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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

人類の覚醒と真実 健康の真実

なぜ抗ガン剤で頭髪が抜けるのか……実はそのメカニズムは「わかっていない」のです。しかし化学療法の中で「毛根細胞が自死=アポトーシス」していることがわかり、これは「防御」なのかもしれないと…

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アメリカの医療系サイトの記事より


Why does chemotherapy cause hair loss?

「細胞の自死」についての医学生物学研究所のページ

細胞の死 - 死に意味はあるのか?

細胞の死は、2種類あります。プログラムされていない死「ネクローシス」と、プログラムされた死「アポトーシス」です。

ネクローシスでは、突然の損傷などによって、細胞が膨張破裂して細胞の内容物を放出し、その一部は周りの組織に害を与える炎症反応を引き起こします。

これに対して、アポトーシスでは、死のプログラムにしたがって、細胞が凝縮し、細胞骨格が壊れ、核膜が分断され、DNA は断片化し、最終的にはアポトーシス小体と呼ばれる小さな凝集体になり、マクロファージに貪食され、消化された成分は再利用されます。

アポトーシスは、「多細胞生物で個体を健康的な状態に保つために細胞が自ら死を選択すること」だと捉えることもできます。

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抗ガン剤への人体と細胞の「抵抗」について初めて知ったこと


アポトーシスを起こした瞬間の細胞 jst.go.jp

ガンの時代であることに加えて、その中で私のように五十代くらいになれば、親の世代を含めて、周囲にも比較的親(ちか)しい人、あるいは以前親しかった人たちような人たちの中で、ガンにかかっている人たちがいます。

高齢の方もいますけれど、高齢とは言えない方もいます。

そして、そのほとんどの人たちが治療に化学療法(抗ガン剤での治療のこと)を選択しています。

ある個人が病気になった時に、どのような治療をするかを決めるのは本人の意志であることが重要だと思いますので、ご本人たちがご本人の意志でそれを決めたのなら、それはそれで他人の私が何を言うものでもないです。

特に、今の時代は「三大療法(抗ガン剤、手術、放射線)を受けた後に亡くなったのなら」家族や周囲が責められることもないですけれど、三大医療以外の、つまり西洋医学以外の何らかの治療法でガンの治療をして「それで亡くなった場合」は、家族や周囲が責められることがあります。

たとえばですが、仮に死亡率が同じようなものであっても、西洋医学は許されて、それ以外は許されない現実があります。

有名人の方などでも、ガンなどで亡くなった後に「民間の〇〇療法をやっていた」というようなことが喧伝されて、「三大療法をやっていれば治っていたのでは」などということが、大きく報じられたりする世の中ですので、結果がどうであろうと、穏便に人生を進めて終えたいのでしたら、羊のように素直に医者の言うことに従い三大療法に身を投じることは悪いことではないかもしれません。

年齢や体力にもよりますが、それで助かることもあるのですから。

もちろん今の私のように、西洋医療への拒否感があまりにも強くなっている場合は、「三大療法など冗談じゃない」とは思いますけれど、ガンになった時にそういう選択をする場合は、家族や周囲に迷惑がかからないようにしなければならないとは思います(私の場合、今からガンになったら無理に治すという選択はしない可能性が高いですけれど)。

 

私はこのブログで病気のことをたまに書くようになって以来、相当多くの方々のガンのブログを読みました。それも有名人のものではなく一般の方のをたくさん読みました。

そして、私が現在の西洋医療のガン治療への「嫌悪」が拡大したのはその頃からです。「その方法を頑なに継続し続けるお医者さんへの嫌悪」も果てしなく大きくなりました。

お若い方々で抗ガン剤治療を受けた方々の闘病日記の多くの「結末」には本当に気が滅入るのです。

今回の記事は、抗ガン剤治療そのものの問題を書くつもりのものではないですが、比較的最近の医学誌ランセットなどに掲載されている論文などから書かれた記事などでも、かなりはっきりと、「ガン患者のかなりの割合が、ガンでではなく、抗ガン剤で亡くなっている」ということが示されていて、それが一般的である可能性はかなり高いです。

下はイギリスにおけるそのことについて記された記事ですが、「病院によっては、患者の 50%が抗ガン剤で死亡した可能性がある」としています。

ガン患者の死亡原因の調査についての報道

thehealthconsciousness.com

病院によって「ガン患者の 50%が抗ガン剤が原因で死亡していた」というようなことが示されていまして、これは英国での話ですが、どこの国でも同じようなことが、病院によっては起きている可能性はあるのではないでしょうか。

50%というのは極端でも、グッと下げて「 20%」だとしても、問題の質は変わりません。今はガン患者自体の数が多いので、20%というような数字でもかなりの話となります。

ちなみに、2017年の「日本だけ」でのガン罹患者数は、国立がん研究センターの統計予測によれば、「 101万 4000人 」だそうです。

その中の死亡者数予測は「 37万 8000人」だそう。それぞれ予測ですが、結果もおおむねこの通りだと思われます。

これを見ますと、2017年の日本は、

・101万人が、ガンにかかって

・37万人が、ガンで亡くなった

ということになります。

これは全ガンですので、部位や年齢などいろいろな要素により違うとはいえ、全体としての統計はこうなっています。

とても高い数字には見えます。

そして、この 37万 8000人のうちの何十パーセントかの方々が「ガンによるものではなく、抗ガン剤で亡くなっている」可能性はそれなりにあると考えられます。

それが、50パーセントだとか 20パーセントだとかいうような大きな数ではなく、 1パーセントだろうが何だろうが、「たくさんいることにはいる」ということです。

このことはものすごい現実でもあります。

そして、こういうようなことを知って、それでも抗ガン剤で治そうという「強い意志」があるのならば、それでいいのだと思うのです。

しかし、実際には多くの、特に高齢者の方々は上のような現実や数字はご存じないでしょうし、どちらかというと、

「ガンの治療とはそういうもので、お医者さんもそう勧めるから」

という程度の動機で抗ガン剤治療に入る人が多い気がします。

私の周囲の抗ガン剤治療をしている方たちも、そんなような感じが強いです。

それと「抗ガン剤の価格」というのも、嫌悪できるのに十分なものです。昨年以下の記事を書いたことがあります。

薬に飲み込まれる《日本》 : 前記事中の「薬に頼らない方法」への重要な補足。そして日本国内の薬剤売り上げランキング上位を見てわかる現状の無慈悲

この記事の中に「 2015年度の日本国内医薬品売上高ランキング上位 100にランキングしている抗ガン剤」を表にしたことがあります。高価なものには薬価を添えました。

下のような感じになります。

すべて「 1瓶」など1回の単位です。

国内医薬品の売り上げ上位100位にランキングしている抗ガン剤

5位 アバスチン 薬価 1瓶(点滴用) 4万1738円
17位 リュープリン 薬価 1筒(注射用) 2万8897円
31位 アリムタ 薬価 1瓶(注射用) 4万4248円
36位 ハーセプチン 薬価 1瓶(注射用) 2万4469円
43位 グリベック 薬価 1錠 2465円
44位 ティーエスワン 薬価 1錠 564円
45位 リツキサン 薬価 1瓶(注射用) 4万3641円
51位 イクスタンジ 薬価 1錠 2354円
56位 エルプラット 薬価 1瓶(点滴用) 2万7923円
69位 アブラキサン 薬価 1瓶(点滴用) 4万9103円
71位 タシグナ 薬価 1錠 3617円
72位 ベクティビックス 薬価 1瓶(点滴用) 7万7726円
73位 アフィニトール 薬価 1錠 5529円

これらをどの程度の量や頻度で使うのかなどはわからないですけれど、普通の病院の薬が錠剤ひとつ 50円とかの世界の中で、「 7万7726円」 というような重い響きが並びます。

そして、どの抗ガン剤も、簡単にいえば、「細胞を攻撃して、細胞分裂を抑える」ものです。

体が弱るのはそのためですが、体が弱るのは抗ガン剤の「副作用」でも何でもなく「本作用」です。

人間の体はほぼすべて細胞ですから、等しく影響を受けるという意味で、本来の作用といえます。ガン細胞も通常の細胞も平等に効果を行き渡らせますので、体が弱っていく。

そんな中で、もっとも顕著な副作用というか、「作用そのもの」が、今回のタイトルにもしたのですが、

「髪の毛が抜ける」

というものです。

抗ガン剤を使用すると、必ずといっていいほど髪の毛が抜けるといわれます。

それはどうしてかご存じですか?

私自身が「知っていたようで、実はそれは間違っていた」ことを、冒頭の最近読みました海外の記事で知ったのです。

その真実というのは、実は、

「なぜ抗ガン剤で髪の毛が抜けるのか、そのメカニズムは現代の医学ではわかっていない」

のです。

髪の毛が抜けることについて「副作用」として一般に出てくる話は、医学的調査によるものではなく、正確には憶測によるものです。たとえば、よく語られるのは次のような話です。あるサイトからのものです。

 

抗がん剤は、投与患者のがん細胞を破壊する効果を持っています。その作用によって、がん細胞を取り除くことが本来の目的であるものの、どうしても正常な細胞にも影響が及び、副作用として身体機能の一部に障害が出てしまうことも避けられません。

そのひとつが脱毛というわけです。

そして、さらには、以下のようなこともよく言われます。

細胞分裂が活発な場所ほど抗ガン剤の影響が大きいです。

たとえば、発毛細胞、造血細胞、つめの生え際、消化管、粘膜など。脱毛が起きるのはこのためです。

要するに、ガン細胞は活溌に細胞分裂を起こしますが、抗ガン剤はそういう活動を抑え込むわけで、同じように活溌な細胞分裂を行う毛根細胞なども攻撃されやすいという理屈です。

私も今までそう思っていたのですが、しかし、冷静に考えれば、それでは他の活溌な細胞分裂を繰り返すさまざまな部位、つまり血を作ったり粘膜を作ったりするものも攻撃されるわけで、それでは「人間は生きていけない」はずです。

抗ガン剤によって「造血が止まる」とか「粘膜が消える」というようなことが起きてしまえば、もう人は生きられない。

しかし、それは普通起きない。なのに、「髪の毛ばかりはとにかく抜ける」という現実。

それについて、冒頭の記事を読んでいましたら、下のような記述があったのです。

これまでの(抗ガン剤の服用に伴う)脱毛に関してのほとんどの情報は、マウスを用いた研究に由来しているが、そこでは、「細胞の自殺」あるいは「アポトーシス」と呼ばれるものが、毛包の細胞死の最も大きな原因であり、それが毛髪を脱落させるという研究が示されている。

 

というように、「アポトーシス」という言葉がでてくるのです。

難しい言葉ですが、冒頭に示しました医学生物学研究所のページにありますように、「細胞の自死」といえるのです。


昭和大学

そして、冒頭の医学生物学研究所の説明には「アポトーシス」について以下の文字があります。

「多細胞生物で個体を健康的な状態に保つために細胞が自ら死を選択すること」

さらに細かく抜粋しますと、

> 個体を健康的な状態に保つために

> 細胞が自ら死を選択する

とあるのです

どうやら、抗ガン剤に対しての《毛根の細胞》の反応はこれのようなのです。

人間の体は多用な形で自分を「治癒」しようと頑張ります。かつてナイチンゲール師がおっしゃっていたように、「すべての症状というのは治る過程である」ということを思い起こせば、抗ガン剤に対しての「脱毛という症状」も、何かを治癒しようとしている。

ということは、

「毛根の細胞は、抗ガン剤からその人を生き残らせるために、自ら死ぬことを選んでいる

と言えるのではないかと思ったのです。その結果として起きるのが脱毛です。

造血の細胞が「自死」したり、粘膜や内臓の細胞が「自死」してしまうと、その人は生きていけませんけれど、髪の毛がどれだけ抜けても、生命維持に影響はない。

幼稚な書き方をすれば、抗ガン剤が多くの体内の細胞を殺していく中で、「誰か(細胞)が犠牲にならなければならないけれど、それは生命維持と関係ない細胞でなければいけない」……となると、人間の中で自死できる細胞は限られてきます。

そういうところが最初に「自死」していく。その代表的なものが毛根の細胞なのでしょう。

もしかすると、毛根の細胞の自死のお陰で「他の細胞の死」が食い止められているのかもしれません。あるいは、毛髪が抜けなければ「もっともっと早くに抗ガン剤で亡くなる」のかもしれないとさえ思いました。脱毛のお陰で生きていられている

毛髪の次の段階として、生命維持と関係する細胞の「自死ではない細胞死」が起き始めていくということなのでしょうか。こうなると、生命維持は難しくなっていきます。

 

いろいろ書きましたけれど、先ほどふれましたように、私は「抗ガン剤治療をしてはいけない」ということを書いているのではありません

「自分でそれを積極的に選んだかどうか」ということは大事かと思いますが、抗ガン剤にはこういう事実がある、ということを知って、そして、それでも積極的に選択するというのなら、希望もあると思います。

今はガンの時代ですから、まさに誰でも(もちろん私も)いつでもガンになる時代ですので、このような選択を考える局面に立つことは、そんなに難しいことではないと思います。

参考までに、冒頭の記事を訳しまして、締めたいと思います。

抗ガン剤と脱毛についての一般論を書いているだけの記事ですが、私などは、それさえも知らなかったですので、何か参考になる部分もあるかもしれません。


Why does chemotherapy cause hair loss?
medical news Today 2017/08/25

化学療法はなぜ脱毛を引き起こすのか

脱毛はガンの化学療法での副作用として起き、それは多くの患者たちにとって本当の心配になることのひとつだ。

化学療法で使う抗ガン剤は、急速に増殖する細胞(例えば、ガン腫瘍内の細胞)を能動的に標的とし、それを殺す。

しかし腫瘍と同様に、毛包の細胞は非常に活性な構造であり、増殖する毛髪を生成するために頻繁に分裂する細胞の宿主だ。

そして、多くの抗ガン剤は急速に分裂する細胞を効果的に殺すように設計されているために、同じように急速な分裂を繰り返す毛包の細胞は、ガン細胞と共に殺されてしまう不運な運命にある。

毛髪が抜けてしまうことを嫌い、抗ガン剤治療を拒否する人もいるほどだが、しかし、抗ガン剤治療が終わった後に、頭髪は一般的には元に戻る。

 

化学療法誘発脱毛

抗ガン剤での脱毛症は、「化学療法誘発性脱毛症(CIA)」と呼ばれるが、CIA のレベルは、癌の種類、薬物の種類、および治療での使用量によって異なる。

しかし、ほとんどの患者が治療開始後 1〜2週間以内にCIA(脱毛)の第 1波を経験する。頭の上や耳の上の辺りなど、睡眠中に高い摩擦を経験する領域は、しばしば脱毛が最初に起きる。活発に成長している頭髪が最も影響を受けるが、人それぞれで違うために、脱毛のパターンを予測することはできない。

抗ガン剤治療終了後の頭髪の再生は、通常は治療終了後 1〜3ヶ月以内に始まる。患者の 60%までが毛髪の再生の第 1波の時に、髪の毛の色や髪質の変化が起きたことを報告している。しかし、これらの変化はほとんどの場合、一時的であり、最終的に髪は元の状態に戻る。

 

新薬の探求

抗ガン剤がどのようにして脱毛症を引き起こすかについては、ほとんどわかっていない。

これまでの抗ガン剤による脱毛に関しての情報のほとんどは、マウスを用いた研究に由来しているが、そこでは、「細胞の自殺」あるいは「アポトーシス」と呼ばれるものが、毛包の細胞死の最も大きな原因であり、それが毛髪を脱落させるという研究が示されている。

米シカゴ大学医学部の研究者たちは、抗ガン剤での脱毛症を経験した乳ガン患者と、抗ガン剤で脱毛が起きなかった患者の遺伝的特徴を比較するためにゲノム関連の研究を用いた。

そして、その中で頭髪を再生・維持するために機能的である毛嚢の喪失に関与しているかもしれない、いくつかの遺伝子の候補を見出した。

これらのうちの 1つである CACNB4 は、細胞増殖およびアポトーシスにおいて重要な役割を果たすカルシウムチャネルの一部だ。別の遺伝子 BCL9 は、毛包発達において役割を果たすことが知られており、CIA(脱毛症)を経験したガン患者において活性であった。

これらの知見を武器にして、科学者たちは、抗ガン剤が誘発する脱毛を効果的に阻害する薬を開発しようとしている。そして、この望ましくない脱毛という副作用が、ガン患者に及ぼす負担を軽減することを望んでいる。





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Oka In Deep

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