2年前に懸念していたことが予想以上に悪い形で次々と
マスクとロックダウンによる孤立化により、特に小さな子どもたちの間で、知力と言語獲得能力が大幅に低下していることがはっきりとしてきたことについては、以前から何度か記事にしています。
[記事] マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明
In Deep 2022年1月20日
[記事] ブラジルの6歳と7歳の読み書きのできない子どもの数がパンデミックの2年間で100万人増加し、「4割が識字できない」状態に…
In Deep 2022年2月10日
[記事] そしてマスクは残った……。これによる脳力と認知力の低下は乳幼児だけではないことが最近のドイツの調査で判明。小学校高学年の読解力の低下が壊滅的に
In Deep 2022年3月27日
2年前の 2020年に、日本でも「全体的なマスク着用」が始まった時に大変に懸念を持ったのですが、しかし、その頃は「マスクのリスクに対して何の知識もなかった」わけでした。
しかし、多くの人たちがマスクを着用し始める光景を実際に外で見るようになり、個人的に、胸の奥底から、
「ものすごい不安」
が湧き上がってくることを止めることができませんでした。
「なんだろう、この不安は」
と、日々、マスクについて調べていて、最もショックだったのは、
「赤ちゃんは、周囲のさまざまな大人や子どもたちの《顔》を見て、人の表情を学び、そして、周囲の人々の《口》を見て、言語を獲得していく」
ということを知ったときでした。
以下は、そのようなことについてふれた 2020年の記事のひとつです。
[記事] 乳幼児の「人の顔認識の成長過程」がマスクにより崩壊することにより「人間なんてみんな同じ」というオール失顔症社会がもたらされる日はわりとすぐ
In Deep 2020年10月20日
周囲の人間がみんなマスクをしている環境が長く続くと、「小さな子どもは人の表情と感情を結びつけることがわからなくなる」ことになり、それどころか、
「人の顔の違いを認識できなくなる状態(失顔症)に陥る」
ことが「確実」であると共に、
「言語と感情の獲得が確実に遅れる(後で取り戻すことはできない)」
ということが 2年前に理解できてきていました。
しかし、その 2020年には、「まさか、1年後 2年後にまでマスクが続いているわけはないよな」と思っていましたが、2年半後の今が「これ」です。
最近の報道記事では、「今後もマスクを着用」派は89%!というものまであり、むしろ「拡大」している感じです。
先日、アメリカのエポックタイムズで、アメリカの、幼稚園から高校までの、それぞれの教師などの話をまとめた記事が投稿されていました。
今回その記事をご紹介しようと思いますが、アメリカでは、現在また再び、コロナ感染が急増していまして、ニューヨーク市は、CDC のカテゴリーでの最上位である「最悪の感染状況」に戻ったことが報じられています。
報道では、ニューヨーク当局は、「屋内でのマスク義務を復活」させようとしているようです。
……あのですね。
そもそも、「なんでパンデミック下でマスクしてるわけ?」という話ではあるのです。
まさか……感染予防になると信じている……とか?
マスクはコロナ感染状況を「悪化」させているというデータ
もともと 2年前から奇妙に思っていたことは、「マスクの穴は、医療用のサージカルマスクでさえ、コロナウイルスの最大 1000倍の大きさ」ということでした。
物理的に何かを遮断できるような差ではないです。
素通りも甚だしい。これは、英国緊急事態科学諮問グループ(SAGE)に助言したコリン・アクソン博士という方によるものです。博士によれば、一般の人がしている布マスクなどでは、コロナウイルスとマスクの穴の大きさの差は「 5000倍」におよびます。意味がないこと甚だしい。
これらのことは、2020年の時点でもわかっていたことですが、それだけに私は当局のマスク推奨に「非常な嫌悪」をおぼえました。
意味がないことを承知でやっていることへの嫌悪です。
我々をバカにしているということに対する嫌悪です。
適当に言っておけば素人は従うだろうという態度に対しての嫌悪です。
そのこともあり……一度も書かなかったですが、それ以来のこの 2年半、私は屋外では一度もマスクをしませんでした。
人をバカにするにもほどがある。
その 2020年当時は、「多くの人たちのマスク着用が、感染拡大の抑止に役にたつのか無意味なのか」、あるいは「むしろ感染の拡大に寄与しているのか」は、まだマスク着用義務が始まったばかりで、データがなかったこともあり、わかりませんでした。
しかし、2021年までには、「少なくとも意味はない」ことはデータで数多く示されてきました。データはいくらでもありますが、たとえば、以下は、 2020年1月から今年 4月までの、
・マスクを「義務化した」ドイツのコロナ死者数の推移 (黒いライン)
・マスクを「義務化しなかった」スウェーデンのコロナ死者数の推移(オレンジのライン)
です。人口 100万に対してのものです。
最初に書けば、「推移は同じ」です。
マスク義務のドイツと義務のなかったスウェーデンのコロナ死者数の比較
starkrealities.substack.com
ドイツでのマスク遵守率は、最大で 86%、その時期のスウェーデンのマスク遵守率……というか義務ではないですので、遵守ではないですが、着用率は 2%と書かれてあります。
ほぼ同じグラフを描いています。
しかし、これだけ見ていますと、「マスクには感染対策に意味がない」というように見えるかもしれないですが、今年のデータでは、
「マスク着用義務のあるほうが、感染状況が悪くなっている」
ことが明らかになってきています。
そして、どうやら、マスク着用の期間が長くなればなるほど」マスクの有害性が明らかになるようなのです。
以下は、アメリカの 500の学区、そこには 1900万人の学生がいますが、
・マスク義務化の学校
と
・マスクの義務のない学校
の、コロナによる「感染状況」を比較したものです。
2021年11月 - 2022年1月の児童の感染状況は以下のようになっています。
・赤いライン (--) マスク着用義務の学校
・緑のライン (--) マスク着用義務の「ない」学校
・黄色のライン (--) マスク着用は自主的判断
マスク義務と、マスクをしない学校のコロナ感染状況の比較
elevantdata.substack.com
圧倒的な差でございましょう。
ここにきて、
「マスクを着用していたほうが、感染状況が悪化する」
ことが明白となってきているのです。
そもそも、日本や韓国は、今、再度の感染拡大の局面ですが、思い出してほしいのですが、どちらの国も、「この 2年、ずっとマスクをしていた」わけです。
そのような中で、何度も何度も流行波が繰り返される。
その最大の原因はワクチンではあるだろうとはいえ、マスクも加担している。
上のグラフを見ますと、マスク着用期間の経過と共に、感染状況は悪化していますので、今回の日本と韓国の感染拡大は深刻になると思います。
……まあ、とはいえ、すでに株は毒性が弱くなっていますので、ADE (抗体依存性増強)さえ起きなければ、大した話ではないはずです。
つまり、ワクチンを打った人には、ADE のリスクは常につきまといますので、何ともいえないですが、「ワクチンを打っていない人には風邪以下のもの」です。
ADE については以下などをご参照くださればと思います。
[記事] 人類の大量死につながる可能性を否定できない ADE (抗体依存性増強)についてのメカニズム。そしてそれを避ける方法は「永遠のワクチン接種のループ」しかないという絶望
In Deep 2021年4月27日
なお、上の記事は1年以上前のもので、知識が乏しい頃のものですので、タイトルに「そしてそれを避ける方法は「永遠のワクチン接種のループ」しかない」とあるのですが、ワクチン接種のループを繰り返しても、ADE は避けられないことが、その後わかりました。
つまり、「新たに中和抗体を打ち込んでも、非中和抗体が消えるわけではない」ということを知ったからです。
ADE の種火は何をやってもくすぶり続けます。
ただしそれは「 mRNA バージョンのワクチンを接種した人」だけ該当する話で、ワクチンにはさまざまな「バージョン」がありますので、そのような方がどのくらいなのかはその比率はわかりません。この「さまざまなバージョン」については最近の以下の記事などをご参照いただければと思います。
[記事] たった1人で世界は変わる
In Deep 2022年7月11日
ワクチンのことはともかく、マスクの社会全体での着用は、先ほどのグラフが示しますように、コロナの感染状況を「大幅に悪化させる」と見られます。
「国民全員が今すぐマスクを外せ」
と誰かが命令しない限り、コロナの Shit 地獄から逃げられることはないです。
まあ、とはいえ、最近の記事に書きましたように、マスクの問題は、すでに集団精神疾患の域に突入しています。
コロナによる最悪の状況、ではなく、
「マスクによる最悪の状況」
が近づいている、あるいはもうそこから脱出できなくなっています。
そんなわけで、エポックタイムズの記事を一部ご紹介します。
記事では、幼稚園から高校まで書かれてあるのですが、高校生などの問題は、また別の次元ですので、ここでは、小さな子どもについて書かれてある部分を抜粋させていただきます。記事では、ロックダウンを主に非難していますが、むしろ原因はマスクです。
COVID-19の封鎖により、子どもたちの発話と精神発達が損なわれたと教師たちは言う
COVID-19 Lockdowns Damaged Speech and Mental Development of Children, Say Teachers
Epoch Times 2022/07/11
COVID-19の制限は、修復不可能な方法で子供たちの発達を傷つけたと教師たちが述べている。
通常、幼児期から高校生まで、子供たちは、顔の表情、社会的相互作用、新しい人々との会話、そして精神的に発達するための友情に依存している。
社会的相互作用を否定された子供たちは、このような精神的な成長をしない。
アメリカ政府が数ヶ月間、対面式の学校教育を閉鎖し、遊びの日程などの活動を取り締まり、家族に家にいるように命じたとき、それは子供たちを苦痛な孤立に陥らせた。
現在、アメリカ中の教師たちは、封鎖の世代は通常の年に育てられたものより発達が遅れていると言う。年長の子供たちは友達が少なく、心の発達が遅い。最年少の子供たちの中には友達を作りたいという衝動をまったく感じない子もいるほどだ。
「最大の違いの 1つは、言語を話さない子供の数が増えたことです」と、アンサンブル・セラピー・サービスのバイリンガル音声言語学者・病理学者臨床フェローであるレイチェル・ガルシア氏は述べている。彼女はカリフォルニア州パームデザートで 1歳から 3歳の子供たちと一緒に働いている。
一人ぼっちで育つということ
COVID -19の封鎖が続き、ガルシア氏は 3歳以下の子供が話すことを学んでいないことに気づいた。
ほとんどの赤ちゃんたちは約 1歳で話し始める。しかし、封鎖世代の多くは幼児としての言葉さえ話していないと彼女は言う。
この問題は壊滅的な影響を及ぼしたとガルシア氏は語った。
平年では、話すことを学ぶのに苦労する子供は数人程度だった。しかし、パンデミックはこれらの数字が爆発的に増加するのを見た。
「私は 2歳と 3歳で言葉のない子供たちを非常にたくさん見ています」と彼女は言った。「これは、私の経験では、過去のどの年よりも多いです」
子供が、他の幼い子供たちと共に時間を過ごすことは、子供たちが話すことを学ぶのを助けます、と彼女は言った。
しかし、一部の封鎖された子供たちは、別の子供、または別の大人に会わずに何年も経っているとガルシアは言う。初めて他の人間に会うことは、彼ら子供を怖がらせることさえあるという。
ガルシアと初めて会ったある子供が、30分間泣き続けたと彼女は言う。
「その子は私と一緒に部屋に入った後、恐れて 30分泣き叫びながら過ごしました」と彼女は言う。
「その子はこう叫びました『お母さんではない人がここにいる!』」
「私は、これらの子供たちを治療することを通して、文字通り、彼ら子供たちは、この 2、3年の間、ママとパパしか見たことがないことに気づきました」と彼女は言った。「2、3年の間、子供たちが交流したのは親だけなのです」
封鎖されていた子供たちは、ずっと孤独で(※ 孤独が当たり前だったので)、孤独の意味を知らない、とガルシアは言う。
会話も教育もない
研究者たちによると、このような発達の遅れは長期的な影響を及ぼす。2歳時点の子供の語彙能力は、学校に通うときの成功を予測し、それがその後の人生の成功を予測する。
孤立していない子供たちでさえ、学習の大きな障害に直面していた。子供たちは、似たような音を区別し、異なる表情を認識することを学ぶ必要があるが、マスクはこれらの両方の能力獲得を困難にした。
マスクは大人の顔の表現を隠す。それにより、子供たちは大人の言葉の意味をあまり理解していない。
教育基金財団による最近の調査によると、57校のうち 55校が、子供たちのコミュニケーションと言語発達について「懸念している」または「非常に懸念している」と述べている。
学校はまた、個人的、社会的、感情的、そして識字能力について懸念していると述べた。
封鎖による被害が生涯を通じてアメリカの最年少の子供たちにどのような影響を与えるかを知るのはまだ時期尚早であることは事実だ。しかし、何人の教師たちによると、封鎖は同じようにアメリカ中の年長の子供たちに影響を及ぼした。
小学 2年生から高校生まで、子供たちは発達的に 2年ほど遅れているように見える、と何人かの教師がエポックタイムズに語った。
この措置には、学問的学習と社会的発展の両方が含まれる。そして、ベテランの教師たちでさえ、子供たちが 2年分に進むことを助けるのに苦労しているという。
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