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潰瘍性大腸炎は「特定の腸内細菌の枯渇が招いている」ことを突き止めた米スタンフォード大学の研究から想像する「異常消毒社会」による未来の絶望的光景

投稿日:


msn.com




 

赤ちゃんの腸内細菌環境はすぐに崩壊するのに

先日、以下の記事で、相手が子どもであろうと、ご病気の高齢者であろうと、強制的に相手の手に消毒剤を噴霧しているのを見ていまして、

「まさか赤ちゃんの手にも噴霧してるんじゃないだろうな」

というような懸念を書きました。

アメリカ食品医薬品局が「危険な手の消毒剤リスト」を160製品以上に拡大する中で、有毒物質から身を守るサバイバルツールとしての「マイスプレーボトル」の必要性
投稿日:2020年8月25日

そうしましたら、昨日、近所のスーパーで「もしかすると、日本中に蔓延しているかもしれない現実」を目の当たりにしました。

今はどこのスーパーでも入口に消毒剤や殺菌剤を置いています。スーパーなどでは、それを使用するのは強制的ではなく、自己判断の場合が多いですが、昨日、ベビーカーを押してスーパーに入ってきたお若いお母さんが、ベビーカーに乗っている女の子の赤ちゃん、年齢は 1歳前半からなかばくらいだと思いますが、お母さんは消毒剤を自分の手にとり、それをその赤ちゃんの手に非常に丁寧に、手の平と手の甲の全体に揉み込むように塗ってあげていました。

それを見て、

「ああそれは…」

と思うのですが、どうにもならないのです。

お母さんは、「子どもが感染しないように」と愛情からその行為をしている(と思い込んでいる)わけで、「それをしてはいけない」という言葉をかけるのは、今の社会の観念ではむしろ「悪」となってしまうのです。ただただ、赤ちゃんの身体が蝕まれるのを見ている他はないのです。

そのお母さんは、本当に丁寧にお子さんの手全体に消毒剤を擦り込んでいました。

小さな子どもの皮膚は透過性も強いでしょうし、小さな子どもは常に手を口に持っていくものですので、物質の体内への侵入を食い止める手段がほとんどありません。

2018年におこなわれた、子どもの腸内細菌環境と家庭用消毒剤の使用の関係についての初めての大規模な研究で、腸内細菌の構成は「赤ちゃんの時に、特に外部の消毒剤などの化学製品からの影響を激しく受ける」ことがわかっていまして、赤ちゃんや小さな子どもの場合、消毒剤の過度な使用は、大なり小なり必ず腸内細菌の構成に悪い影響を与えるはずです。

消毒剤や殺菌剤というものは、「過度な使用には有害性しか見当たらなく、メリットは一切ない」ものだということを、小さなお子さん等を持たれる方は認識されるべきだと思います。腸内細菌構成の崩壊は、基本的に「不可逆的(元に戻らない)」なものですので、その子の一生の健康に影響します。

なお、冒頭の「できるだけ手指消毒剤を使ってはいけない理由」という記事は米国 msn の 2019年の記事で、これは皮膚への問題を書いたものです。

アメリカの複数の医者たちの談話が載せられているものですが、手指消毒剤を含むあらゆる消毒剤を繰り返し使用すると、慢性的な皮膚の損傷を引き起こす可能性があることについて述べられたものです。パンデミック以前は、こういう「消毒剤のデメリット」についての医学記事は数多くありましたが、今はあまり見なくなりました。

この記事では「皮膚」の問題に焦点が当てられていますが、ここにあるような「あらゆる消毒剤を繰り返し使用する」ことが影響するのは「手」だけではないということを、特に小さな子どもの場合は、「体内のすべてに直撃する」可能性があることを少し述べさせていただきたいと思います。

 

 

話題から知る潰瘍性大腸炎の真実

最近、「潰瘍性大腸炎」ということが話題になっていました。

政治のことはよくわからないですので、どういうたぐいの話題かはわからないですが、最近、ネットのニュースで、その単語が飛び交っていました。

私自身、この病気のことはよく知らなかったのですが、病名に「大腸」という名称がダイレクトについているのですから、腸内細菌の環境が多少は関係しているのだろうなと思っていた程度のものです。

しかし、今回初めて、この潰瘍性大腸炎についてのデータを見ていて、そこにあるグラフに私は非常にショックを受けました。

以下のグラフは、公益財団法人「難病医学研究財団」が運営する難病情報センターの「潰瘍性大腸炎(指定難病97)」にある潰瘍性大腸炎の患者数の推移です。

潰瘍性大腸炎の患者数の推移 (1975 - 2016年)

nanbyou.or.jp

このグラフを見る限り、潰瘍性大腸炎という病気は、1970年代頃には「ほぼ存在しなかった病気」であることがわかります。

現在毎年 16万人を超えた患者が発生しているということになっているようですが、このグラフを見る上で重要なのは、この潰瘍性大腸炎という疾患は、基本的に以下のような特徴を持つ疾患だということです。つまり、「寛解はあっても、完治はしない」ものなのです。

現在、潰瘍性大腸炎を完治に導く内科的治療はありませんが、腸の炎症を抑える有効な薬物治療は存在します。 (難病情報センター)

炎症を抑える対象療法以外は存在しない疾患です。

そこから考えますと、グラフにあります「毎年の 16万人の患者」さんたちは完治しない場合が多いでしょうから、毎年、その患者数は蓄積されていくことになるはずで、今のまま患者数が増えていった場合、何百万人を超えるような数の人たちが「完治しない腸の不調」に苛まれていく社会になる可能性があります。

実は上のグラフよりショックだったのは、難病情報センターにありました以下の「発症の平均年齢」のグラフです。

潰瘍性大腸炎の発症年齢

nanbyou.or.jp

なんと、発症のピークが「二十代」なのです。しかも、赤ちゃんの年齢の発症もゼロではないのです。

難病情報センターによれば、潰瘍性大腸炎の発症のピークの年齢は、男性で 20~24歳、女性で 25~29歳とのことですが、グラフでショックを受けたのは、

「 5歳前後という若い時期からグラフが急上昇している」

ことでした。

まだ小学校にも上がっていない年齢ですよ。

多くの病気では、発症年齢は年齢の上昇と比例するものが多いですが、この疾患は、「子どもから青年時代にいきなりピーク年齢に達する」もののようなのです。

そういう若い世代を蝕む病気が、先ほどのグラフのように驚異的に増えている。

なお、この潰瘍性大腸炎の原因については、難病情報センターによれば、

> 原因は明らかになっていません。

とあります。

しかし、最近の医学研究では、

「潰瘍性大腸炎の原因は、特定の腸内細菌が減少していることによる」

ことが、ほぼ確定的となっていまして、ここ数年、潰瘍性大腸炎と腸内細菌の関係は医学的に調べられていたようですが、今年のアメリカのスタンフォード大学の研究により、そのことがほぼ確定的となっています。

以下は、2020年2月25日の米スタンフォード大学のニュースリリースからの抜粋です。リリース自体は大変に長いものですので、その一部をご紹介します。

 


スタンフォード大学の科学者たちは潰瘍性大腸炎と腸内微生物の不足を関連付ける

Stanford scientists link ulcerative colitis to missing gut microbes
Stanford Medicine News Center 2020/02/25

アメリカには現在、潰瘍性大腸炎を患っている人たちが約 100万人いる。

潰瘍性大腸炎には治療法がなく、これまでは、原因が不明な大腸の重篤な疾患となっていた。しかし現在、スタンフォード大学医学部の研究者たちの研究により、潰瘍性大腸炎の発症原因が腸内微生物の不足と関連づけられている。

腸内微生物は腸を健康に保つのに役立つ代謝産物を作っている。

研究者たちは、潰瘍性大腸炎のグループと、もう 1つはまれな非炎症性疾患のグループの 2つのグループの患者の腸内細菌を比較した。 その結果、潰瘍性大腸炎の患者たちでは特定の腸内細菌ファミリーが枯渇していることがわかった。

これらの患者たちはまた、その腸内細菌が作る一連の抗炎症物質が不足していた。

これらの発見は、潰瘍性大腸炎の患者に枯渇している腸内細菌からの代謝産物を補充することによる治療を開発する可能性につながり、または、枯渇した腸内細菌を患者の腸内に回復させることにより、患者の腸の炎症を効果的に治療できる可能性があると研究者は述べた。


 

ここまでです。

ニュースリリースでは、この後、その枯渇している腸内細菌グループや、その細菌が代謝する物質、そして、その働きなどについて述べられていますが、潰瘍性大腸炎の患者に枯渇している特定の腸内細菌の代表的なものは、

「ルミノコッカス」

という科の細菌だそうで、通常の健康な人たちは、腸内にこの腸内細菌ルミノコッカスを持っているのですが、潰瘍性大腸炎の患者たちには、これが著しく少なかったようです。

この「大腸炎の患者の腸内に、細菌が代謝する特定の物質が著しく少ない」ことは、その1年くらい前の米ハーバード大学医学部の研究で判明していたのですが、このスタンフォード大学の研究では、さらに具体的に突き止められてきたようです。

 

そのようなわけで、最新の医学的研究では、「潰瘍性大腸炎の原因は、特定の腸内細菌の減少」であることは、ほぼ間違いないという流れとなっています。

しかし、なら、

「なぜ腸内細菌が減少するのか」

ということと共に、潰瘍性大腸炎の原因が特定の腸内細菌の減少であるならば、先ほどの「日本の潰瘍性大腸炎発症の年齢分布」のグラフを思い出していただきたいのです。


nanbyou.or.jp

このグラフを見てわかることは、潰瘍性大腸炎と腸内細菌の環境が関係するならば、

「赤ちゃんや子どもの時などの非常に早い段階から、腸内細菌にダメージを与える何かが生活の中で起きている」

ということ以外には考えられません。

腸内細菌については、これまでずいぶんと記事にしてきまして、以下の関係記事の一覧があります。

・In Deep 「腸内細菌」と関係した記事の一覧

何十も関係の記事はありますが、その中でも、「赤ちゃんの腸内細菌」についての過去記事は以下のようなものがありました。

遺伝子組み換え食品の壊滅的な影響を知った日。すべての細胞内に殺虫剤を含むその作物たちは、腸内細菌を破壊し、不妊と低体重の赤ちゃんを増加させ、そして「自然界そのもの」を破壊する
投稿日:2019年5月26日

「子どもに抗生物質を使ってはいけない」 : デンマークで行われた世界最大規模の調査により、幼少時の抗生物質の使用は若年時の精神疾患と強く関係することが明確に
投稿日:2019年2月28日

腸内細菌環境に悪影響を与えるものは、いくらでもありますが、ここでは、

「腸内細菌は、細菌である」

ということを焦点として、腸内細菌が細菌であるならば、今の社会で、私たちが、手につけたり噴霧している消毒剤は「何を殺そうとしているか」ということをお考えいただきたいのです。

「消毒剤が殺すのは細菌」

です。

そして、過度に使用している場合、さまざまな経路で、確実に消毒剤は体内に入ります。気道から入った消毒剤は肺に達して、それが蓄積すれば、肺疾患の原因になります。これについては、過去記事「過剰な消毒と殺菌が人間の肺を破壊するメカニズム」をご参照いただければと思います。

そして、経口などで消化器に入っていった消毒剤は、口から消化器へと進みます。そのたびに、体内の何らかの「細菌」が少しずつダメージを受けているはずです。何しろ消毒剤は「手の細菌を殺す」ものなのですから、その殺菌作用は体内の常在菌に対しても基本的には同じです。

子どもは口を手でふれることがとても多いですので、経口での消毒剤の消化器への侵入を防ぐ方法はあまりないと思われます。

このような、

「腸内細菌は、細菌」
「消毒剤が殺すのは細菌」

というふたつの事実を考えると、今の日常でおこなわれていることの異常性がわかると共に、「少し先の未来の社会の健康状態」が実に絶望的な状況になる可能性があることも想定できなくはないのです。

過度に使う消毒剤に何かのメリットがあるということはありません。

身体に有害であるという事実があるだけで、特に小さな子どもへは壊滅的な影響があるはずです。

なお、2018年の「赤ちゃんの腸内細菌環境」を調べた国際研究は、

「生後 3〜 4ヵ月齢の赤ちゃんのいる家庭での、家庭用化学洗剤製品(漂白剤や消毒剤など)の使用と、その乳児たちの 3歳時の腸内微生物組成の変化」

を調べたもので、論文にはその比較数値があるのですが、赤ちゃんがいる家庭内で漂白剤や消毒剤などを頻繁に使用していた環境の子どもたちは、3歳時の腸内細菌の組成が生後 3ヵ月の時と明らかに変化しており、「特定の腸内細菌が減少している」ことがわかります。

この研究から、家庭用ではあっても、消毒・殺菌作用を持つ製品は、赤ちゃんの腸内細菌環境に大きな影響を与えていることがわかり、先ほどの米スタンフォード大学やハーバード大学の研究などで到達しつつある

「潰瘍性大腸炎の原因は、特定の腸内細菌の減少」

だということが確定的であるならば、日本の潰瘍性大腸炎の発症年齢が非常に若い時期から始まっている理由のひとつに「過度な衛生的環境が関係ある」可能性は大変に高いのではないでしょうか。

ただでさえ、現在の日本を含めた主要国は、この十数年、必要以上に衛生的な生活をしてきていたわけで、そのような渦中で、パンデミックが起こり、そして、

「現在の異常な殺菌生活の日常」

が到来してしまったわけです。

毎日、何度も手に消毒剤をつけられている赤ちゃんが日本にどのくらいるのかと思いますと、心情的につらいものがありますが、日本が「総不健康者状態」になるのを食い止めるには、日本社会の全体の動きとして「消毒をやめる」という強い意志がどこかで働かないとだめかもしれません。

もう個人の意志では、この悪習慣は消えない気がします。

そして、先ほどの難病情報センターのグラフでわかるように、5歳までに潰瘍性大腸炎を発症している子どもたちも数多くいることから見ますと、「腸内細菌の破壊から発症までは数年もかからない可能性がある」ということかもしれません。

つまり、過度な消毒の副作用として、腸内細菌環境が崩壊して、数年内には「大きな影響が出始める可能性がある」と。これは潰瘍性大腸炎という特定の話のことではなく、腸内細菌の変化や枯渇が関係するあらゆる種類の疾患を含みます。

腸内細菌の変化は基本的に不可逆ですので、もう戻ることはできないのも事実ですけれど…。

数年後の、たとえば 2025年頃にどのような社会になっているか。

予測ということではなく、その時の状況が鮮明に見えます。

 

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