そしてふと思い出す「地球の長い頭蓋骨たちの存在」
2018年3月22日の英国ガーディアンの報道より
Sponsored Link
2003年に、チリのアタカマ砂漠にあった廃坑の町で「奇妙なミイラ」が見つかりました。それは以下のようなもので、写真のように、全長「たったの 15センチ弱」の何かの亡骸です。
当時、調べてまずわかったことは、「これはフェイク(作りもの)等ではなく、まぎれもなく生物である」ということですが、以下の特徴を備えていました。
・全長が 15センチしかないにも関わらず、骨格の作りは 6歳から 8歳の人間の子どもほどに発達している
・普通、ヒトの肋骨は 12対となっているが、このアタカマの骨格は 10対だった。
・頭蓋骨が、細長い「円錐形」である。
このような姿であったこともあり、「これは地球人以外の生物なのではないか」という話が各所から上がり、いつしか、このミイラは「アタカマ・エイリアン」と呼ばれるようになり、科学者たちは「アタ ( Ata )」という名称をつけました。
その後、これらのことに興味を抱いたアメリカの科学者たちが、遺伝子解析を行い、
「これは人間である」
という結論を出したのが 2013年のことでした。 DNA 解析から人間(通常の地球の人間)であることは間違いないことがわかったのですが、しかし、どうしてこのような姿であるのがわからないままでした。
全長 15センチで「長い頭」を持つこの存在に対して、その後も、エイリアン説が根強く残りましたが、研究者たちは、その後、実に 5年の歳月をかけて、このアタカマで見つかったミイラの遺伝子の「全解析」を先日終了したのでした。
その論文は、学術誌「ゲノム・リサーチ」に以下のように掲載されています。
「ゲノム・リサーチ」に発表された論文
遺伝子の全解析の結果、
「これは死産、あるいは出産直後に死亡したと推定される女性の赤ちゃんである」
と結論づけられたのでした。
このミイラが持つ、赤ちゃんには見えない体の骨格形成、そして、長い頭や肋骨の骨の数は、「遺伝子異常による変異」だということもわかりました。
しかし、論文や報道を読んだ限りは、そのような遺伝子異常は、「人でこれまで知られたことがないもの」であり、遺伝子学的にも初めて明らかになるものである可能性が高いというようなことになったのです。
いろいろと興味深い部分はある話ですけれど、まず、冒頭のガーディアンの報道を翻訳してご紹介します。
その後、調べてみましたら、日本語でも、ナショナルジオグラフィックや、CNN などの報道で、このことを取りあげていましたので、興味のある方はご参照下さい。
Genetic tests reveal tragic reality of Atacama 'alien' skeleton
the gurdian 2018/03/22
遺伝学的検査が、チリ・アタカマで発見された「エイリアンのミイラ」に秘められた悲劇的な現実を明らかにした
その奇妙なミイラはチリのゴーストタウンで発見された。それ以来、異星人ではないかという奇妙な推測がなされ続けていたが、それは遺伝子に異常が発生した乳児であることが判明した。
15年前の 2003年、チリのアタカマ砂漠にある放棄された鉱山の町で、体長 15センチの人間の姿をしたミイラが発見された。
発見された後に、その起源についてのさまざまな憶測がなされ、ドキュメンタリーにも幾度となく取りあげられた。ミイラはスペインのコレクターに売却されたが、その後、調査が進むにつれて、この骨格が地球の人間ではないかもれないという奇妙な証拠が積み上がっていった。
このミイラは、科学者たちからアタ( Ata )と命名された。
米カリフォルニアの科学者グループは、このアタの骨から DNA を抽出し、5年間にわたり、ゲノム解析を続けていた。そして、このたび、その調査結果を科学誌「ゲノム・リサーチ」に発表した。その結果、アタに関しての悲劇的な物語が浮かび上がった。
アタは、異星からの訪問者ではなく、死産したと考えられる女の子の胎児で、出生直後に死亡し、そして異常な身体を形作った壊滅的な遺伝子変異を伴っていたことが判明したのだ。
アタのミイラは 2003年に、チリの古い硝酸塩鉱山の町ラ・ノリア(La Noria)で発見された。発見された時には、白い布にくるまれ、その布は紫色のリボンで結ばれていたと伝えられている。
そのミイラは多くの点で驚くべきものだった。全長はわずか 15センチだが、その骨格は、すでに 6歳から 8歳に育った子どもの特徴を備えていた。そして、ヒトの肋骨は通常 12対となっているのだが、アタの肋骨は 10対しかなかった。
さらに、アタの頭部は細長い円錐形であった。
これらの興味深いいくつかの項目は、米国スタンフォード大学の微生物学教授であるゲーリー・ノラン(Garry Nolan)氏の目を引き、教授は、このアタのミイラを詳細に研究することを提案した。
そして、2013年、ノラン教授は、遺伝子調査によって、「アタは人間である」と結論づけた。
しかし、なぜ、この小さな体に 6歳の子どものような骨格があるのかということや、肋骨や頭部などが、なぜ一般的な形状とかけ離れて変形しているかということについての理由はわからないままだった。
そして今回、ノラン教授とチームは、アタの遺伝子の完全な分布を発表した。
アタの骨から抽出された DNA からは、主要な骨格異常を引き起こすか、あるいは骨格の発達を促進することが知られている少なくとも 7つの遺伝子に変異を有することが見出された。
アタの 15センチという大きさ、そして、異常な肋骨と頭蓋骨の形状、そして体長と合わない骨格の年齢は、その遺伝子異常によることが明らかになった。
ノラン氏は、アタは生まれた直後に死亡したと考えている。そして、亡くなってから遺体が見つかるまでの時間は約 40年経っていただろうと述べる。
「アタは死産だったか、あるいは生まれた直後に自分では摂食することができないほど体の骨格に異常があったと思われます。現在なら、新生児 ICU などに搬送される事例となるでしょうが、当時のその場所ではその設備はなかったでしょう」とノラン氏は言う。
そして、ノラン氏は次のように述べた。
「アタの話は、エイリアンのストーリーとして始まり、世界中にその話題が広がりましたが、しかし、実際にはこれは人に関する悲劇的な物語だったのです。アタが安らかに眠りますように」
ここまでです。
このガーディアンの報道もそうですが、私が、一連の報道で不思議だったのが、「この亡骸はエイリアンのものではないから、もう話題は終わり」というような論調となっていることでした。つまり、話題そのものが「これがエイリアンか、そうではないかだけに集中して、他の可能性が語られていない」のでした。
全長 15センチのこの姿、そしてルックスを見ていただきたいのですが、
「これが遺伝子異常により、人間の母体の中で起きている」
という事実は驚異的ではないでしょうか。
本文にもありますけれど、こういう例は「医学的に他にない」のです。
さらには、表現は適切でないかもしれないですけれど、この姿には、「病的な様相に見えない一種の《形態の完全さ》がある」ような気がしてならないのです。
それにしても、ここまで「人間の形態が変化する」というのは、何というか、もはや一種の「進化」を示しているのではないかと思ったりもしたり。
しかし、自分でそんなことを思いながら、ふと、そこで疑問が生まれます。
その疑問というのは、
「何に進化するのか?」
ということです。
・・・そしてそれは、
「長い頭蓋骨の人種に進化していく」
というような答えになっていくのではないのかと。地球の人間と同じ DNA を持ち、しかし「形態は違う」人種たちの存在。
かつて、エドワード・スノーデンさんが、この「長い頭蓋骨の人種」についてふれたことがあります。
以下は、それぞれ、エドワード・スノーデンさんと、元世界銀行上級職員のカレン・ヒューズさんが語った部分をご紹介した記事です。
・エドワード・スノーデン氏かく語りき : 「地球の地下マントルには現生人類よりさらに知的な生命が存在している」
In Deep 2013/07/10・この世界の正体 : 世界銀行元上級職員カレン・ヒューズさんが語る「地球のお金と宗教をコントロールする"人類ではない種族"」
In Deep 2014/04/03
上の記事から、カレン・ヒューズさんがインタビューで語っていた部分からの抜粋を記しておきます。太字はこちらで入れたものです。
カレン・ヒューズ氏(元世界銀行上級職員)のラジオ・インタビューの内容の一部
私たちの地球の国家は一枚岩ではなく、この世界をコントロールしているネットワークがあり、その背後にいくつかのグループがあります。
それらの中のひとつのグループは、ヒト科ではあるが、人類ではない者たちによるグループなのです。彼らは非常に頭が良いですが、情緒的ではなく、数学的な思考をします。
彼らは長い頭蓋骨を持っています。彼らは人類の女性との交配でも子孫を作ることができますが、繁殖力は強くありません。
ここに、
> 彼らは人類の女性との交配でも子孫を作ることができます
という部分があることを思い出します。
そして、今回ご紹介しているチリ・アタカマ砂漠で見つかったミイラ「アタ」は 2003年に発見されたものですが、実はその後も、チリや南米諸国では遺跡から同じような骨格が数多く見つかっています。
それらは下のような記事でご紹介していました。
・チリのアカタマ砂漠で発見された「未知の古代文明」の遺骨に含まれる「頭蓋骨の長い人種」
In Deep 2014/07/07
2014年7月3日の英国インターナショナル・ビジネス・タイムズより
・Peru: 150 Mummies of Ancient Unknown Civilisation Discovered in Atacama Desert
この時に発見された中にも「長い頭蓋骨の骨格の複数の人たち」がいました。
まあしかし、この「長い頭蓋骨の人たち」の話の周辺は、これ以上踏み込み始めると微妙な概念でもあります。
いずれにしましても、アタカマ砂漠のミイラの正体は、「7つの遺伝子変異により形成された人間の赤ちゃんだった」という事実が今回わかりました。
そして……その遺伝子変異が、「自然と起きたものなのか、そうではないのか」というようなことも、ふと考えさせるものなのでした。
どうにも、今回の遺伝子解析による事実の判明により、むしろ地球の真実についていろいろと考える次第なのでありました。