米アリゾナ州に出現したダストデビルと太陽(テューバ・シティ 09/16)
最近、3日間ほど私用でわりと大きな移動をしていたことを、記事「人工甘味料の「身体破壊の威力」がまたも明らかに…」の冒頭で書かせていだきました。
その道中、ふと空を見ましたら、非常に見事な太陽のハロ(暈 / 太陽の周囲を囲むような光の輪の現象)が出ていることに気づきました。しかも、よく見ますと、周囲が虹のような色彩になっている上に、両端には「幻日」と呼ばれる光学現象も起きている。
私は外で写真を撮ったりすることがほぼなく、その時も何も記録しなかったのですが、大げさにいえば下のような光景でした。これは 9月の初めにカナダで撮影されたものです。
9月5日にカナダに出現した複雑な構造の太陽ハロや彩雲
こんなにあざやかでないにしても、感じとしてはこれに近いもので、しばらくそのハロをボーッと眺めていました。
私は普段から、歩いている時によく空を見上げます。そのせいか、彩雲なんかは毎日のように見ているのですが、この時のような鮮明な太陽のハロはそんなに見られるというものでもない気がします。
ふと、Wikipedia - 暈 を見てみると、科学的な説明の下に、伝説として以下の記述がありました。
中国では古代、白虹が太陽を貫くことは、兵乱の兆しとされた。
と記されていました。白虹とは太陽ハロのことのようです。
兵乱の兆しというキーワードを眺めつつ、「それにしても、この夏は印象的な光景が何と多かったことか」と、それを思いだしていました。
そんなわけで、この夏、世界のさまざまな場所に出現し、今でも印象に残っている光景を、そこからいくつかご紹介したいと思います。
2018年の夏(7-9月)で印象に残った世界の光景
米国フロリダ州の壮絶な雲と落雷(サラソタ 07/09)
クロアチアの嵐の夜の雲と月(ノヴィグラード 09/03)
米国コロラド州の花畑の中に現れたダストデビル(サン・ルイス 09/03)
アラスカに出現した飛び立つ白鳥のごときオーロラ(フェアバンクス 09/29)
ルーマニアに出現した「神の手」と人々が呼んだ雲(プロスチ市 07/08)
英国の異様に低い場所に出現している雲(コーンウォール 08/05)
アルタイ地方で発生したマイクロバースト(ロシア 08/17)
テキサス州ゲインズビルに出現した異様な形状の雲(米国 08/08)
米ニューヨークの空に出現した中途半端な虹 (米国 07/02)
あまりにもあざやかな彩雲(シンガポール 08/21)
水戸市に出現した二重の虹と落雷のコンビネーション(日本 08/31)
米国フロリダ州の夕暮れの中に立ち昇る力強いウォータースパウト(デルレイビーチ 08/22)
ノースカロライナ州の上空で旅客機から撮影されたマイクロバースト(米国 08/23)
ロシアの空に出現した異様に鮮明な環水平アーク(サンクトペテルブルグ 08/23)
神秘的な月のハロ(英国シュロップシャー州 09/09)
霧と雲で「空への階段」のような光景が出現(英国サウスダウンズ 09/15)
磁気嵐の中での印象的なオーロラ(フィンランド 09/11)
ソレント沿岸で発生したウォータースパウト(イタリア 10/01)
躍動感のあるレンズ雲(ボスニア・ヘルツェゴビナ 09/27)
ブカレストの迫力ある夕暮れ(ルーマニア 09/27)
磁気嵐の中で出現した奇妙な形のオーロラ群(カナダ・オンタリオ州 09/13)
このあたりまでとさせていただきます。
今年の秋から冬にかけても、激しかったり、あるいは美しかったりする光景がさらに数多く出現するのだろうなとも思います。
それぞれに何かの示唆があるわけではないのでしょうけれど、しかし、実はすべての光景には意味がある気もいたします。