無意味な命令に従った人たち
海外の作家の方のブログを見ていましたら、記事で、2014年に韓国で起きたセウォウル号というフェリーの沈没事故のことにふれていまして、そこに興味深い部分がありました。この事故は、死者行方不明者 314人という大惨事でした。
この作家の方自体は『太陽の歴史 (Solar History)』という著作もある方で、「太陽活動と社会の状態」の研究をされている方のようですが、それはともかく、その記事から一部を抜粋しますと、以下のようにありました。
韓国フェリー災害(2014年)。当局への盲目的な服従の危険性を痛烈に思い出させる
この投稿記事は、2014年の韓国フェリー事故で亡くなられた乗客たちに何らかの過失があることを示唆するものではない。特に、犠牲者のほとんどが 16 ~18 歳の学生たちであり、責任はすべて船の乗組員たち、政治家たちにある。
それにもかかわらず、この人類史でも稀な大災害において次のような事実が残っている。
- 当局の無意味な命令に従ったほぼ全員が死亡した。(304人)
- 当局の無意味な命令に従わなかったほぼ全員が生き残った。(171人)
乗客乗員 476人のうち、檀園高校の 生徒約 250人を含む 304人が死亡した。
事故時には、船がすでに 45度傾いており、下部の客室が浸水しているにも関わらず、乗組員たちは乗客たちに「その場にとどまるよう」にと注意を促し続けた。
ほとんどの乗客たち、そのほとんどが 16歳から 18歳の学生だったが、彼らは、船が完全に横(90度)になるまでの 2時間後までスピーカーの指示に従い続けた。
この時点で、キャビンの半分以上が水中にあり、中にいた人たちは全員死亡していたことは明らかだった。多くの学生たちは、そこから動かないようにと言われたために、救命胴衣を探すためにキャビンを離れることさえしなかった。CNN の報道では、生存者の「乗客は動くなと言われました」という証言が記されている。
ついに船を放棄する命令が下された時には、ほとんどの人がすでに死亡していた。
2時間半後、船は沈没した。
命令に従わなかった生存者には「船長自身」も含まれており、早い段階で救助艇に乗り込む船長の姿が撮影されている。 (abruptearthchanges.com 2021/05/26)
この、
- 当局の無意味な命令に従ったほぼ全員が死亡した。
- 当局の無意味な命令に従わなかったほぼ全員が生き残った。
という部分は「最近の何かを彷彿とさせるなあ」と思いながら読んでいました。
さて、このような「当局の無意味な命令に従ったほぼ全員が死亡した」ということとはまったく関係のないコロナワクチンの話です。
最近、以前よりも「ワクチンには本当は何が入っているのだろう」という思いが特に強くなっていまして、その理由は、まあなかなか複雑な話ですが、海外の話でも、私が直接聞いたような話も含めていろいろとあるのですが、こういうところで公に書きますと、
「頭のほうがついにお花のほうに…」
と言われかねないですので、何らかの検証がとれるまでは書かない(書けない)と思います。しかし、検証のとりにくい話ではあるのですよね。
そのことはともかく、いろいろな話題や報道を見ていますと、どうも公表されているワクチン成分だけでは「何か足りない」感じなのです。
そうしましたら、最近、
「アストラゼネカ社のワクチンから、公表されている成分以外の不純物が見つかった」
ということがドイツで報じられていると教えていただきました。
これは陰謀論系とか反ワクチン系のメディアではなく、ごく普通のドイツの報道ですので、「それでもワクチンは接種するべきだ」というように締められていますが、「やっぱりなんか入ってんのか」と思いまして、ファイザー社のものではなく、日本では現状では用いられていない英アストラゼネカ社のものですが、まずはその報道をご紹介します。
ドイツ・ウルム大学の研究者がアストラゼネカワクチンに不純物を発見
Ulmer Forscher finden Verunreinigungen in Astrazeneca-Impfstoff
swr.de 2021/05/28
ドイツ・ウルム大学の研究者たちが、アストラゼネカ社の Covid ワクチンに不純物を発見した。ただし、今回発見されたタンパク質が何らかの影響を与えるかどうか、あるいは、どのように影響するのかはまだ不明だ。
ウルム大学医療センターの遺伝子治療部門の責任者であるステファン・コチャネク博士が率いる研究者たちは、とりわけ生化学的方法を使用して、アストラゼネカワクチンの 3つのバッチを調べた。
研究者たちは、そこに、ワクチンの一部ではないタンパク質が含まれていることを見出した。発見されたタンパク質の半数以上がヒト由来のものだった。
生産後にタンパク質を除去する必要がある
発見されたタンパク質は、アストラゼネカワクチンの製造上での残留物だろうとコチャネク博士はインタビューで説明した。実際は、これらのタンパク質のようなものは、製造後に除去する必要があると博士は言う。
これらのタンパク質の中でも、いわゆる熱ショックタンパク質(細胞が熱などのストレス条件下にさらされた際に発現して細胞を保護するタンパク質の一群)の蓄積が特に顕著であった。
コチャネク博士によると、これらのタンパク質は、先天性および後天性の免疫応答を調節し、既存の炎症反応を強める可能性があることが知られている。
「それらは自己免疫反応にも関連しているものです」と博士は言う。
これらのタンパク質汚染物質が、アストラゼネカワクチンの有効性をどの程度低下させるかはまだ不明だ。
コチャネク博士は今のところ、この汚染が、副鼻腔静脈の血栓症に関連しているとは考えていないが、しかし、それを完全に否定することはできないという。現在発見されているタンパク質の残留物が、ワクチン接種直後に多くの人に発生する強力なワクチン反応(副反応・副作用)の原因である可能性があるという。
それでも、研究者たちは、アストラゼネカワクチンの利点は、依然としてリスクよりも大きいため、ワクチン接種の中止は賢明であるとは考えていない。
この汚染に関するウルムのウイルス学者の見解
ウルムのウイルス学者のトーマス・メルテンス氏は、このワクチンの汚染は「比較的顕著なものです」と語った。 それはワクチンウイルスが生成された細胞内の不純物の問題だという。この汚染物質について以下のように述べた。
「これほど(の不純物)は、ワクチンに含まれるべきものではありません」
ウルム大学による研究はまだ科学的に評価されておらず、このプロセスは現在、著名な科学雑誌で検証されている。しかし、研究者たちがこの研究を今発表することは重要なことだった。
コチャネク博士はこのように述べる。
「これにより、科学者たちはこれらの不純物について知ることになり、この不純物と副作用の間の可能性のある関連性を実証または排除するための独自の研究を行うことができるようになります」
本研究はアストラゼネカワクチンの品質向上を目的としている
ウルム大学によると、この研究はアストラゼネカの製造プロセスと品質の改善にも役立つはずだという。製薬業界では、バイオテクノロジーによって製造された治療用タンパク質から可能な限り不純物を除去することが非常に重要な品質特性だ。
アストラゼネカワクチンの場合、これまで使用されてきた標準的な検出方法では、制御が明らかに不十分であり、それが継続されている。
ウルム大学の研究者たちは、補足的な調査方法を推奨している。
「多数の汚染物質が発見されたり、あるいは、その中には悪影響を与える可能性があるものがある可能性があるため、ワクチンの製造プロセスと品質管理を見直す必要があります。これにより、安全性が高まるだけでなく、ワクチンの有効性も高まる可能性があります」とコチャネク博士は述べる。
バーデン・ヴュルテンベルク州社会問題省は、ウルム大学でのこの研究結果に基づいて、州内のワクチン接種センターをどのように進めるかについて協議することを発表した。
ここまでです。
アストラゼネカ社のワクチンから「熱ショックタンパク質」というようなものが見つかったということでした。
というか、「これらのタンパク質」という表現がありますので、「いろいろ見つかった」ということのようです。その中で、特に熱ショックタンパク質が顕著に見出されたと。
記事の中に、
> これまで使用されてきた標準的な検出方法では、制御が明らかに不十分であり
とあり、この研究者たちは、高度な検出方法を使ったということのようです。
ここでは「製造中の汚染」だとして通していますが、ただ、この熱ショックタンパク質に関して、過去の論文を探してみたのですね。
そうしましたら、この「熱ショックタンパク質」というものは、
「強力なワクチンアジュバント(伝送能力を高める添加物)」
として利用され続けてきたもののようで、ということは、誤って入ったというより、最初から伝送能力を高めるために入れられていたのではないのかなと思います。
公表しなかったのは訳があるのでしょうけれど、公開されているアストラゼネカ社のワクチンの成分表には以下のように書かれてあり、「すべてを記載する必要はない」ことが明確に示されています。
> アストラゼネカ社は、当社の医薬品に関する一般的な成分関連情報を提供することはできますが、提供できる詳細のレベルには固有の制限があります。 (ChAdOx1-S)
熱ショックタンパク質に話を戻しますと、たとえば、2006年というかなり以前の論文にはすでに以下のようにあります。
2006年の論文「感染症やがんのワクチンアジュバントとしての熱ショックタンパク質」より
生理学的およびストレス条件下で細胞の恒常性を維持することに加えて、一部の熱ショックタンパク質 (HSP) は免疫の強力な誘導剤であり、がんや感染症を対象としたワクチンアジュバントとして利用されている。
熱ショックタンパク質は、タンパク質の折りたたみや輸送などのさまざまなプロセスで分子シャペロン(他のタンパク質分子が正しい折りたたみをして機能を獲得するのを助けるもの)として機能するユビキタス細胞内分子のグループであり、発熱や放射線などのストレス条件下で誘導される。
特定の熱ショックタンパク質は、自然免疫および抗原特異的免疫の強力な誘導物質となる。 (sciencedirect.com)
特に、最近の論文を見ますと、この熱ショックタンパク質というのは、「 DNAワクチン」のアジュバントとして最適の可能性があるもののようで、アストラゼネカのワクチンは「 DNA ワクチン」ですので、用途に合っていると思われます。
以下は、2020年8月のテヘラン大学医科学部とパスツール研究所の肝炎・エイズ部局が発表した論文の冒頭です。
2020年8月の論文「哺乳動物細胞における HIV-1 Nef 抗原の送達に対する熱ショックタンパク質の影響」より
ワクチンの設計は、主に HIV 特異的免疫を引き出すための治療戦略と考えられる。抗原とアジュバントをコードする DNA ワクチンは、効果的な適応免疫を誘導することができる。HIV-1 Nef タンパク質は、ウイルス感染において多くの役割を果たしているため、治療用ワクチンの開発のための抗原候補と見なされている。
ウイルス感染に対する DNA ワクチンの効力を高めるために、さまざまなアジュバントと送達システムが利用されている。そこには、シャペロン活性と免疫刺激特性を持つ熱ショックタンパク質 (HSP) が含まれる。 (vacres.pasteur.ac.ir)
というか、さらに論文を調べていますと、もちろん種類によるのでしょうけれど、
「熱ショックタンパク質は、ヒトコロナウイルスの《複製に必要》なもの」
のようです。
つまり、コロナウイルスの増殖の「手助けをする」ような意味にとれます。
それが書かれている 2020年11月の論文の冒頭をご紹介します。
これを読んでいますと、「コロナウイルスのワクチンに、熱ショックタンパク質を入れるのって変じゃないの? それだとコロナウイルスを助けていることになる」と思わざるを得ないのですが、このあたりに詳しくないので(熱ショックタンパク質なんて今日知ったことですので)、お詳しい方の見解を望みます。
英語での省略文字は、わかりにくくなりますので、日本語にしています。
2020年11月の論文「ヒトコロナウイルスが宿主の熱ショックタンパク質90に依存していることから、抗ウイルス標的が明らかになる」より
宿主細胞におけるウイルスタンパク質の急速な蓄積により、ウイルスは熱ショックタンパク質90(Hsp90)を含む細胞シャペロンに高度に依存するようになる。
MERS-CoV(MERSのこと)、SARS-CoV(SARSのこと)、SARS-CoV-2(新型コロナウイルスのこと) を含む 3つの高病原性ヒトコロナウイルスは、過去 20年間に出現した。ただし、これらのコロナウイルスに対して承認された抗ウイルス剤はない。
コロナウイルスの伝播に対する熱ショックタンパク質90の役割を調べた。
まず、熱ショックタンパク質90阻害剤である 17-AAG は、細胞株および生理学的に関連するヒト腸オルガノイドにおける MERS-CoV の増殖を有意に抑制した。
第二に、熱ショックタンパク質90αではなく熱ショックタンパク質90βの siRNA (メッセンジャーRNAの破壊によって配列特異的に遺伝子の発現を抑制する)枯渇は、MERS-CoV 複製を大幅に制限し、ウイルスの拡散を止めた。
第三に、熱ショックタンパク質90βと MERS-CoV (MERSコロナウイルスの)核タンパク質(NP)との相互作用が明らかになった。(コロナウイルスの)核タンパク質の安定性を維持するには、熱ショックタンパク質90β が必要なことがわかった。
第四、熱ショックタンパク質阻害剤 17-AAG は、SARS-CoV および SARS-CoV-2 の伝播を実質的に抑制した。
まとめると、熱ショックタンパク質は、ヒトコロナウイルス MERS-CoV、SARS-CoV、および SARS-COV-2 の宿主依存性要因である。熱ショックタンパク質阻害剤はヒトコロナウイルスに対する強力で広範囲の抗ウイルス薬として再利用できる。 (tandfonline.com)
ここにありますように、
> 熱ショックタンパク質は、ヒトコロナウイルスの宿主依存性要因だ。
ということで、さらに、この論文の結果のタイトルは、
> MERS-CoV 複製には、熱ショックタンパク質90 が必要だ
とあり、
「ヒトコロナウイルスの複製には、熱ショックタンパク質90 が必要」
だと書かれてあるのです。
つまり、アストラゼネカ社のワクチンから発見された「不純物」である熱ショックタンパク質というものは、「コロナウイルスの複製を支援する」ものである可能性があります。
というか、この論文、先ほどの冒頭部分の、
> 熱ショックタンパク質阻害剤は、ヒトコロナウイルスに対する強力で広範囲の抗ウイルス薬として再利用できる。
この部分だけで、「新型コロナウイルス感染症の問題は解決する」のでは?
「熱ショックタンパク質を阻害する薬」(論文中に 17-AAG と薬剤名が出ているので、すでに存在していると見られます)があれば、コロナウイルスは複製されない。つまり、
「それで治療は終わり」
となる。
あるいは、もしかすると、「完全な予防も可能」なのかもしれません。
「なんで、こんなことがわかっているのに、今みたいなスパイクタンパク質を体内で作り出す遺伝子を打ち込むとかいう変な方向になった?」とは思いまして、論文の著者を見てみまして、「ああ……これは」というようにも思いました。
十数人の研究者たちのお名前が出ているのですが、表記が全員、中国名の方々で、役職を見てみましたら、多くが香港大学の研究者たちでした。
これは中国の研究でした。
そこでふと頭をよぎる予感。
「中国はこの方法を使って乗り切ったのでは?」
というようなことも考えなくもないですが、それはともかく、この論文を見ていますと、アストラゼネカ社のワクチンから見出された「不純物」は、ちょっと良くないですね。コロナウイルスの増殖を助けるものが入っているわけですから。
「何がしたいん?」とも思いますが、もう何もかもメチャクチャですので、この程度のことは当たり前なのかもしれません。
アストラゼネカ社がリリースしている公式の成分表も見てみましょう。
ヒト胎児成分も入っているアストラゼネカ社ワクチンは
アストラゼネカ社のワクチンの成分を知る手がかりは、アストラゼネカ社自身がリリースしている成分表と、イギリス政府がウェブサイト内に発表しているものだけで、そういう意味では、今回のドイツでの大学のように、第三者によって内容成分の検出がなされた結果が知らされたのは意義深いことだとは思います。
公表されているアストラゼネカ社のワクチンの成分は以下のようになります。
アストラゼネカ社ワクチンの成分
有効成分 : ChAdOx1-S (遺伝子組み換えされた新型コロナウイルスのタンパク質ゲノム)
・遺伝子組換え型の複製欠損チンパンジーのアデノウイルス(ベクター / このウイルスで DNA を細胞まで運ぶ)
・遺伝子組み換え型のヒト胎児腎臓細胞(HEK293)
添加剤 :
・L-ヒスチジン
・L-ヒスチジン塩酸塩一水和物
・塩化マグネシウム六水和物
・ポリソルベート80
・エタノール
・スクロース
・塩化ナトリウム
・エデト酸二ナトリウム二水和物
・注射用水
ここに、今回ドイツで検出された、
・熱ショックタンパク質
が加わると(全体的にからだに悪そー)。
ここにあります「複製欠損チンパンジーのアデノウイルス」という「複製欠損」という響きはゾクゾクときますが、しかし、少し探すと、この「複製欠損チンパンジーのアデノウイルス」は、少なくとも日本では「特許」となっていますね。
日本の特許庁のページに 2007年に特許として認められた「特許 2007-518414」として、「チンパンジーアデノウイルス担体」というものがあります。そこに説明として、「哺乳類動物宿主において免疫反応を誘発するための組み換え複製欠損チンパンジーアデノウイルスベクターの産生及び使用に関する」とあり、発明者にはイタリアの研究所の名前が書かれてあります。
それはともかく、この「アデノウイルスベクター」のベクターというのは、アストラゼネカ社のワクチンでしたら DNA ですけれど、それをこのウイルスに載せて目的の場所まで運ぶ運び屋(ベクター)の意味となります。
新潟大学の岡田名誉教授の言葉をお借りすると、以下のようなメカニズムです。
新潟大学名誉教授 岡田正彦氏の言葉より
アストラゼネカ社のワクチンは、スパイクタンパク質をコードする遺伝子を人工的に試験管の中で作るまでは、ファイザー社やモデルナ社のワクチンと同じですが、アストラゼネカのワクチンの場合、試験管内で合成されるのはメッセンジャー RNA ではなく、 DNA です。
この DNA を脂質微粒子ではなく、なんと「ウイルス」に包みこんで注射をします。
使われるウイルスは、もちろんコロナウイルスではなく、比較的安全とされる AAV といわれる特殊なウイルスの一種だと思われます。このウイルスは、分裂する能力がありませんので、体の中に入っても、感染症を起こすことはありません。これを筋肉注射します。
ただ、アストラゼネカ社のワクチンの場合、内容がほとんど公開されていないため、どのような添加物が入っているのがわからないという問題があります。運び屋のウイルスと人工コロナ DNA を安定化させるための物質がさまざまに含まれていると思いますが、どのような添加物が入っているのはわかりません。
運び屋ウイルスは、注射によって血流に入りますが、ウイルスというものは、人間の細胞に侵入することが仕事であるため、この運び屋ウイルスも容易に細胞内に侵入します。
これが血流に乗って、細胞に接触するところまでは、ファイザー社とモデルナ社のワクチンと同じです。そして、細胞の核の中に入り、人間の、つまりワクチンを接種した人の細胞にある酵素を使って、DNA の一部を切り取って、そこにコロナの遺伝子を組み込んでしまうということをやってしまいます。
しかも、運び屋ウイルスの中には、このタンパク質(コロナのスパイクタンパク)を合成しろ、という信号も含まれておりますので、やがて、メッセンジャー RNA が作られ、これにより、ファイザー社などのワクチンと同じように、コロナウイルスのスパイクタンパク質が合成されます。
ただし、ファイザー社などのメッセンジャー RNA と異なるところは、DNA ですから、接種した人の細胞の遺伝子の中に組み込まれて、それはずっと残ります。
ですので、絶えずこのタンパクが作り続けられることになります。 (indeep.jp)
何度聞いても、この、
> 接種した人の細胞の遺伝子の中に組み込まれて、それはずっと残ります。
というのは厳しい響きですね。
いずれにしましても、このように、DNA を細胞にまで運ぶ役割を、アストラゼネカ社の場合は「複製欠損チンパンジーのアデノウイルスベクター」という物々しい名前のものがおこなっているようです。
ただですね。
この問題が解決しているのかどうかはわからないですけれど、最初にこのアストラゼネカ社が、運び屋に「アデノウイルス」を使っているというのを聞いた時に、
「これは以前、HIV 感染のリスクを高めるって議論されていたやつじゃね?」
とも思い出しました。
それだけに「わざとか?」とか意地悪なことを思ってもしまいましたが、以下は、2013年に、アメリカ国立アレルギー感染症研究所で行われたサミット会議で、
「アデノウイルスのワクチンベクターに HIV 感染のリスクがあるかどうか」
ことについての議論が報じられたものです。
アデノウイルスワクチンベクターとHIV獲得リスク:サミットからの視点
Adenovirus Vaccine Vectors and HIV Acquisition Risk: The View from the Summit
議論では、どちらの意見も出ただけで終わっていますが、その後に発表された論文についても記されていまして、その説明にはこうありました。
研究では、男性の Ad5(アデノウイルス) ワクチン接種に関連する HIV 感染リスクの増加が確認されたが、女性には有効性がなかったものの、HIV 感染リスクの有意な増加も見られなかったという証拠が示された。 (treatmentactiongroup.org)
・男性 → アデノウイルスベクターワクチンでHIV 感染リスクの増加が確認
・女性 → HIV 感染リスクの増加はなかったが、ワクチンの有効性もなかった
「どっちもダメじゃん」というようには思いますが、現時点でこれだけ大規模(アストラゼネカ社ワクチンの契約数は 20億回分)に、アデノウイルスベクターのワクチンが地球で使われているということですから「解決」しているのでしょう(……)。
あと、アストラゼネカ社ワクチンに使われている添加物の中に、
「ポリソルベート80」
というのが公表されているものとして含まれています。
これがまた体にちょっと良くなくてですね。
以下の記事にも書いています。もう3ヵ月前の記事ですね。
「脳と生殖機能を破壊せよ」 : 青空の実験室と課した地球の中でポリソルベート80を調べる
投稿日:2021年3月7日
ポリソルベート80は、端的にいえば、過去の論文からは、
「不妊あるいは卵巣機能の損傷と関係している」
ものです。
以下は、2014年のオーストラリアの論文からです。
> ポリソルベート80を新生児ラットに注射すると、注射したジエチルスチルベストロールと同様の卵巣損傷を引き起こした。ラットの卵巣への影響は、10倍の範囲で試験したすべての用量で発生した。
このように、「試験したすべての用量で発生した」と「すべて」とありますように、「どんな微量でも卵巣損傷が発生」する。
というか、全身にいろいろと問題を起こすようなのですね。
以下は、2015年の論文のタイトルで、これだけでわかる部分があります。腸内細菌環境を壊しちゃうんですよ。
乳化剤(ポリソルベート80)はマウスの腸内細菌叢に影響を及ぼし、大腸炎とメタボリックシンドロームを促進する
Dietary emulsifiers impact the mouse gut microbiota promoting colitis and metabolic syndrome
血液脳関門(BBB)を突破して脳の中にも入りますしね。
ポリソルベート80の「体内分布の試験(どの器官に濃度が高く残るか)」の資料というのは見たことがないですが、ただ、少し前の以下の記事、
コロナが、あるいはそのスパイクタンパク質が「もともと生殖不全を引き起こす可能性のあるメカニズムを持っている」ことを知る…
投稿日:2021年6月1日
で取り上げましたファイザー社の動物試験での「 mRNA (をコーティングしているポリエチレングリコール)の体内の接種 48時間後の分布濃度」を見ますと、以下のような順番で濃度が高かったのですが、ポリソルベート80も、性質的に同じような面があると思われ、似た濃度分布になっている可能性もあります。
ファイザー社の試験での接種48時間後の各部位の脂質濃度
・肝臓 24.3
・脾臓 23.4
・副腎 18.2
・卵巣 12.3
・肺 1.09
・膵臓 0.599
・心臓 0.546
・子宮 0.456
・腎臓 0.425
・膀胱 0.365
・唾液腺 0.264
・皮膚 0.253
・胃 0.215
・眼 0.112
・脳 0.068
微量ですけれど、血液脳関門を突破して脳に届いていることがわかります。
そんなわけで、もともと公表されているものだけでもあまり身体には優しくない成分で構成されているアストラゼネカ社のワクチンに、新たに問題のある物質が見つかったかもしれないという話でした。
この先、多くの研究者たちが分析に乗り出した場合、さらに見つかっていく可能性があります。
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