起きていることは普通のことではありません
最近、ドイツの新聞「ベルリーナー・ツァイトゥング (Berliner Zeitung)」が、
「ドイツでプロのサッカー選手たちの試合中や練習中の突然死が異常な数で続いている」
ことを報じていました。
すべて報道のリンクがついたもので、かなりの数なのですが、その後、アメリカを含めた欧米の各地でも同じようにスポーツ選手たちが突然死をおこしているということが報じられているを知りました。
報道を見ますと、そのほとんどが「心臓死」と関係しています。突然の心停止、心臓発作などで、試合中あるいは練習中などに突然倒れる事例が多いです。
最近、心臓は一度損傷を受けると修復されることはないことを知り、心臓というものに興味を持っていた時でしたので、このドイツのニュースは印象的でした。
心臓の修復に関しては、以下の記事の後半でふれています。
戦時下に、日本人の専門家のワクチン遺伝子配列の分析を読んで知る「スパイクタンパク質の産生を止める術がない」こと。そして「未知のタンパク」の存在
投稿日:2021年10月17日
今回は、そのアスリートたちの死亡事例のリストが掲載されているドイツの報道をご紹介し、その後、他の欧米などの事例もリストでご紹介したいと思います。
もちろん、ドイツの報道に「ワクチン」という言葉はいっさい出てきません。
つまり、「原因は不明ながら、異常な勢いでアスリートたちの心停止による突然死が増加している」ということになります。
まず、ドイツの報道です。
ちなみに、私はサッカーの知識が皆無ですので、選手名やクラブ名の翻訳に間違いがあったら申し訳ありません。
緊急事態 : サッカー選手たちに襲いかかる不可解な心臓病
Rätselhafte Herzerkrankungen im Fußball
Berliner Zeitung 2021/11/09
最近、多くのプロサッカー選手たち、そしてアマチュアサッカー選手たちが試合中などに倒れる異常な事例が発生し続けている
FCバルセロナの 33歳のプロ選手セルジオ・アグエロは、デポルティボ・アラベスとの試合中、胸を抱えて倒れ込み、病院に搬送された。彼は現在、心臓病の専門医によって治療されている。
欧州選手権では、選手のクリスティアン・エリクセンがカメラの前で倒れた。診断は、心停止だった。エリクセンは命は取り留めた。専門家たちは、これらは、心臓の問題に苦しんでいる多くのサッカー選手のほんの 2つの例であり、そのうちのいくつかは生命に関わっている。
エリクセンが倒れた後、DFBの医師であるティム・マイヤー氏は次のように述べている。「このような時だからこそ、予防の第2のラインのために、現場の端に救急医がいる必要がある」。しかし、このシステムによってだけでは、すべての発症、あるいは致命的なケースを回避することはできない。
緊急事態は、過去数週間、あるいは数ヶ月で何度も何度も発生している。
以下はそのリストの一部だ。
・ローバーSVの試合で、審判が心停止したために試合が中止された (報道)。
・JSG ホーヘル・ハーゲン所属の 17歳のサッカー選手が試合中に倒れ、ハノーバー・シュミュンデンで蘇生する必要があった (報道)。
・ギフホルンのサッカー選手マーヴィン・シューマンが試合中、心停止となり、後で蘇生によって命を取りとめた (報道)。
・エマースアッカー市でのクライスリー・ガアウグスブルクの試合で、副審判が、心臓の問題で突然倒れた (報道)。
・Sp Vgg 地区のサッカーリーグ選手エルデ二世は、試合中に倒れ、後に蘇生された (報道)。
・17歳のサッカー選手ディラン・リッチがイギリスでの試合中に心臓発作で死亡 (報道)。
・SV ニーダーペーリングのゴールキーパーのコーチが、トレーニングセッション中に心臓発作を起こした (報道)。
・BFC ケミエ・レイビグ・クラブのルーカス・シュレク(24歳)は、試合前に心筋炎の疑いのある症状を呈し、出場を見合わせた。(報道)。
・FCバイエルン・ミュンヘンのキングスレイ・コーマン(25歳)は心不整脈で心臓の手術を受けなければならなくなった (報道)。
・SG トラクトル・ディヴィツのトレーナーであるディルク・スプリッテザーが、試合を観戦中に倒れた (報道)。
・ベルギーのクラブ、エーンドラク・ホグレードの 18歳の選手ルネ・コッヘが、試合中に心臓発作を起こした (報道)。
・ケムニッツで行われた女子ワールドカップ予選のドイツ - セルビア戦で、ラインジャッジが心臓に問題を生じさせ、試合から外れた (報道)。
・クラブ・タールハイムのチームリーダーであるディートマー・グラドウは、試合前に致命的な心臓発作を起こして死亡した (報道)。
・53歳のサッカーコーチであるアントネル・キャンプス氏は、シチリア島でチームメンバーとトレーニングしている時に意識を失い倒れた (報道)。
・VfB シュウェルムの選手であるアニル・ウスタが心臓の問題で試合場で倒れた (報道)。
・FCストラスブールのディミトリ・リエナールが試合中に心臓の問題を起こして倒れた (報道)。
・ASPTTカーンの16歳の選手ディエゴ・フェルショーは、サンローでの U-18リーグの試合で心停止を起こし、入院している (報道)。
・ベルギーのサッカー選手、ジェンテ・ヴァン・ジェネクテン(25歳)はカップ戦の序盤で心停止を起こし、入院している (報道)。
・マルデゲム出身のベルギーのアマチュアサッカー選手イェンス・デ・スメット(27歳)は、試合中に突然心臓発作を起こし、病院で亡くなった (報道)。
・サッコロンゴ(イタリア)のヤヌスノヴァ・クラブの 13歳のサッカー選手が、心停止で試合場で倒れた (報道)。
・イタリアのクラブ、カルチオ・オネサゴのスポーツディレクターであるアンドレア・アストルフィはトレーニングから戻った後に心臓発作を起こし亡くなった。45歳だった (報道)。
・アボウ・アリ(22歳)は、デンマークでの試合中に心停止で倒れた (報道)。
・ベシクタス・イススタンブルのファブリチェ・サカラ(31歳)は、試合中に、特に対戦していない状態の時に倒れ、緊急搬送された (報道)。
このような数々の出来事に対して、ドイツ心臓財団は次のように述べている。
「調査によると、スポーツに携わる人たち 10万人ごとに年間 0.7〜 3.0人が死亡している」
専門家たちによると、男性は女性よりも影響を受けることが多いとのことで、ドイツ心臓財団によると、心臓突然死では、スポーツに関する登録簿上では、影響を受けたアスリートたちの 96%が男性だという。原因としては、運動中の心臓突然死には「さまざまな誘因」があると言われている。
原因は、影響を受ける人の年齢によって異なる。
ドイツ心臓財団は、以下のように述べる。
「35歳未満の人たちでは、心筋、心臓弁、主動脈(大動脈)、冠状動脈の病気が引き金になる可能性がある。遺伝物質の変化は、例えば、左心室の筋肉の肥厚(肥大型心筋症)につながる可能性がある。病気、特に右心室に影響を与える病気(不整脈源性(右心室)心筋症)も心臓突然死の原因となる可能性がある」
「 35歳より上の年齢の人たちの約 80%は、冠状動脈疾患が心臓突然死の最も一般的な原因だ。冠状動脈は、コレステロール、結合組織、カルシウムの沈着(プラーク)のためにますます狭くなっている。これらのプラークが裂けると、血栓が発生して血管が完全に閉じてしまうことがある。その結果、心臓発作が起こり、生命を脅かす心不整脈に関連する可能性がある」
さらに、ドイツ心臓財団は、以下のように述べた。
「年齢に関係なく、心筋の炎症(心筋炎)は別の危険因子だ。それまで症状を引き起こしていなくても、平凡なウイルス感染の過程で発生する可能性がある。これらの炎症性変化は、生命を脅かす心不整脈につながる可能性がある」
ここまでです。
というか、ドイツ心臓財団は「一般論」を述べていますが、おそらくこのメディアがドイツ心臓財団に取材を申し込んだのは、
「なぜ、こんなにサッカー選手の突然の心臓疾患が続いているのか」
ということだと思います。
これまでも、アスリートたちの心疾患はあったでしょうけれど、先ほどのリストを見てもわかるように、あまりにも数が多く、短期間に連続しすぎています。
こんなに連続しているということは、今後もまだ連続する可能性もないではないのかもしれません。というのも、心疾患が本格的に増加するのは「冬」だからです。
しかも、これは基本的には「ほとんどドイツだけの事例」です。
他はどうなっているのだろうとも思います。
もちろん原因はわかりません。
原因の推測もできません(と書くしかないのですが)。
次に、アメリカも含めた事例をご紹介します。
こちらは、報道そのものをご紹介しますと長くなりますので、リストだけをご紹介します。
また、こちらの記事もすべて報道等へのリンクをしていますが、この記事そのものが詳しく書いていますので、個別の報道はリンクを省略いたします。
突然の健康問題と死に苦しむスポーツ選手や関係者たちの世界的な急増
WORLDWIDE SURGE OF SPORTS PEOPLE SUFFERING SUDDEN HEALTH ISSUES AND DEATH
notonthebeeb.co.uk 2021/11/14
・アメリカのパンサーズ対ウォリアーズ戦をおこなったバスケットボール選手のレキシー・リグルズが突然死した。(10月18日)
・英国のチャンピオン騎手、トム・グリーンウェイが 38歳で突然死。 (11月8日)
・アメリカのプ・ボディビルダーのショーン・ローデン(46歳)が心臓発作で死亡した。 (11月6日)
・デンマークのサッカークラブに所属する南アフリカのルーサー・シンハが、試合中に倒れ、入院した。 (11月6日)
・アメリカのボディービルダーのジョージ・ピーターソン三世は、ボディービルのコンテストに出場する 2日前にフロリダのホテルで死亡しているのが発見された。37歳だった。 (10月7日)
・ノルウェーのサッカークラブに所属するアイスランド人のエミル・パルソンが、試合中に心停止を起こし、突然倒れ、病因に搬送された。(11月2日)
・英国のサッカークラブ、FCロングリッジタウンの選手ジョーダン・タッカーが、試合中に倒れ死亡した。二十代後半だった。 (11月3日)
・インドのプロのクリケット選手である元インド代表でもあったサウラシュトラ氏が、心停止で死亡。29歳だった。 (10月16日)
・オーストラリアのゴールドコーストでの女子サッカーの試合中、14歳の少女が心停止で倒れる。 (10月18日)
・米ジョージア州で、15歳のサッカー選手が心停止で死亡。 (11月6日)
・英国のプロボクサー、セバスチャン・ユーバンク(29歳)が心臓発作で死亡。元ミドル級ボクシングチャンピオンのクリス・ユーバンクの息子。 (7月13日)
・スペインのアトレティコ・マドリードの29歳の選手がトレーニング中に倒れる。
・ブラジルのサッカー選手アレックス・アポリナリオ(24歳)が試合中に倒れて、死亡。
・英国のテニス選手ジャック・ドレイパー(19歳)がマイアミオープンで倒れる。
・オリンピック金メダリストであるインドネシアのバドミントン選手、マルキス・キドが試合中に心臓発作で死亡。36歳。
・24歳のクリケット選手ジョシュ・ダウニーが練習中に心臓発作で死亡。
・元パルマのサッカー選手ジュゼッペ・ペリノ(29歳)が試合中に倒れ死亡。
・インドのバレーボール選手デバラジュ・アンチャン(33歳)が試合中に倒れ、死亡。
・フランスのサッカー選手ガリソン・イノセント(20歳)が、試合中に突然倒れ、搬送。
・米国オハイオ州シンシナティで、16歳のサッカー選手が練習中に倒れ死亡。
・フランス・ボルドーのスター選手サミュエル・カル(24歳)が試合中に倒れる。
・ワトフォードFCのアイルランド人の23歳のサッカー選手が死亡。
・英国のサッカー選手ディラン・リッチが、FAユースカップの試合中に心停止を起こし、死亡。19歳だった。
・カナダの25歳のサッカー選手フランシス・ペロンが試合後に死亡。
このあたりまでとさせていただきます。
実は、まだ記事ではこの倍くらいあるのですよ。
すべて報道などのリンクは示されていますので、興味のある方は、オリジナル報道をご覧下さればと思います。以下です。
WORLDWIDE SURGE OF SPORTS PEOPLE SUFFERING SUDDEN HEALTH ISSUES AND DEATH
サッカー選手が多いです。
サッカーというのは…といっても、私はサッカーの試合をまともに見たことが一度もないですが、報道などでたまにうつる光景を見ていますと、瞬間的な動きの圧力が特別に激しいもののように見えて、心臓にも負担がかかるものなのかもしれません。
他の事例を見ていましても「瞬間的に力がかかる部分があるスポーツ」での例が多いように見えます。
シンガポールのストレートタイムズは、16歳の重量挙げの選手が、重量上げの試合で倒れて集中治療室に搬送されたことを報じています。
この報道には、以下のようありました。
> ファイザー社ワクチンの初回接種から 6日後の重量挙げセッションの後、16歳の若者が倒れた。7月5日の声明の中で、シンガポール保健省は、この少年は現在、国立大学病院(NUH)の集中治療室で危機的な状態にあると述べた。 (straitstimes.com)
今回ご紹介した多くの事例がこのことと関係があるのかどうかはわかりませんし、特に結びつけるつもりもないです。
問題は、
「今の状況は異常だ」
といえるということだと思われます。
数週間、数ヶ月で世界で何十人もの数のアスリートたちが試合中に主に心疾患で倒れ、中には亡くなった方も多いですが、そういうことが起きています。
しかも、その多くが、何百人、何千人の中からだけがなることができる「プロ」であるわけで、プロの100倍、1000倍の数がいるであろうアマチュアのスポーツ選手たちはどうなっているだろう……とも思います。
報道されることのないアマチュアスポーツの人たちにも仮に同じような事例が起きているとするなら、
「この100倍、1000倍というような数で同じような事例が世界で起きている可能性がある」
ということもいえるかもしれません。
アマチュア選手に同じことが起きないという道理はないはずです。
私はほとんどスポーツのことを知らないですので、プロスポーツでこのように次々と心停止や心筋炎で試合中に倒れるということは、それほど珍しいことではないのかもしれませんが、こんなに次々と倒れていっているということには驚きました。
そしてこのことは「今の人々の状況」を的確にあらわしていることのようにも思います。
冬以降さらに本格化してしまうのですかね。
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