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10月4日にメルマガ太陽の50年ぶりの目覚めの中でを発行させていただきました。

人類の覚醒と真実 健康の真実 日本の未来

ピロリ菌の除菌は、結局「胃ガンの発症リスクを増加」させていることに気づき、そこから「統合失調症の原因は腸内細菌の変化」だという医学研究を思いだすまで

投稿日:2019年2月18日 更新日:

英ガーディアンの報道より


Guardian




やや尾籠な話になるかもしれず申し訳ないのですが、1月から 2月にかけて、インフルエンザが非常に流行していましたが、同じ頃、朝早くに道を歩いている時などに、ちょっと異変を感じていました。

それは、道路にやけに嘔吐の……まあ、専門用語でゲロですね。これがやたらに多く目につくようになっていたのです。

日々見られる、近辺の道路が「焼かれる前のピザであふれているような光景」に、どうしたものなのかなあと考えていましたけれど、結局思いつくのは、

「感染性胃腸炎も流行しているのだろうなあ」

ということでした。

感染性胃腸炎も、ノロウイルスとかロタウイルスとかいろいろとあり、また、人により症状は違いますけれど、一般的には、症状として、おう吐、下痢、発熱、腹痛などがあります。

そして、私の住んでいるあたりの道路は、小学校から高校までの複数の学校の通学路になっていまして、「ピザの街路」となっている理由は、インフルエンザの流行と共に、そのあたりにもあるのかなと思っていました。

 

久しぶりの胃の不調から思い出す胃とピロリ菌のこと

さて、3日ほど前、私自身が、ひさしぶりに「胃の調子がとても悪い」ということになりました。吐き気を伴い、胃から腸がたいそう気持ち悪い。

私は若い時から胃が悪くなることが多い人でした。

しかし昨年、自分が、グルテン(小麦)の遅延型アレルギーであることを自覚し、小麦をとらなくなって以来、かなり胃の状態が改善し、そして、以下の記事で、「酪酸菌(製品名は「強ミヤリサン」)」という、腸内を改善すると言われるものを飲み始めてから、ほぼ完全に胃の調子が良くなりました。

米シカゴ大学が乳幼児の腸内細菌を用いて食物アレルギーを改善する画期的な方法を発見。そして、キーである「酪酸菌」を用いて、日本人も誰でも食物アレルギーを飛躍的に改善できる可能性があります!
投稿日:2019年1月15日

それまで、場合によっては、一日何回も強い胃薬(制酸剤など)を飲むような生活が長かったのですが、グルテンをやめてからは、胃薬を飲むのは、月に数回となり、そして、酪酸菌を飲み初めてからは、基本的に「まったく胃の不調がなくなった」のでした。

生まれて初めての経験ともいえます。

この経験から、胃の不調に対して、今まで言われてきた「医学的な常識」は、おそらく正しくないと思うようになりました。

たとえば、胃の調子が悪いというのことの原因には、「暴飲暴食」というものが必ず挙げられます。強いお酒を大量に飲むとか、刺激のあるものを食べ過ぎるとか、そういうことから胃が荒れて起きるというようなことが言われることがあるのですが、今の私は、そのような考え方はオカルトだと考えています。

胃が不調に陥る原因は、それが主ではなく、

「身体内部で起きている《炎症》のひとつが胃の不調」

だと今は考えるようになっています。

そして、そのような身体内部の炎症を起こす原因のひとつが、腸内細菌などのバランスが崩れることにあると考えます。

そもそも、強力な胃酸に満ちている胃の中に、どれだけ刺激物が入ったとしても、そのようなものの影響は軽微すぎるはずです。

何しろ胃酸は「強い酸性のために鉄をも溶かす」ものであり、そんなものが満ちている場所に、「消化の悪い食べ物」だの「強いお酒」などが入ったからといって何の影響がある・・・というようなことは以前から思っていたのですが、最近は、「胃の不調と食べたものは関係ない」と確信しています。よく噛む、とかも関係ないはずです。

 

それはともかく、「胃の不調」とは「身体の免疫機能のどこかに異常が起きている」ことを示すもので、それは主に、腸内環境のバランスに「正常ではない変化」が起きていることを示すものではないかというように今は考えます。

 

もし、お読みになられている方々の中で、胃の不調(あるいは腸の不調)の症状をもたれている方がいらっしゃるのならば、その方々の場合、何らかのアレルギーや、何らかの皮膚のトラブルも同時にお持ち合わせではないでしょうか。

今の私は、ほぼすべてのアレルギーや、皮膚のトラブルも、基本的には「身体内部の炎症の延長」だと考えていて、その主な原因は、腸内細菌環境のバランスの崩壊にあると思っています。

もちろん、これは私が個人的にそう思っているというだけで、現代の医学の合意ではありません。

 

話が逸れてしまいましたが、そのようなわけで、私自身、酪酸菌を飲み始めてから、ずっと胃の調子が良かったので、3日前の胃の不調は結構ショックでした。また、腸内環境に何か良くない変化が起きたのかなあと。

しかし、その時、ふと、「道路のピザたち」を思い出したのです。

つまりは、感染性胃腸炎が流行しているのではないかということを思い出したのでした。

しかし、実は私は、以前から、ノロとかの感染性胃腸炎にかかることはあるのですが、極めて症状が軽いことが多く、気づかないことさえあるのです。

そこで何年かぶりに熱を測ってみましたら、37℃ほどあり、「ああこれはもしかすると」と思いながら、経過を見ていましたら、それぞれ軽いながら、感染性胃腸炎の代表的な症状がポツポツと出てきてくれまして、そこにおいて、

「ああこれは感染性胃腸炎だ。よかった」

と安心した次第でした。ウイルスによるものなのであれば、その症状が経過して治れば、それですべてがハッピーエンドです。

昨日の日中は、症状が少しあり、ブログの更新もお休みさせていただいたのですが、夜にはすっかりよくなりました。

そんなようなわけで、幸いなことに、最近の私は胃の調子が以前とは比較にならないほど良く、大変にありがたいことだと思っているのですが、そんな中で、最近偶然知りました「胃」の関係のことについて思い出したのでした。

 

ここまで、長い前振りになってしまいまして、申し訳ないですが、最近知った「胃」の関係のこととは、ひとことでいいますと、

ピロリ菌の除菌が、そのまま胃ガンのリスクの増加に結びつく可能性

についての無情な因果関係についてのことです。

このことに反応したのは、私自身が、12年くらい前、胃潰瘍になった際にピロリ菌の除菌をしているからです。

今もですが、当時も、「ピロリ菌を除菌すれば、胃潰瘍にも胃ガンにもなりにくくなる」ということが医学的常識となっていました。

しかし、その後、私は、人間の心と体の均衡を保っているのは、腸内細菌環境だということを知り、そして、腸内細菌の環境を大きく損なうもののひとつが、「強い抗生物質」だと思うようになっています。

ピロリ菌の除菌は、「極めて強い 2種類の抗生物質を、1週間飲み続ける」という、腸内環境全体の「破壊」に大きく寄与しそうな医療行為です。

このような観点から、今の私は、完全に、

「ピロリ菌の除菌はするべきではない」

という立場です。

ピロリ菌の除菌は、あらゆる条件の下で否定されるべきです(おそらく、そのうち、そのような医学的な主張が強く出されると思われます)。

抗生物質と腸内細菌の関係はいくつか記させていただいていますが、最近のものとしては、以下のものがあります。

抗生物質が腸内細菌を破壊する主要因だと確信した日。そして、アメリカでは「1年間に2億7000万」の抗生物質が処方されているという事実。日本は?
投稿日:2019年1月17日

 

さて、その「ピロリ菌と胃ガン」の関係について、以下のようなことをご覧いただきたく思います。

 

 

ピロリ菌は人間を逆流性胃腸炎から守る守護神

まずは、2010年12月の読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」の記事より抜粋させていただきます。

逆流性食道炎がある患者は、ピロリ菌を除菌すべきか

ヨミドクター 2010/12/28

日本ヘリコバクター学会ガイドライン(2010年)では、ピロリ菌陽性の方には逆流性食道炎の有無に拘わらず、除菌することを勧めています。

一方、消化性潰瘍などで、ピロリ菌の除菌をすると、胸やけなどの逆流症状や逆流性食道炎が増加する心配があるといわれてきました。

実際、ピロリ菌の除菌が成功すると、逆流性食道炎になる場合があります。裂孔ヘルニアを持っている人、肥満している人などでは、除菌後に逆流性食道炎が発症しやすいといわれおり、逆流性食道炎を抑えるためのプロトンポンプ阻害薬(PPI)が必要となる場合があることがあります。

ここまでです。

ここに書かれていることは、簡単に書きますと、

ピロリ菌を除菌すると「逆流性食道炎になる」場合がある

そして、そのようになった場合は、その逆流性食道炎の治療のために、

プロトンポンプ阻害薬(PPI)という薬での治療が必要となる場合がある

ということになります。

この中の「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」というものの名称をご記憶いただきまして、続けます。

次は、ガン医療情報サイトの「リファレンス」が、英国医療サービス局(NHS) のニュースリリースを元にした 2017年12月の記事からの抜粋です。

胃酸逆流治療薬の長期服用と胃がんリスク増加が関連

リファレンス 2017/12/11

「胃酸逆流の治療に一般的に用いられる薬が、胃がん罹患リスクの2倍以上の増加と関連している」と英ガーディアン紙が報じました。

研究者らの調査の目的はプロトンポンプ阻害薬(PPI)として知られる薬と胃がんとの間に関連があるかどうかを調べることでした。よく使われるPPIとしては、エソメプラゾール、ランソプラゾール、オメプラゾール、パントプラゾールおよびラベプラゾールなどがあります。

PPIは胃酸逆流の治療と胃粘膜保護の目的で用いられていて、以前に胃がんとの関連が指摘されたことがあります。

ここまでです。

先ほどの記事は、「ピロリ菌を除菌すると、逆流性食道炎になりやすい」ので、その逆流性食道炎の治療のために、プロトンポンプ阻害薬(PPI)という薬での治療が必要となるという場合があるということでした。

そして、次に直面する事実は、

逆流性食道炎の治療に使われるプロトンポンプ阻害薬(PPI)は、胃ガンのリスクを2倍以上にする

ということに至るという・・・。

この場合は、

「胃ガンの予防のために、ピロリ菌を除菌した」

という行動が、

「その結果、胃ガンになる確率が2倍に増加した」

という形而上的なパラドックスを見せているわけです。

 

現在の日本の医療でのガイドラインでは、「ピロリ菌除菌は積極的におこなったほうが良い」ということになっているようですので、そのあたりは自己責任ということになるのでしょうけれど、先ほども書かせていただきましたように、私自身は、ピロリ菌の除菌は絶対にしてはいけないことだと断言します。

 

これまでの医学的研究では、おそらく、ピロリ菌の除菌後の研究として、胃潰瘍や胃ガンの発生の推移の統計などについての研究はあったと思いますが、

「ピロリ菌の除菌後のアレルギーの増加」

「ピロリ菌の除菌後の精神疾患の増加」

「ピロリ菌の除菌後の認知症の増加」

などの研究はおこなわれていないのではないでしょうか。

これらは、(そのすべての原因だとは言わないにしても)腸内細菌の環境が大きく関係していることが今の医学ではわかっています。

ピロリ菌の除菌というのは、極めて強い体内の細菌に対しての殺菌作用のある抗生物質を使ってのものですので、その結果、

「おびただしい数の腸内細菌が死滅あるいは絶滅する」

はずです。

そして、その結果、少しずつ、その人の心や体に変化が現れてくる。

花粉症や食物アレルギーや食物不耐性を含めたアレルギーが出てくる。

あるいは、精神的に不安定になり、場合によっては、うつ病やパニック障害、統合失調症などに至るというようなこともないではないかもしれないと思っています。

そもそも、「ピロリ菌を除菌したあちに、逆流性胃腸炎になりやすくなる」という事実そのものが、「ピロリ菌は、逆流性胃腸炎のような症状から守ってくれている存在」以外のなにものでもないことがわかります。

実際には胃の「守護神」であるピロリ菌

Helicobacter pylori

くどいようですが、ピロリ菌を除菌する「意味はない」のではなく、「デメリットがあまりにも大きい」と思われます。

私のように、気軽な気持ちでピロリ菌を除菌した人間には、その後、さまざまな体と心の不調が襲いかかるはずで、腸内細菌崩壊による免疫の低下により、ガンなどをはじめとする大きな病気の発生率も非常に大きくなると思われ、死亡率そのものも大きく上昇するはずです。

そういえば、つい最近、中国とアメリカの共同による研究で、医学的に初めて、

「統合失調症の原因が、腸内細菌の構成の変化」

である可能性が示された研究が発表されていました。

今回は、それを紹介していた以下のアメリカの科学メディアの記事をご紹介して締めさせていただきたいと思います。

2019年2月7日のアメリカ医学系メディアの記事より


medicalxpress.com

腸内環境の劇的な変化は、統合失調症のようなものも導く可能性がかなり高いのだと思われます。

そして、ピロリ菌の除菌を含む、強力な抗生物質の濫用がこのようなことを招いている可能性はかなりあると思われます。

ここからです。


Researchers find differences in gut microbiomes in people with schizophrenia
medicalxpress.com 2019/02/07

統合失調症の患者たちは、そうではない人たちと腸内微生物叢が違うことが発見された

中国のいくつかの機関および米国の機関と提携している研究者たちのチームは、統合失調症の人々は、その障害のない人々と比較して、彼らの腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)の構成に違いがあることを発見した。

研究グループは、統合失調症患者たちへの試験と、そしてマウスへの糞便移植の試験を行った。

統合失調症は、幻覚、妄想、混乱した思考、感情表現が曖昧になるなどを特徴とする精神障害だ。世界中のすべての人々のうちの 0.5 〜 1%が統合失調症だと考えられている。

科学者たちは、古くからこの疾患について研究してきたが、腸内細菌の環境と統合失調症との間の関連性が考えられてきたのはつい最近のことだ。この新しい努力の中で研究者たちは、統合失調症の有無にかかわらず人々の腸内微生物叢の間に違いがあることを見出した。

研究者たちは、症状を軽減するために薬を服用している 53人の統合失調症の患者たちから便サンプルを集めた。そしてまた、薬を飲んでいなかった統合失調症患者と、統合失調症ではない 69人から便サンプルを集めた。

研究者たちは、腸内細菌を単離するために集められた便サンプルに対して遺伝子配列決定を行った。そして見つけたバクテリアを OTU (ある一定以上の類似性を持つ配列同士を一つの菌種のように扱うための操作上の分類単位)に分けた。

その中で、854 の OTU のうち、56 が統合失調症患者にのみ出現し、64 が対照群にのみ出現したことを彼らは発見した。

また、統合失調症の患者の腸内細菌叢は対照群よりも全体的に多様性が低いことも見出された。

さらに詳細に見てみると、研究者たちは、統合失調症患者と障害のない人たちとの間に、明らかに異なる細菌のよりサブセット(下位集団)を発見した。

その後、マウスの実験で、研究者たちは、これらの統合失調症患者のサブセットの便サンプルを健康なマウスたちの腸内細菌叢に導入すると、そのマウスたちは行動の変化を示した。

研究者たちは、このマウスでの実験の結果は、統合失調症を持つ人々が彼らの腸の細菌叢に違いがあり、そしてその違いが統合失調症の症状と関連しているかもしれないことを示していると述べている。

さらに、研究では、腸内細菌叢中のある種の細菌が、微生物の腸 - 脳内アミノ酸との相互作用、そしておそらくは、脂質代謝経路に起因する統合失調症の関連症状と関連している可能性があることを示している。

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