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2019年からの世界 中国という国 人類の未来 拡大する自然災害

世界最大の食糧消費国である中国も「かつてない洪水の時代」に突入し、農作地が荒廃し続けている

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中国の洪水被害を伝える2019年7月13日の報道より


19.9 million people affected by floods, 1.7 million ha of crops damaged, China




 

世界最大の食糧消費国の現在

今年は、猛暑や寒波のような極端な気温や、激しい気象、そしてそれに伴う洪水や干ばつ、雹(ひょう)嵐などによる農作物被害が世界的に著しく表面化している年です。

それについての最近の記事としては以下のようなものがありますが、アメリカ、フランス、オーストラリアなどを含めて、食糧生産大国がことごとく異常気象に攻撃され続けています。

狂った気候と気温の中で、世界の食糧生産地帯を見てみれば

上の記事では、非常に大きな人口を持つ大国インドでは、7月まで「まったく雨が降らない」状態が続き、全土的に水不足と干ばつが広がっており、それによる農業被害が懸念されていることなどを取り上げました。

ところが、この記事の後、今度はインドの各地で、干ばつから一転して「大洪水」に見舞われていまして、なかなか容赦ない自然の動きを垣間見せています。

インドの大洪水を伝える7月13日のカナダのニュースより


10 dead, more than 1 million displaced in India flooding

今は、世界各地で、農業生産などの生産が相当やられている現状だと思われるのですが、今年はこれまで「中国」はそれほど出てきませんでした。

中国は大農業国でもありますが、同時に「世界最大の食糧消費国」でもありまして、この中国で食糧流通に大きな問題が起きたりし続けますと、影響は周辺各国にも及ぶような気はいたします。

中国の南部と中部と北部の一部で「歴史的な干ばつが続いている」ことに関しては、今年 5月の以下の記事でご紹介したことがあります。

気象の異常が定着していく中、世界各地で春を飛ばして「冬から夏へ」。中国では、気象コントロールを行い続けているにも関わらず世紀の干ばつが拡大中

それが、夏に入った途端、今度は、中国は各地で豪雨と洪水に見舞われ続けるようになっていまして、冒頭の報道にありますように、「 170万ヘクタールの畑に洪水による被害が出ている」という事態となっています。これは中国の新華社が報じたものです。

その新華社の報道によれば、「夏に入って以来」とありますので、夏至(6月22日)以降という区分だと思われますが、現在までに洪水で以下のような被害が出ています。

2019年7月13日までの中国の洪水の被害

・1991万人が洪水の影響を受けている

・58万2000人が緊急援助を必要としている

・3万4000軒の家屋が倒壊

・176万ヘクタールの畑が被害

・経済被害額は推定 534億元 (約 8300億円)

しかも、これは「終わった被害ではない」のです。

7月30日までの中国の天気の予想を見ますと、

「今後、雨はさらに激しくなる」

という予測となっています。

なお、日本も各地で梅雨が明けないなど気象は波乱含みではありますが、日本列島でも、西日本は 7月の終わりにかけて、かなり長く激しい雨に見舞われる予測となっているようです。

今後の東アジアの気象のよそくについて、少しご紹介させていただこうと思います。これは、必ずしも日本の気象庁の予測とは一致しないかもしれないですが、世界標準のひとつの気象予報です。

図が少し見にくいかもしれないですが、この予想図は、以下の部分が示されているものです。


Google Map

色分けは、「紫から黄色」の部分が特に激しい雨量の予測が示されています。

 

2019年7月23日の東アジアの降水予想


gfycat.com

黄色が最も多い雨量を示していまして、これは24時間雨量だと思われますが、

「黄色の部分は 300ミリ以上の降水量」

を示しているようです。

濃い紫の部分でも 100ミリ以上の雨を示します。

この 7月の後半は、このような気象配置がずっと続くようで、上の図の 5日後の 7月27日の予想は以下のようになっていまして、「黄色の範囲」が拡大しています。

2019年7月27日の東アジアの降水予想


gfycat.com

中国の干ばつは、場所によっては解消されそうですが、今度は、各地が洪水の拡大に見舞われる可能性が高くなっているようです。

それにしても、この予想を見る限り、日本の西日本は、今後まだかなりの雨量に見舞われる日もある可能性もあるのかもしれません。

以下は、日本と朝鮮半島の部分を拡大したものですが、日本と、そして韓国と北朝鮮も、かなり雨量が多くなることが示されています。


gfycat.com

7月22日頃から 7月の終わり頃まで、ずっと同じような降雨予測となっていまして、場合によって、東アジアでは、長く大雨が続くということになってしまうのかもしれません。

もちろん、これはかなり先の予測で、まったく違ったものになるかもしれませんので、何とも言えないですが、国際的な予測では「東アジアは、しばらく雨が多い」という予測となっているようです。

九州南部や四国などでは、すでに雨が多くなる日が続いていますので、ちょっと心配ですね。

いずれにしても、東アジアは広範囲で豪雨に見舞われる夏になる可能性は高そうです。

ちなみに、先ほども少しふれましたけれど、中国は、ほんの少し前までは、

「干ばつによる農業被害が最も大きな問題だった」

のです。

下は 10日ほど前の報道です。

2019年7月5日の報道より


Drought affects nearly 800,000 hectares of crops in north China

先ほどの雨量の分布予測を見ますと、この干ばつ被害を受けている中国北部に十分な雨が降るかどうかは微妙な感じでして、どうも現在の中国は、

「干ばつで農業被害を受けている地域」

「豪雨による洪水で農業被害を受けている土地」

どちらも同時に存在している状態なのかもしれません。

 

この中国の洪水の拡大によって、今年の中国の食糧価格や食糧流通が影響を受けるかどうかは今はわかりません。ですが、可能性はありそうです。

何より中国は食糧の消費量が膨大ですから、中国国内で食糧に問題が起きれば、周囲に影響も波及する可能性はあり得ます。

先ほどの雨の分布の予測を見る限りは、フィリピンやタイやベトナムなどの東南アジアでも、洪水等が発生する可能性があるような降雨量の予測となっていまして、長期間続くかどうかはわからないにしても、ある程度の期間、アジアは「洪水の期間」になりそうです。

あとは、8月頃までに、きちんと夏に入ってくれるのかどうかですかね。

日本の気象庁の予想では、東日本では来週あたりに梅雨明けする可能性があり、その後は、ちゃんとした夏になるとされています。ただ、先ほどの予測を見る限り、西日本はもう少し先になりそうです。

まあ、今後急速に気象や気温の状況が改善されていく可能性もないではないでしょうし、過度に気にするようなことではないと思いますけれど、これだけ多くの農産地や地域が、いっせいに「気象にやられている」という状況もなかなか珍しいことだとは思います。

そんなわけで、中国の気象と今後について、少しご紹介させていただきました。

今の東アジアは政治的にもいろいろありますけれど、気象と気温が社会と経済におよぼす影響は、それが一定の度を越えると、政治的問題などとは比較にならないほど大きなものとなる可能性があるものでもあります。





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