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人類の覚醒と真実 健康の真実

嗅覚が弱い高齢者は「10年以内に死亡する確率が通常より50%高い」という最新のアメリカの研究結果に見る、人間にとっての匂いの重要性

投稿日:

医学メディア「ニューロサイエンス・ニュース」より


neurosciencenews.com




 

嗅覚は人間の健康のかなりの部分を支配しているかもしれない

先日、以下の記事で、「嗅覚」あるいは「匂いと人間」のことについて少し書かせていただきました。

人間の嗅覚の謎がほんの少し解明される中で思う「人はそれぞれ同じ世界を違う色で見ていて、同じものに違う匂いを感じている」こと

嗅覚というのは、いろいろな意味で重要なものだというようなことと関係している話でもあったかもしれません。

それでですね、その後、アメリカの医学メディアをいくつか見ていましたところ、アメリカの大学での最近の研究発表で、冒頭にありますように、

「嗅覚が衰えた高齢者の死亡リスクが非常に高いことがわかった」

ということが報じられていたのです。

いろいろと考える部分の多いものなのですが、まずはその記事をご紹介します。

ここからです。


Poor sense of smell associated with nearly 50 percent higher risk for death in 10 years
Medical Xpress 2019/04/29

嗅覚が弱い人の10年以内の死亡リスクは通常に比べて50%近く高いことが判明した

米ミシガン州立大学の新しい研究によると、匂いを感じる機能が衰えた高齢者は、10年以内に死亡する危険性が、通常より、ほぼ 50%増加する可能性があることがわかった。

高齢者たちの感覚障害に関する研究に焦点を当てている疫学者ホングレイ・チェン (Honglei Chen)氏は、次のように述べている。

「われわれの研究は、なぜ嗅覚が弱い人たちが、より高い死亡率になると予測されるのかということについての潜在的な理由を調べた最初のものです」

チェン氏と研究チームは、アメリカ国立老化研究所 (NIA)のデータを使用して、71歳から 82歳までの約 2300人の被験者を 13年間に渡って追跡し、情報を分析し続けた。

被験者には、女性も男性もどちらも含まれ、また、白人と黒人のどちらも含まれていた。彼らに対して、12種類の一般的な匂いに関してのテストをおこなった。その後、研究者たちは、すべての被験者の匂いに関する嗅覚の感度を「良い」、「中程度」、「悪い」に分類した。

その後の追跡調査において、匂いに対しての感覚が良い高齢者群と比較して、匂いに対しての感覚が悪い高齢者群は、10年以内の死亡リスクが 46%高かったことが見出された。

この調査結果では、性別、人種、その他の人口統計および生活様式の要因による影響を最小限に留めた。しかしながら、驚くべきことに、研究の開始時には健康であった被験者たちが、匂いに対しての感覚が悪い場合は、より高いリスクに大きく関与していることがわかったのだ。

これまでの医学的な知見では、嗅覚が悪くなるということについては、パーキンソン病および認知症の早期徴候として知られており、また、体重減少とも関連している。しかし、このパーキンソン病と認知症に関しての状況は、死亡リスクのうちの 28%を説明できるに過ぎず、なぜ、嗅覚が悪い人たちが 50%近くも死亡リスクが上昇したのかということについて、そのほとんどは説明できないままだ。

チェン氏は以下のように語る。

「今回の私たちの研究でわかった死亡リスクの増加のうち、説明できるのは、そのうちの 30%ほどであり、残りの 70%については理由がわかりません。嗅覚の悪い人々に何が起きていたのかを調べる必要があります」

匂いに対しての感覚が悪いことは、その人の健康を低下させる早期の徴候である可能性があり、それは医者によって病気だと診断されるずっと以前に現れているものかもしれないとチェン氏は言う。

さらに、チェン氏はこのように述べた。

「この研究結果は、嗅覚障害は、従来の嗅覚と健康の関係をはるかに超えた、健康に対してのより広い意味を持つものであることを伝えています」

「今後、日常での医師の診察の中に嗅覚の検査を取り入れることも、悪いことではないと感じます」

「そして、自分の嗅覚に問題があると感じた場合、健康上の懸念について医師に相談することは常に賢明だと思われます」


 

ここまでです。

先に本記事をご紹介させていただいたのは、この中にあります、

> 嗅覚が悪い人たちの死亡リスクが 50%近くも上昇していた

という事実と共に、

> その理由が今の医学では説明できない

という部分を知っていただきたかったということがあります。

そして、2300人に対して、13年間に渡っておこなわれた研究の結果が、「現実と大きく違う」ということは、あまり考えられることではなく、おそらくは、

「世界中のすべてにおいて、このような現実があると思われる」

のだろうと。

嗅覚というと堅苦しいですけれど、つまりは、高齢者に限ったことなのかもしれないですが、

「鼻が悪い」ことはイコール「死亡しやすい」

と。

今回のこの研究での「嗅覚が悪いと、死亡リスクが上がる」ということが事実だとして、「なぜそうなるか」ということについては、本記事にあります通り、「現行の医学ではわからない」ということになりそうなんですが、しかし、私はふと、ずいぶん昔のイスラエルでの研究を思い出しました。

報道は 2009年のもので、今から 10年前ということになるのですが、私には強い印象として残っています。

抜粋します。

イスラエルの研究者:特定のにおいは脳に刻まれて消えない

epochtimes.jp 2009/11/09

手作りクッキーの甘い香りはいい気分にさせてくれるが、腐った魚の悪臭は一気に不快になってしまう。私達は生活の中で、いろいろなにおいと共に過ごしている。特定のにおいと脳の関連性について、イスラエルの研究者がこのほど研究結果を発表した。

イスラエルのワイツマン科学研究所のヤーラ・イェシュルン(Yaara Yeshurun)氏が、科学誌「カレント・バイオロジー(Current Biology)」で発表した論文によると、初めて認知する物体とそのにおいとの関係性は、人間の脳に非常に深い印象を残す。特に、嫌な臭いは脳に与える印象が深いという。

においに対する記憶の実験結果がそれを示した。

被験者は物を提示されると、同時に特定のにおいや音を感じ取ることが分かった。梨の香りやギターの音色は人をいい気分にさせるが、腐った魚やドリルの鋭い回転音は人を不快にさせる。

一週間後、実験時に提示された物の帯びた特定のにおいと音を思い出させると、ほとんどの被験者は、嫌な臭いが最も記憶に残っていると答えた。

そのほか、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)の実験も行なわれた。提示された物のにおいの変化に対して、人間の脳の海馬と扁桃体という記憶や感情に関わる器官は、においに直ちに反応を示すが、音の変化に対しては全く反応しないという結果が示された。

においと記憶には密接な関係があり、五感の中で嗅覚だけが海馬や扁桃体と直結しているそうだ。においが記憶力を高める鍵になるということか。

ここまでですが、この中で、印象に残ったのは、

> 五感の中で嗅覚だけが海馬や扁桃体と直結している

という部分でした。

すなわち、「脳の記憶の領域を刺激するのは、五感の中の《匂いだけ》」のようなんです。

確かに、「匂い」というものは、たちどころに人を過去の記憶に戻してくれる力があり、他の五感と違って、「瞬間的に過去の記憶が蘇る」という部分があるとは思っていました。

音から蘇る記憶と、匂いから蘇る記憶では、その「瞬発性」が全然違う。

記憶の話とは違いますけれど、最近では、たとえば、実際に医学の現場で、認知症の治療のために「エッセンシャルオイル(精油)」を使って、匂いによる治療がおこなわれていることは、かなり知られているものとなっています。

私自身、以下の記事の後半でふれていますが、この数年、毎日、一定時間、必ずラベンダーのエッセンシャルオイルを自分の部屋で噴霧器で噴霧しています。

「認知症は20代から脳内で進行している」:アルツハイマー病の「脳での最初の発生部位 — 青斑核」が初めて特定され、その損傷が数十年の時間と共に病気を形成し続ける可能性

 

このエッセンシャルオイルでの「嗅覚と海馬への刺激」は、記憶などに問題が出ているようなことがある方に対しておこなった場合には、ある程度、長期間の実践を覚悟する必要はあるかもしれないですけれど、多くの人に効果が出るものだと確信しています。

いずれにしても、今回ご紹介したアメリカの研究結果から確実にいえることは、どなたであっても、

「鼻が悪いこと、あるいは鼻が悪くなることに対して敏感であるべき」

だということだと思います。

実は、うちの奥さまも昔からあまり鼻が良くなくて、かつては匂いがほとんどわからなくなるような時期もありました。

そして、これが典型的な顛末となっていてですね、奥さまは、耳鼻科で処方される「ステロイド点鼻薬」で、鼻の状態が良くなったのです。

ところが、そのステロイド剤が次第に効かなくなり、今度は「どんな薬も効かなくなった」ということになりました。

その後、「そのステロイドの薬を使うのはやめて、何とかいろいろとやっていきましょう」と私が言いまして、ステロイド点鼻薬の使用はやめたのですが(何しろ、すでに効果がないので使う意味がなくなっていますし)、鼻の状態は良かったり悪かったりですね。

昨日も、夕ご飯の時に、今回ご紹介したアメリカの研究について奥さまに言ったりしていたのです。すなわち、

「鼻が悪いと、早く死んでしまいますよ」

と(意地悪な旦那かよ)。

 

それはともく、前回の記事でも書きましたけれど、

「嗅覚は、自分が今いる世界と直結した感覚」

であるわけで、そこには、良い匂い、悪い匂い、あるいは、危険な匂いというようなものもあります。または、食べ物の美味しさも、自然の中の香りも含めて、人の人生の楽しみの中で匂いが占めている部分はかなり大きいとも思います。

その嗅覚が損なわれると、精神的な意味も含めて、いろいろと弱くなっていってしまうこともあるでしょうし、現実として、嗅覚が衰えると、脳の認知機能が次第に弱くなることも事実であり、そのようなことからも、嗅覚だけは最後まで保ちたいと。

五感とそこに入ってくる要素はすべて大事なものでしょうけれど、人間の健康に最も影響を与える外部の感覚は「匂い」だということがわかった気がします。

ちなみに、五感を比較しますと、「見る」という行為は、「光」がいろいろと展開している波長を脳が感じとっているわけで、光というのは電磁波です(波長の違いを人間が「色」として感じる理由は今に至るまでまったくわかっていません)

そして、音というものも、これは「音波」であり、周波数です。

光も音も、どちらも実体がないわけではないですけれど、物ではない。

それと比べますと、「匂い」は、それぞれの匂いの元となる「分子」があり、つまり、こちらは「物質」となります。

見る、聞く、匂う、の中で、物質を感じているのは嗅覚だけなのですね。

いずれにしましても、五感が必要ない世界に住むのならともかく、今のこの現実世界に生きていく中では、嗅覚というものがいかに重要なものかがさらに理解できた感じがいたしました。





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