In Deep

地球最期のニュースと資料

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広がり続ける「第三次世界大戦の噂」

   

2016年10月14日の英国デイリースターより

ru-ww3-warnDaily Star

 

「第三次世界大戦」。英語では WWIII などと表記したりしますが、この言葉自体は、もう長い間ずっとインターネット上でも繰り返し出てきているものですが、今ほど報道メディアの記事上にこの言葉が飛び交っていることはないのではないかというほど、よく使われています。

それでも、いわゆる高級紙系では、直接的な言葉を使うことはあまりないようですが、大衆紙系のメディアでは、冒頭のように「第三次世界大戦」とか、「核戦争」などの刺激的な文字が数多く見出しに使われています。

ロシアの最近の動きとしては、先月末頃の、

ロシア非常事態省が「モスクワのすべての市民を地下シェルターに避難させる用意ができた」と発表したこと…
 2016/09/30

という記事で、モスクワの全市民を地下シェルターに避難させることができるようになったと発表したことをご紹介しましたが、その少し後に、4000万人を動員する演習が実際に行われたことが報じられていました。

モスクワ市民の数は 1400万人ですので、演習は、さらに大きな規模で行われたということになりそうです。

2016年10月4日の英国サンより

russia-4000m-exerciseSun

この時の英国サンは記事の見出しに「被害妄想のプーチン」というようなことを書いていますが、そうであれ何であれ、ロシアではいろいろと話は進んでいるようです。

これらと関連するいくつかの報道を少し並べてみたいと思います。

これらがどの程度、これから先の状況に影響してくるような真実性があるかどうかはわからないです。

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真実も真意もわからないながら

先ほどご紹介した英国のサンは、10月13日にも、下のように「プーチン大統領が海外にするすべてのロシア人の子どもや学生たちにロシアへの帰国を命じた」ということを報じています。

2016年10月13日のサンより

russia-order-homelandPutin orders all Russian children and relatives studying abroad to return to the ‘motherland’ as he ‘prepares for WWIII’

このタイトルにあります「第三次世界大戦の準備のため」というのは、サンの創作に近いものですが、ただ、ロシア政府が海外にいるロシア人の子どもや、海外留学している学生たちにロシアへの帰国を命じたというのはどうやら本当らしく、複数の欧米メディアで報じられています。

どこの国でも、海外に子息を出すというのは、ある程度上流の人たちが多いわけけですが、例外なくロシアに帰国することを命じたと記事にはあります。

海外の若者たちに帰国する命令を出した理由は不明ですが、サンの記事によれば、ロシア政治のアナリストが、「大きな戦争の準備をするためではないか」と述べたことが、このタイトルの見出しとなったようです。

 

そのロシアの報道にも「第三次世界大戦」という言葉が最近よく登場します。

下は、シリアのアサド大統領の言葉を見出しにしたロシア・プラウダの記事です。

2016年10月14日のロシア・プラウダより

asad-wwiii WWIII is in the air, Assad says

そして、アメリカの方も、政治の人たちの意志のほうはよくわからないですが、少なくとも軍部トップはやる気まんまんのようで、下のように軍最高幹部のひとりであるアメリカ陸軍参謀総長マーク・ミリー(Mark Milley)大将が、

「我々アメリカ軍は、ロシアを、かつてないほど激しく叩きのめすだろう」

とスピーチで述べていたりします。

mark-miller-warnsRussia Insider

どうも、みんなが「世界大戦だ、世界大戦だ」と口をそろえて言っているのが最近の状況です。

昨日 10月16日には、ロシアの空母が地中海へ出航しています。

ロシア空母、地中海へ出航=シリア空爆支援の部隊増強

時事通信 2016/10/16

ロシア国防省は、同国唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」が15日、地中海へ向け出航したと明らかにした。

ロシアは過去約1年にわたり、シリアでアサド政権を支援する空爆作戦を実施。ロシア海軍の部隊が、地中海から作戦を援護している。

というように、

> ロシア唯一の空母

がアメリカ軍がたくさんいる方向に向かっているということになります。

 

そのアメリカは、これもロシアの報道ですが、

米国がシリア軍への空爆を検討開始、ワシントンポスト紙

sputonik 2016/10/05

米国政権はシリア紛争への軍事介入の可能性を検討している。ワシントンポスト紙が報じた。

報道によれば、先週ホワイトハウスでは国務省、CIA、米国統合参謀本部の代表者らを交えた会合が行なわれ、シリア政権側の陣地へ空爆を行なう問題が話し合われている。

というものもあり、これに関してはその後どうなったのかはわかりませんけれど、話はどんどんと「偶発的なことが起きやすい方向」に広がっているようにもうつります。

 

いわゆる高級紙のほうも、挑発的なタイトルを掲げている場合も多く、英国インディペンデントは、イギリスの元国際開発庁長官のアンドリュー・ミッチェルという人が「現在のロシアと、1930年代のドイツ・ナチスの行動を比較した」ことを取り上げたことを詳しく記事にしています。

2016年10月11日の英国インディペンデントより

andrew-mitchell-saysIndependent

 

何だか英国の報道が多いですが、実際に英国でこの関係の記事が多いようで、ロシア・トゥディの、

The Russians are coming, the Russians are coming!
 (直訳だと「ロシア人たちが攻めてくる、ロシア人たちが攻めてくる!」)

という 10月17日の記事の冒頭は、

「英国での報道のいくつかによれば、ロシアとの戦争が迫っている」

という記述でした。

それにしても、この記事のタイトル「The Russians are coming, the Russians are coming!」(ロシアン・イズ・カミング、ロシアン・イズ・カミング!)というのは騒々しいタイトルだなあと思いまして、調べてみましたら、これは 1960年代のアメリカ映画のタイトルなのでした。

邦題は「アメリカ上陸作戦」というもので、コメディ映画だそう。キワモノというわけではないようで、、第 24回ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞し、第 39回アカデミー賞の作品賞にもノミネートされたとのことです。

 

いずれにしても、プーチン大統領の考えもオバマ大統領の考えも、その真意はわからないですが、第三次世界大戦に関しての「報道のほう」は現在とても過熱しているようです。

ロシアのプーチン大統領

putin-america-01yournewswire.com

過去にも、こういう危機的「に見える」状況というのはよくありましたが、しかし、第二次大戦以降は、そういう危機が大きな戦争に結びつく前に収束していました。

しかし、これからどうなるのかはよくわかりません。

何かあってもおかしくないような気もするし・・・何もない・・・というのは・・・うーん、むしろ変なような。

 

バルカン半島で

そういえば、先ほどご紹介したニュースの中に「ロシアの空母が地中海に向かった」というものがありまして、それで思い出しましたのが、

アロイス・アールメイヤによる「第三次世界大戦の予言」の壮絶な描写
 2013/04/10

という記事で、アロイス・アールメイヤというドイツ人の男性が 1950年代に語ったとされる「第三次世界大戦の予言」というものをご紹介したことがありました。

その冒頭はこうでした。

まずは、中東での新しい戦争が急速に拡大し、巨大な海軍が地中海で敵と向かい合うことになる。

状況は緊迫する。

しかし、実際に火花が散るのはバルカン半島だ。

 

この記事を書いた 2013年には、まだ「 IS との戦い」などという概念が、まだ世には登場していなかったですので、「中東の新しい戦争」の意味は何だかわからなかったのですが、今となれば、中東の新しい戦争はとても具体手になっています。

ロシアの空母も、名目ではその「中東の新しい戦争の支援」のために地中海、すなわちバルカン半島付近に向かうのですし。

そういえば、アロイス・アールメイヤの予言の中には、以下の言葉もあります。

殺人者たちのうちのひとりは小さな黒い男だ。

もうひとりはもう少し背が高くて、明るい髪の色をした人物だ。

うーん・・・。

このことに関しては、こういう絡みの過去記事などから、いろいろ興味深い関連も見つかりますが、機会があれば、ご紹介したいと思います。



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