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10月11日にメルマガ悪魔の精神操作。ついでに、77年前の米軍によるハリケーン操作実験も思い出すを発行させていただきました。

2020年からの世界 人類の未来 拡大する自然災害 日本の未来

全世界が洪水の中にある時代は続いている。その変化が地球に出現した「時」と、そのメカニズム

投稿日:2020年7月4日 更新日:

7月4日 水没した人吉市の青井阿蘇神社(熊本県で初めての国宝指定建造物)

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世界的に継続している「かつてない規模の洪水」

7月4日未明からの激しい雨により、熊本県の人吉市などを中心に非常に大きな被害が出ています。7月4日午後の時点では、まだ被害の全容は明らかではないですが、たとえば、冒頭にありますように、人吉市の国宝指定建造物である青井阿蘇神社がほぼ完全に水没していたり、人的・経済的といった被害以上に、大きな影響が出ている可能性もあります。

この数年、日本だけでもこのような大きな豪雨と洪水被害が、ほぼ毎年起きるようになっていまして、昨年も九州では、令和元年8月の大雨により、佐賀県や長崎県などで、観測史上一位の豪雨を記録し続け、大きな被害が出てしまいました。昨年10月には台風ハギビス(台風19号 / 令和元年東日本台風)が、激甚災害に指定される大きな被害を出し、死者 60名超という大惨事となりました。

そして、このような大雨の被害は、一過性ではなく、「ほとんど毎年起きる」ようになっていまして、梅雨の時期にも台風の時期にも必ず発生する時代となってしまいました。

毎年毎年、「過去数十年に一度」というような形容がつけられる豪雨となっていまして、つまり、どうやら「毎年毎年、大雨の規模が拡大し続けている」ようなのです。

実はこの1週間ほど、中国を中心としたアジア各地、そして北米などでも「過去数十年から数百年に一度」というような大雨や洪水が発生し続けています。

そして、昨年も、そしてその前の年も、そしてその前の年も、ずっと同じような状態が続いています。

すべてにおいて一過性ではなく、規模を拡大させて繰り返されているのです。

つまり、今という時代は、この時期になると、

「毎年のように全世界一斉の大洪水状態となる」

という時代となってしまっているのです。

たとえば、昨年 2019年も、九州で繰り返される大雨の中で以下のようなタイトルの記事をも記していますが、この記事の日付は、昨年の 7月3日でした。

九州に未曾有の豪雨が近づく中での「世界同時多発状態の洪水」の様相
In Deep 2019/07/03

2019年も 2020年も、起きていること自体は、さほど変化していません。

私が最初に、このような「世界全体が洪水のようになる時代となっている」ことを認識したのは、2018年6月のことでした。

以下の記事のタイトルである「まるで全世界が洪水の中のようだ」という言葉は、そのまま当時受けた実感でした。

まるで全世界が洪水の中のようだ : フェニックス神の聖地であるレバノンの黙示録的な洪水で想いを強くする「この世の行方」
In Deep 2018/06/16

そして、このような状態ですと、今後も、そして、その後の台風シーズンも同じような状況が繰り返される可能性は低くないと思われます。

「地球の気象は大きく変わった」ということを一義的な認識として持ちながら生きなければいけない時代になっているという言い方でもいいのかもしれません。

かつての日本にあった季節的な感覚とは異なる時代にすでに突入して久しいのです。

 

 

2016年頃から始まった地球の気流の崩壊

なぜ、地球の気象はこのようになってきたのかということについては、その根本の原因はわからないにしても、ずいぶんと以前から、「どうして、このようになってしまったのだろう」と考えることはありました。

これに関しては、数々の理論や主張がこの世には存在していまして、中には 「地球の核の温度の変化」とか「宇宙エネルギーの変化」というようなことを述べる科学者たちもいます。

しかし、そのようなタイプの意見は、今の社会では、一般的にはあまり認められるものでもないと思われますので、ここではふれないですが、具体的に気象の変化と関わる可能性のある最もわかりやすい「以前との変化」に、

地球の気流の変化

があります。地球の大きな大気の流れのことです。

大きな大気の流れというのは、たとえば、偏西風とかジェット気流とか、あるいは高層大気の気流のシステムとか、そういうようなものです。

地上で洪水が多発するようになった理由のひとつに「ジェット気流の乱れ」があるとする説は、たとえば、2013年にヨーロッパなどで記録的な大雨と洪水が繰り返された際には、ドイツの気候変動ポツダム研究所が、

「ジェット気流の変化が原因のひとつだ」

と述べています。

以下はそのことにふれた 2013年6月5日の AFP の記事からの抜粋です。

記録的な大雪に打ちのめされてから3か月もたたないうちに、欧州中部は今度は洪水にのみこまれてしまった。

原因として、たとえば、ドイツ・ベルリン郊外にある「気候変動ポツダム研究所(PIK)」は、地球上空のジェット気流が乱れたことによって、豪雨をもたらした低気圧が移動せず1か所に停滞してしまったと指摘している。

気候変動ポツダム研究所のシュテファン・ラムストルフ教授はAFPの取材に、現在ロシアで起きている干ばつもこの気流の乱れに関連しているとの見方を明かした。AFP 2013/06/07)

これは 2013年の報道ですが、その後、

「地球のジェット気流にさまざまな異常が発生した」

ことが次々と報じられていきました。

そのたびに記事で取りあげていましたが、最初は、2016年に「ジェット気流の移動の方向に異常が発生した」ことをカナダの大学の気象専門家が発表したことを以下の記事で取りあげました。

《特報》地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に
In Deep 2016/06/30

一般的に、ジェット気流というのは、以下のように「おおむね西から東に流れる」ものですが、これが 2016年に「北から南へと向かうというような異常な方向に動いた」ことが確認されたのです。ジェット気流が、「アジアからオーストラリアに向かって南下した」という時があったのです。

通常のジェット気流の流れの例

Causing Weather Extremes

さらには、その同じ年に、やはり規則正しい「地球の大きな気流」として知られる高層大気の「準2年周期振動」という気流の「法則が崩壊した」ことが、アメリカ地球物理学連合から発表されたのです。以下の記事でご紹介しています。

気流の崩壊は続く : 規則正しく続いてきた成層圏の気流のサイクル「準2年周期振動」の規則性が2015年に崩壊したことがアメリカ地球物理学連合の研究で明らかに
In Deep 2016/09/04

このあたりまでの報道などを見ているだけでも、

「ああ、今後、地球の気象のサイクルは崩壊していくのだろうな」

と思わざるを得ない部分はありました。

これらが原因かどうかはわからないにしても、雨や洪水のサイクルにしても、現時点で「現実として規則性は崩壊している」わけで、それが一過性のものならともかく、先ほど書きましたように、

「崩壊した気象のサイクルが毎年のように世界的に続いている」

わけです。

では、今後、この崩壊した気象のサイクルが立て直されるかどうかというと、それはわからないとしか言いようがないですが、「現状」だけを見ていると、この崩壊はまだ継続すると考えざるを得ません。

なぜなら、現段階でいまだに崩壊しているからです。

なお、現時点(2020年7月4日)でも、アジアに関して、「ジェット気流の南側に沿って記録的な豪雨と大洪水」が続いています。ここには、九州、中国の三峡ダム周辺、そして内モンゴル自治区などを含みます。

以下は NASA が提供している気流のリアルタイム・モニタです。


earth.nullschool.net

上のマップに、

・内モンゴル自治区
・三峡ダム
・熊本

の場所を示させていただいていますが、このどこでも歴史的な大洪水が起きています。

「三峡ダム」というのは、以下の記事などでもふれましたので、わかりやすく記した位置で、中国の湖北省とその上流域全域で大雨が継続しています。

中国南部で続く史上最悪の大洪水の中、数億人に影響を与える可能性のある「三峡ダムの決壊」は起きてしまうのか?
In Deep 2020/06/04

上のマップにあるうちの内モンゴル自治区は、非常に皮肉な話として、今回の大雨が来るまでは、「過去最悪の干ばつ」に見舞われていました。

中国の内モンゴル自治区で過去最悪級の深刻な干ばつが拡大。日本の全農作面積の10倍に相当する地域が干ばつ状態に (地球の記録 2020/06/11)

その干ばつによる大規模な農業被害がこの地域では出ていたのですが、その後、一転して「大洪水」ということになり、やはり農業被害が懸念されています。

7月4日の中国語の報道より

NTD

また、北米では、カナダで、「 1000年に 1度」というような報道タイトルがつけられるような増水が発生しています。

7月2日のカナダの報道より

Global News

こういう「 1000年に1度」とかそういうフレーズは、メディア各社の独自の表現だろうとはいえ、そのような表現がつけられる大雨や洪水が起きているということではありそうです。

いずれにしましても、大雨と洪水に関してのこの地球の状況は、数年前を境に一変してしまったといってもいいのだと思われます。

その正確な原因を私たちが知ることは難しいでしょうけれど、あるいは、先ほどのジェット気流など、大きな気流の動きに異変が起きていることが確かではあっても、「なぜ、気流の動きが変化したのか」ということはわかりようがありません。

これらの原因は、合理的に考えれば、もっと大きな括りでの変化が根本的な原因となっていると思われますけれど、原因はともかく、私たちは、雨あるいはあらゆる気象に関して「覚悟して生きていく」ということが必要な時代だと思います。

すべてにおいて一過性ではなく、そういうことが繰り返される時代に生きていると思っていたほうが、何が起きても動じなくいられるのではないかとも思います。

 
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