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宇宙線レベルが「観測史上最高」を記録している中で起き続ける地質的異変……。日本の中央構造線で三連続した地震、あるいは米西海岸のカスケード沈み込み帯で三連続した地震

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昨日(10月27日)、決して大きな地震ではないですが、下の場所で「1日のうちに3回連続して地震が発生していた」ことに気づきました。




 

さまざまなところで起きている地質的な活動の兆し

冒頭の 10月27日の地震の震源分布図は、これだけで見ると、それがどうして気になるのかおわかりにならない面があるかもしれないですが、下の中央構造線の分布と合わせて見てみますと、何となくおわかりになるかとも思います。


中央構造線

中央構造線というのは、日本最大級の断層ですが、ここに沿った、

・和歌山県 (M 4.2)
・三重県(M 3.2)
・奈良県(M 3.3)

を震源とした地震が 1日のうちに 3連続して起きたということになります。

2016年の熊本地震の震源も中央構造線の上でしたが、その直後の日本経済新聞の報道に「「中央構造線」列島横切る巨大断層 熊本地震の延長上 九州~近畿で400年前に連続発生 (日本経済新聞 2016/04/22)」の冒頭は以下のようなものでした。

熊本県から大分県にかけて強い地震が連続して発生、大きな被害を出した。内陸で起きる地震の常識を超えて100キロメートルもの範囲に震源が広がり、さらに東の愛媛県などに拡大するのではないかと懸念する声が出ている。一連の地震の震源の延長上に西日本を縦断する「中央構造線」と呼ばれる大規模な断層帯が存在するためだ。(略)

今回の地震が、大分県を越えてさらに東へと強い地震が広がる可能性はあるのか。研究者の見方は様々だ。

つまり「中央構造線を中心に今後も地震が拡大するかもしれないし、そういうことにはならないかもしれない、というように、専門家たちの意見は割れている」ということになっていて、これは現在もそうです。

私自身は、中央構造線で起き得るかもしれない地震についての知識はないですので、中央構造線のこと自体をこれ以上書くつもりはないですが、結局それがどこであろうと、

「今はとても地震が起きやすい」

という状況にあると思っているために、このような記事を書いているということかもしれません。

この「今」という期間の幅は広いですけれど、現在が、その「今」あたりにあるという根拠としては、最近では今年の 8月に書きました下の記事などにも書いています。

いよいよ地球が「地震の時期」に入る前兆? 環太平洋火山帯で「24時間で53回の大地震」が連続。そして、日本の硫黄島では過去5年で最大の地震が発生すると共に群発地震化している

アメリカのほうでもいろいろなことが起きていまして、以前、「カスケード沈み込み帯」というアメリカ西海岸の太平洋側にある地層について記したことがありました。

下の記事は、西暦 1700年に、マグニチュード 9クラスの壊滅的な地震を発生させたこのカスケード沈み込み帯で、「マントルが上昇していることが判明した」ということをご紹介したものでした。

かつてマグニチュード9の巨大地震を発生させたアメリカ西海岸のカスケード沈み込み帯で「マントルが上昇している」ことが米オレゴン大学の調査により判明

これが、今年 8月の記事ですが、先日、このカスケード沈み込み帯で、

「 40分間のうちにマグニチュード 6クラスの地震が 3回連続して起きた」

のです。

10月22日のことでした。

それぞれ、マグチュード 6.6、マグニチュード 6.8、マグニチュード 6.5 と連続して発生しまして、これはこのあたりで起きる地震としては、かなり大きな地震です。

アメリカ西海岸には、過去に超巨大地震が発生したことが確認されている場所として、このカスケード沈み込み帯と、その南にある「サンアンドレアス断層」があります。

そのふたつは下の位置関係にあり、下の図には  10月22日の 3連続した地震の震源も示しました。

カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層


Google Map

カスケード沈み込み帯の「最も端」にあたる北部で地震が発生していたことがわかります。

これが何を意味しているのかはわからないですが、

・今年の 7月にカスケード沈み込み帯のでマントルが上昇していることが確認された

・その 3月半後にカスケード沈み込み帯で M6クラスの地震が 3連続した

ということで、これらは「通常の活動とはいえない」ですので、何らかの活動を始めていることを示唆すると主張する人たちが多いです。

 

しかし、先ほどの日本の中央構造線にしても、アメリカのカスケード沈み込み帯にしても、

「これからどうなるかはわからない」

としか言いようがありません。

しかし、「世界全体」という範囲では、やはり地震の増加はまだまだ続きそうで、その理由にのひとつに、「地球に到達する宇宙線レベルが増加し続けている」ということがあります。

 

 

宇宙線レベルが過去最大になる中で

今年の以下の記事では、太陽活動の減衰に伴い、地球に到達する宇宙線量が著しく増えていることを NOAA (アメリカ海洋大気庁)などが報告していることを取りあげました。

予測をはるかに上回り激増している宇宙線と放射線 : その人類への影響は何か。気象、天候、人間の健康、地震や噴火……そして生命の進化にも関係する? 

この記事は今年 3月のものですが、それから太陽活動はさらに減衰し続けています。

宇宙線に関しては「太陽活動が弱ければ弱いほど、地球に到達する宇宙線の量が増加する」ということがあり、つまり、太陽活動が弱くなり続けているこの半年の中で「さらに増えて」います。

下は、数日前のスペースウェザーの記事で、宇宙線が増え続けていることを報告しているものです。


spaceweather.com

そして、私自身は最近知ったのですが、グリーンランドの宇宙線観測所で、今年 7月に、

「 1950年代に始まった観測史上で最も高い宇宙線レベルを記録していた」

のです。

要するに、少なくとも過去 60年間で、今が最も地球に到達している宇宙線が多い時だと言えそうなのです。

下は、アメリカのデラウエア大学が発表したそのグラフです。

1957年-2018年7月までのグリーンランドの宇宙線量の推移


Data from Thule Greenland shows we have reached the dawn of the modern cosmic ray maximum

もちろん、宇宙線のレベルは地球上のいろいろな場所によって違いますが、グリーンランドにおいては、このように過去最高となっていたのでした。

しかし、ここが最高値となるということはないはずです。

というのも、これからさらに太陽活動は弱くなっていくからです。

これは予測というよりも、過去の太陽活動の規則的な活動からも、ほぼ確実ですが、しかし、「今は過去数百年で最も太陽活動が弱い」ということもあり、過去になかったような弱い太陽活動の状態となっていく可能性もあります。

そのあたりについては以下の記事などをご参照下されば幸いです。

歴史的に弱い太陽活動だったサイクル24の次の「新しい時代の新しい太陽活動」はどんな方向に? もう少しでそれは明らかに

ということは、地球に到達する宇宙線量はさらに増加していく可能性が高いということになりそうですが、それが「地球にどんな状態を作り出すのか」は、具体的にはちょっとわからない面はあります。

影響が考えられることが科学的に判明しているのは「気象への影響」、「人体の健康への影響」などですが、他にもさまざまな影響の可能性がシメされているからです。

最近、「宇宙線と地震の関係」を調べることがあり、いくつかの興味深い論文などが数多く存在していることを知りましたが、それらを読んでいる限り、「地球に到達する宇宙線が増えると、地震と火山の噴火は確実に増加するということは確定的な感じがいたします。

この宇宙線と地震の関係は、最近の報道や事象も含めて、別の機会に詳しくご紹介できればと考えています。

そして、これから、まあ、少なくとも数年から場合によっては十数年、地球に到達する宇宙線は増加する一方であると予測されますが、そのような環境で、「何が起きていくのか」ということを私たちは見ていくことになりそうです。





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