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「人類は未曾有の危険な賭けに出ている」ことを生ワクチンの仕組から知る

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弱毒化されるメカニズムは開発者も知らない

先日の以下の記事で、今、わりと世界中で接種が奨励されている麻疹(はしか)ワクチンについて書きました。麻疹ワクチンは生ワクチンです。

[記事]麻疹の歴史に見る「ワクチンの威力」。そして、感染症の流行を制御できるのは自然の成り行きだけ、と改めて思う
In Deep 2024年2月13日

生ワクチンというのは、一般的に、「病原体となるウイルスの毒性を弱めて病原性をなくしたもの」と説明されます。

しかし、私は「どのようにして毒性を弱めているのか」ということについては知らなかったのですね。何となく、組み換えたりして、いろいろとやっているのかな、程度にしか考えていませんでした。

しかし、そのことについて少し調べていたら、

「こういうことなの?」

と知ることがありました。

以下は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)という国立の機関のプレスリリースからの抜粋です。これは飼育動物用のワクチンの話ですが、原理は人間のも同じだと思います。

太字はこちらでしています。

農研機構「世界初、ゲノム情報から短時間で細菌ワクチンを設計する新手法を確立」より

…家畜や家きんで使用する生ワクチンのほとんどは、自然宿主と異なる動物種や細胞、あるいは、DNAの配列や構造に変化をひき起こす物質の存在下で病原体の培養・継代を重ねることでゲノム上にランダムな変異が起こり弱毒化されています

このため、多くの場合これらの生ワクチンにおける弱毒化機構は不明であり、一部の生ワクチンでは病原性が復帰して強毒化のリスクがあるなど安全性の面において問題が指摘されています。

naro.go.jp

私の解釈が間違っていなければ、生ワクチンというのは、自然宿主とは異なるさまざまなところで培養を重ねて、そして、

「弱毒化された変異の登場を待つ」

というようなもののようです。

つまり、何らかの偶然で「弱毒化されたウイルス」が誕生する。研究者が意図して設計して作り出した弱毒化ウイルスではないために、上にありますように、

> 多くの場合これらの生ワクチンにおける弱毒化機構は不明であり…

というように、「なぜ、弱毒化したのかのメカニズムはわからないまま」で、それでも、弱毒化したのだから、それでいいじゃないかと。

そんな感じなのですかね。

そして、上の文章から知りましたのは、

「弱毒化されたウイルスが、強毒化する(毒性を復帰させる)ことがある」

というリスクでした。

今回のタイトルに入れた文言である「人類は未曾有の危険な賭けに出ている」というのは、このことを調べている中で読みました、九州大学か何かの関係の…何かのシンポジウムの概要をまとめていたページにあるものです。

以下です。

ポリオウイルスは根絶できるのか --- 確率論的進化疫学モデルから
○佐々木顕(九大・院理)

ポリオウイルスの制圧に使われている生ワクチン(OPV)は、一方で毒性復帰突然変異株の供給源でもあり、実際ワクチン由来株の散発的な流行が世界各地で起きている。

これが大流行にいたらないのは、強毒復帰株を供給した当の生ワクチンによる集団免疫のおかげである。…つまり生ワクチンは諸刃の刃あるいはマッチポンプとしての側面を持っている。

WHOはここ数年以内にポリオを全世界的に根絶する目標を掲げている。この目的が達成され発症例の報告がなくなり、ワクチン接種が停止された瞬間から、人類は未曾有の危険な賭けにでることになる

ワクチン接種停止により集団免疫が低下すると、ワクチン由来株流行の条件が整うのである。集団を循環するワクチン株の絶滅が先か、強毒復帰株の流行に火がつくのが先かを確率論的疫学モデルで評価すると、深刻な事態が予測される結果となった。

tmu.ac.jp

 

これを読みまして、ちょうど、アフリカのジンバブエで、「 10歳未満の 400万人以上の子どもにポリオワクチンを接種する」と発表されていたことなどを思い出しました。

ポリオの蔓延を受けて、ジンバブエは、400万人の子供に予防接種へ

ジンバブエは、ジンバブエ中北部サニエティで新たなポリオ感染者が発見されたことを受けて、10歳未満の子供たちに 420万回のポリオワクチン接種が行われると発表した。

ワクチン 420万回は全国の保健センターや労働者に配布されており、第 1回目の接種は2024年2月20日から 3月1日まで、第 2回目は 2024年3月19日から 29日までに予定されている。

BDW 2024/02/16

ジンバブエは人口約 1600万人の国で、420万人となると、おそらく 10歳未満のすべての子どもたちに接種させるということになっているのだと思われます。

ポリオワクチンは生ワクチンで、このような大量接種をした場合、先ほどの文章にありますような、

> ポリオウイルスの制圧に使われている生ワクチンは、一方で毒性復帰突然変異株の供給源でもあり…

という、「変異によって病毒性を取り戻す」という機会が大変に増えていくことになると思われます。

具体的な事例が、先ほどのシンポジウムの別の要約にあります。

ポリオ根絶への長く困難な道 --- エジプト、ハイチではじまったワクチン由来株再流行
○吉田弘(国立感染症センター)

世界保健機構が推進するポリオ根絶計画は野生株感染によるポリオ患者の発生を生ワクチンで制圧する戦略である。

一部の地域を除き全世界で野生株の制圧に成功したが、2000年ハイチドミニカでワクチン由来株によるポリオの流行が起こり関係者に対し衝撃をもたらしている。

生ワクチンに用いられるワクチン株は数個の塩基置換で毒性を復帰することが知られ、それ自身が潜在的な病原体となることは生ワクチン開発当初から指摘されている。

しかしワクチン株の感染力は野生株より小さいと考えられたため、野生株制圧後に生ワクチンによる集団免疫が維持されていれば最終的に生ワクチンを停止してもウイルスは根絶可能と信じられてきた。

一方我々は日本の環境サーベーランスを通じて毒性復帰したワクチン由来株が一定期間ヒト集団内に循環しており、不活化ワクチンに切り替えない限りワクチン由来株によるアウトブレークの可能性があることを示した。

tmu.ac.jp

ここに、

> 数個の塩基置換で毒性を復帰する

とありますように、変異の中で、かなり容易に「毒性を復帰する」ものらしいですね。

うーん。

現在、世界中で奨励されている麻疹ワクチンも生ワクチンですが、同じ原理が働くと思います。

まして、先日の記事の後半で書きましたように、

 

「今は免疫抑制下にある社会」

 

ですので、以前より状態はややこしくなる可能性はありそうです。

英国などでも、子どもに麻疹ワクチンを打つようにと大々的に保健当局が警告していますが、英国は、ただでさえ多くの人たちの身体の状態があまり良くないと見られまして、そこで生ワクチンの大々的な展開は、何だかリスキーな感じがします。

ちなみに、ポリオワクチンの大量接種を始めるジンバブエは、コロナワクチン接種率はとても低いですので(ブースター接種率 6%)、そういう面では、免疫低下の問題はあまりないのかもしれません。

しかし、主要国の人々の免疫の状態は大変に良くないようで、最近発表された米国医師会(AMA)の調査では、2021年の時点で、

「アメリカの成人 15人に 1人が免疫不全状態」

だと発表されていました。

[記事]アメリカ成人の15人に1人(6.6%)が「免役不全状態」にあることが米国医師会の調査で判明
BDW 2024年2月16日

主要国の多くで、こういうような状態である可能性もあり、そして、「免役不全状態」というのは、平たくいえば、

「 15人に 1人がエイズ状態」

と表現しても構わないのだと思います。

(参考記事)VAIDSとAIDSの世界へ
In Deep 2023年11月8日

 

しかも、今後の世界では「これまで以上にワクチンの大量接種が行われそう」な気配であり、それが、 mRNAだろうが、不活化だろうが、生ワクチンだろうが、どうも不安定さを感じます。

 

 

世界に羽ばたくレプリコン

最近、ヨーロッパの医薬品当局が、「自己増殖(レプリコン)ワクチンを承認する方向」であることが報じられていました。

[記事]欧州医薬品庁も日本に続き、自己増殖型(レプリコン) mRNA ワクチンを承認の見込み
In Deep 2024年2月16日

日本は島国ですので、その中で自己増殖 RNA が拡大していったとしても、世界全体に広がるというようなことには、なかなかならないと思うのですが、ヨーロッパはどこまでも地続きですからね…。

また、欧州医薬品庁の承認手続き中の報道を読んで知ったのですが、

> (レプリコンの)抗原は従来の mRNA ワクチンよりも長く体内で形成される

のだそうです(長くというか、自己増殖なので、恒久的にというほうが正しい気がしますが)。

しかも、このレプリコンワクチンって「起源株(武漢株)」を生産するんですよ。

武漢株なんて、もはやどこにも存在しません。

何を何から守るのか、という基本概念さえ崩壊している

これについては、日本でレプリコンワクチンを承認した厚生労働省部局も、承認書に以下のように書いています。

レプリコンワクチン承認書より

本邦で 2023 年秋冬の接種に用いるワクチンは、オミクロン XBB.1.5 対応 1価ワクチンが基本とされている。以上のような状況に鑑みると、起源株に対するワクチンである本剤の臨床的位置付けは不明と言わざるを得ない

pmda.go.jp

 

「臨床的位置付けは不明と言わざるを得ない」と記しつつ承認するという日本の形而上性がここにあります。

厚生労働省部局の承認書は、以下でご紹介しています。

[記事]世界中で懸念されている自己増殖RNAワクチンが日本から炸裂。その仕組み。そして、厚生労働省部局の承認書も見てみましたが…単に以前のデジャヴ
In Deep 2023年12月6日

 

しかしですね。

最近は、抗原原罪(最初に出会った病原体の記憶に固執し、免疫が変異株に応答できなくなってしまう現象)のことを書くことがありますが、抗原原罪が成立している複数回接種者でも、

「武漢株には免疫は応答する」

のです。最初に出会った株ですから。

複数回接種者は、3回、4回と連続して武漢株が打ち込まれています。

レプリコンによって世に放たれることになる「自己増殖する武漢株」に対して、複数回接種者の身体はどのように反応するのか、についてはいろいろと思います。

中和抗体などは誰にも残っていないことは確実ですが、問題は、

「感染増強抗体は今でも残っているのかどうか」

です。

感染増強抗体は ADE (抗体依存性感染増強)という、つまり、ワクチンを接種していた場合、通常よりも感染しやすく重症化しやすくなるという現象です。

以下は、ずいぶん以前の記事で、デルタ株とかそういう時代の話ですが、大阪大学の研究で「中和抗体は消えても感染増強抗体はよく保存されている」ことについて述べた論文などをご紹介しています。

[記事]東京大学等や大阪大学の異なる論文に見る「ワクチンによる逃げ道はナシ」という実感。強行した後に残るのは「無」
In Deep 2021年9月11日

今後、世界中で展開されるワクチンによる、さまざまな事態が何か起きていくのかもしれないですし、それは起きないかもしれないですが、どちらかというと、起きる可能性が高そうな感じです。

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