス以外で」亡くなるのだろう… : 多数の医学的研究は「隔離と孤独」は人に多大な悪影響を与え、結果として社会全体の死亡率が大幅に上昇することを示す。隔離とはそういう政策

こういうご時世の中では「不安によるストレス」が強くなりやすいと思われますので、緑茶は、その不安も解消してくれる作用もある点で素晴らしいと思います。

今後さらにストレスにさらされたり、環境が過度に消毒されることなどにより、免疫が落ちやすい状況が続くと見られますので、緑茶と海藻と、適度なダジャレで(聞かされるほうがストレスになるわ)、この難局を乗り切りたいものです。

それにしても、身近な緑茶の素晴らしさをこんなに見直すことができたのも、新型コロナウイルスのお陰でもあり、相変わらずありがたいです。

 

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