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地球最期のニュースと資料

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そこにあるのは神の摂理か気象操作の影響か : アメリカの2017年の自然災害の被害額は平年の2倍、森林火災の発生数は平年の10倍、そして、竜巻の発生数は「平年の100倍」 に達している

   

independent.co.uk

日本に関しては今年は、どちらかというと、穏やかな気候の側面が強いですが、世界的に見れば、気候は「昨年よりさらに異常」といえる事象が多いです。

その中でも、特にアメリカはすごい。最近は、トランプ大統領や北朝鮮の絡みでの政治や外交の混乱ばかりが取りあげられるアメリカですが、その自然の状態がえらいことになっているのです。

まず、タイトルにしました、

・竜巻の発生数が平年の 100 倍
・森林火災の発生数が平年の 10 倍

となっているということを報じていた報道をそれぞれご紹介します。どちらも少し前のものですが、竜巻にしても森林火災にしても、平年なら、そのピークの時期はこれからですので、相当早い段階から、アメリカは「自然災害のカオス」に陥っている年だといえそうです。

報道記事を続けてご紹介します。

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まずは竜巻についての報道です。


US Tornadoes Surge Toward Record
247wallst.com 2017/04/27

米国の竜巻発生回数は記録更新のペースで急増している

アメリカでは、2017年( 4月の終わりまで)に、すでに 570回の竜巻が発生しており、平均以上のすさまじい発生のペースとなっている。不安定な天候が増加していることに伴い、この数字は1年間のアメリカの竜巻の発生回数の記録を破る可能性がある。

竜巻のシーズンは地域によって異なり、アメリカ南東部では 3月と 4月から竜巻の本化的なシーズンとなり、アメリカ中西部では 6月と 7月となる。 5月はアメリカ全体でピークといえる。

今年の竜巻の状況について、アメリカ国立海洋大気局は以下のように述べる。

アメリカでの 2017年の竜巻シーズンは、非常に活発なスタートを切った。

4月17日現在、アメリカ国内で 570回の竜巻が報告されており、これは平均よりも100倍近く高い。

今年のアメリカでは、竜巻のシーズンが 1月から始まり、 2017年 1月だけで、合計 134回の竜巻が発生した。これは、長期平均の3倍以上であり、また、過去3年間との比較でも突出している。過去3年間の 1月の竜巻の平均発生回数は 16回でしかない。

現在では、アメリカでの竜巻による被保険者の損失は、毎年 100億ドル( 1兆 1100億円)を上回る。

竜巻や深刻な天候による保険被害額は、2015年は 86億ドル( 9500億円)で、2014年には 123億ドル(1兆3600億円)に達した。

現在の竜巻の発生ペースから、 2017年は竜巻の記録の年になるかもしれないが、今後数ヶ月でこの活動が減少する可能性もある。


 

ここまでです。

次が「アメリカの 2017年の森林火災」です。

これも異常な増加を示しています。


Driven by heat and high winds, wildfires are 10 times worse this year than average
thinkprogress.org 2017/03/23

高い気温と強風の影響を受けて、野火の発生数が悪化。今年はすでに平年の10倍以上発生

最近の気候変動は、それまでアメリカにあった「森林火災の季節」というシーズンを消し去ってしまった。今や、森林火災はいつでも発生する。

現在のアメリカでは、従来のシーズンとは関係なくも早春でも晩秋でも、乾燥した天候と高い気温などの条件によって、いつでも森林火災が起きている。・

アメリカの森林火災は、今年 3月中旬までに 200万エーカーを消失し、アメリカ国家火災局のデータによれば、2017年は 3月までにすでに、1989年、1993年、および 1998年の1年間に森林火災で消失した面積を上回る消失面積となった。

記録的な高温と低湿度、そして強風との組み合わせは、草原の火災や森林火災に理想的な環境を作り出しており、その火災はまた、家屋や財産を破壊し、人命も損なわれている。

オクラホマ州では、3月はじめ 40万エーカーを消失する火災が発生し、州知事は 22の郡に非常事態を宣言した。オクラホマ州は現在 4分の3が干ばつ状態にある。

カンザス州では、3月はじめにアメリカ建国史上最大の森林火災が発生した。

今やアメリカの多くの土地が深林火災で荒廃しているが、最近のニューヨーク・タイムズの記事では、トランプ大統領は火災で苦しんでいる人たちに向きあおうとしないという住民たちの非難の声を紹介している。

トランプ大統領が最近提案した予算削減案では、農家や牧場経営者などが壊滅的な災害から回復するための緊急援助プログラム予算は 21%の削減に職面している。

火災だけではなく、さまざまな自然災害が激しく増加する中、政府の援助予算は削減され続ける。


 

ここまでです。

この記事に、アメリカのトランプ大統領の政策の下で、災害対策予算は削減されているということですが、被害額は飛躍的に増えていて、正確な統計はまだ出ていませんが、今年 4月までのアメリカの自然災害による経済的被害は、すでに 6000億円を超えたとみられているようです。

アメリカの森林火災に関しては、過去 50年間で一貫して増えていることについて、過去記事、

《地質異常・氷河期の様相・多発する自然災害》2017年の最初の1ヶ月の記録
 2017/02/01

などでご紹介したことがあります。

下のグラフは、森林火災の発生件数ではなく、それによって破壊された家屋の数ですが、ある程度発生件数とリンクしているはずで、そして、これがものすごい増え方をしていることがわかります。

・PREC

アメリカだけに限らず、全世界で 21世紀に入ってから、どのくらい自然災害が増えたかということについては、

自然災害は予想以上の驚異的な勢いで地球の文明を崩壊させ続けている : ドイツの大学が発表した西暦1900年以降の災害損失データベースが示すこと
 2016/04/20

などで、ご紹介したことがありますが、過去 116年間の比較を見ますと、21世紀に入ってから「地球は、かつての地球とは別のものとなってきている」ことがわかります。

1900年から 2015年までの自然災害での経済的損失の推移

・カールスルーエ工科大学

そして、まだ春過ぎではあるとはいえ、2017年は、これらのデータをさらに塗り替えていく可能性も高いような気もします。

これから 6月、7月、そして夏から秋というのは、北半球では、最近例外なく「とんでもない洪水」が起き続けています。

日本でも、昨年は各地で台風などによる大きな被害が発生し、今でも「ジャガイモ不足」というようなことになっていますが、昨年の世界各地の夏の洪水は、大変なものでして、昨年 6月の、

水の黙示録 : 歴史の中で最も多く文明を破壊してきた「文明クラッシャー」の大洪水が未曾有の数で発生し続けている
 2016/06/04

という記事で、いくつかご紹介していますが、かつてない洪水に見舞われた国だけでも、アメリカ、メキシコ、フランス、ロシア、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、ドイツにウクライナ、中国、ドイツ、ルーマニア、寿限無寿限無……というようなことになっていました。

今年の天候がどうなるかはわからないですが、同じ北半球のアメリカの現状を見ているだけでも、そんなに穏やかには進まない可能性も高そうです。

また、現在、太平洋の赤道あたりの海水温が高く推移していて、このままエルニーニョに至る可能性が発表されています。

今年後半エルニーニョか 世界気象機関、異常気象多発も

 2017/05/02

世界気象機関(WMO)は、2016年に世界的な異常高温をもたらす要因となった「エルニーニョ現象」が17年後半に「50~60%の確率で発生する可能性がある」と発表した。

エルニーニョは地球規模で干ばつ、洪水などを引き起こすとされ、実際に発生すれば17年も異常気象が多発する恐れがある。

WMOでは気候モデルの分析などから、17年6月まではエルニーニョ、ラニーニャどちらでもない状態が続くが、17年後半にエルニーニョが発生する可能性が高いと結論付けた。

 

ちなみに、今回のタイトルに「気象操作」というような言葉を入れたのですが、基本的には、人為的な部分が気象に及ぼす力は小さいと私は思っています。

ただ、ちょうど「中国の大規模な気象コントロール実験」が、今年の6月頃から始まるのではなかったかなあと思い出しまして、中国は近い国でもありますし、そういう言葉を入れてみました。

この中国の気象コントロールについては、中国での水不足を解消するためとして進められているもので、昨年の記事、

中国が開始した大規模な気象コントロール・プロジェクト《天河計画》が、さらなる気象のカタストロフを呼び込む可能性は…
 2016/09/20

という記事で、中国の報道をご紹介しました。今回、その実験の時期も近づいていますので、もう一度、少し短く編集して、ご紹介しておきたいと思います。

なお、このプロジェクトの方法自体が高層大気の流れそのものを変えてしまうというものですので、仮に、プロジェクトの目的である乾燥地帯に雨を降らせることに成功したとしても、他の地域への影響も大きそうです。

他のさまざまな場所で「まったく気候が変わってしまう」という可能性もあるような気がします。


Project aims to divert water through the sky
Chinanews.com 2016/09/14

天空の水を地上に転用することを目的としたプロジェクトが始まる

中国の科学者たちが、大気中のの水蒸気の流れの方向を変更するために気象コントロール技術を使用することを計画している。このプロジェクトは、大気中の水分が豊富な場所から、乾燥した土地へ「空を通して」大量に水を転用するために気象パターンを変更するという方法だ。

プロジェクトの初期研究はすでに始まっている。このプロジェクトは「天河(sky river = 空の川の意味)プロジェクト」と名付けられており、長江流域の上空のように大気中に豊富に含まれている水蒸気を、乾燥した中国北部へと導くことを目的としている。

これにより、雨が降らずに干ばつに苦しむ中国北部などの多くの地域に雨がもたらされるだろうと、プロジェクトを主導する科学者たちは述べている。

理論的に、このプロジェクトは、最終的には、雨を降らせることを目的としているが、地域全体に毎年 50億立方メートルの水をもたらすことができる。これは黄河流域や他の内陸河川での水不足を緩和するために十分な量だ。

プロジェクトを率いる中国科学アカデミーのワン・ガンギン(王光谦)氏は、「 2017年 6月の終わりまでに、テストを実施することのできるレベルに向けてのいくつかの進歩に達しているでしょう」と述べる。

現在の研究では、対流圏の境界で水蒸気を輸送することを可能とすることが安定的かつ秩序的におこなうことができるためのルートを発見しているという。

これらのルートを、中国の科学者たちは「天河」、または「空の川」と呼ぶようになった。

科学者たちは、空気中の水蒸気を、大地の液体の水に変換するための基本的な物理法則に続いて、その後、それを正確に輸送する方法を研究している。降雨の引き金には、ロケットを使用できると確信している。


 

ここまでです。

エルニーニョもあれば、気象コントロールもある、ということで、夏以降の気象の混乱がさらに激しくなる可能性もあるようです。



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