2017年2月15日 米国バージニア州ハンプトンの空
・UPI
2017年2月10日のアメリカUPIの報道より
・Illinois lawmakers designate October 'Zombie Preparedness Month’
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バージニア州のゾンビ雲とイリノイ州の「ゾンビ準備月間」
今日は日曜日ですので、ホッとするような話題を短くご紹介したいと・・・(冒頭から全然ホッとさせてくれてないじゃないかよ)。
まあ、ホッとはしないかもしれないですが、冒頭のように、最近「ゾンビ」的な話題が多いのですね。
最初のバージニア州の雲は「人の顔のような」という見出しで報じられていたのですが、私には、ゾンビにしか見えません。
特に、この雲はですね、ゾンビ映画と「ゾンビ概念」を世に広めたジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(1978年 / 原題: Dawn of the Dead)の中に出て来る私の好きなゾンビの人と似ています。
その人は、主人公たちがヘリコプターで移動している途中、給油のために立ち寄ったガソリンスタンドに出て来るゾンビで、「事故」により、ヘリコプターのプロペラで頭をこなごなに粉砕されてしまうのですが、そのあっけなさは見ている人たちの微笑を誘っていました。
ほら、ここでホッとした(しないよ)。
そのゾンビの人は、まあ見ていて気持ちいいものではないので、小さく小さくモノクロで載せますと、下の人です。バージニアの雲とそっくりなんです。
このゾンビの人の演技が好きだった私は、バージニアの雲を見て感動した次第ですが、でもまあ、現地にいたら気持ち悪かったかもしれないですね。
現地にいないで良かった・・・。
ということで、ほら、ホッとした(だからしないって)。
冒頭2つ目のニュースは、イリノイ州議会が「ゾンビ準備月間」に関しての決議案を提出して、議会を通過したというニュースでした。
長いものではないですので、ご紹介します。
Illinois lawmakers designate October 'Zombie Preparedness Month'A
UPI 2017/02/10イリノイ州議員が10月を「ゾンビ準備月間」に指定
イリノイ州の議員たちが 10月を「ゾンビ準備月間」と宣言する決議案を通過させることで、ゾンビに対して不死身の州にすることを奨励している。
2月9日、イリノイ州議会は 10月を「ゾンビ準備月間」と宣言する議決案 0030 を承認するとし、州の住民たちに、より現実的な自然災害に備えるよう促した。
議員は、今回の決議案の意味は、自然災害などの深刻な問題に注意を向けることを目的としていると以下のように述べる。
「イリノイ州の市民がゾンビのために準備するなら、それは、自然災害に備えて準備しているということでもあり、そうすれば、ゾンビによる黙示録は決して起こらないでしょう。そのような出来事への準備は、自然災害への準備と同じということなのです。市民がゾンビのために準備されているなら、竜巻や吹雪などの自然災害に対処する準備もできているということです」
しかし、すべてのイリノイ州議員が、このゾンビ決議に賛成しているわけではない。
イリノイ州では、まだ予算の決議案が通過しておらず、州経済を優先させるべきだという声もある。
ということで、「予算よりゾンビ」ということで議会は進行しているようで、どこの国でも政治というものは真摯で賢明なものだと感服いたします。
「ゾンビ」といえば、去年、アメリカの大統領選の頃に、
・アメリカ人たちの憂鬱 : エイリアン大統領候補 vs ゾンビ大統領候補の中で浮かび上がる「アメリカの人口の大移動」と「強力なリッチシステム」
2016/05/25
というタイトルの記事を書いたことがありました。
ヒラリー・クリントン元大統領候補は、UFO やエイリアン関係とのいろいろが話題となっていたためですが、「ゾンビ大統領」というのは何かといいますと、昨年3月、ニューヨークに「ドナルド・トランプ大統領候補(当時)の墓」が立てられたという出来事があったのです。
2016年3月 ニューヨークに建立されたドナルド・トランプ元候補の墓
・CBS
結局、このアメリカ大統領選は、この「お墓が建てられたほう」の候補者が勝利し、ゾンビ大統領の国ということになっていますので、アメリカでゾンビの話題がますます盛り上がるのも理解できなくもないです。
・・・まあしかし・・・ですね。
真面目な話をしますと、アメリカだけではないですが、「何だかもうみんなゾンビみたい」という気持ちは強いのです。
世界総ゾンビ化
ゾンビの定義そのものは、「すでに死んでいるのに、生きているように動く人間」ということになりますが、それらは「心を持っていない」のですね。
なので、同義語としては、
「生きているけど、心を持っていない物体」
というものがゾンビであるわけで。
今に始まったことじゃないかもしれないですけれど、日本も含めた最近の世界中で起きるいろいろな事件を見ていると、「ゾンビが増えすぎている」と思いますね。
先ほども挙げました映画『ゾンビ』の監督、ジョージ・A・ロメロさんは、ドキュメンタリー映画『アメリカン・ナイトメア(アメリカの悪夢)』で、「ゾンビとは、結局、何者なんですか?」と受けた質問に対して、
「私たち(Us)」
と一言で答えていましたが、この答えも今となれば、例えというより、本当だったのかなとも思います。
ジョージ・A・ロメロ監督
・American Nightmare(2000年)
テキサス州の「人身売買」の犠牲者は「30万人」
そういえば、今回の冒頭の記事はアメリカのものですけれど、最近、アメリカのテキサス大学の調査によって、
「テキサス州では 30万人が人身売買の犠牲になっている」
という研究調査の結果が発表されていました。
テキサス大学のニュースリリースより
テキサス州では、このことに関しての調査が1度も行われたことがなかったのですが、テキサス大学の研究チームによっておこなわれた調査により、その数が明らかとなったということです。
その内訳は、
・子どもの人身売買の犠牲者 7万9000人
・性的な人身売買の犠牲者 23万4000人
となっています。
期間は記載されていませんので、「調査できる範囲では」ということなのかもしれないですが、子どもの人身売買の犠牲者が 7万9000人というのは衝撃的です。
もちろん、アメリカのどこもかしこも、こういうことになっているというわけではないでしょうが、「アメリカには 50州ある」と考えますと、ものすごいことだと思えます。
なお、テキサス州の人口は約 2560万人でアメリカ第2位です。ちなみに、第1位は、カリフォルニア州の 3760万人です。
「では、カリフォルニアはどのようなことに」と考えるのも、なかなか戦慄をおぼえるものがあります。
アメリカの行方不明の不可解な状況については、
・アメリカの行方不明者たちのいくつかで共通している「異常に不可解」な事実から推測できる「全世界に広がる失踪システム」。目的や方法は不明
2016/06/23
などの複数の記事で取りあげたことがあります。
また、「アメリカの子どもの失踪の数のすさまじさ」については、
・数千万人の死」という言葉に違和感を感じないアメリカという国のイメージ。そして、戦争や耐性菌の蔓延にさえ思う「犠牲」というキーワード
2014/05/02
という記事で取りあげたことがありますが、その全容は、2013年10月の CNN の報道の冒頭の一文でわかります。
2013年10月22日のCNNの報道 Missing Children Fast Facts より
アメリカでは、推定で毎年約 800,000人の子供たちの行方不明が報告されている。
子どもの行方不明が1年間で「 80万人」なのです。しかも、内訳を見ると「理由が不明の行方不明」などが 30万件以上にのぼることがわかります。
このアメリカの行方不明のうちのいくつかのケースには、いわゆる「不可解なもの」が存在することは確かだと思います。
しかし、やはり、これらのケースの多くに「人身売買が含まれる」ということも、テキサス大学の調査の数から、そう考えざるを得ません。
最近は、日本のニュースでも「心を持たずに動いている人たち」でなければしない、できないというような犯罪や事象の報道がとても多いです。
まあ・・・・・「世界総ゾンビ化」もそう遠くないのかもしれないですね。
しかし、「全員」が心を失えば、もはやそこには悲しみも苦しみもないですので、それはそれでいいことなのかもしれません。
というわけで、日曜日ということで、少しはホッとしていただれば幸いだと思いましたが、どうも、そういうようにいかなくなりまして、申し訳ありません。
でもまあ、今日は多くの地域が穏やかで過ごしやすい天気でホッとしますよね(無理やりかよ)。