11月6日のアメリカのメディア記事より
Sponsored Link
次々と出現する「予兆」の意味
最近、主にイスラエルで、「終末の予言のしるしとして聖書に描かれている」と言われるようなことが立て続けて起きておりまして、それが話題となっています。
その3つというのは、
・イスラエルに2000年ぶりに「赤い雄牛」が生まれた
・死海に魚が生息していることが確認された
・嘆きの壁にヘビが出現した
ということなんですけれど、一番最初の「赤い雄牛」については何だかよくわからないかもしれないと思うのですけれど、これは2ヵ月くらい前のメルマガで取りあげたことがあります。
そのメルマガのタイトルは、『第三神殿再建のためにイスラエルが作り出した《人為的な神のシンクロシティ》は終末の予言を成就させるか』という物々しいものだったのですけれど、この赤い雄牛の意味は、イスラエルのラビ(ユダヤ教の宗教指導者)たちの間では、
「第三神殿の建設の前には、赤い雄牛が生まれることが絶対必要とされていた」
というものなのです。
ユダヤ教の聖書である「モーセ五書」の注解の書「ミシュナー」には以下のように記されています。
ユダヤ教の書「ミシュナー」より
10番目の赤い雌牛は主であるメシアの手によって出現することになるだろう。これは神の意志である。
つまり、赤い雄牛は「神の意志により出現する」とされているもので、それが出現すれば、イスラエルは「第三神殿を建設する時期がやって来た」と宣言できるのです。
第三神殿の建設というのは、以前の神殿(第二神殿)が破壊されたときからのイスラエルの悲願でもあります。
なお、その第二神殿はいつ破壊されたかというと、「約 2000年前」でした。
そして、イスラエルで今年 9月に「赤い雄牛」が生まれたのですが、「その前」はいつだったかというと、これも「約 2000年前」なのです。
このことに関しては、9月の初めに海外で広く報じられていました。
下は、9月の英国の報道です。
9月10日の英国サンの報道より
2000年という数字がシンクロする中での預言の成就……という響きは、何となく奇跡的なことにも思えます。
ところが……。
メルマガではその実際のところを書いたのですが、この出来事は、
「イスラエル政府によって作られた奇跡」
なのです。
これは別に陰謀論でも何でもなく、イスラエルの新聞に普通に書かれてあったことですが、この赤い雄牛は「イスラエル政府のプログラムにより、研究所で3年間かけて開発された牛」なのです。
その記事もわりと興味深いですので、後でご紹介しますが、そこには、
> 今から約 3年前、神殿研究所は、イスラエル政府のプログラムのもとで赤毛の牛を育て始めた。
とあり、そういう意味では、「生まれて当たり前」なのでした。
そのあたりから考えていきますと、他の2つの予兆と騒がれている、
・死海に魚が生息していることが確認された
・嘆きの壁にヘビが出現した
も何となく、いろいろと思うところがあるような。
というか、ヘビはどこにでも出るでしょうので、これを終末と結びつけて考えるのは論外として、「死海の魚」は、仮に本当に生きている魚の群れが確認されたのになら、確かに大きなニュースだと思います。塩分濃度が高すぎて、本来は死海に魚は生息できないのです。
しかし、「死海にたくさんの魚がいる」と主張して「証明した」と述べているのは、イスラエルの1人の写真家と、何人かのイスラエルの科学者だけなのです。
死海での魚の群れと主張されている写真
ちなみに、現在、死海は「シンクホールだらけ」となっていまして、そのほうがずっと終末的な話なのですが、そのシンクホールのほうに魚がいたと主張されています。
2013年時点で、死海のイスラエル側だけで「 3000個のシンクホール」が存在していますが、それについては、2013年の以下の記事で取りあげたことがあります。
・現世人類の登場と共に現れた「死海」が、多発するシンクホールに飲まれて消滅しようとしている
この「死海と終末」に関しての聖書の下りは、旧約聖書「エゼキエル書」の以下の部分のようで、「この世の終わりには、死海が生き物が生きられるきれいな水になる」とあります。
エゼキエル書/ 47章 08-09節
彼はわたしに言った。「これらの水は東の地域へ流れ、アラバに下り、海、すなわち汚れた海に入って行く。すると、その水はきれいになる。
川が流れて行く所ではどこでも、群がるすべての生き物は生き返り、魚も非常に多くなる。この水が流れる所では、水がきれいになるからである。この川が流れる所では、すべてのものが生き返る。
現在、こういうような様々なことがイスラエルで続けて起きている、ということが、欧米などでさかんに報じられているのですけれど、私自身には、
「作られた黙示録」
という概念が最近強くあり、こういうものは、真実のシンクロニシティではないと感じています。
とはいっても、私自身、この世の終わりというか、世界の大きな転換の時期はそんなに先のことではないと思っている人間でもありますけれど、それは「イスラエル中心のものなどではない」とは思います。
冒頭のメディアの記事は、最近のそれらの出来事を簡単にまとめていますので、ご紹介します。
その後で、さらに関係の報道などを付記します。
ここからです。
The End Of The World Is Nigh And Bible Scholars Believe This Freaky Trio Of Signs Proves It
inquisitr.com 2018/11/06
世界の終わりは近く、それは「異常な三つの兆候」によって証明されていると聖書研究者たちは確信している
この数ヶ月、世界の終わりとキリストの再臨について聖書で述べられている予言と関連しているかもしれない奇妙で信じがたい兆候が3つ連続して出現している。
人々が「世界の終わり」について、取り憑かれたように夢中になる時代が続いている。
何世紀にもわたり黙示録に関する多くの預言が世界のいたるところから出現し、ときには大きな話題となり、また消えていく。
しかし、今、 2021年に世界が終わることを確信している人たちが増えている。
英国のメディア「ミラー」は、以下のような兆候がそれを証明していると人々が確信していると報じている。
最初に起きたことは、最近、イスラエルで「赤い雌牛が生まれた」ことだ。
これだけだと何の話かおわかりにならない方も多いかもしれないが、イスラエルでは、 「赤い雌牛の誕生」は、聖書のこの世の創造の始まり以来の「時代の終わり」の予測において定期的な象徴だった。
赤い雌牛は、明らかに「世界に聖書の純潔を復活させるという約束をもたらす」とされている。
イスラエルでは、エルサレムの第三神殿の建設が始まる前に、赤い雄牛が生まれ、それが神殿に生け贄に捧げられるとされているのだ。
主流派のユダヤ教の人々は、過去エルサレムの二つの寺院が破壊されたため、ユダヤ人の救世主が来る前に三つ目の寺院を再建する必要があると述べる。
神学者たちの中には、第三神殿の建造は、審判の日またはアルマゲドンを予言すると確信している人たちも多い。
イスラエルの報道によれば、生まれたその雄牛は、ラビたちによる判定で、赤く「まったく傷がない」として、聖書の預言の要求を満たすものだったという。
その次に起きたことは、「死海で魚が発見された」ということだった。
死海は、その高い塩分濃度から、魚類の生息は確認されていない。しかし、最近、イスラエルの科学者たちは、死海のシンクホールの発生エリアにおいて、多くの魚たちが生息しているのを発見したと主張している。
イスラエルのフォトジャーナリストであるノーム・ベデイン(Noam Bedei)氏は、イスラエルのメディアに、死海の水域は「まったく死んでいない」と主張し、「世界8番目の不思議だ」と述べた。
ベデイン氏は、以下のように言う。
「かつて聖書の時代に呪われていた場所である死海で、シンクホールを探せば、水が溜まった場所に魚群を見ることができるのです。これは、エゼキエルの預言を成し遂げている事象です」
エゼキエルは、旧約聖書の「エゼキエル書」に出現する司祭であり預言者だ。その預言には、この世の終末のときには、死海に生命が繁栄するとあり、この世の終わりの前に、「死海の水がきれいになり、生物たちが生き返る」とされている。
第三番目に起きたことは、「蛇の帰還」だ。
先週(11月の第1週)、イスラエルの「嘆きの壁」に蛇が這い上がってきて、信者たちは祈りを中断した。
そして、多くの信者たちは一様に不安になった。
ユダヤ教の最も聖なる場所のひとつである嘆きの壁から、このような爬虫類が出現するということは、多くのユダヤ教の研究家に信仰の跳躍をもたらした。すなわち、エデンの園でアダムとイブを誘惑した蛇と平行して考えられているのだ。
イスラエルのニュースサイトによれば、おそらく、この蛇は、単に冬眠の前にエサを探して、巣から出てきただけだろうとしているが、この嘆きの壁での蛇の出現ということを、「この世の終わりの兆候だ」と確信している人々も多いという。
ここまでです。
「嘆きの壁のヘビ」は、以下のような状況だったようです。
「嘆きの壁」に出現したヘビ
そして、先ほどもふれました、「 2000年ぶりにイスラエルで誕生した赤い雄牛」の「現実」をご紹介します。
イスラエルの 9月5日の報道です。
救世主の予兆:イスラエルに赤い雌牛が生まれる
Harbinger to Messiah: Red Heifer Is Born
エルサレムの神殿研究所が行っていた「赤い雄牛プログラム」がついに成果を出すことに成功した。
9月上旬、完全に赤い雌の子牛が生まれたのだ。
これにより、ソロモン第三神殿の建立計画を再度確立し、寺院再建へ向けての最終段階への道が開いた。
今から約 3年前、神殿研究所は、イスラエル政府のプログラムのもとで赤毛の牛を育て始めた。
イスラエルには生きている牛の輸入を制限する法律があるために、神殿研究所は赤いアンガス牛の凍結した胚を輸入し、イスラエルの牛にそれを移植した。それにより妊娠した牛たちはイスラエル各地の飼育場で飼育された。それらの牛は今年の夏、何頭かの仔牛を誕生させた。
その中に、今回生まれた「完全に赤い雌牛」がいた。
赤い雌牛の出生から1週間後、生まれたばかりの赤い雌牛はすべての聖書の要求を満たすとしてイスラエルのラビたちによって認定された。今回、自然な出生から生まれた雌牛は、完全な赤い色を持ち、また、いかなる労働のために使用されたことがあってはいけないという条件も備えている。
ユダヤの伝説では、人類史上において十頭の赤い雌牛が救世主時代を導くとされている。
ここまでです。
記事に出てくる神殿研究所というのは、第三神殿の再建を目的として活動しているイスラエルの組織で、この件について大きな力を持ちます。
「連続した赤い月の時代」に気づかされたこと
「作られるシンクロニシティ」の存在に気づいたのは、4年ほど前に、以下の記事で「4回連続する皆既月食に関するシンクロニシティ」のことを知った時でした。
イスラエルでのユダヤ教の祭事と、この歴史的な4回連続する皆既月食が、時期として完全にシンクロしていたのです。
このことの詳細はともかく、約1年半ほどにわたりその「時期」は続きました。そして、その連続するシンクロの中で、どのようなことが起きていたか。
それは、
「膨大な犠牲」
でした。
たとえば、最近とかでも、「たくさんの方が亡くなる航空機事故」というのは、もちろん起こるには起きますけれど、その頻度を漠然と考えてから、その「4回連続する皆既月食の時期の事故」を見てみますと、下は一部ですが、この時期は、こんなことになっていたのです。
2014年のユダヤ教の祭事と世界の航空機事故
これは、大体半年分くらいですが、約1年半くらいにわたり、こういうことが続いたのです。韓国のフェリーの沈没もこの期間です。
その期間の主要な事故のすべては、以下の記事に書いています。
ものすごい件数ですよ。
もうすぐ「2つの黒い太陽」が南と北「両方の33度線」を駆けぬけていく。その黒い太陽と33度線の双方が示唆するキーワードは……「大量の犠牲」
そしてこれらの多くの事故では、「若い人たちが中心として犠牲となっていた」ということがありました。
十の災いの中に「長子をすべて殺す」というものがありますが、そういうものを思い出させる期間でもあったのです。
この頃から「作られた黙示録」というものが、この世には存在することを確信するようになりました。
つまり、
「偽の黙示録」
です。
もちろん、先ほども書きましたように、私は「偽ではない黙示録」を否定はしませんが、それとは違う作られた黙示録や作られたシンクロニシティの時代も始まっていると思います。
そういう世の中では、いろいろなことが起きていくのだと思いますが、場合によっては、「真の黙示録 vs 偽の黙示録」というような奇妙な対立構図の時代さえ出現するかもしれません。
ある意味で興味深くはありますが、しかし、ほどほどに注意深く生きていないと厳しいことが増える時代になっていくかもしれません。