日本という場所で
たまに記事を引用させていただくアメリカのカトリック系のサイトであるライフサイトニュースは、ワクチンの強制的な接種に強固に反対しているサイトですが、そのライフサイトニュースが、「日本のやり方を褒めている」ようにも読める記事を投稿していました。
つまり、「日本政府は、ワクチン有害事象の説明も国民に行っているし、現在のヨーロッパのように、強制的なワクチン接種のようなことはおこなっていない」というような感じでしょうか。
まあ……「いやあ、日本の現状をご存じないから……」と思ってしまいましたが、長い記事ではないですので、最初にご紹介しておきます。
日本政府はコロナワクチンのラベルに心筋炎の警告を追加した
Japan adds heart inflammation warning to COVID vaccine labels
lifesitenews.com 2021/12/14
この決定は今月初めに日本の厚生労働省の専門家委員会によって行われ、ファイザー社とモデルナ社の COVID-19 ワクチンのラベルに適用される
日本の当局は、心筋炎を含む「深刻な副作用」のリストを COVID-19 ワクチンのラベルに印刷する計画を承認した。この決定は今月初めに日本の厚生労働省の専門家委員会によって行われ、ファイザー社とモデルナ社の COVID-19 ワクチンのラベルに適用される。
日本の厚生労働省はまた、ワクチン接種後 28日以内に有害事象の詳細かつ厳密な報告を実施することを病院に義務付けている。
日本では、ファイザー社とモデルナ社の mRNA ワクチン接種後の若い男性たちの心筋炎のリスクについて懸念が高まっている。専門家たちは、これらのワクチンは 20代の人々に、コロナウイルス自体よりも 7倍高い死亡リスクをもたらすと警告している。
日本の当局はまた、ワクチンに含まれているものについて、他の国よりも透明性を高くしている。厚生労働省のウェブサイトに掲載されているファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社の製品によるワクチン接種の説明には、これらの製品には「これまでワクチンに使用されたことのない添加剤が含まれている」という警告が含まれている。
日本の厚生労働省は依然として国民にワクチン接種を奨励しているが、日本は多くの西側諸国よりもワクチン問題に対してより繊細な対応を取り、インフォームドコンセントの重要性を強調している。
厚生労働省のウェブサイトの COVID-19 ワクチンのページに「ワクチン接種への同意」というタイトルの段落が含まれている。
そこには以下のように記されている。
「私たちは、すべての日本国民に COVID-19 ワクチン接種することを奨励していますが、それは義務的または強制的ではありません。予防接種は、提供された情報の後に予防接種を受ける人の同意がある場合にのみ行われます」
副作用についても同じ段落で以下のように言及されている。
「感染症の予防の有効性と副作用のリスクの両方を理解して、あなた自身の決定でワクチン接種を受けてください」
この段落には以下のようにあり、企業が従業員にワクチンの義務を課すことをやめさせ、ワクチン接種の状況に基づくあらゆる種類の差別を非難している。
「同意なしに予防接種を行うことはありません。職場の誰かや周りの人にワクチン接種を強要したり、接種を受けていない人を差別したりしないでください」
さまざまな言語の人権カウンセリングページへのリンクもすぐ下にある。
日本のワクチン政策は、米国、カナダ、オーストラリア、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリアなどの多くの西側諸国で現在実施されているものとはまったく対照的だ。これらの国々は、ワクチンの義務化に訴え、オーストリアでは、強制ワクチン接種、さらには医療検閲やメディア宣伝に頼っている。
西洋諸国では、インフォームドコンセントと医療の自由の概念はほとんど、あるいはまったく考慮されていない。
ここまでです。
「うーん」と思われませんか。
> 日本の当局は、ワクチンに含まれているものについて、他の国よりも透明性を高くしている。
うーん…。(自分でむりやり探し出さないと、ほとんどの人にはわからない)
> インフォームドコンセントの重要性を強調している。
うーん…。(接種会場にインフォームドコンセントなどあったのだろうかと)
> 企業が従業員にワクチンの義務を課すことをやめさせ
うーん…。職域何とかは、もう十分強制で……。
この記事を書いた方は、おそらくアメリカ人、あるいは西洋人だと思われますが、
「日本式の同調的圧力」
というもののスゴさを理解されていないのかもしれません。
記事では、西洋諸国の強圧的な接種キャンペーンを非難していますけれど、確かに国家によるワクチン接種の義務化や強制化は論外だと思います。
しかし、先ほどの記事で「褒められていた日本」と「非難されていた西欧諸国」の現在までのワクチン接種率を比べてみると、以下のようになります。
> 日本のワクチン政策は、米国、カナダ、オーストラリア、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリアなどの多くの西側諸国で現在実施されているものとはまったく対照的だ。
に出てきた国で比較します。
2回のワクチン接種率 (12月9日の時点)
米国 60%
カナダ 77%
オーストラリア 75%
フランス 71%
イタリア 73%
ドイツ 69%
オーストリア 68%日本 78%
日本は、強制化も義務化もされていないですけれど、これらの国の中では、接種率でトップです。
「なぜ、強制化も義務化もされていないのに、こんなに接種率が高いのか」
という理由は、西洋の方にはわかりにくいことかもしれません。
アメリカなどでは、打たない人は「打たない」と強く表明していますけれど(なので今でも接種率が 60%)、日本では、打ちたくもないのに打たなければならなかった人たちがどれほどいたかと。
先日、「5人に1人の大学生がワクチン接種に「圧力感じる」の調査結果 バイトや単位を気にする声も」という報道がありました。
調査対象者の学生たちの接種率が 80.3%に達していたのには驚きましたが、そこには以下のような部分があります。抜粋です。
新型コロナワクチン接種を推奨するような圧力を感じたかどうかについては、22.6%が「はい」と回答。5人に1人以上の学生が接種の判断において社会的な圧力を感じている状況が明らかになった。
圧力を感じた具体的に場面については、「実習や授業への参加、単位の取得など」が54.4%、「部活動などの課外活動への参加」が47.6%、「アルバイトやボランティア活動などの学校以外の活動への参加」が51.2%に上った。
大学内外問わず、社会全体として圧力を感じている状況がうかがえる。
接種をしないことによって起こる不利益な状況について、自由回答形式の調査では「バイトでシフトが入らなくなる。(女性20歳)」、「ワクチンを打たないとサークルのイベントの参加が困難になる。(男性/20歳)」、「接種しないと実習に行くことができないため、単位が取れない。(女性/21歳)」、「採用の取り消しなど。(男性/24歳)」などの声が上がった。
厚労省では「ワクチン接種は本人の意思に基づくものであり,接種を受けていない人に差別的な扱いをしてはならない」という方針を示しているが、大学や企業においても周知されていない状態が浮き彫りとなった恰好だ。(ENCOUNT 2021/12/11)
単位が取れない、だとか、採用の取り消し、とかは死活問題で、もうまったく、
「実質的に強制化されている」
と言えると思われます。
近代日本は以前からこうなりやすい国なのかもしれません。
以下のふたつの記事で、戦前の映画監督の伊丹万作さんという方の「戦争責任者の問題」という手記をご紹介したことがあります。
戦時下に、日本人の専門家のワクチン遺伝子配列の分析を読んで知る「スパイクタンパク質の産生を止める術がない」こと。そして「未知のタンパク」の存在
投稿日:2021年10月17日
この第三次世界大戦の責任はどこに、そして誰にあるか
投稿日:2021年11月23日
伊丹万作さんは、この手記の中で、
> 「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。 (戦争責任者の問題 / 昭和21年8月)
と書かれていましたが、70年以上経って、伊丹万作さんの語る通りになっている感じもあります。
もちろん、現在のようになった条件は、だます、とか、だまされる、ということ以上に、「多くの人が何も知らされていないから」ということはあります。
先ほどのカトリック系サイトの記事には、
> 日本当局は…インフォームドコンセントの重要性を強調している。
とありましたが、医療従事者や専門家の方々以外で、ファイザー社やモデルナ社、アストラゼネカ社のワクチンにどんなものが含まれているかを調べてから接種した人は、ほとんどいないと思われます。
テレビをはじめとしたメディアでは、まったくそれを伝えることはないです。
ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社のワクチンの「特例承認」に関する厚生労働省部局の書類は、過去記事でご紹介してきましたが、それを読んだこともある方もあまりいらっしゃらないような気がします。
読めば、以下のような黒塗りばかりの異常性に気づくはずです。
こんなような部分ばかりです。
モデルナ社ワクチンの厚生労働職部局の特例承認報告書より
COVID-19ワクチンモデルナ筋注 審議結果報告書
このように、読んだところで、正しい情報など得ようがないのですが。
それぞれのワクチン特例承認報告書は、以下の記事にあります。
ファイザー社「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(有効成分名:トジナメラン)」
厚生労働省の医薬品部局による「コロナワクチン特例承認」書類で知る「闇」(というか本当に黒い部分が多いので)。蒙昧なその内容を皆様もご覧ください
投稿日:2021年6月22日
モデルナ社「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)」
「抗体二倍」報道に驚き、モデルナ社の特例承認報告書も読んでみる
投稿日:2021年9月1日
アストラゼネカ社「バキスゼブリア筋注 / コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン(遺伝子組換えサルアデノウイルスベクター) 」
ウイルスベクターDNAワクチンの破壊力。「他人のヒトゲノム8%を注射される」ことで起き得る可能性のあるあまりにも多い本作用
投稿日:2021年6月25日
先ほど、
> 正しい情報など得ようがないのです。
と書きましたけれど、普通、そういう場合は人はどうするでしょうか。
つまり、「得体の知れないものと対峙したとき」です。
一般的には、
「避ける」
という態度をとるのではないでしょうか。
私はもともとワクチン接種には否定的だったとはいえ、コロナワクチンに関して、完全にそれを後押ししてくれたのが、先ほどのすべての記事に出てきます、厚生労働省部局の「黒塗りだらけのワクチン特例承認書」でした。これがなければ、ここまで強固な否定派にはならなかったかもしれません。そういう意味では、厚生労働省部局には感謝しています。
こんなにたくさんの「公にできないこと」が公式書類にあるようなものは、普通なら全力で拒否するのが一般的な反応だと思います。
確かに、日本の当局は「多くの情報を公開している」とは思います。
ところが、そのほとんどが、
「ものすごく真剣に探さないと見つけることすら難しい」
ようなところに「休眠」しています。
多くの人たちはアクセスさえできない気がします。
あるいは、今は特に若い方々では、ウェブの閲覧はスマートフォンが主流なのかもしれないですが、厚生労働省部局などによる様々な書類は、スマートフォンでは閲覧そのものが非常に難しいか不可能な体裁となっています。
情報は公開されていても、「それは基本的に死んでいる」のです。
臨床試験で使われたファイザー社ワクチンと現在実際に使われているワクチンは、厳密にいえば(製品番号では)異なるものですが、そういうことを知る人もほぼいないと思われます。
以下の記事で取りあげています。
臨床で使われたものと現在実際に使われているコロナワクチンは「異なるもの」だと知る中で始まってしまった「ワクチンmRNAのゲノム改変を探究する旅」
投稿日:2021年7月8日
もう、私たち全体が「オモチャにされている」としか思えないほど、大ざっぱな展開がどこにでも垣間見えます。
ブースターショットも、基本的に何の試験もされていません。
アメリカ食品医薬品局が承認したブースターショットの第1相臨床試験が「たった23人」を対象に行われていたと知る。そして、日本の科学者たちは、追加接種のリスクを科学を軸として懸命に訴え続けるも…
投稿日:2021年9月21日
最近のほうが、最初の頃より「いい加減さ」が拡大しています。
そして、これは日本の話ではなく、全世界がそうですが、
「接種しろと言われれば、無条件にそれに従う」
という条件反射が全体の一般的な反応となり始めています。
ブースターショットは世界中で進んでいますが、前倒ししてブースターショットが開始された韓国で、具体的な数値が報じられています。
昨日12月13日に、韓国では「 3回目の接種の予約」が開始されたのですが、報道では、163万人が予約、とありました。数時間などのうちにです。
18歳以上のコロナワクチン3次接種…予約初日に163万人が申請=韓国
このようなペースで進めば、3回目の接種が人口全体に進展するのもあっという間だと思われます。
イスラエルでは、4回目の接種が近いうちに開始されると見られますが、それどころか、最近、イスラエル当局は、「ブースターショットは永遠になる」ともとれる発言をしています。
正確には、イスラエルの保健当局者が、
「イスラエル人は 4回目の接種、 5回目の接種、 6回目の接種、あるいは 7回目の接種を受ける必要があります」
とイスラエルのテレビで述べたことが報じられていました。ニュージーランドの首相も、インタビューで「ワクチン接種のエンドポイントはないでしょう」と述べています。
「ブースターショットには終わりがない」と、複数の国が言い始めているのです。
これらは「強制的圧力」といえますが、このような「永遠のブースターショット」が、日本的な、
「同調的圧力の中で展開していく」
とすれば、それはもう本当のディストピアであり、国家に弾圧されるよりも悲惨な状況なのかもしれないとも思います。
それがもたらす結果は、その一部は私個人の憶測とはいえ、以下の記事にあるような、後天性の免疫不全の嵐が起きるわけです。
米国の医師たちが懸念するブースターショットによる後天性免疫不全の爆発。そして個人的に懸念する「コロナ遺伝子のHIV的な挙動」から見るこれからの数年
投稿日:2021年12月13日
敵に殺されるのではなく、同志や友人や両親によってもたらされる「死」という歴史的に見てもあまり例を見ない悲惨が繰り広げられる可能性があります。
今後はかなり強い意志で生きていかないと、5年後は誰も迎えられないというようにさえ思います。
私が悲観的過ぎるというのはあるでしょうけれど、今年の春から始まった日本の今までの流れを見ていて、歴史上最大レベルの悲惨が近づいていることを感じざるを得ません。
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