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12月06日にメルマガ免疫と戦争とパンデミックと5Gを発行させていただきました。

2018年からの世界 拡大する自然災害 日本の未来

世界88の火山が噴火しようとしている中で、日本の霧島連山・新燃岳は「ダブル火口の爆発的噴火」を起こし、富士山では「スラッシュ雪崩」が発生中

投稿日:2018年3月6日 更新日:

火口が真っ赤な様子がわかる福岡放送の新燃岳噴火の報道より


UMK 、Twitter

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これから環太平洋火山帯そして日本の火山活動はどうなる?

今年始まったものでもないとはいえ、2018年になってからは、特に環太平洋火山帯での火山の噴火が顕著になっています。

最近も、インドネシアのシナブン山が近年最大級の噴火を起こしたことを、以下の記事でご紹介したことがあります。

これから環太平洋火山帯はどうなる? : 近年最大級のモンスター噴火を起こしたシナブン山の黙示録的光景を見て思い起こす「地球の隅々」まで起きている地質的異変たち
 In Deep 2018/02/20

世界で、特に環太平洋火山帯での火山活動が「連動している」というようなことについては、科学的な意味で具体的な証左が示されたことはないのかもしれないですが、結果的には「連動している部分はある」と言わざるを得ないことは、時間の経緯を見ているだけでもよくわかります。

ちなみに、今日 3月6日時点で「噴火しているか、噴火の徴候がある」火山の数は 88 に昇っています。

下の地図の「赤」が噴火している火山で、オレンジは、噴火の徴候を示しています。

2018年3月6日の世界の火山の活動状況


Volcano Discovery

これだけを見て噴火の数が多いとか少ないとかは言えなですが、「少ない」とは言えない状況です。

そして日本。

今年の 1月に、群馬県にある本白根山という火山が噴火した際に、

3000年ぶりの本白根山の噴火、あるいは5000年ぶりの御嶽山の噴火を貫く「日本の神話」と国之常立神。では次は?
 In Deep 2018/01/23

というタイトルの記事を書かせていただいたのですが、今日(3月6日)、九州の霧島山・新燃岳が爆発的噴火を起こしました。

2018年3月6日午後 爆発的噴火を起こした霧島山の新燃岳


NHK

新燃岳は、鹿児島と宮崎の県境に霧島山にあります。

新燃岳の位置(霧島山)

Google

新燃岳では、3月1日から小さな噴火が発生していたのですが、今日は、爆発的噴火が発生する前に「2つ目の火口からも噴火が始まった」ことが観測されていました。

下は、爆発的噴火が発生する前の、3月6日午前の報道からの抜粋です。

新燃岳活発 大きな噴石も確認

NHK 2018/03/06

鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳では活発な噴火活動が続いていて、6日朝は火口内で大きな噴石が飛んだことが確認されたほか、火口内の西側付近からも噴煙が上がっています。

気象庁は噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

また今月1日に噴火が始まった際には噴煙は火口内の東側付近から上がっていましたが、6日朝には新たに西側付近からも上がっているのが確認されました。

これに伴って噴煙の量が増え、噴煙の高さも午前11時までにおよそ1700メートルに達しました。

火山性地震も多い状態が続いていて、6日午前7時ごろからは浅い場所を震源とする振幅の大きな「低周波地震」が発生するのに伴って、空振=空気の振動も観測されました。

ここに、

> 新たに西側付近からも上がっている

とあり、この際の新燃岳は、「東側の火口からも西側の火口からも噴火している」という、かなり激しい活動となっていたようです。

そして、その比較的すきぐ後に、爆発的噴火が発生しました。

この新燃岳が最後に爆発的噴火を起こしたのは、今からほぼ7年前の 2011年1月の下旬でした。

その時にはその後のことがわかるわけもないのですが、この 1月の新燃岳の爆発的噴火から始まった「 2011年」という年は、その約1ヶ月と少し後に東北で起きた壊滅的な震災から始まり、そのまま「東日本全域が地震の年となった」ことが思い出されます。

もちろん、東北沖の地震と九州の新燃岳に関係があるといようなことがあるわけではないのでしょうけれども、では「絶対にないのか?」と言われれば、やはり、何ともいえない部分はあります。地質活動はつながっているという考え方はあります。

これについて、少し大きな括りでは、「環太平洋火山帯全体が連動している」という見方は時期によっては顕著に出てきます。

比較的最近では、

環太平洋火山帯の目覚めの予兆 : 1月22日から25日の4日間に全世界で「13の火山が噴火」し、マグニチュード5以上の地震が23回起きていた
 In Deep 2018/01/26

という記事で、環太平洋火山帯での地震と噴火の集中的な発生について書いたことがあります。この時は 1月23日に元白根山が噴火した時です。

2018年1月22日から25日までの主要な地震と火山の噴火


Google MyMaps

しかし、「環太平洋火山帯」という括りというほど大きなものではなく、もう少し身近な括りでは「日本での地質活動の連動」ということも、起きる時には起きている、といえるかもしれない部分があります。

以前の以下の記事では、1923年の「関東大震災」にいたるまでのその年の日本での地質的活動の経緯を書いています。

「連鎖する地震」の渦中の環太平洋火山帯で、アメリカだけに起きない地震。そして、ますます関東大震災の年と似てきた雰囲気もないではない日本
 In Deep 2016/11/22

詳細な部分は、記事をご覧いただければと思いますが、実は、関東大震災の直近に噴火したのは、今日噴火した新燃岳のある霧島山だったのでした。

その部分だけを抜萃します。

15) 1923年07月01日
霧島山で噴煙 九州/鹿児島・霧島山

16) 1923年07月13日
種子島付近で地震(M7.1、M6.6) 九州/鹿児島

17)1923年09月01日
関東大震災 M 7.9 関東/神奈川(震源:相模湾)

 

こういう一連の流れに関係や再現性があると思っているわけではないですが、環太平洋火山帯の、しかも、同じ日本列島の中の地質を共有している場所の中であるわけですから、「日本の地質同士(のすべてにおいて)何らかの共鳴」はあっても不思議ではないと思ってはいます。

それに加えまして、過去記事、

「地球の回転が《謎の速度低下》を起こしている」 :アメリカ地質学会の衝撃的な発表。そして来年、大規模地震の発生数は大幅に上昇するという予測も公開
 In Deep 2017/11/21

など何度か記させていただきましたように、今年は「特に地震や火山活動が多い可能性がある」ということについては、おそらく確定的だと考えられます。この記事で書いていることはオカルトの範疇ではなく、「現在、科学の世界にあるデータの中で唯一、地震の増加と連動しているもの」を論拠としているものですので、信頼度はそこそこ高いです。

海外での地震や地質活動は、壊滅的な被害等がない場合は、報道そのものもほとんどなされないですが、今年は現時点までも大変な勢いで地震と火山の噴火が続いています。

地震も噴火も今後どうなっていくのかということについては、場所や時間の具体的な予測は立てられないものですので、起きたことを見ていくしかないのですけれど、今年に関しては、地震も火山活動も地質的活動が減ることはないと考えられます。

 

スラッシュ雪崩を起こしていた富士山

火山といえば、富士山で「スラッシュ雪崩」というものが発生していたことが報じられていました。

私は、この言葉を初めて聞いたのですが、報道では下のようなものです。3月6日の NHK の報道です。

富士山で“スラッシュ雪崩”

NHK 2018/03/06

5日午後、富士山で“スラッシュ雪崩”と呼ばれる大規模な雪崩が確認されました。人への被害はありませんでしたが、国土交通省富士砂防事務所では雪崩が起きやすくなっているとして、特に渓流などに近づかないよう注意を呼びかけています。

5日午後4時すぎ、富士山の標高2200メートル付近と1500メートル付近の2か所に設置されているカメラで、大規模な雪崩が発生する様子が確認されました。

富士砂防事務所によりますと、これは雨を含んだ雪がシャーベット状になって地面の土砂と一緒に滑り落ちる“スラッシュ雪崩”と呼ばれる現象で、気温が急激に上昇し、まとまった雨が降ると起こりやすくなると言われています。

スラッシュ雪崩とは、このようなもので、「雨を含んだ雪がシャーベット状になって地面の土砂と一緒に滑り落ちる」というものだそうです。

下は、国土交通省の定点カメラがとらえたその様子です。

https://www.youtube.com/watch?v=-NwjsGODxmc

富士山には、今のところ、おそらく噴火の徴候はないですけれど、富士山もまた、いつ噴火してもおかしくはない火山である以上、2011年以降、日本の地質活動が特に活溌化している上に先ほどの「地球の回転速度低下の影響を最も受ける今年」という条件なども加わっている今は、様々な場所で地質活動が活溌になっても不思議ではなさそうです。

環太平洋火山帯の中でも日本の地質的活動がさらに大きくなる可能性は依然として大きく、その様相は現実化してきてもいるように見えます。

それと、現在、「予想を上回る勢いで地球への宇宙線の到達が増大している」ことが最近わかりまして、これが地質と関係あるかどうかは別としても、このことは次回以降の記事でふれてみたいと思います。自然環境をめぐる状況は急変してきているかもしれません。





  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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