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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

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白紙運動に参加した若者たちが「次々と忽然と消え」、共産党の元最高エリートたちが次々と「病死」する中、今後の中国で起きることは?

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計画の通りに進行する中国社会

中国政府が計画的に扇動したとみられる白紙革命ですが、扇動に乗せられる形で参加した若者たちが、逮捕、というより、

「次々に忽然と姿を消している」

ことが伝えられています。判明しているだけで数十人ですが、実態はわかりません。

これについては、日本でも報じられていて、時事通信が「デモ参加者ら相次ぎ逮捕か 支援求める動画拡散 - 中国」というタイトルで報じていましたが、タイトルも内容も、やや実際と異なる部分を感じますので、中国語の記事をご紹介させていただこうと思います。

時事の報道では、「逮捕されると SNS で訴えた」という女性について、

 

> 動画に登場するのは、北京の出版社に勤め、昨年11月27日夜、北京市中心部で起こったデモに参加したという女性(26)。

 

とあるのですが、これだと、一般人の女性が連行されていくようなイメージを持ちますが、その女性は、「北京の出版社」に勤めているのではなく、「北京大学出版社の編集者」です。

すなわち、中国で最も上部層のインテリに属しているはずで、本来ならエリートコースに乗るはずの人です。曹志信 (Cao Zhixin)さんという女性です。

消えているのは、こういう「何らかの思想を持つ」将来のエリートたちのようです。

こう…「白紙革命」であぶり出して粛正、という図式があらわれている感じです。

なお、中国のゼロコロナ政策が白紙革命により(民衆の力により)もたらされたとする見解が西側では主流ですが、そうではない可能性が高いことについて、筑波大学名誉教授で、中国問題グローバル研究所所長の遠藤誉さんという方が、以前、「白紙革命とコロナ規制緩和は無関係」というタイトルの文章を寄稿していました。以下の記事で取りあげています。

 

[記事] 認知戦のバトルフィールドで踊り続けて
 In Deep 2023年1月9日

 

そして、現在の中国が進んでいる方向についての私の考えは、以下の記事で書いたことと今も同じでして、それは、中国は「新たな文化大革命」に進んでいる ということです。

 

[記事] 中国で8万人収容の「検疫センターという名の強制収容所」的な施設が建設される中、おそらく進んでいるのは「新たな文化大革命」
 In Deep 2022年11月28日

 

上の記事は昨年 11月のものですが、この記事を書いた時には、すでに中国の大都市などで、特に大学生などがデモに参加しており、その後、「白紙革命」という名称が、おそらく西側によってつけられました。

上の記事にこのように書きました。

 

(2022年11月28日 のIn Deep より)

> これはあくまで私個人の考えでしかないですが、「この際、反体制思想の学生たちを一掃しよう」ということでの「仕組まれたデモ」の可能性もないではないかもしれません。

> 一般の市民ならともかく、厳しい受験競争で入学した一流大学の学生たちが、中国の「ポイント制」のことを知らないわけがありません。

> 「それほど中国の若者たちは怒っている」という見方もできるかもしれないですが、今の中国は、若者の怒りが当局に通じるほど実直ではなさそうです。

In Deep

 

中国の超エリート大学には、清華大学や北京大学などを含めていくつかありますが、そこでもデモは起きていました。

中国でそのような大学に入ることが、どれだけ大変なことか。難関大学への入学の難しさは日本の比にはまったくなりません。

そんな大学の学生や関係者たちが、自主的な意志で反政府デモに参加するような思考停止の状態を作るとは思えないのです。中国は、全員が強力なポイント制の中で生きているのですから。

ですので、自主的というより、

「きわめて巧みな誘導と扇動があった」

と見られます。

 

この昨年 11月当時は、ゼロコロナ政策をやめるとは思っていませんでしたが、先ほどの遠藤名誉教授の調査(ここまでの1年で、全精力を傾けて中国全土に ICU 病床を増設していた)などから考えて、そして、その後、

 

「中国全土が過去最大のコロナの大感染に見舞われている中、すべての国境を再開した

 

ということを聞くに及び、「すごい……」としか思えませんでした。

戦わずして勝つ、というような表現があります。これは一般的には、戦争自体をおこなわないですので、相手の死もあまり伴わないというニュアンスがあります。

しかし今、中国がやっている方法は、

 

「大規模に、相手の死をもたらす」

 

ことはわかるのですが、しかし、すごいと思ったのは、それだけではなく、「自国民の死を伴うことも厭わない」としていることです。

実際、ある程度はそのようなことになっています。

文化大革命や大躍進政策の時には、中国国内で、おびただしい数の人たちが亡くなりました。今度はそれが「全世界になる」と。

まあしかし、このあたりのことは陰惨な話となりかねないですので、いいです。

 

話が少し回ってしまいましたが、白紙革命に参加した若者たちが次々と闇に消えていることについての報道です。

最初に報じたのは、ラジオ・フリーアジアの中国語版でしたが、そこに、その他の人々のことなども加えて記事にした、新唐人電視台の記事をご紹介させていただきます。

なお、紹介されている動画の人物は、

 

> もし私が行方不明になった場合、このビデオを公開するように友人に依頼しました。

 

と述べていまして、動画が公開されているということは、残念ながら、この方はおそらくすでに逮捕されていると見られます。

逮捕なのかどうかもわかりません。姿を消した他の若者たちについては、居場所もわからないことが書かれています。

そして、これは、中国当局からの他のエリート層の若者たちへの強力なメッセージにもなり得ます。




 


中国共産党は秋に起きたことの報復を行っている。白紙革命の戦士たちがどこへともなく消えていく

中共秋后算账 白纸勇士正在被凭空消失
ntdtv.com 202301/18

中国での「白紙運動」抗議のクライマックスは 1か月以上前に沈静化したが、共産党政権は依然として参加者たちを秘密裏に逮捕している。

ある二十代の女性は、逮捕される前にビデオを録画し、自分が消えることができないようにしてほしいと世間に訴えた。

「白紙運動」の参加者である曹志信 (Cao Zhixin)さんは、以下のように動画で述べている。

「みなさん、こんにちは、曹志信です。もし私が行方不明になった場合、その後に、このビデオを公開するように友人に依頼しました。つまり、皆さんがこのビデオを見たときには、私は、他の何人かの友人たちと同じように、警察に連行された後だということです」

北京大学出版社の 26歳の編集​​者である曹志信さんは、彼女が失踪する前にこの告白ビデオを録画し、彼女と、彼女の友人がウルムチ火事の犠牲者を悼むために北京の梁馬川のほとりに行った時のことを説明した。昨年の11月27日のことだ。

「白紙運動」の参加者である曹志信は、動画で以下のように述べる。

「私たちはこの社会を心配しています。同胞たちが殺されたとき、私たちはその感情を表現することが大事だと思いました。私たちは命を落とした人々に同情し、(追悼集会に)行きました」

曹志信さんによると、追悼集会が行われた記念館では、当局の命令に従い、警察と衝突することはなかった。

しかし、それでも、2日後に数人の友人とともに警察に連行されたという。

その後、曹志信さんたち数名は警察から無罪で釈放された。

ところが、予期せぬことに、12月18日が過ぎてから、追悼活動に参加したこれらの若者たちは北京警察によって再び逮捕され始めたが、逮捕状の容疑項目は空白 (白紙)であり、警察は彼らが拘束されている場所を知らせることも拒否したのだ。

曹志信さん 「私たちは、逮捕される理由も知らずに、どこへともなく姿を消したくはありません。なぜ私たちが有罪判決を受けるのか知りたいのです。有罪判決を下す証拠は何ですか?」

曹志信さん「私たちは慰霊のために記念館に行っただけであり、それが罪だとするなら、この社会は私たちの感情を収容するために多くの収容所を必要とすることになるのでしょうか」

動画の最後で、曹志信さんは、白紙革命に参加した若い戦士たちを助けるために社会に呼びかけた。

曹志信さん「皆さんが私たちを助けてくれることを願っています。私たちを有罪にするなら、証拠を示してほしい。私たちをあいまいにこの世から消さないでください」

このビデオには、13人の「失踪者」の名前、失踪時刻もリストされている。ビデオがリリースされた後、複数のソーシャルプラットフォームで多くの注目を集めた。

ラジオ・フリーアジアの報告によると、中国共産党警察は逮捕者の携帯電話をハッキングし、白紙運動の参加者を少なくとも 40人逮捕した。


 

ここまでです。

中国共産党が現在、特に圧迫し続けているのは、

・富裕層
・セレブ、著名人
・インテリや知識階級

等で、これは、昔の文化大革命などとあまり変わらない図式ですけれど、富裕層やセレブへの圧迫は、かなり進行していて、昨年には、中国の富裕層が「次々と巨額の寄付を始めた」ことも伝えられています。周囲から見れば、理由のわからない寄付でした。

 

今は認知戦の渦中だから

そして……まあ、これは単に偶然なのかもしれないですが、中国では、「知識層」も、ずいぶんと「病死」しています。

この 1月に死亡記事が伝えられた中国共産党の著名人のリストを以下の記事で取りあげています。

[記事] 中国共産党関係の高官と著名人たちの夥しい数の訃報 / 2023年1月18日版
 地球の記録 2023年1月18日

 

高齢の方が多いですので、不自然さは感じられないのかもしれないですが、「階級が非常に高い人々」が多く含まれている他、学芸員、大学教授、医学博士などのインテリも多いです。

以下のように、それほど高齢とはいえない方も多く含まれています。

 

> 1月13日、中国共産党員で、武漢大学教養学部の二級教授、博士課程の指導教官で、著名な言語学者である呂烈鴻氏が、病気のため武漢で 63歳で亡くなった。

> 1月10日、中国共産党員で、天津中医大学附属第一病院の腫瘍科党支部書記であり中医学の専門家である李小江氏は「病気の治療が失敗したため」亡くなった。まだ 42歳だった。

 

他にも、「勤務中に急死した30代の警察官たちは全員が中国共産党員だった」というような報道 (中国語)などもあり、何が起きているのか……とは思います。

いろいろとわからないことは確かです。

まあしかし、中国で何が進行しようとも、日本に住んでいる私たちは、少なくとも短期間については、

「日本で起きること」

を懸念していればいいのだと思います。

短期的には、以下の記事など何度か取りあげました「中国発のコロナ」ですが、これについても先行きどうなるかはわかりません。

[記事] 「これは免疫回避を研究され尽くしています」という元中国のウイルス学者の言葉から見える少し先の日本
 In Deep 2023年1月17日

 

まったくどうなるかわからないですが、しかし、先行きどうなるかはわからないにしても、先ほどの地球の記録の記事にあるような「高齢者を中心としたおびただしい死の波」を見ていますと、決して若い年齢ではない私なども自身のことを考えるところもあります。

 

戦争のサバイバルがさらに激しくなっているということかもしれません。

 

このサバイバルについて、特にコロナについては、表面に出る媒体ではいろいろと書けないことが多くなりました。どんなことでもいいのですけれど、たとえばイベルメクチンという名前を出すだけで陰謀論扱いされるような世になってしまった以上、あんまりいろいろ書けないですよね。

ワクチンのことを書くと、反ワクとかいう軽い言葉のカテゴリーに入れられ、これはそんな軽い話ではないわけですから、最近はブログではワクチンのこともあまり書く気にならなくなりました。

 

今の日本は、十分に言論統制下にあります

しかも、マスクと同様に、

 

「国家が統制しなくとも、国民自らが統制、弾圧してくれる国」

 

となったのですから、国は楽です。

こういう状態に導くのが、認知戦であり、マインドコントロールです。

たとえば、2020年10月の中国共産党の中央委員会での会議の内容について、過去記事で抜粋していますが、以下のようにありました。「米国」という部分を変えるとわかりやすいです。

 

(中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議より)

> …影響作戦とは、敵対国が米国に対して経済的、文化的影響力拡大を図るとともに、国家主体で米国のメディア等に自らに都合の良い情報(フェイクニュースを含む)をばらまき、世論を誘導し、国家指導者の政策決定を自らに都合の良い方向に変えるというものである。

> …2017年米国防省情報局のスチュアート長官は、「戦争の本質は変わらないが、21世紀の戦いは、動的なものから大きく変わる可能性がある。敵は認知領域で戦争を行うために情報を活用している。戦いの前又は最中に意思決定の領域での情報戦に勝つことが重要である」との見解を示している。

米軍が2017年の段階で、認知領域を戦闘空間と認め始めていることを示している。

indeep.jp

 

以下の記事にあります。

[記事] 「人々の《脳》が21世紀の主要な戦場になるだろう」 : 2020年のNATO報告が述べる「認知戦」の視点から見る現在
 In Deep 2021年10月16日

 

特に、上のリンクで示させていただいた、認知戦についての NATO 軍のドキュメントは大変に参考になりました。

 

(NATO 報告書「認知戦」より)

> …なお、「戦争の最高の芸術は戦うことなく敵を征服すること」だ。将来の紛争は、政治的および経済的権力のハブの近くで、最初にデジタル的に、その後は物理的に人々の間で発生する可能性がある。

 

マインドコントロールについては、以下の記事などにあります。

[記事] マインドコントロールを増大させるもの
 In Deep 2022年11月9日

 

ともかく、時間が進むにつれ、ブログには書きにくいことが多くなってきたという部分もありまして、メルマガは貴重なものとなっています。

今後のサバイバルについても、そちらで書かせていただこうと思います。

メルマガは「陰謀論的で非科学的でオカルトで、ちょっとエッチ(それもアリかよ)」である内容が多いです。

 

そういえば、世界経済フォーラムのタコス会議だかダボハゼ会議だかが……開催されているのか、もう終わったのかわからないですが、あったようです。

今回、中国のことについて書いたのですが、世界経済フォーラムの「世界のありかたの理想」は中国の国会体制です。

先ほどもリンクしました過去記事「中国で8万人収容の「検疫センターという名の強制収容所」的な…」の後半に、米 FOX ニュースの「世界経済フォーラム議長のクラウス・シュワブ氏は、中国国営テレビで『中国は多くの国のモデルである』と宣言した」というタイトルのニュースをご紹介しています。

FOX ニュースの報道の冒頭は以下のようなものでした。

 

(2022年11月23日の FOX ニュースより)

> 世界経済フォーラムの創設者で議長のクラウス・シュワブ氏は最近、中国の国営メディアとのインタビューに応じ、中国は他国の「お手本」であると宣言した

> …シュワブ氏は、中国が過去40年間に経済を近代化してきた「途方もない」成果を尊重すると述べた。

「これは多くの国にとってお手本だと思います」とシュワブ氏は述べた。

foxnews.com

 

世界経済フォーラムが目指しているのがグローバル化だとするなら、いつかは世界すべてを中国のようにしたい、と、少なくとも、この主催の人は述べているのですね。

将来的にこの地球がそうなるのかどうか。あるいは、それは止めることができるのか。

しかし、認知戦とマインドコントロールが今のように続けば、日本も含めた世界中の多くの人たちが、中国のような世界に住むことを認めていくことになりそうです。

マスクやワクチンの辿った道と同じように。

どんなことでも、理不尽には最初から抵抗しなければならない。

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