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スリランカの爆破テロとノートルダム大聖堂の火災とキリスト教の受難が続く中でも、西側諸国は「誰も宗教という言葉を口にしない」理由

投稿日:

2019年4月21日の米ニューヨークタイムズより


Sri Lanka Bomb Attacks Targeting Christians Kill Hundreds

世界のキリスト教徒の状況を報告するメディアの報道より


worldwatchmonitor.org




「宗教」を言葉に出さない西洋諸国のメディア

最近、キリスト教に関係する記事が続いていて、前回は、以下のような記事を書かせていただきました。

ユダヤ教の最重要祭事「過ぎ越し」と、キリスト教の最重要祭事「復活祭」が重なった日に : 南アでは教会の崩壊で13名が死亡。パキスタンではキリスト教会が爆破されて150人以上が死亡。あるいは…

ここでふれましたスリランカでの爆破の出来事の報道を読んだり、あるいは、ノートルダム大聖堂の火災の報道を読んだりしていて思い続けていたのが、「これはキリスト教への攻撃だ」というフレーズが、報道ではほぼ出ないということで、不思議にも感じていました。

それについては、以下の記事でも、ノートルダム大聖堂の火災が、鎮火する前から「放火ではない」と断定していたパリ当局のことにふれています。

パリ検察庁がノートルダム大聖堂の火災に対して「鎮火のはるか前に放火ではないと断定」した理由。バチカンやヨーロッパ当局は一体何を恐れているのだろう

スリランカの爆発事件は、狙われたのは、キリスト教の教会で、しかもキリスト教の最重要祭日である「復活祭」の日が狙われたのですから、攻撃の意図と対象は明らかだと思うのですが、報道ではそのことをぼかします。

欧米のメジャーな報道媒体で、見出しで大きく「キリスト教徒が標的」と書かれていたのは、冒頭のニューヨークタイムズくらいだったように思います。

みんな「何か」を恐れているかのように、このことにふれない。

私自身は、宗教を持たないので、キリスト教に特に思い入れがあるというわけではないですけれど、それでも、世界の中で大きな存在ではあると思う意味で、興味を持ち続けています。

それで、少しアメリカのブログ記事や、過去の報道などを見ていますと、現実的な数字として、

「世界で最も迫害されている宗教がキリスト教」

なのだということを知りました。

たとえば、冒頭二つ目の「宗教的差別の80%はキリスト教徒が対象になっている」という記事は、キリスト教系メディアの記事ですが、以下のようなものでした。

主張はともかくとして、数字は正しいものであるようです。


‘80% of religious discrimination targets Christians’
worldwatchmonitor.org 2017/12/07

宗教的差別の80%はキリスト教徒が対象になっている

国際人権協会の統計によれば、世界での宗教的な差別行為の犠牲となっているうちの 80パーセントがキリスト教徒であることがわかった。キリスト教徒は世界の人口の 30パーセントしか占めていないのにも関わらずだ。

この統計は、2014年に、中東のキリスト教徒の状況を強調するために、ローマ法王フランシスコ教皇と正教会コンスタンディヌーポリ総主教のヴァルソロメオス1世が主催する宗教の自由に関する国際会議で発表された。会議で、ヴァルソロメオス1世は以下のように述べた。

「思想と信仰の自由は、人類の歴史で最も革新的で活気に満ちた経済を支えるものです。近年のキリスト教への迫害の復活が厄介なことであるという理由は、部分的にここにあります」

一方、英国コプト正教会総司教のアンゲロス大主教は、会議の前にキリスト教徒の迫害は過小評価されていると述べた。

「共に立ち上がり行動する時が来ました。キリスト教徒への迫害は世界中に広がる伝染病のようなものであり、それはすべての人々に影響を及ぼします」と大主教は述べている。

アンゲロス大主教の発言は、2016年11月に、モスクワ総主教のキリル1世らが、過激主義的なイデオロギーに対する強力な予防策を要求する際に、やはり「伝染病のようにキリスト教徒への迫害が広がっている」と述べたことを反映している。

声明ではこう書かれている。「中東とアフリカの多くの国々では、キリスト教徒の大量殺害、教会に対しての野蛮な破壊行為、聖地の冒涜、そしてそれらの国では何百万人ものキリスト教徒の人々が母国から追放されているというような迫害を受けているのです」


 

ここまでです。

この中に書かれてあるのは、主に中東やアフリカでの出来事ではあります。

そういう中で、ふだん読むことのあるアメリカの人のブログで、「キリスト教の迫害の歴史」と今回のスリランカの出来事を合わせて書いた記事があったのです。

書いている方自身、おそらくキリスト教徒で、なかなか熱く語っているのですが、それをご紹介したいと思います。

私は、そのあたりの歴史には疎くて、ここに書かれてあることが正しいのかどうかわからないのですが、しかし、今もまた、確かにキリスト教にとっては「受難の時代」ではありそうです。

それが「作られた受難」なのかどうかまではわかりようがないですが、これからの時代は、このことがさらに顕著になる兆しがあるようにも思います。

その記事をご紹介して、今回は締めさせていただこうと思います。

ここからです。

 


Over 200 Christians killed in Sri Lanka: Are you starting to see the trend yet?
abruptearthchanges.com 2019/04/21

スリランカで200人以上のキリスト教徒たちが殺された:今どのような事態が進行しているかおわかりになるだろうか

4月21日のインドのメディア「ワン・インド」は、スリランカでの爆破事件が、イスラム教徒へおこなった攻撃に対しての復讐であると ISIS (イスラム国)が示唆していることを報じた。

今年 3月、ナイジェリアでは、ムスリム集団が、ナイジェリアのキリスト教徒 300人を殺害したことが、キリスト教系メディアで報じられた。

英国インディペンデントは、「今日の世界のあらゆる宗教上の差別行為のうち 80%がキリスト教徒に向けられている」と報じ、キリスト教徒が世界で最も迫害されている人々だと伝えた。

英国ガーディアンは、4月21日に、世界中のキリスト教徒は深刻な迫害に直面しているというロンドンの教区司祭のコラム記事を掲載した。

西側諸国では、このようなことが無視され続けているが、キリスト教は最も迫害されている宗教であることが明白となっている。

なぜ、西側のメディアはこのことに触れようとしないのか。

スリランカで爆破が起きたのは、復活祭(イースター)の日だった。コロンボのキリスト教徒たちは、この日、夜明け前に起きて、復活祭の最初の礼拝に備えていたはずだ。

礼拝の前に、彼らは聖書エゼキエル書の一節を読んでいただろう。エゼキエル書は、死んだ骨が一緒に戻ってくること、肉体に身を包むこと、そして生命がそれらの中に吸い込まれることを伝えている。そして、悔い改めて神に立ち帰る者には回復が与えられることも。

しかし、その日、攻撃を受けたスリランカのキリスト教徒たちは、骨がばらばらになり、肉は皮膚から剥がれた。

この人々は、この日の朝、希望に満ちて目を覚まし、イエスの復活の物語を予想して興奮していたはずだ。皆が最高の服を着て、靴を磨いたはずだ。

しかし、その日、スリランカの教会は彼らの血の川で埋め尽くされた。

過去一世紀の間に、キリスト教は、その出生地である中東からほぼ追い出された。

昨年、私ははシリアのダマスカスにあるキリスト教徒のコミュニティを訪ねた。日曜日の朝に行った教会の正面には、アルメニア人虐殺の恐怖を描いた巨大な壁画があった。

これらのキリスト教徒は、もともとはトルコからの難民であり、長く続いた恐ろしい迫害から逃げ出してきた人々だった。

このようなストーリーをどのくらいの人たちが知っているだろう。

トルコでのキリスト教少数派に対しては、1894年から 1924年まで、トルコ当局が体系的に約 250万人のキリスト教徒を殺害したと主張されている。

その時代の初め、アナトリアのような場所では、キリスト教徒が人口の 20%を占めていた。しかし、1924年の頃には、キリスト教徒はたった 2%となっていた。

20世紀を通して、そして 21世紀にかけて、キリスト教徒たちは、中東から爆弾や弾丸で追い出されたが、世俗的になった西側諸国からは、それに対しての抗議の声はほとんどなかった。

今回のスリランカの出来事にしても、なぜ「キリスト教徒が狙われた」ことを強調しないのだろう。スリランカのこの恐ろしい出来事は、多くの西側諸国で、 1日か 2日か報道されて、それで終わりだろう。

それ以上に、パリの著名な大聖堂の火災はさらに気にかかることだ。

なぜこんなに無関心なのだろう。

おそらく、西側諸国が世俗的になっていく中で、人々の無意識の中に広がった概念と関係するのかもしれない。

キリスト教とバチカン、十字軍と異端審問、キリスト教と反ユダヤ主義、キリスト教とトランプ大統領支持者の合致、キリスト教と中絶反対者…。

キリスト教の迫害について、西洋諸国の人々もメディアも、大きな声で言うことがない理由としては、それを言うと、「反イスラムの意見を持つ」と思われたり、あるいは人種差別主義者のレッテルを貼られる可能性が(アメリカでは)あることも関係するかもしれない。

今回のスリランカの出来事について、多くが沈黙を守るのもそこにある程度の原因があることも理解はできる。

しかし、現実として、キリスト教は世界で最も迫害されている宗教であることは疑う余地がない。

中東だけではなく、北朝鮮から中国、そしてインドのような地域でさえ、ますますキリスト教徒たちは彼らの信仰と、その職業に対する持続的な暴力の対象となっている。

しかし、キリスト教徒のその生き方は、死より強い。キリスト教徒の愛は、最終的に憎しみを超えて勝利するはずだ。

復活祭のメッセージ、すなわちキリストは復活したということをテロで打ち消すことはできないと人々が信じることを意味する。





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