基本的には妄想話とはいえ
前回の以下の記事では、人間のほうの免役が弱くなっている現在の状況では、今後、時間が経過すればするほど、コロナを含めての風邪などの「単なる弱い病原菌」も、もはや単なる軽い病気としての発現状況にはならない可能性について書きました。
(記事)「コロナは単なる風邪」という幻想からはそろそろ抜け出さないと…。今やこれは、老衰死の大量生産と IgG4 にむしばまれた人たちの致死を加速させる狂気の病原菌
In Deep 2023年12月9日
それと共に、新型コロナが最初にこの世に出た時から、
「新型コロナの持つ HIV 性」
について気にしていたということも書かせていただきました。
まあしかし、2020年の時点の研究では、コロナは「T細胞(Tリンパ球)をハイジャックして自らそこから増殖する」という HIV のような仕組みは持っていないため、
「その時点では、コロナが HIV のような死亡率を持つウイルスである可能性はない」
と、当時の研究者は述べていました。
リンパ球というのは、以下のようなものです。
リンパ球は白血球の一部で、さらにB細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、NK(ナチュラルキラー)細胞などに分類することができます。 NK細胞は生まれつき備わっている免疫細胞で、細菌やウイルスなどの病原体に感染した細胞を攻撃します。
B細胞は細菌やウィルスなどの病原体が侵入してくると抗体を作り、T細胞は自らが働き、体を防御するとともに、一度侵入してきた病原体を記憶し、それに基づいてすばやく対応し、排除する働きをもっています。
HIV は、リンパ球のうち、「 CD4陽性リンパ球」というものに感染し、その CD4陽性リンパ球を破壊します。免疫を司るリンパ球を破壊することで、免疫状態がどんどん低下してしまいます。
コロナの場合は、2020年の研究で、「新型コロナウイルスの遺伝子は T細胞(Tリンパ球)に入り、 T細胞の保護機能を無効にする」ことが示されていたわけですが、しかし、HIV のように「乗っ取って自らの増殖・生産現場にするわけではなかったと。
それから 3年経ちまして、いろいろとコロナも変異してきたわけですが、日本で「レプリコン」が出てきたわけですね。
これまでとは異なる強い変異が出現する可能性
最近、科学者の荒川 央さんが note 記事で、このレプリコンのことを書かれてらっしゃいまして、あくまで「可能性」ですが、これまでとはまた異なる「強烈な変異」をもたらす懸念について書かれていました。
記事は以下です。
日本におけるレプリコンワクチンの世界初の承認
荒川 央 2023/12/09
このセクション5にそのことを書かれています。
抜粋します。太字はこちらでしています。注釈も入れさせていただいています。
5) 体内でのレプリコンワクチンの人工進化に対する懸念
レプリコンワクチンは接種後に遺伝子が体内で増幅する機序に基づいており、これはまさにウイルスに感染するように「ワクチンに感染」するようなものです。
そもそも遺伝子は増幅の過程で変異します。遺伝子が複製する際のコピーミスが突然変異の原因となるように、低率の突然変異は遺伝子の複製に付き物のエラーであり、しかもアルファウイルス(※ RNA ウイルスの属のひとつ)の RNA レプリカーゼ(※ ウイルス RNA の複製に関与する酵素)には校正機能が無いために変異率が高いのです。
そして、大きな変異の原因の一つは遺伝子の組換えです。
レプリコンワクチンを取り込んだ細胞に類縁のウイルスが感染すると、ワクチンとウイルスの RNA の間での遺伝子組換えも起こる可能性があります。
実際、相同性組換え(※ DNAの塩基配列がよく似た部位で起こる組換え)の酵素などが無くとも鋳型乗換え(※ 特殊な複製酵素により損傷を含む DNA 鋳型鎖が複製されるシステム)の機構により遺伝子組換えの現象は起こりますし、鋳型乗換えは原理上 DNA のみならず RNA でも起こります。
レプリコンワクチンを含め、生命工学は自然の仕組みを模倣して発達してきました。遺伝子工学の最先端の仕組みを、逆に自然が取り込む事も考慮すべきでしょう。
レプリコンワクチンは「殻の無い簡易型人工ウイルス」ですが、本物のアルファウイルスと遭遇した場合、遺伝子を組換える事で「殻」を入手し、「完全体の人工ウイルス」へと人体の中で人工進化する可能性があります。
その状態になると、ウイルス化ワクチンは接種者の体内に止まる必要が無くなり、自由に他者に感染し始めます。進化の本質は「増えやすいものは増えやすい」という単純な同語反復です。
レプリコンワクチン進化の過程で類縁のウイルスと遭遇し、殻を取り戻すという復元力が働いても何ら不思議ではありません。
また、RNA 同士の組換えによって、レプリコンワクチンがヒトの遺伝子を「盗む」可能性もあります。
例えばラウス肉腫ウイルス(※ レトロウイルスの1種で、肉腫を起こす)などの癌ウイルスは実際にヒトの癌遺伝子を盗んで進化してきました。世界初のレプリコンワクチンの承認により、事実上、日本は世界初の「簡易型人工ウイルス」の感染実験場となったのです。
また、ラゲブリオ (モルヌピラビル / ※新型コロナの経口治療薬) のような「ウイルス変異剤」の投与はさらにレプリコンワクチンの人工進化を加速させるでしょう。
遺伝子を弄ぶ行為は生命の本質を弄ぶ行為です。コロナワクチンを推進し、遺伝子製剤を実際の患者に投与している医療従事者には最低限の遺伝子の知識が不可欠なはずです。
ここまでです。
難しい部分もありますが、「アルファウイルス」というものと、体内で遭遇した場合、
> 「殻」を入手し、「完全体の人工ウイルス」へと人体の中で人工進化する可能性があります。
と書かれています。
アルファウイルスの「殻は」以下のようなものです。
アルファウイルスの表面のコンピューター生成モデル
Alphavirus
コロナウイルスのスパイクタンパク質のようなトゲトゲしいものではないですが、表面全体に存在するこの突起の部分が、人などの受容体に付着して感染するという仕組みは同じです。というか、このようなスパイク構造のほうが自在に感染受容できそうな感じもしますが。
レプリコンには殻はないですが、遺伝子を組み換えることにより、この「殻」を獲得する可能性があることを荒川さんは書かれています。
そうなると、本質的に「新たなウイルス」として、感染活動を「他者に対して」も始めることになる可能性があるわけですが、感染活動が開始されるのはいいとしても、
「それがどんな特性を持っているのか」
が問題だと思います。どんな変異をしたのかは、結果でしかわかりません。
たとえば、新型コロナウイルスが「もともと持つ HIV 性」などはどうなのか、とか。
それが変異することにより、HIV のようにリンパ球を使って感染増殖をするようになった時には、
「いろいろアウト」
なんだとは思います。
「空気感染するエイズウイルス」
になってしまいます。
以前、ウイルス学者のヤコブ・ゼーガル博士(1911 - 1995年)という方の『悪魔の遺伝子操作』という本をご紹介したことがありました。
以下の 2021年2月の記事の後半にあります。
(記事)米CDCのデータでは、アメリカのワクチン後の死亡事例は329件。有害事象報告は約1万件。それとは別に「ワクチンのmRNAの作用が半永久的に体内に残る可能性」について知る
In Deep 2021年2月1日
これは、まだ日本でワクチン接種が始まる以前に書いた記事で、わからないことだらけの頃でしたが、ヤコブ・ゼーガル博士の著作から「逆転写」という概念を初めて知りました。
私は、それまで、DNA だの RNA だののことは「まったく」知らない人でしたので、日々新たな発見の経験をし続けていた日々でした。
それはともかく、このヤコブ・ゼーガル博士のこの著作には、
「 HIV は、どのような過程を経て、免疫細胞に感染する能力を獲得したのか」
ということについて記している部分があります。
これもまた、わからない単語ばかりですが、少し抜粋します。
『悪魔の遺伝子操作』 第1章「エイズ遺伝子の謎」より
…したがって、次のように考えられる。まず最初、HTLV-I (※ ヒトT細胞白血病ウイルス)の pol 領域のかなりの部分がビスナウイルス(※ ヒツジに脳炎起こすウイルス)のゲノムに付与された。
続いて、高頻度の突然変異によって、ビスナウイルスのもともとの env 領域が変化して、この改造ビスナウイルスは人間の T4細胞(※ 体内に病原体が侵入した際に、最初の生体防御反応として機能する免疫細胞)やマクロファージ(※ 体内に侵入したウイルスなどの異物を食べて死滅させる)と結合できるようになった。
このような突然変異体は、T4細胞を含む培地で改造ウイルスを培養すれば、選び出すことができる。
そこで次のような疑問が生じる。ビスナウイルスに遺伝子操作を行い、人間の T4細胞の細胞膜に結合できるようになったとして、この改造ウイルスは、ヒツジとは完全に異なる人間の細胞内ではたして十分に増殖できるであろうか。
その答えは完全にイエスである。
CD4レセプター(受容体、CD4タンパク質のこと)がまったくない細胞内に HIV を人為的なトランスフェクション法(形質転換法のひとつ)によって入れている。ほとんどの場合、ウイルスは細胞内で生き延び、正常に増殖した。
…したがって、CD4レセプターへの結合力を得た改造ビスナウウイルスは、人間の T4リンパ球とマクロファージの完全な寄生体となることができる。
ここまでです。
ここを抜粋しましたのは、別に「このようにして HIV は人間の免疫細胞に結合できるようになった」ということを説明したかったのではなく、
「変異によって(あるいは機能獲得研究によって)こういう能力を持つことができる」
ということのひとつの例として挙げた次第です。
コロナもです。
HIV は、基本的に性的接触による感染が多かったものですが、コロナはそうではないです。
通常の環境中での感染があり得るウイルスが HIV と同じように、「ヒトを最終的に免疫不全に至る状態にさせる」というような能力を持つとすれば、厄介ですし、これはまあ…単なる推測というか、ある意味での思い込みでしかないのですが、
「すでに一部でそうなっているものもあるのでは?」
ということは思わないでもないです。
「なんでこんなに(ワクチンを打っていない)小さな子どもたちの免疫不全が拡大しているのだろう」と思う中で、たまにそれを思うこともないではなかったです。
もちろん、そんなことは起きてはいないでしょうし、今はわかりようもないです。
いずれにしましても、コロナというのか、そのワクチンというのは、人の免疫に大きく干渉する部分がたくさんあることが、これまでの 3年間で示されてきました。
代表的なものは以下のようなものでしょうか。
あと、「 Ab2抗体」というものについての問題もありました。これは、免疫系がウイルスなどを抗原と認識して抗体(Ab1抗体)ができた後に生産される抗体のことだそうで、2021年12月の日経メディカルの「ワクチン投与後の心筋炎や血栓症にAb2抗体が関連している?」という記事は比較的わかりやすいです。
このことについては、以下の記事でもふれたことがあります。 1年半くらい前の記事です。
(記事)コロナワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDSとも)への警告に関する論文からも、ストレートな曝露を受けた小さな子どもたちへの懸念がさらに
In Deep 2022年5月4日
そして、今後、レプリコン展開後に「どんな変異ウイルスが世に出てくるのかな」ということには興味があります。
場合によっては、私自身も、それにより死んでしまうかもしれないわけですし、やはり興味は出ます。
ただ、エイズまでの発症期間である数年から 10年などの期間を考えましても、そんなに急速な危機ではなく、以下の記事のタイトルにありますように、「緩慢な絶滅」が待ち受けているだけなのかもしれません。
(記事)mRNA戦争は続く。その行く末は「緩慢な人類絶滅」
In Deep 2023年8月27日
これは、一世代、すなわち、30年から 40年くらいするとはっきりしてくることだと思います。
これらは現在世界中で起きている超過死亡とは別の要因による大量死ということになりますけれど、私個人の考えとしては、絶滅は大げさでも、「緩慢な人口減少が止まることはない」と思ってもいます。
今回は明るい話ではなかったですが、それでも、個人個人には、いくつかの対抗策は残されているとも思っています。
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