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2018年からの世界 人類の覚醒と真実 地球という場所の真実

地球の二酸化炭素の循環が「深海の微生物によりコントロールされている可能性」が濃厚に。これが意味するところは、地球の気候の支配者はその海の微生物たちかもしれないということだったり

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7月18日の米フロリダ州立大学ニュースリリースより


FLORIDA STATE UNIVERSITY NEWS




 

奇妙な猛暑に包まれた中で

暑さというのは、慣れてくるものなのかどうなのかわからないですが、今日(7月23日)は、外を歩きながら、「先週に比べると、ずいぶんと涼しいなあ」などと思いながら、家と他の場所を行き来したりしていました。そして、ふと「気温はどのくらいなんだろう」と、ネットで見てみますと……。


所沢の気温

「あれ? 昨日より暑いの?」と、ニュースを見てみますと、「埼玉・熊谷で41.1度、観測史上最高 東京・青梅40.8度 (日本経済新聞 2018/07/23)」などとあり、今日は、関東は全体として、少なくとも今年最も暑い日の一日だった可能性があります。

なぜ涼しく感じたのかというと、「風」でしょうね。今日はずっと風があったのです。どの方向からの風がわからないですが、比較的涼しい風が一日中吹いていまして、わりと外にもいたのですけれど、数字で見るような耐え難いような感じではなかったのでした。暑さは先週が最も厳しく感じましたが、今日より気温は低かったのですよね。

まあしかし、いずれにしても、今の日本はとにかく暑いのですけれど、つい最近とても興味深い記事を読みまして、それは、「地球の海水表面温度が過去3年で劇的に低下している」ことについいて言及した気象学者の記事でした。

下のリンクの記事です。

Global Sea Surface Temperatures Have Seen “Pretty Dramatic Turnaround,” Says 40-Year Meteorologist
(世界の海水表面温度が「劇的に」低下していると 40年の経験を持つ気象学者が述べる)
 notrickszone.com 2018/07/15

今回はこのことをご紹介するわけではないですが、この記事で興味深かったのは、

「世界中の海域で海水温度が低下しているけれど、日本の周辺は《上昇》している」

ということでした。

下は 2015年の海水温度と、2018年の同時期の海水温度の比較です。赤ければ赤いほど気温が高く、青いほど低いことをあらわします。

海水表面温度の2015年と2018年の同時期の比較


notrickszone.com

世界の海域は、全体としては著しく海水表面温度が下がっていることが示されています。

ところが、日本周辺は「海水温度が非常に高くなっている領域が拡大している」ことがわかります。これは他では、ヨーロッパの周辺海域もそうです。

世界の海全体がものすごく海水温度が下がっているのと比較すると奇妙な感じも受けますけれども、まあ、これが現在の日本の異常な気温と関係しているというわけでもないですし、「奇妙な日本周辺海域の海水温度の上昇」は興味深く感じたというだけのことではあります。

これと関係しているかどうかはわかりませんが、少し前に、以下の記事で「世界の気温の奇妙な様相」についてふれたことがあります。

現状の「気温の真実」。そして、それを見てふと思うのは「メディアから世界へとニュースが発信される場所ばかりが猛暑」なのはご愛敬なのか、あるいはプチ陰謀論的なのかということだったり

このことについては、いろいろなデータと共にあらためてご紹介したいとも思いますが、今日は、ふとしたことが読みましたアメリカのフロリダ州立大学のニュースリリースをご紹介します。

冒頭に貼りましたニュースですが、「深海に大規模に生息する微生物が、地球の二酸化炭素の循環にかなりの影響を及ぼしている可能性がある」ことが発見されたというものです。

二酸化炭素の地球でのサイクルのことは、おおまかには「炭素循環」というように言われていて、現在の科学での理解は Wikipedia から抜粋しますと、以下のようになります。

炭素循環 - 大気中の炭素

大気圏中の炭素は気体、主に二酸化炭素ガスの状態で存在する。全大気のなかでは少量(およそ0.04%)であるが、生命活動が維持されるための重要な役割を果たしている。

大気中に存在する炭素を含む気体には、他にメタンやクロロフルオロカーボンがあり、これらは全て温室効果ガスと呼ばれる。大気への放出はここ数十年劇的に増加し、地球温暖化の原因とされている。

このあたりが、いわゆる「地球おでん化説」(違う)……ああ、「地球温暖化説」というような妙説へと発展していく下地となっていくのですけれど、上の文の中の、

> 大気への放出はここ数十年劇的に増加し

という部分に関して、「人為的」という概念が入りこんでいくことになっていくわけですが、今回ご紹介するニュースリリースを読んで、「この増加が《微生物の介入》によるものなら?」ということに興味をおぼえまして、ご紹介させていただこうと思いました。

温室効果ガスという概念自体をどう思うかという話もあるのでしょうけれど、それはそれとして、それを担っているかもしれない炭素循環の相当数を海の微生物が担っているかもしれない。

今回のニュースリリースを読む限り、詳しいことはともかくとして、「地球の二酸化炭素量の 20〜 30%をコントロールしているのは海の、しかも限られた種の微生物」だということでした。

仮に人類が全力で立ち向かっても、この量をコントロールすることはできないはずです。

つまり……仮に、気象や気温が二酸化炭素によって変化するのだとすれば、

「地球の気温や気象は海の微生物によって牛耳られている」

という可能性がとても高いのだと実感します。

というわけで、ここから翻訳記事をご紹介させていただきます。いつものことですが、科学用語の多くは一般的な言葉に置き換えていますので、実際の表現とは違う部分も多々あるかと思いますが、そのあたりは原文でご確認下さると幸いです。

なお、今回出てくる微生物は「フェオダリア類」というもので、私は知らなかったものですが、世界の深海では大きな生物量(バイオマス)を持つことが明らかとなっているもので、数としては「深海の王者」といえる存在といえるもののようです。


In the ocean’s twilight zone, tiny organisms may have giant effect on Earth’s carbo cycle
fsu.edu 2018/07/18

海のトワイライトゾーン(表層と深海の間の中深層)で、小さな微生物たちが地球の炭素循環に大規模な影響を与えている可能性がある

米フロリダ州立大学の研究者たちの最新の研究によれば、海洋の中深層(深海の光のあまり届かない 100mから 1000mの間の深さの領域)の深い海域で、単細胞生物の群れが地球の炭素循環を大きく変化させているかもしれないという、それまで科学者たちが予想だにしていなかった可能性が見出された。

海洋表層から 100メートルから 1,000メートルの深さの領域は、見通せるような光がほとんどないために、「海のトワイライトゾーン(夕暮れ地帯)」と呼ばれている。

その領域には、フェオダリア類(pheodarians)と呼ばれる小さな生物が大量に生息していることが知られているが、フロリダ州立大学の科学者たちは、このフェオダリア類が、海面から海に入り海底に向かって下降していく、炭素を豊富に含む粒子を、海底に沈み込む前に消費している(食べている)ことに気づいた。

この発見は、海洋中での炭素循環のメカニズムの再評価の必要性と、そして、地球の変化していく気候において、これらの微生物が果たす役割についての新たな評価が必要であることを示唆している。

この研究は、フロリダ州立大学の海洋学准教授であり、カリフォルニアでの生態系長期生態学研究プログラム(CCE LTER)の研究者でもあるマイク・ステューケル(Mike Stukel)教授が主導した。ステューケル教授は、二酸化炭素が海洋の表面から深海に運ばれる過程である生物学的ポンプを研究している。

教授は以下のように述べる。

「二酸化炭素は、たえず大気から海へと拡散しており、また海から大気へと戻ります。海洋中では、植物プランクトンが光合成をするときに、二酸化炭素を取り込みます。しかし、植物プランクトンは 1日から 1週間程度の寿命しか持たないため、これらの植物プランクトンは(深海まで行けずに)海の表層で死んでいる可能性が高いのです。植物プランクトンは、通常は、オキアミのような小さな生物によって捕食されます」

オキアミや他の動物プランクトンが呼吸をすると、それにより、二酸化炭素が海面に戻され、そこから二酸化炭素は最終的に大気に戻る。一般的に、海洋表面と大気中の二酸化炭素は、ほぼ平衡を保った状態でバランスがとられている。

海が大気から二酸化炭素を純粋に吸収していく唯一の方法は、海の表面の有機炭素が深海に運ばれることによる。それは通常は二酸化炭素を含んだ粒子が海底へ沈んでいく形となる。

二酸化炭素を含んだ粒子は、何らかの理由で海の表面から海の中へと沈んでいく。それはたとえば、生物の死体が海中へ沈んでいくことや、生物の排泄物などだ。

あるいは、世界の光合成のおよそ 4分の1を占める植物プランクトンである珪藻(ケイソウ)は、ガラスのような殻を生成することで水よりも密度が高くなり、すばやく海中に沈んでいく。

これらの沈んだ粒子が深海に到達した場合、それらに含まれる炭素は何百年も何千年もの間、大気へと戻っていくことはないということになる。(※訳者注 / 海底から海の表面まで炭素を戻す仕組みが発見されていないため、海底に沈んだ二酸化炭素は大気中に循環されないという意味です。しかし、これだと、炭素循環のサイクルができていないことになり、バランスがとれません)

しかし、ステューケル教授と研究チームが発見したことは、海中で起きていることは必ずしもそれだけではないということだった。

研究者たちは、500ミクロン(0.5ミリメートル)の海中の微生物まで識別することができる高度なカメラシステムを使用し、海中のトワイライトゾーンを調査していく中で、そこには予想以上に微生物が豊富に生息していることを発見した。

「彼ら微生物のその場での役割は何なのか」と調査してく中で見出されたのは、その領域に豊富に分布しているフェオダリア類が、沈んでいく二酸化炭素を含んだ粒子を「食べている」ことだった。

ステューケル教授たちは、海のその領域に含まれている粒子の数を定量化し、フェオダリア類が消費している粒子の割合も定量化した。

それにより、海の表層から海底へと沈んでいく二酸化炭素を含んだ粒子のうちの約 20%がフェオダリア類によって消費されていると計算できたのだ。

海底へ沈んでいく粒子が彼らに消費されると、それらの粒子は必然的に深海に到達しないことになる。

この研究で調査された限られた領域でこのようなことが起きているということは、世界中の海で微生物が炭素循環に大きな役割を果たしている可能性があるということにもなる。これは、これまで科学者たちが考えていたより、炭素循環において微生物の役割が大規模なものである可能性が出てきたことにもなる。

ステューケル教授は述べる。

「地球規模の炭素循環がどのように変化しているかを理解するためには、今回の研究での事象がどのように変化していくかを理解することが必要です」

「そして、このことについて世界の状況を知る必要があり、これらの微生物が本当に二酸化炭素の循環に関しての支配的なプレイヤーで、地球に大きな変化を引き起こす原因なのか、そうではないのかを調査する必要があります」


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