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人類絶滅への道 : コロナウイルスとイナゴに対しての「殺菌と消毒の嵐」が吹き荒れる中、地球の微生物と昆虫類が「大絶滅」に向かう可能性。そしてその次は…

投稿日:2020年3月29日 更新日:


・2020年2月、中国安徽省で消毒する保健局員たち。Science




 

地球の歴史が始まって以来の全世界規模での消毒作業

新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、各地で「大規模な消毒作業」が行われています。後述しますが、それらにどのような薬剤が使われているかを考えますと、

「他の生き物も殺している」

ということは事実となると思われます。

特に、細菌類などの微生物や昆虫などに大きな影響を与えているのではないかと考えられます。

感染症の流行に対して殺菌・消毒作業がおこなわれること自体は、特別なことではなく、たとえば、デング熱やジカ熱などが流行した時には、蚊の駆除のために、大規模な殺虫・消毒が行われますが、しかし、それはあくまで「感染流行地」に限ります。

ところが、今、行われている殺菌・消毒は、

「全世界規模で行われている」

ということが過去になかったことで、おそらく、今行われていること、そして、今後も続くと思われる消毒作業は、ウイルス消毒作業であると共に、現在、

「地球が始まって以来の、大規模な微生物・昆虫の駆除」

が進行している可能性が高いと感じています。

それと共に、中東やアフリカ、南アジアなどでは、イナゴ(サバクトビバッタ)の大群が農業地帯を荒らしていますが、こちらも多くの国で、大規模な「バッタ殺虫作業」が行われ続けています。


・2020年2月、パキスタンでバッタ駆除の農薬を散布する当局のスタッフ。 dailysabah.com

これらの新型コロナウイルスの消毒とイナゴの駆除作業が、「目的以外の生物に影響を与えている可能性」ということは、少し前まで考えたことがなかったのですが、サウジアラビアでの以下の SNS への投稿で、少し気づいたのでした。

イナゴ駆除用農薬が散布された草を食べたラクダたちが死亡したことを伝えているものです。


Hayder

このように書かれてあります。

サウジアラビア農業省が、イナゴを根絶するために強力な殺虫剤を草原に散布した後、ラクダたちがその葉っぱを食べてしまった。

ラクダたちは亡くなり、イナゴは死ななかった。

この最後の行の、「ラクダたちは亡くなり、イナゴは死ななかった」というフレーズは、悪い冗談のような響きですが、これが事実だとすれば、イナゴ駆除には相当強力な殺虫剤を、強い濃度で使用しているのかもしれません。

いずれにしましても今、

「ウイルス対策の強力な消毒剤と強力な殺虫剤が地球規模で散布されている」

ことになりそうなのです。

この問題は、たとえば、以下のような記事にありますような「現在の地球は、昆虫が絶滅する寸前のところにある」ということにもあります。

地球上の昆虫の減少が「カタストロフ的なレベル」であることが包括的な科学的調査により判明。科学者たちは「100年以内にすべての昆虫が絶滅しても不思議ではない」と発表
In Deep 2019/02/12

地球の昆虫は、その多くが人類の生活に必要なものとして存在していますが、特に有用な存在として認識されているミツバチが今、地球全体で減少しています。そして、そのミツバチというのは、実は、

「花の蜜を食べて生きているのではなく、微生物を食べて生きていた」

ことがわかったことを以下の記事で取りあげています。これは、世界最古の科学メディア「サイエンティフィック・アメリカン」で報道されていました。

[衝撃] ミツバチは花の蜜や花粉を食べているのではない。彼らは食糧としての微生物がいなければ生きていけない「肉食」であることが判明。そのことから、ハチの大量死が「殺菌剤」と関係する可能性が浮上
In Deep 2019/08/31

ミツバチは、草食動物ではなく、実は「肉食の動物」だったのです。

微生物の肉を食べて生きているミツバチは、その微生物がいなければ、基本的に生きていくことができません。

上でご紹介した記事の中で、米ウィスコンシン大学の科学者は「農業で使われる殺菌が、間接的にミツバチを殺しているかもしれない」として以下のように述べていました。

「現時点で、殺菌剤が花粉に生息する微生物群の共生状態を劇的に変化させているという十分な証拠があります。殺菌剤の農業での使用は、花の中の微生物に対して、大きなストレス要因となっている可能性が高いです。花の中の微生物が減少していくと、それは結局、ミツバチの減少につながります」

これまで、世界でのミツバチの劇的な減少の原因は、ネオニコチノイド系農薬ではないかとされ、フランスなどでは、それらの農薬の使用を禁止しましたが、「農薬を禁止した後も、ミツバチの減少が止まらなかった」という事実があります。

もちろん、ネオニコチノイドなどの農薬もミツバチに影響を与えてはいるでしょうけれど、「殺菌剤」の使用は、花粉にすむ微生物を殺し、それにより、

「エサがなくなって、ミツバチは餓死する」

ということがわかったのです。

このような、

「昆虫の減少」

「ミツバチの減少」

という事象は、基本的に「地球上から細菌などの微生物が消えていっていることによって起きている」という理由がひとつあることが明らかになりつつある中で、今回の、「地球規模での大消毒」を見聞しているわけです。

そして、ふと、

「本格的に地球の生態系が終わるのかもしれないな」

と、漠然と思った次第です。

あと、以下の記事を含めて過去に何度か取り上げさせていただいていますが、「地上の毒物は、いつかは地球の水の体系に入りこみ、世界中に循環する」ということが、ある程度言えるのです。

地球の水は人間の薬により、もはや死につつある。そして、この大洪水の時代に次は大地が浸食され、完全絶滅への道程はさらに進行するはずで
In Deep 2019/05/16

川や海を含めて、地球が大規模に「消毒」されているという現実があり、微生物の数はどんどん減少し、そこから、大型のさまざまな生物に至るまでの生態系の影響が見られています。

水のほうでは、淡水でも海水でも、魚類を含めた海洋生物は劇的に減少していて、陸地では先ほどのように、昆虫や微生物が絶滅に近いレベルにまで減少しているのが現状なのですね。

そのような局面で、「地球の歴史で過去最大の消毒」が行われているのですから、影響がないということにはならなそうです。

それに、新型コロナウイルスの消毒に使われている薬品名を見ますと、そもそも「人体にも影響がありそう」なものが多いです。

アメリカ環境保護庁 (EPA)は、3月26日に、「 SARS-CoV-2に対して使用する消毒剤」という文書を発表していまして、EPAは、新型コロナウイルスに有効だと考えられる 25種の薬剤と商品名をリストしていますが、一部を挙げますと、以下のようなものです。

・過酸化水素
・フェノール
・第四級アンモニウム
・亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸ナトリウム
・二酸化塩素
・次亜塩素酸
・エタノール
・塩化ナトリウム

ここにあります「第四級アンモニウム」というのは、以下の記事でご紹介しましたように、深刻な肺の疾患である「慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の発症要因」であることが、米ハーバード大学とフランス国立衛生医学研究所による研究で判明しています。

「タバコではない」 : 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の発症要因は「漂白剤と消毒剤」であることが判明。第四級アンモニウム塩を含む除菌製品が私たちの社会を破壊する
In Deep 2019/12/15

除菌製品というのは、基本的に、私たち人間にとってもあまり良くないのです。

この記事の最後に私は、以下のように書いていました。

今や、過剰な衛生観念は主要国の社会全般に行き渡っていて、何に対しても、すぐ殺菌、すぐ除菌、すぐ良い香りを吹きつける、というのが普通になっていますが、それが結果的に私たちの健全な社会を破壊している可能性が高く、無菌室生活の代償はかなり大きなものとなっていくかもしれません。 In Deep

しかし、これは「平時」の状態のことであり、今は「非常時」であるわけですので、平時と比較にならない大規模な殺菌が全世界で行われているのです。

毎日、スーパーなどの様子を見ていますが、今はどこのスーパーでも店頭に消毒液などを設置していますが、多くの人たちが、疑うことなく、それで手を消毒している。

科学誌サイエンスの 3月12日号の、

Does disinfecting surfaces really prevent the spread of coronavirus?
 表面の消毒は本当にコロナウイルスの拡散を防ぐのだろうか?

という記事においては、以下の記述があります。つまり、「消毒の効果はわかっていない」というものです。

上海、光州、韓国などの都市で、屋外の消毒で最も一般的に使用されているのは、希釈した次亜塩素酸ナトリウムの溶液、または家庭用漂白剤だ。

しかし、これらの漂白剤が屋外でコロナウイルスを破壊するかどうかは不明であり、それが物の表面でウイルスを殺すかどうか、あるいは、それが空中のウイルスを殺すかどうかは不明だ。 Science

このようにありまして、「効果があるかどうかわからない中で、消毒をしている」ということになりそうです。

また、サイエンスには以下の記述もありました。これは、先ほどの「漂白剤を使うと、肺の重篤に疾患である COPD になりやすい」ということと関係しています。

米エモリー大学の環境健康科学者ジュリア・シルバ・ソボリック氏は、漂白剤による徹底的な消毒が広く行われることにはマイナス面もあると指摘している。

「漂白剤は、ヒトの粘膜を非常に刺激するのです」とソボリック氏は言う。

噴霧された消毒剤にさらされた人々や、それらを噴霧する作業者たちは、他の病気の中でも特に呼吸器系の問題のリスクを上昇させる可能性があるという。

最近の中国国営テレビ放送で、中国疾病管理予防センターの研究者であるツァン・リウボ氏は、次のように警告した。

「広範囲に消毒剤を噴霧することは、環境汚染を引き起こす可能性があるため、可能な限り避ける必要があります」 Science

新型コロナウイルスは、症状がさまざまあるとはいえ、「呼吸器系の感染症」だとすれば、「消毒剤で消毒すればするほど、ヒトの呼吸器の問題のリスクが上昇する」というのは、何とも皮肉な話というか、これもまた悪い冗談のような話です。

あくまで私個人の考えですが、「屋外での消毒には一利もない」と思っています。

でも、おそらく消毒は世界各地で止まらないのでしょう。

そして、イナゴ対策は、夏までは続くと考えられ、新型コロナウイルスの消毒とイナゴの殺虫作業で、地球は「消毒剤の嵐」に見舞われ、昆虫、植物、微生物がダメージと受けると共に、人間の体もさらに弱くなるかもしれません。

人類の滅亡というキーワードが初めて具体的に見えてきています。

 
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Oka In Deep

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