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ソーセージやハムを含む「硝酸塩を使ったすべての加工肉」は「躁病状態」と関連することが米ジョンズ・ホプキンズ大学の医療機関より発表される

投稿日:

米ジョンズ・ホプキンス・メディスンのニュースリリースより


hopkinsmedicine.org

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最近、食べ物と「脳」の関係についての記事がやや多く、つい先日も、下のような「グルテン不耐性の女性が妊娠中にグルテンを摂取した場合に、子どもが将来的な脳障害を起こす可能性が有意に高くなる」ということを取りあげました。

妊娠中の「グルテン不耐性」の女性がグルテンを摂取すると、その子どもが統合失調症などを含む脳障害を発症する確率が飛躍的に高くなるという医学論文

今回も「食べ物と脳」の話ですが、上にリンクしましたグルテンは、たとえば小麦などですから、あまりにも一般的なのだけに、いろいろと大変ですが、今回ご紹介するのは「硝酸塩」というものです。

硝酸塩とだけ書きますと、あまり一般的に縁がないものですが、これはつまり、

「亜硝酸ナトリウム」

と同じものです。

となりますと、これはかなり一般的なものとなり、たとえば下のようなものには、ほぼすべて含まれています

・ハム
・ソーセージ
・ウインナー
・ビーフジャーキー
・サラミ
・燻製した肉
・塩漬けした肉

そして、「これらを使用した食品すべて」となります。ハムサンドとかホットドッグとかそういうものですね。

今回、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の医療調査機関であるジョンズ・ホプキンス・メディスンが、この硝酸塩が、

「躁病エピソードと関係がある可能性が高い」

ということを示した研究結果を発表しました。7月18日のことですから、発表されたばかりのものです。

うつ病のことはよく耳にしても、躁病、あるいは躁病エピソードという言葉は、あまり馴染みのないものかもしれないですが、実は躁病はそうとう厳しいものです。

この「躁状態(躁病エピソード)」についてわかりやすく書かれている医療機関のウェブサイトから抜粋しておきます。

双極性障害とは? より

双極性障害とは、うつ状態(うつ病エピソード)と躁状態(躁病エピソード)という相反する2つの極を繰り返す疾患であり、社会機能に弊害を伴う躁状態を呈する双極I型障害と、明らかに躁状態を呈しているが社会生活を維持でき入院を必要としない双極Ⅱ型障害に分けられます。

うつ病エピソードは…(略)

一方、躁病エピソードは、1. 高揚気分、2. 易怒性の亢進、3. 自尊心の肥大、4. 目標指向活動の増加、5. リスクライフ、6. 睡眠欲求の減少、7. 注意散漫、8. 多弁、9. 観念奔逸で構成されます。

これが、

「硝酸塩(亜硝酸ナトリウム)をほ含む加工肉によって引き起こされる」

という可能性があるようなのです。

もちろん、すべての人ではないですが、「腸内細菌に変化が起きる」ことが書かれてありますので、腸内細菌の組成によって、それが引き起こされたり、引き起こされなかったりするのかもしれません。

いずれにしても、気になったのは、「多動が引き起こされる」という点で、つまり、子どもなどで、多動的な部分がある場合、「もしかすると、その多動が、食べ物が関係する子どももいるかもしれない」というようにも思い、あるいは、躁病は周囲に本当に大変な迷惑というか影響がかかるものでもありますので、ご紹介させていただこうと思いました。

ご紹介するジョンズ・ホプキンス・メディスンのニュースリリースはかなり長いものですので、前書きはそろそろにして、本題に入ります。

なお、なぜ、加工肉に亜硝酸ナトリウムを使うのかといいますと、加工肉の大手企業のウェブサイトによりますと、

・発色
・風味づけ
・細菌増殖の抑制

ということで、このような大きな意味はありますので、使われることは仕方ない面はありそうです。

ただ、ニュースリリースを読んで思いましたのは、

「少なくとも、躁病や多動的、あるいは睡眠障害的な傾向がある人は、加工肉は控えたほうがいいのかもしれない」

とは思いました。

では、ここからです。


Beef Jerky and Other Processed Meats Associated with Manic Episodes
hopkinsmedicine.org 2018/07/18

ビーフジャーキーおよびその他の加工肉は躁病エピソードに関連する

1,000人を超える人々を対象とした分析によると、その人が精神障害を持っているかどうかにかかわらず、ビーフジャーキー、サラミ、あるいは、ホットドッグなど加工肉を使ったスナックなどの肉類を調整するために使用される化学物質である「硝酸塩」は、人を異常な気分の状態である「躁病の状態」にさせることと関係している可能性がある。躁病は、活動亢進、幸福感、不眠を特徴とする。

これに関しての、ジョンズ・ホプキンス・メディスン(ジョンズ・ホプキンズ大学の医療機関組織)によりおこなわれた研究結果は、7月18日に医学誌「マレキュラー・サイカトリ(Molecular Psychiatry / 分子精神医学の意味)」において発表された。

具体的には、躁病のために病院に入院した人々の比率は、重度の精神障害などの病歴のある人よりも、精神障害を持たない人たちの中で硝酸塩を使用した肉を食べたことがある人たちである確率が 3倍以上であることが分かったのだ。

同じ研究者によるラットの実験では、硝酸塩が添加された食事のあと、わずか数週間後に躁病様の多動性が示された。

双極性障害を特徴づけ、他の精神医学的状態で起こり得る躁病エピソードには、遺伝的要因やその他の危険因子が関連しているが、これらの要因だけでは、この精神疾患の原因を説明することができず、研究者たちは、たとえば食事のような環境要因がさらに大きな役割を果たしているかもしれないと考えるようになっている。

研究者たちは、最近の研究で、特定の食事や、あるいは腸内の細菌の量と種類が、躁病や、あるいは脳に影響を及ぼす精神的な疾患に関係しているという証拠が多く出始めていると言う。

論文の主筆であるジョンズホプキンス大学医学部小児科の神経生物学専門のロバート・ヨルケン(Robert Yolken)教授は、以下のように述べた。

「この結果を受けて、今後の作業は、双極性障害を患っている人や、躁病に罹患しやすい人の躁病エピソードのリスクを軽減するための食事の種類への介入へとつながる可能性があります」

躁病は、気分の上昇や覚醒状態、多動などが数週間から数ヶ月続く状態で、一般的に双極性障害の患者に見られるが、統合失調症の気分障害の患者にも起こり得る。

躁状態は危険な行動を引き起こす可能性があり、あるいは妄想的な思考を含むこともあるため、罹患した人々の多くは複数の入院を経験する。

双極性障害は、アメリカの人口の推定 1〜 3%に影響を及ぼしており、医学誌『ジャーナル・オブ・アフェクティブ・ディスオーダー(Journal of Affective Disorders / 情動障害)』の研究によると、年間推定 250億ドル(2兆7000億円)の医療費がかかっている。

感染症の専門家でもあるヨルケン教授は、もともとは、食品を介して伝染するウイルスなどの感染症への曝露が精神状態に関連しているかどうかに興味があり、最初はその観点から研究が始まった。

2007年から 2017年までの間、ヨルケン教授と研究チームは、被験者が精神障害を持っているかどうかの有無と関係なく、18歳から 65歳までの 1,101人の個人についての人口統計、健康および食事のデータを収集した。

参加者のうち約 55%が女性で、また、55%がコーカサス(白人)で、36%がアフリカ系アメリカ人だった。

2007年から 2017年までのその記録を調べたところ、予想に反した結果が出てきた。

それは、入院した人のうち、入院前に加工肉(塩漬肉)を食べた人たちの病歴は、精神障害を持たない人たちのグループより約 3.5倍高かったということだった。

そして、加工肉以外のどの食品からも、躁病との関連は見出されなかった。

「さまざまな食事のデータを見る中で、加工肉は際だっていました。つまり、躁病の人たちが何か異常な食生活をしていたというわけではなかったのです。何しろ、加工肉はとても一般的なものです」

硝酸塩は、加工肉製品の添加剤として長く使用されている。

以前はいくつかのガンや神経変性疾患に関連しているとされていたため、硝酸塩が躁病などの気分障害と関係する可能性を疑われたこともあった。

この食品の調査では、加工肉の摂取の頻度や時間については質問していない。したがって、加工肉がどのくらい躁病のリスクを高めるかについての結論を出すことはできなかった。

その後、この研究を続けるため、ヨルケン教授はラットへの影響を研究している研究者に協力を要請した。

研究チームは、健全なラットのグループを 2つのグループに分けた。

1つは普通の食事をしたラットのグループ。もう 1つのグループのラットは、普通に店頭で購入した硝酸塩で加工されたビーフジャーキーを毎日食べた。

2週間経たないうちに、ビーフジャーキーを食べたラット間グループは、不規則な睡眠パターンおよび多動の状態を示した。

次に、チームは米ボルチモアにあるビーフジャーキーの会社と協力して、特別に硝酸塩を含まない乾燥ビーフジャーキーを作った。

そして、次は、2つのグループの 1つには、店頭で購入した硝酸塩を使ったビーフジャーキーを与え、もう 1つには硝酸塩を含まないビーフジャーキーを与えた。

その結果、硝酸塩を含まない加工肉を食べたラットたちは通常の行動を見せ、そして、硝酸塩を摂取したラットたちは、躁病の患者と同様の睡眠障害および機能亢進を示したのだ、

この実験の重要なところは、この実験でラットに使われた硝酸塩の量は、人間の体に当てはめた場合、人が日々スナックとして食べるホットドッグなどに含まれている硝酸塩と同じほどの量だということだ。

「実験で使用した硝酸塩の量が、人々が日常的に食べている範囲内の量であるかどうかを確認しようと思ったのです」とヨルケン氏は言う。

研究者たちは、それぞれのグループのラットの腸内細菌を分析したが、その際、硝酸塩を含むエサを摂取したラットたちは、摂取しなかかったラットたちと腸内に生息する細菌のパターンが異なっていることを発見した。

さらに、これらのラットは、双極性障害に以前から関与していた脳内のいくつかの分子経路に差異があった。

しかし、研究チームは、この結果から臨床的な結論やメッセージを出すことは時期尚早であるとしている。

研究者のひとりであるセヴァ・カンバドコーン(Seva Khambadkone)氏は、以下のように述べる。

「躁病は、複雑な神経精神医学的状態であり、躁病エピソードには、遺伝的脆弱性と環境因子の両方が関与している可能性があることが示されています。その中で、私たちが今回示した結果は、硝酸塩を使った加工肉が、躁病エピソードの環境要因のひとつとなる可能性があることを示唆しています」

また、ヨルケン教授のグループは最近、双極性障害を有する人々に躁病エピソードの後に​​腸内細菌の組成を変えることができるプロバイオティクスを投与すると、再入院する可能性が低いという別の研究結果を発表した。

「腸内の病原菌が脳に影響を与えている可能性があるという証拠がさらに高くなっています」とヨルケン教授は述べている。


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