2017年10月24日 アルゼンチンの光の現象を報じた現地メディア
先週、アルゼンチンの報道で見たこの現象が気になっていまして、「アルゼンチン」という場所の最近のことと共に今日ご紹介させていただこうと思って書き始めたですが、オカルトじみた話から始まったこの話は、書きながら調べたりしているうちに、どんどん方向が変わり、最終的にややキツい現実に突き当たることになりました。
Sponsored Link
南米の「33度線大国」アルゼンチンの最近の異様
冒頭の報道にある現象は、アルゼンチン北部のフェリシアーノという場所で起きたもので、それそのものは気象的な名称はないにしても、報道によれば、「冷たい前線と暖かい前線のそれぞれの気温と密度が混合する時に起きる可能性がある」と気象学者が述べているとのことです。
それにしては今まで1度も見たことのない現象ではありますが、まあ、この現象のメカニズムはわからないでも、とにかく起きることには起きていたとしまして、問題はこの「様相」なんです。
光の部分を拡大しますと、下のような感じとなります。
実はこれを最初に見た最初から、この光の柱っぽくなっている「上の部分」が気になったのです。
すべての人にそう見えるとは思えないほど曖昧なのですけれど、この部分が私には、「顔」に見えまして、しかも、わりと「聖なる」とか、そういう冠がつきそうな顔に見えたのでした。
アルゼンチンの光の上部を拡大したもの
これを少しコントラストを強くしますと、もしかすると、ややわかりやすくなるかもしれません。
光の上部のコントラストを強くしたもの
「聖なる」というか、ボーッとしたお釈迦様とか、そういう系統に見えたのですね。
冒頭の報道を観た途端、この顔が印象的に飛び込んでいて、いつかはご紹介したいと思っていたものです。
それにしても、このアルゼンチンという場所でこの夏以降起きていることが、もうあまりにも奇妙な感じの連続で……。
ほぼ過去記事などに載せたものですが、一挙に掲載してみます。すべて今年 2017年のものです。
アルゼンチンでこの夏以降起きていた中の印象的な出来事
アルゼンチン・ブエノスアイレスに出現した雲 10月17日
[記事]示唆、あるいは元型はどこにある? あるいはそんなものはない? …
アルゼンチン・ブエノスアイレス上空の現象 8月14日
[記事]アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの上空で「大気圏の外から突入してきたもの」の正体は?アルゼンチン・コンセプシオンに出現した「移動するリング」 7月17日
アルゼンチン・コルドバに出現した「移動する火球」 10月18日
[記事]アルゼンチンの空に出現した「横に移動していくように見える火球」は隕石なのか、それとも他の何かなのかアルゼンチン・サンファンに出現した「2つの太陽」 10月24日
などです。
よくぞアルゼンチンに集中したものだとは思いますが、どれも、何となく原因がわかりそうでわからない。
「火球にしてはあれだし」とか、「大陸間弾道ミサイルではなさそうだし」とか、「幻日にしては規則性がないし」のように、わかりそうでわからない現象が並びます。
「アルゼンチン」のキーワードから導かれたのは「暴力の世界」だった
それにしても、このアルゼンチンという国、あるいは地域というのは、本当に馴染みがない場所であり、言葉でもあります。
これだけいろいろと視覚的なことが続いていると、「何かアルゼンチンで私たちに影響があるようなニュースでもあるとか?」と思ったりして、たとえば日本語で「アルゼンチン」とニュース検索してみますと、アルゼンチン共和国杯という、11月5日の競馬のレース名ばかりが並び、アルゼンチンそのもののニュースはほぼありません。
英単語の「 Argentina 」でも、さほど国際的なニュースがあるわけではありません。
ところが、その中でひとつの「新しい単語」を知りました。
それは「フェミサイド (femicide)」という単語です。
アルゼンチンを英語で検索していますと、その単語がたくさん出てくるのです。
2017年11月3日の報道より
・PRI
このフェミサイドという単語を私は知らなかったのですが、その並びで意味の「想像」はつきます。
前半の「femi」という単語は「女性」を意味し(フェミニズムのフェミ)、後半の「cide」(サイド)は「対象を死に陥れる」ことを意味します。
つまりフェミサイドというのは、「女性を暴力的に殺すこと」を意味するのではないかということがわかります。
この cide という単語については、cideで終わる英語、18の死に関係がある英単語というサイトに多くの例がありますが、cide で終わる単語で有名なものとしては、
・スーサイド(suicide) 自殺
・ホミサイド(homicide) 殺人
・ジェノサイド(genocide)集団虐殺
などは日本語にもなっていると思います。
ホミサイドの「ホミ」は、人間を意味する「homo」から来ていまして、「人間が人間を殺す行為」となります。他にもいろいろありますが、たとえば、「殺虫剤」も英語では「ペスティサイド(pesticide)」と cide で終わるものです。ペスト(pest)というのは害虫の意味で、ペスティサイドは「害虫を殺す」という意味となります。
いずれにしても、cide は「自然に死を待つ」というものではなく、「無理やり対象を死に至らしめる」ということになりますので、フェミサイドという言葉は、「女性を暴力で死に至らしめる」という言葉と考えて間違いないと思います。
と同時に、「アルゼンチンってそれがたくさん報道されるほどの国なの?」と初めて知りました。
ここまでの流れとしては妙ですが、フェミサイドという言葉を知り、それで少しニュースを見ていましたら、アルゼンチンの現況が少しわかりましたので、ニュースをひとつ翻訳してご紹介して締めたいと思います。
アルゼンチンの「奇妙な光景」が示唆したものが何だったのかよくわからないままですが、ひょんなことからいろいろなことを知るものだとも思います。
以下はアルゼンチンの報道サイトの最近の記事の概要です。
Fighting Femicide in Argentina
Mary Sue 2017/10/30
アルゼンチンのフェミサイド《女性暴力致死事象》との戦い
フェミサイドとは女性に対しての暴力的な殺害案件のことで、世界的に女性の早期死亡の主要な原因となっている。
最近のバズフィード・ニュースの記事はアルゼンチンの女性の悲惨な状態を報告しているが、アルゼンチンは、フェミサイドが国家緊急事態とみなされている点で、その割合が最も高い国のひとつでもある。
今のところフェミサイドに関する唯一の公式統計を持っているのはアルゼンチン最高裁判所の女性事務局だ。
事務局は、「昨年は 254人の女性が殺害されました。これは 2015年の 235件、2014年の225件から増加しました」と報告する。
今年 2017年は、 1月から 5月の間までに 133人の女性がフェミサイドで死亡した。
最も最近の犠牲者の 1人は、フェミニスト運動家のミカエラ・ガルシア(Micaela García)さんだ。アルゼンチンや他の場所でのレイプや家庭内暴力の女性の犠牲者のための正義を得るために活動していた。しかし、アルゼンチンの女性が直面する闘いは変わっていない。
ガルシアさんは、決して刑務所から釈放されるべきではない男によって殺害された。そして、それと同時に、女性に対しての社会的変化へのエネルギーと献身は鎮圧されてしまった。 犯人のセバスチャン・ワグナーは、以前に 2回の強姦罪で拘禁されていたが、刑務所内で暴力的な犯罪者であり続けているにもかかわらず、裁判官は昨年、彼の仮釈放を認めた。
ワグナーは、解放されると再び自由に女性を標的にし出した。 4月1日の夜、ワグナーは彼の上司と一緒に、酔っ払った上にドラッグを使った状態で、ガルシアさんを誘拐して強姦した。そして彼女を殺して、泥の道に投げつけた。
アルゼンチン政府は、女性たちを保護し、助けることに対処するには、ほとんど無能だ。
最近まとめられたアンケートでは、調査対象のアルゼンチン人女性の 97%が公の場または自宅で嫌がらせを体験し、67%がパートナーから身体的虐待を受けていることが明らかとなった。
アルゼンチンでは 2016年に女性を殺した者のうちの 9%だけが有罪判決を受け、21%が執行猶予となり、47%が無罪だったという統計が存在するにも関わらず、政府はいまだにこの問題を直視していない。
ここまでです。
なんというか「そうだったんだ…」と思わざるを得ないアルゼンチンの状況ではあります。
こういう状況の場所の空に仏様みたいな顔が現れた……ということになる?
ちなみに、この「フェミサイド」という言葉は今騒がれている神奈川の連続殺人とされている事象にも当てはまるものでもあるかもしれません。
ただ、日本のこの出来事の報道はあまりにも真実とずれている気がして、ふれる気になりません。