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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

2022年からの世界 人類の未来 人類の覚醒と真実 日本の未来 資本主義の終焉

ヨーロッパが、エネルギー救済という名のポンジ・スキームによるリーマン的破綻に突き進んでいる中で思い出す「存在するとは何か」「恐怖とは何か」

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ターンオン・チューンイン・ドロップアウト

本題とは全然関係ないのですが、過去記事で何度か取りあげたことがあります、アメリカの作家で投機家のダグ・ケイシーさんの最近のインタビューを今日読んでいました。

タイトルが、「食料とエネルギー供給の制御された解体に関するダグ・ケイシー氏の見解」という記事で、内容自体は、最近の世界での一連の食糧問題が起きた理由や、今後の食糧供給、そして経済と金融危機に関する展望(展望は真っ暗ですが)などを述べたものですが、展望のほうは、このブログでかつて書いてきたような感じと似ています。

内容そのものはともかく、インタビューの最後のほうに、聞き手から、「それに対して、私たちは何ができるでしょうか」と尋ねられた際に、ダグ・ケイシーさんは、以下のように答えていました。ちょっとわかりづらい答え方です。

問い:それに対して、私たちには何ができるでしょうか?

ダグ・ケイシーさんの答え:1つの可能性は、単に(エリートたちが)ゲームをプレイできないようにしていくということです。ティモシー・リアリーが述べていた、「スイッチを入れ、波長を合わせ、脱落しろ ( “Turn on, tune in, drop out.” )」です。

1つ確かなことは、私たちが世界史の大きな転換点に直面していることです。本当に深刻です。

internationalman.com

この中に、

> 「スイッチを入れ、波長を合わせ、脱落しろ ( “Turn on, tune in, drop out.” )」

とありますが、「なんだこれ?」と思い調べてみましたら、Wikipedia にその項目があるのですね。

Turn on, tune in, drop out - Wikipedia

"Turn on, tune in, drop out "(ターンオン・チューンイン・ドロップアウト)は、1966年に心理学者のティモシー・リアリーによって広められた1960年代カウンターカルチャー・ヒッピームーブメント時代のフレーズ、スローガンである。直訳では「スイッチを入れ、波長を合わせ、脱落しろ」であるが後の本人による解説では(目を覚まし・ドラッグで覚醒し)(調子を上げ・高次に調和し・のめり込み)(辞める・中退する・社会から距離を置く・自立して選択する)という意味も込められている。

Wikipedia

ああ、「ティモシー・リアリーおじさんの言葉か…」と知ります。

さきほどのダグ・ケイシーさんの文章にもティモシー・リアリーという名前は出てきているのですが、ケイシーさんは、これらの意味のうち、

「社会から距離を置く・自立して選択する」

というような意味で、この言葉を述べたのかもしれません。

確かに、本当に「選択する時代」は迫っているようには思います。

 

ティモシー・リアリーさんといえば思い出すのは、以前、ソルフェジオ周波数の 528Hz を調べていた時に、奇妙な日本人が奥さんだったこともある(やめろよ…)ジョン・レノンさんのビートルズ時代の曲「トゥモロー・ネバー・ノウズ」が、「最初から最後まで 528Hz のベースだけで構成されている」ことにふと気づいたことがありました。この曲には、ベースあるいはコードに音階的な展開が一切なく、ずっと 528Hz なんです。

もう 8年前の記事ですが、以下で書いたことがあります。

 

[記事] ジョン・レノンの曲に DNA を修復するといわれるソルフェジオ周波数 528Hz コード「だけ」で作られていたものがあることに気づいた日の少し前に…
 In Deep 2014年08月26日

 

それで、この記事を書く際に、このトゥモロー・ネバー・ノウズが、

> 歌詞は、ティモシー・リアリーらの共著『チベット死者の書サイケデリック・バージョン』に触発されて書かれたもの。 Wikipedia

ということを知り、その『チベット死者の書サイケデリック・バージョン』というのを買って読んだことがあります。

トゥモロー・ネバー・ノウズの歌詞の最後は、

 

終わりまで「存在」のゲームをしなさい
はじめから

So play the game "Existence" to the end
Of the beginning

 

なんですが、この「存在のゲームをしなさい」というフレーズが気になったことがありました。

ちょうど、この 2014年の頃は、漁師力学(大漁、大漁)……ああ違う、量子力学で、

 

「人間が観測するまでは、何も存在しない」

 

という概念を知った頃だったということもあります。

これについては、その後も繰り返し量子力学の実験でこのことは確かめられています。以下は 2015年の記事です。

 

[記事] 「人間によって観測」されるまでは「この世の現実は存在しない」ことを、オーストラリアの量子学研究チームが実験で確認
 In Deep 2015年06月06日

 

2019年には、オーストラリアのグリフィス大学にある量子力学センターでこれが確認されています。

 

[記事] 繰り返し行われる量子力学実験により「この世に客観的な現実は存在しない」ことがさらに明確になり、そして「この世は人間の主観で成り立っている」ことが否定できない状況に
 In Deep 2019年11月19日

 

ティモシー・リアリーさんの『チベット死者の書サイケデリック・バージョン』そのものは、面白いのだか、そうでないのだかわからないですが、フレーズには、これらの量子力学 の観測の事実のような感じの部分もあり興味深かったです。

以下は、フレーズの一部です。

『チベット死者の書サイケデリック・バージョン』より

「平和なヴィジョンや憤怒のヴィジョンも、血を呑む悪魔や機械も、怪物や悪霊も、そんなものは現実には存在しない。あなたの頭蓋骨の中に存在するのだ。そのことを認識すれば、あなたの恐怖は消えるだろう。」 (ティモシー・リアリー)

「何を見ようとも、それがどんなに奇妙で恐怖を誘うものであろうと、それらがあなたの内部からやってくることを覚えておきたまえ。そのことをしっかりと認識せよ。」(ティモシー・リアリー)

「休みない生命電気の向こうに、究極のリアリティ、空(くう)があることを憶えておいてもらいたい。形や色をもったものに形成されないあなた自身の意識は本質的に空(くう)なのだ。」(ティモシー・リアリー)

他にも、こういう部分はたくさん存在します。

「何もないのだ」と。

ところで、『チベット死者の書サイケデリック・バージョン』のアマゾンのリンクを貼ろうと思いましたら、この本は新刊としては存在しないようです。とんでもない価格の古本しかありませんでした。

 

とまあ、ダグ・ケイシーさんのインタビューから、予期せずティモシー・リアリーさんの名前を見まして、528Hzのことや、量子力学のことや、そして「実際にはこの世は存在していない」ということを思い出したりしていました。

まあ、この「なぜ存在するのか」なんてことは、単に形而上的ことにお感じになられるとは思うのですが、「このことを真剣に考えてこなかったから、現代の文明は、衰退し、今後さらに衰退する」のだと思う部分もあります。

コロナ対策にしても、そこからのワクチン展開にしても、同じことが言えないでもない気がしますし (物質ですべて対処するという)、これらの騒動で用いられた「恐怖の扇動」の手法にふれるたびに、先ほどのティモシー・リアリーさんの

 

「何を見ようとも、それがどんなに奇妙で恐怖を誘うものであろうと、それらがあなたの内部からやってくることを覚えておきたまえ」

 

を思い出したりしていました。

確かに、パンデミック騒動そのものはエリートたちが作り出したものかもしれないですが、あそこまで、あるいは日本では現状もですが、ここまで全体的になってしまった理由は、「ひとりひとりの内側から恐怖が作り出されて、それが集合体となったから」とは言えそうです。

 

それはともかく、最初に書きましたダグ・ケイシーさんなんですが、ディーガルのことを最初に知ったのも、ダグ・ケイシーさんのサイトでした。

ブログでは、こちらの記事で最初に取りあげています。

実はこのディーガルの「 2025年のGDPと人口動態予測」には、当時から、そして今に至るまで「謎」があるのです。

ほぼ全世界百数十カ国の予測が網羅されていて、西側の主要国は、軒並み GDP も人口動態も、現在より大きく後退する予測が立てられていまして、たとえば、

 

・アメリカ GDP 世界第6位   人口は現在の約3分の1に
・イタリア GDP 世界第9位   人口は現在から約3割減少
・フランス GDP 世界第10位 人口は現在の半数以下に
・ドイツ  GDP 世界第22位 人口は現在から約7割減少
・スペイン GDP 世界第26位 人口は現在から約4割減少

 

というようになっているのですが、問題は「イギリス」なのです。

 

イギリス
2025年の予想GDP 世界第47位 (現在の10分の1以下に
2025年の予想人口  現在より約8割減少 (6565万人 → 1451万人

Deagal

 

おそらく主要国の中で最も悲惨な予測が立てられているのがイギリスなのです。

「いくらなんでもこれは」と思っていましたが、最近の状況を見ていますと、そこに近づいているのだろうかと思わざるを得ない感じも出てきています。

存在とか何とか、関係のない前書きがずいぶんと長くなってしまいましたが、最近のイギリスとヨーロッパの状況を少し書かせていただきます。




 

巨大な自爆の渦中のヨーロッパ諸国

なお、ディーガルのアメリカでの 2025年の人口予測が今より 2億人以上少ないということや、人口 6500万ほどのイギリスで、2025年には、1500万程度になるというような予測に関して、これは決して、「死亡する」ことを意味するわけではないことを、ディーガル自身が書いています。

2014年10月26日にディーガルから投稿された文書には、以下のように書かれてあります。

> 各国の人口予測は、出生/死亡だけでなく、移動/移民も反映している。多くの国で移民によって総人口が増加する一方で、自国 (アメリカ)の人口は減少する可能性がある。Deagal

 

これは、そもそもアメリカという国の繁栄は、ディーガルの記述では、

> 米国が次の 10年に入るプロセスを理解するための重要な要素は、移民だ。過去、特に 20世紀において、米国がその巨大な地位を確立することを可能にした主な要因は、信用拡大を支える人口増加と、米国に利益をもたらした世界の他の地域からの頭脳流出の恩恵を伴う移民だった。 Deagal

 

とありまして、「今度はそれが出ていく」と。

そして、ここではアメリカが取りあげられていますが、ヨーロッパも含めて、

「残るのは、移民することのできない高齢者だけになる」

と。

あるいは、他の国から歓迎されるような頭脳や技術のある人々、あるいは容易に移住できる資産のある人たちは、移動は容易でも、それがない人たちは移住さえ難しいかもしれません。

アメリカが 20世紀に繁栄に達していった理由だったことと「反対のことがこれから起きる」と予測されていることに衰退の理由があるようです。

仮に、先ほどの英国の悲惨な 2025年の予測( 2025年ではなくとも、これが 2030年の予測でも 2050年の予測でも悲惨なことは同じです)が起きるとした場合、「イギリスから出て行かなければならないような経済や国家の状態になる」のだと考えられるのだと思われます。

大量死と大量の移民のどちらの理由にもよるものだと。

 

最近、イギリスは、インドに GDP で抜かれました。

 

[記事] インドが英国を抜き、世界第5位の経済大国に
 地球の記録 2022年9月5日

 

そのイギリスなんですが、最近、首相が交代しました。

リズ・トラス氏という女性(世界経済フォーラム所属)が新しい首相になったのですけれど、ただ、世界経済フォーラムのメンバーページを見ますと、「何の説明も書かれていない」のですね。なかなか珍しいです。

それはともかく、現在のイギリスは最近の以下の記事で書きましたように、エネルギー価格において、やや地獄のような状態になっています。

 

[記事] ヨーロッパが消える… : 大きな物質的パーフェクトストームが迫っている模様
 In Deep 2022年9月1日

 

それで、英トラス新首相は、

「日本円で 21兆円の光熱費抑制策を発動予定」

と述べたことをブームバーグが伝えています。

ドイツも最近 9兆円の光熱費補助などをおこないましたが、すでにドイツはインフレ対策総額が、13兆円を超えたと報じられています。

21兆円とか 13兆円とか、途方もない数字(日本の防衛費が 5兆円程度)を出してきているわけですが、この結果がどうなるかと予測されているかというと、米ゼロヘッジは以下のように書いています。

 

(ゼロヘッジより)

> ノルド ストリーム 1のヨーロッパへの天然ガス供給が週末に停止したため、悪化するエネルギー危機の解決にはこれは何の役にも立たないだろう zerohedge.com

 

それでもやる。

ドイツもおそらくやる。

それで効果がなかったら? …またやる?

このような無謀な財政出動がどういう結果を招くのかは、私にはよくわからないですが、最近のヨーロッパについての報道に出てくるエネルギー関係の数字は、途方もないものが多くなっています。

たとえば、ロイターの「欧州エネルギー危機、電力会社を圧迫」という報道には、以下のような数値が並んでいます。

 

(ロイターの報道より)

> 電力会社は通常、一定の価格を確保するために先物を売るが、電力を供給する前にデフォルト(債務不履行)の可能性に備えて最低限の証拠金を維持する必要がある。エネルギー価格の高騰に伴い証拠金も急上昇しており、エネルギー企業は手元資金の確保が困難になっている。

> ノルウェーの北欧最大のエネルギー企業エクイノール社は、「マージンコール」(追加証拠金差し入れ)の額が英国を除く欧州全体で少なくとも1兆5000億ユーロ(約 210兆円)に上ると試算している。 ロイター

 

210兆円……。

この話はノルウェー国家そのものと関係ある話ではないかもしれないですが、比較として、ノルウェーの GDPは 約 50兆円 (2020年)です。

これを受けて、著名なエネルギー専門メディア OIL PRICE は、

 

「ヨーロッパに、リーマン的事象が近づいている」

 

とする記事を掲載していました。

 

エネルギー企業が 1.5兆ドルの証拠金請求に直面する中、「リーマン級イベント」がヨーロッパに迫っている
“Lehman Event” Looms For Europe As Energy Companies Face $1.5T In Margin Calls

 

また、オイルプライスは、「エネルギー危機に対するヨーロッパの反応は「ポンジ・スキーム」に変わりつつある」というタイトルの記事も掲載していました。

ポンジ・スキームとは、古くからあり今でもある投資詐欺の方法で、「出資された資金を実際にはまったく資金運用せず、配当は新たに集めた資金で支払う」というもので、ネズミ講が近いですが、どんなポンジ・スキームも、

 

> 最終的には破綻する。 ポンジ・スキーム

 

ことになります。

専門家たちから見ても、「とんでもない危機と破綻がヨーロッパに迫っている」ようです。

ヨーロッパは、全体として特攻化しているとしかいえないのですが、こんなことが意図せず起きるわけもなく、「計画的な国家としての自死」というほうが考えやすい気はします。

 

[記事] 誰を崩壊させるための対ロシア制裁なのか。目指すのは西の自死? それともこれもいわゆるグレートリセットへの道?
 In Deep 2022年4月2日

 

世界は急激に過激な段階に入ってきているわけですが、これを止める力があらわれない限り、多くの国が、先ほどの「 2025年の英国の GDP と人口」のような結果に至るまで突き進むのかもしれません。

日本を含めた東アジアも、時期は異なっても、やや同じ方向に進んでいく可能性はありそうです。

今後の世界は、同調圧力的では、生き残ることさえ難しい局面も出てくるのかもしれません。

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