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2020年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来

ライブズ・マター? : 1匹の蝶の死や4500億匹のイナゴの死、あるいは人の死からその意味を考える。なお、アメリカで1年間に警察官に殺される民間人はほぼ1000人

投稿日:

7月1日の米フォーブスより

Police Killed Over 1,000 American Civilians In 2019




 

数日前、自宅の玄関を出たすぐのところに置いてある花にアゲハチョウがとまっていました。キアゲハというのですかね。写真の手前の花です。

私の部屋は、ベランダのあるほうは、比較的日当たりも良く、たまに蝶が飛んでいますが、玄関のあるほうはあまり太陽の光は来ない場所ですので、蝶が来るのは珍しいです。

「へえ、そんなこと止まってるん?」

と語りかけて外出し、しばらくして家に戻ってきましたら、まだ止まっています。

いくら何でもおかしいですので、よく見てみましたら「死んでいた」のですね。最初見た時には生きていましたので、あれからずっと上の花に止まり続けて、そして花の上で亡くなったようです。

「ここで死んじゃったん」

とまた語りかけ、こんな太陽のあたらないところでは、何だかあれだろうと、陽当たりのいいほうに蝶を持っていき、最もよく太陽の光があたるところに置き直しました。

「太陽の下で元気に死んでいなさいね」

とまた語りかけました。

その翌日、今度は自宅のベランダのほうに行きますと、昨日と同じ紋様の蝶たちが複数ベランダの花のところで元気に舞っていました。

ずいぶん長い間、蝶たちはベランダで飛びまわっていましたが、そのうち天気が悪くなってきて、蝶たちはどこかに行きました。

まあ、この日の前後は、このように「一匹の蝶の死」なんていうことに思いを馳せていたのでしたが、その蝶の屍を見ながら、あるニュースを思い出していました。

アフリカ東部から南アジアまでを広くイナゴ(サバクトビバッタ)の大群が出現し続けていることは知られていますが、それぞれの国や地域では、「対策」として駆除を続けているのですが、先日、国連などの推定として、

「これまでに 4500億匹のイナゴを殺した」

ということがわかったそうです。

6月24日の米報道より

450 billion locusts have been killed this year

駆除しか方法が考えられないのだろうとはいえ、殺しも殺した 4500億匹。

そして、以前も記したことがありますが、

「イナゴは昆虫である」

という厳然たる事実があります。

そして、この世に「イナゴだけをターゲットにできる殺虫剤はない」のです。

これが意味するところは、以下の記事でふれたことがありますが、今回の世界的なイナゴ対策は、同時に、

「世界的な昆虫の絶滅レベルを加速させている」

と考えられます。

人類絶滅への道 : コロナウイルスとイナゴに対しての「殺菌と消毒の嵐」が吹き荒れる中、地球の微生物と昆虫類が「大絶滅」に向かう可能性。そしてその次は…
In Deep 2020/03/29

ただでさえ、地球上の昆虫は、大変な勢いで絶滅していっていまして、以下の記事でご紹介しましたように、その減少はカタストロフ的なものとなっているという説が強いです。

地球上の昆虫の減少が「カタストロフ的なレベル」であることが包括的な科学的調査により判明。科学者たちは「100年以内にすべての昆虫が絶滅しても不思議ではない」と発表
In Deep 2019/02/12

受粉についてはよく語られますけれど、受粉においてだけではなく、ほとんどすべての昆虫というのは、人間の生活に非常に役立っている存在で、その昆虫が消えていくという世界は、最終的には「人類も消えていく」ということとある程度は相関する話だとは思います。

今回のイナゴの駆除で、4500億匹のイナゴが駆逐されたとしたならば、該当する大地では、同じような数の他の昆虫たちも駆逐されたはずです。

ここまで激しいレベルとなりますと、そう簡単に現状復帰できるものかどうかはわからないですが、しかし、

「イナゴに関していえば、復帰は楽勝」

だと見られていまして、先ほどの米ビジネスインサイダーの記事には以下のようにありました。

国連食糧農業機関(FAO)の東アフリカの回復チームの責任者は、NFA ニュースに、FAOと地方政府が殺虫剤を散布することによって、これまでに約 4,500億匹のイナゴを駆逐したと語った。

しかし、殺虫のための資金は 8月の終わりで途切れる可能性があり、イナゴを制御するための新たな資金援助がなければ、「1月から行っていたすべての努力が無駄になるという本当のリスクがある」と述べた。 businessinsider.com

そんなわけで、アフリカなどの一部地域では、8月以降さらにイナゴが大繁殖するという可能性が高いようです。

まあ、そして資金援助があった場合、さらに殺虫剤での駆除は続き、世界で数千億匹あるいは数兆匹のイナゴが駆逐され、同時にそれと同じ規模の「他の昆虫たち」も駆逐されることになりそうです。

いやー、どちらに転んでも地獄ですねえ(苦笑)。

どちらに転んでもどうにもならない。

新型コロナウイルス対策のほうも「どちらに転んでもどうにもならない」という対策である側面がありますが、今は何もかもそんなような感じです。

まあ、ここまでは昆虫の話だったのですけれど、「人間の命」と関係して、アメリカのフォーブスで印象的な記事を読みました。

アメリカで行われている、いわゆる抗議デモという名の混乱は、直接的な原因は、ひとりの黒人男性が警察官によって命を奪われたというところから始まったとされていますが、フォーブスでは、

「アメリカで、警察官に殺害される民間人の数」

を取り上げていまして、たとえば、2019年の場合、

「警察官に殺された民間人は 1000人以上」

だと報告していました。

2013年から 2019年の 7年間では、約 7500人だそうです。

「命ってなんだろうな」

と、1匹のアゲハチョウの死と、4500億匹のバッタの死を比べた後に、1人の男性の死と、毎年 1000人の死を比較してしまったりしていました。

以下は、そのフォーブスの記事の一部です。


2019年に、警察は 1,000人以上のアメリカ民間人を殺害した

Police Killed Over 1,000 American Civilians In 2019
Forbes 2020/07/01

黒人男性の警察官による殺害事例への抗議行動が世界中の都市で続いている中で、アメリカは組織的な警察による不正と暴力との戦いにおいて中心的な役割を果たしている。

この問題の大きさはどれくらいのものとなっているのだろう。

データによれば、2013年から 2019年の間に、アメリカの警察官は 7,500人以上を殺害した。これらで殺されたうち 99%で、警察に対する告発はなかった。

警察官に殺されたうちの約4分の1が黒人だったが、彼らは人口の 13%しか占めておらず、また、白人やヒスパニックたちより武装していない可能性が高い。

2019年だけでも、1,000人以上の民間人が警察に殺されている。同時期に殺された警察官は 48人だった。全体として暴力犯罪が抑制されているにもかかわらず、2020年は今までのところ、警察は、これまでの同じ期間に比べてより多くの人々を殺している。


 

来たる 7月4日はアメリカの独立記念日ですが、一部の人々は、この日にこれまでで最大の抗議デモをおこなうことをウェブで予告していまして、どうなるのですかね。

なお、この 7月4日は、アメリカ全土で「月食」が観測されることも報じられていました。

独立記念日の日に月食が発生するのは歴史的に大変に珍しいことだそう。

 

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