問題はガンだけではないですが
以前、以下の記事において、アメリカの医師の「大規模接種が始まって以来、子宮内膜ガンの患者が年平均の 20倍となっている」という訴えなどをご紹介したことがありました。
米アイダホ州の病院の「子宮内膜ガンが年平均の20倍」という報告から、もはやワクチンによる免疫抑制でのHHV-6の再活性化によるガン多発の可能性を排除できず
投稿日:2021年9月15日
この医師は、その患者たちのほとんどが接種済みの人たちだったとしています。
この原因については、公的には明らかではないですが、疑われる部分として、以下の記事でふれました「スパイクタンパク質が、いくつかのヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」という論文などにあることが関係している可能性があるのではないかということをご紹介しています。
コロナの長期後遺症の原因が「日本人のほぼ100%が持っている」休眠中のウイルスが「再活性化する」ことによるという米国と中国の論文から見える、やや暗い未来。何か手立ては?
投稿日:2021年9月6日
この記事では、エプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)というものについて取り上げていますが、何種類かあるヒトヘルペスウイルスのほとんどが、成人の場合は、ほぼ全員に近い割合で幼少時などから体内に持っているものです。
しかし、基本的には、ずっと休眠しており、人に何の影響も与えないものなのですけれど、何らかのキッカケで「再活性化する」ときがあるのです。
わかりやすいのは、帯状疱疹で、これは幼少時に水ぼうそうを起こすウイルスですが、その後、普通は休眠し続けています。それが何らかの原因で再活性化した際に、大人の帯状疱疹が発症します。
その「何らかの原因」は、通常でしたら、高齢による免疫の低下や、あるいは若年層でも何らかの免疫の抑制が起きていたり、あるいはストレスなどが関係していたりなどでしょうけれど、現在のワクチン接種後も帯状疱疹の発生率が非常に高いことが知られています。
その因果関係はわからないままですが、しかし、コロナ……というより「スパイクタンパク質がヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」ことについては、いくつもの論文があり、その中には「ガンを引き起こすヘルペスウイルス」も含まれます。
たとえば、以下のような論文はそういうもののひとつです。
SARS-CoV-2 タンパク質と抗 COVID-19薬は、発癌性ウイルスの溶解性再活性化を誘導する
SARS-CoV-2 proteins and anti-COVID-19 drugs induce lytic reactivation of an oncogenic virus
これを含めたスパイクタンパク質によるヒトヘルペスウイルスの再活性化の論文は、以下の記事にいくつかあります。
ヒトヘルペスウイルス再活性化の嵐で日本の将来的な社会像が見えにくくなる中、スーパーフード「松」について
投稿日:2021年9月9日
コロナに自然感染すると、スパイクタンパク質が体内に生じることになりますが、ワクチンのほうも同じように、スパイクタンパク質が体内に生じる状態になります(ただしワクチンの場合は、量が自然感染よりはるかに多い / 過去記事)。
とはいっても、たとえば、先ほどのアメリカの医師が経験し続けている、「平年より異常に多い特定のガン発生数」が、コロナ感染、あるいはワクチン接種と関係しているかどうかを断定できるものではありません。ガンは他の要因でも発生するからです。
先日、「スイス政策研究所 (Swiss Policy Research)」という地政学メディアにおいて、多くの論文や資料を参照にした「 Covid ワクチンと癌」というタイトルの記事が掲載されていました。
このスイス政策研究所というのは、軍事分析メディアのディーガル(過去記事をご参照下さい)と似た面があるもので、つまり「具体的な実態も、誰が代表かもわからない」のです。
しかし、常に明確な資料を提示して、的確な記事を書き続けている媒体でもあります。
今回はそのスイス政策研究所の記事をご紹介します。参照されている資料に関して、論文に関してはすべてリンクいたします。
ここからです。
Covid ワクチンと癌
Covid Vaccines and Cancer
Swiss Policy Research 2021/09/25
[注意:これは医学的アドバイスではない。患者においては、医師たちに相談することを求める]
Covid ワクチンが、ガンを引き起こす可能性はあるのだろうか。
これは、場合によって、答えは「イエス」であるかもしれない。確かに、Covid ワクチン自体が発ガン性を持つという証拠はない。しかし、ワクチン接種者たちの最大 50%に、このワクチンが一時的な免疫抑制または免疫調節不全(リンパ球減少症)を誘発する可能性があり、これは約 1週間またはそれ以上続く可能性があることが示されている。
さらに、この mRNA ワクチンは、適応性および自然免疫応答を「再プログラム」し、特に感染とガン細胞に対する免疫応答で重要な役割を果たすことが知られている TLR4 経路をダウンレギュレートすることが示されている。
したがって、既知または未知のどこかにすでに腫瘍がある場合、または、ある種のガンの素因がある場合、このようなワクチンによる誘発免疫抑制または免疫調節不全の状態は、ワクチン接種後数週間で突然の腫瘍増殖およびガンを引き起こす可能性がある。注目すべきことに、リンパ球減少症は、重度のコロナ患者の場合でも頻繁に観察されている。
免疫学的レベルでは、同様のメカニズムが、潜伏ウイルス感染、特に VZV (帯状疱疹)だけでなく、EBウイルス(エプスタイン・バー・ウイルス)および HPV (ヒトパピローマウイルス)の、Covid ワクチン接種後の再活性化を引き起こしているようだ (論文)。
ワクチンによって誘発される一時的な免疫抑制も、多くの国で観察されているコロナワクチン接種後の感染症の急増に寄与する可能性のある要因だ。
報道:新しいオックスフォードの研究は、ワクチン接種後の感染症の急増を確認
それでも、ワクチンによって誘発される腫瘍の成長とガンの問題の程度は、不確かなままだ。
ワクチン接種が、ガンと関係することは非常に稀なことかもしれないが、しかし、米国 CDC の有害事象報告システムとワクチン関連のオンライン患者グループには、すでに数千件のそのような症例報告がある。
これらの症例のいくつかは時期が重なっただけの偶然か、あるいは、ロックダウン等によるガン診断の遅れが原因である可能性もある。
8月、米国の臨床病理医であるリアン・コール (Ryan Cole)博士は、集団ワクチン接種キャンペーンの開始以来、特定の種類のガン(子宮内膜ガンなど)が、大幅に増加したことを説明した(動画)。
最近では、ドイツの病理学者が、ワクチン接種後の免疫調節不全と、一部の患者の突然の腫瘍増殖の問題に注目している。
血餅、脳卒中、心筋の炎症、月経障害など、すでに確立されている心血管系の有害事象に加えて、ギランバレー症候群や多発性硬化症などの神経炎症状態を含む、抗原交差反応性によって引き起こされ得るいくつかの自己免疫疾患もワクチンと関連している。
ワクチン接種後の難聴と耳鳴りは最近、米国 ABC ニュースで取り上げられた。
報道:何万人ものアメリカ人がワクチン接種後に聴覚障害に苦しんでいる
妊婦については、多くの「保健当局」が予防接種を受けることを推奨しているが、妊婦を対象としたファイザーのワクチン試験は、参加者が不足しているため延期されていることを 9月22日のウォールストリートジャーナルは伝えている。
一方、米国の有害事象報告システムのデータでは、ワクチン接種後の流産はすでに 2,000件を超えている ( CDC のデータ)。
小児の場合では、予防接種により、Covid 関連の小児炎症性多系統症候群(PIMS)が予防されると考えられていた。ところが実際は、その代わりに、Covid ワクチン自体が PIMS を引き起こす可能性があることが判明した。
これは、スパイクタンパク質に対する免疫反応によって引き起こされている可能性が最も高い。ワクチン誘発性の PIMS はイスラエルで最初に注目され、最近、EU の医薬品庁である EMA によっても確認された ( EMA のプレスリリース)。
小児におけるコロナワクチン接種の利点は非常に不確実であるため、ワクチン試験では、関連するエンドポイント(すなわち、感染または死亡の減少)から「抗体反応」のような疑わしい代理指標に切り替える必要があった。一方、最近の米国での研究では、健康な青年期の男性では、ワクチン接種後の心筋炎のリスクが約 5倍となることがわかった。
論文:12〜17歳の小児における SARS-CoV-2 mRNA ワクチン接種関連心筋炎
最近発表されたマウスの研究によれば、mRNA ワクチンが静脈に入ると、心臓の筋肉が mRNA を吸収してコロナウイルスのスパイクタンパク質の産生を開始する。これらは免疫系に攻撃され、炎症と細胞損傷(心筋炎)を発症することがわかった。これは、ワクチンが誤って筋細胞ではなく血管に注射された場合に、人間でも起こる可能性がある。
論文:COVID-19 mRNAワクチンの静脈内注射は、マウスモデルで急性心筋心膜炎を誘発する可能性がある
公式のワクチン試験でも、いくつかの重篤な有害事象が、ワクチン試験中にすでに観察されていたが、「接種とは無関係」として破棄されている (報道)。
さらに、ファイザーのワクチン試験では、対照群の 5倍の人がワクチン群から除外されている。
青年期のファイザーワクチン試験では、12歳の少女が永続的な麻痺を患ったが、ファイザーは彼女の症例を単に「腹痛」と報告した 。
ワクチン誘発性の抗体依存性感染増強(ADE)の潜在的なリスクに関しては、これが起きる実際の証拠はない。しかし、いくつかの分子シミュレーション研究により、デルタ株の将来の変異体が ADE を引き起こす可能性があることがわかっている。SARS-1 およびデング熱に対するワクチンの場合のように、ウイルス感染を増強する非中和抗体が生じる。
イスラエルのデータによると、Covid ワクチンは感染に対する永続的な防御を提供しないが、重度の疾患に対する防御は半年以内に約 95%から約 50%に減少する。
したがって、重症の Covid のリスクが高い人は、いずれにせよ、モノクローナル抗体を含む早期治療の選択肢を検討する必要がある。深刻な状態になると、Covid 治療ははるかに困難になる。
イスラエルと他のいくつかの国では、すでに「ブースターワクチン接種」を開始しているが、重要な安全上の問題が残っている。イスラエルの報道によると、3回目のワクチン接種の副作用のために 1%の人々が医療援助を求めた。 (※ イスラエルで 3回目の接種を受けた人は 370万人)
なお、イスラエルでは、44歳以下の人たちの「すべての原因による死亡率」が、春以降大幅に増加している。
ドイツの高齢者施設では、3回目のワクチン接種後に 10%の人が重篤な有害事象に苦しんだと報じられている。
感染に対するワクチンの保護が欠如していること、および、むしろ安全性プロファイルが懸念されていることを考えると、Covid ワクチンの義務またはワクチンパスポートの医学的、倫理的、または疫学的正当性がないことは明白だ。
WHO のヨーロッパ担当代表は最近、ワクチンではウイルスを抑制できないことを認めた(報道)。
ここまでです。
後半は、ガンの話から離れた、やや別の話になっていますが、ただ、イスラエルの 44歳以下の全死亡数の増加は気になるものですね。
日本でも、厚生労働省の人口動態統計速報では、春以来、一貫して昨年より非常に多い死亡者数が記録され続けていますが、イスラエルのデータを見る限り、この秋くらいから同じようになっていくのかどうかということでしょうか。
そして、日本でも「ガン」が増えるのか、あるいはすでに増えたのかは今はわかりません。
これらが正式な数字として明らかになるのは来年以降です。
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