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南米の状況は次の日本の冬を示唆している? ブラジルをはじめ多くの国で小児のウイルス性感染症の爆発により公衆衛生上の緊急事態に

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ブラジルやチリではマスクが正式に再登場。CNN




 

今や季節も気温も、ウイルスの干渉さえ関係なくなり

日本は現在夏で、南米は、全部の国ではないですが、冬に入ろうとしています。比較的「真逆の季節」の中にある日本と南米諸国で「今、同じことが起きている」ようです。

南米の多くの国で、「子どものウイルス感染症の劇的な増加」が報じられていることを、タイランド・メディカルニュースが伝えていました。

記事の冒頭は以下のように書かれています。

緊急!南米各地のさまざまな地域で呼吸器疾患が発生し、乳児や成人が死亡しているため、適切な調査が必要だ

過去 10日間に、ブラジル、チリ、ボリビア、ペルー、パラグアイ、アルゼンチンに至る南米各地での呼吸器疾患の発生に関するさまざまなメディア報道が伝えられている。

エクアドルでは当局が、これらの流行は一般的なインフルエンザウイルスによるもの、場合によってはアデノウイルス、RSウイルス、ライノウイルス、メタニューモウイルス、または新型コロナウイルスによるものであると主張している。

汎米保健機関 (PAHO) と世界保健機関 (WHO) は 6月初旬に南米に対して、インフルエンザ、RSウイルス、新型コロナウイルス感染症への対策を強化し、重篤な結果を回避するための措置を講じるように警告を発していた。

しかし、多くの病院が重症度の症例数の増加を報告しており、乳児、幼児、高齢者の死亡率も過去 14日間で指数関数的に増加している。

南米で実際に何が起こっているのか、そして流行の背後に実際にはどのような病原体があるのか​​について、WHOによる適切な公式声明が発表されるべきではないだろうか。

ブラジルだけでも、6月下旬の最新情報によると、これまでに 5歳未満の子どもの重度の急性呼吸器症候群を示した症例が約 1785件あり、39人が死亡した。保健当局は、この急増の背後には RSウイルスがあると主張した。

しかし、過去 48時間の最新の報告によると、状況はブラジルで悪化しているだけでなく、南米のほとんどの国でほぼすべての小児 ICU が満員で、待機リストに多くの小児患者が登録されており、最新では通常の ICU さえも稼働していないという。

各国の当局は、これらの呼吸器感染症の増加の背後にあるとするさまざまな病原体を挙げており、これらの急増の背後には特別なことは何もないと主張している。

thailandmedical.news 2023/07/02

 

このタイランド・メディカルニュースの記事は、原因として、

 

> おそらくH5N1と一般的なインフルエンザウイルスが関与する新しい再集合インフルエンザウイルスが出現した可能性があり、乳児や高齢者にとっては致死性が高く、それが原因であると仮説を立てている。

 

と述べていますが、まあ…それはどうなんでしょうね

南米のそれぞれの国の報道では、インフルエンザ、アデノウイルス、RSウイルス、ライノウイルス、メタニューモウイルス、新型コロナウイルスなどの複数のウイルスによる流行が、

「同時に起きている」

ことが伝えられていまして、個々の原因の病原体はともかくとして、問題は「赤ちゃんや子どもの重症者や死亡者が多く出ている」ということだと思います。

もはや、ウイルスの干渉 (2種類以上のウイルスは流行しないという法則)も何もあったものではないのですが、この状況は、昨年から見られたことではあります。

[2022年の記事] ヒトの免疫が壊れ始めた:米国で複数のウイルスに同時感染して入院する子どもたちが激増しているという報告に見る「ウイルスの干渉」法則さえ崩壊した現在
 In Deep 2022年6月22日

 

この記事のタイトルに、「ヒトの免疫が壊れ始めた」とあるのですが、現在起きていることも、それに準じるものではないでしょうか

そして、本当に異様だなと思えるのは、現在は夏である日本で、「冬の感染症も夏の感染症も共に流行している」ということかもしれません。

日本では、沖縄が子どもの感染症の流行で最も大変な状況となっていますが、同じような地域が次第に拡大しているようです。

以下は、愛媛県の感染状況のグラフで、「冬風邪の RSウイルスと、夏風邪のヘルパンギーナが、ほぼ同じ曲線を描いて増加している」ことが示されています。

過去10年の平均との比較です。

今年のRSウイルス()とヘルパンギーナ()感染報告数の推移

愛媛新聞

愛媛県のRSウイルス感染が過去10年比で14倍 (2023/07/02)

 

南米では、かなりの地域で、今後「各地で非常に寒い冬が見込まれている」と報じられていまして、その中で、現在のような子どもの感染症の危機が拡大するのではないかという懸念が当局から発せられています。

では、秋以降の日本はどうなると予測するのが妥当でしょうか

今現在すでに通常の流行を超えるような子どもの感染症が爆発している日本で、「冬になったら、それが治まる」というように考えられるかどうかということです。

私はどうしてもそうは考えられないのですが、それには、壊れた免疫が回復するしかないとは思いますが、原因が原因だけに、秋からの季節はさらに厳しい結果を伴うのではないでしょうか(免役が壊れた原因の推定はここでは書きません)。

秋には以下のような事態が迫っています。

[記事]実験場と化した日本 : 世界で唯一、生後6ヵ月からの赤ちゃんに「本物のBNT162b2」を接種する方針が決定した日本…
 In Deep 2023年6月21日

 

現在、南米で起きていることについて、いくつかの国の報道をご紹介したいと思います。




 

南米の状況

なお、ブラジルでは、重症急性呼吸器症候群を SARS と表記していますが、2003年のコロナウイルスによる SARS を意味するものではありません。

ブラジル

インフルエンザ症候群による緊急事態のさなか、リオブランコでは小児集中治療室の占有率が100%に達した

アクレ州政府は 6月23日、インフルエンザ症候群と重症急性呼吸器症候群 (SARS)の発生を受けて公衆衛生上の緊急事態を布告した。

この布告から 5日後の 6月28日まで、リオ・ブランコのクリアンサ病院のICU ベッドは 100%の占有率で、10床すべてが埋まっていた。アクレ州保健局の速報では、一般病棟の占有率も 93.3% に達したことも伝えられた。

ペドロ・パスコール保健長官によると、病棟や集中治療室(ICU)の占有率は 85%から 90%の間で推移しており、これが緊急事態宣言を発令した要因の一つとなっている。

g1.globo.com 2023/06/30

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ペルー

低温により肺炎と急性呼吸器感染症が増加

記録的な低い気温の結果、今年これまでに肺炎と急性呼吸器感染症の発生率が 50%増加した。5歳未満の子供の肺炎の症例が合計 239件、呼吸器感染症の症例が 21,336件登録されている。

保健局によると、今年登録された症例数は昨年に比べて増加しており、霜の季節の影響で最も影響を受けているのは子どもと高齢者だという。

ペルー疫学・緊急事態・災害総局は、感染者数が最も多い地域はワマンガ州、ワンタ州、ルカナス州、ラ・マール州であると報告した。

noticiasser.pe 2023/06/30

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ウルグアイ

ウルグアイは呼吸器感染症の急増に直面している

カリーナ・ランド保健大臣は 7月29日、ウルグアイでは先週から呼吸器感染症の再流行に直面しており、主に子どもたちが影響を受けており、ここ数日でそのうち 2名が死亡したと報告した。

保健大臣は記者会見で、一般に細気管支炎と呼ばれるこれらの感染症の増加により「多くの子どもが入院しており、状態は深刻」だと説明した。

同氏は、病棟で治療を受けている子供たちがおり、その中には酸素吸入を受けている子どもたちもおり、多くは集中治療センターで治療を受けていると説明した。同氏は、これらの施設のベッドの 70パーセントが急性呼吸器疾患に苦しむ患者で占められていると述べた。

同氏は、感染者を生み出すウイルスの循環が指数関数的に増加しており、感染者が増加していると断言した。同氏は、これらは人口のあらゆる層に影響を及ぼしているが、最も影響を受けているのは未成年者であると述べた。

telesurtv.net 2023/06/29

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チリ

チリ当局は非常に寒い冬と呼吸器ウイルスの新たな発生を予想している

チリ当局は、今日から南半球では正式に冬の季節が始まったため、国内での非常に低い気温と呼吸器疾患の新たな発生の可能性について警告した。

チリ気象局は、最新の予報ではエルニーニョ現象が発生する確率が 90パーセントであることを示しており、同国の中部と南部地域に多数の雨を引き起こすと断言した。

保健省は、RSウイルスやインフルエンザなどの微生物が活発に存在していることを考慮して、国民に自分自身のケアを呼び掛けた。

保健大臣は、今月、5歳未満の子供たちに呼吸器疾患の深刻な流行があり、そのうち数名が死亡し、小児集中治療サービスが過密になっていたことを述べた。

予防策として、学校では衛生マスクの使用が義務付けられ、公共交通機関での着用が推奨され、必要な生徒には無料でマスクが提供された。

plenglish.com 2023/06/21

 

このような感じです。すべて報道は抜粋ですが、どの記事にも、最終的には、「予防接種の推奨」と、あるいは、「マスクの義務化」というような記述があり、「最初に戻る」というような状況となっています。

これらのマスクとワクチンの再推奨がもたらす未来というのも、想像外のものになりそうです。

いずれにしましても、現在、

 

「特定の感染症の流行の季節性も、ウイルス干渉の法則も関係なくなっている」

 

という状況であることは確かで、それは病原体側の変化ではなく、「私たち人間の免疫システムのほうの変化」だと考えるのが合理的です。

そして、すべての子どもへの接種が推奨されることになった日本の近い未来はどうなりますかね。

日本の予測される危機を止められる方法は何かありますでしょうか。

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